正義の味方の人理修復   作:トマト嫌い8マン

26 / 92
リリィがいる、ということは荒ぶるやつが一人
そしてあの処刑人も登場だ!

まぁ、ごゆっくりとどうぞー


二つの因縁

『みんな、気をつけて!すぐ後ろから、サーヴァントが迫ってる!』

「ですが、これ以上早くは、」

「すまない。君たちの足を引っ張ることになってしまって。いざとなったら、俺を置いてでも、」

「それはできない。ここは迎撃しよう。サーヴァントの数ではこっちの方が有利だ。ここで相手の戦力を減らすチャンスでもある」

「待ってください、前方にフランス軍が。それも、ワイバーンに襲われています!そこにもサーヴァントが」

「くっ、アマデウス、ジークフリートを頼む。俺とジャンヌでフランス兵を助ける。マシュ、リリィにマリーは後ろから来る奴らの迎撃を頼めるか?」

「任されたよ」

「任せてください!」

「頼んだ。ジャンヌ!」

「はい!」

 

走り出しながら弓を投影する士郎。今にもフランス兵に襲いかからんとしていたワイバーンを数匹放った矢で仕留めた。それによりワイバーンの注目がこちらへと向けられる。かたや双剣、かたや旗を振るい、二人はワイバーンの群れへと斬りかかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マシュたちは先行してきたワイバーンや生ける屍を倒し終えた。しかしそこで終わりではなく、2騎のサーヴァントが彼女たちの前に立った。一騎は完全な狂戦士、黒い霧のようなものを纏い、兜から覗く目に当たる部分は、赤く光っている。もう一騎は銀髪の青年、黒い服を纏い、大きな刃をその手に持っていた。

 

「Aarrrr———!」

「っ、この人は、一体」

 

「まぁ、奇遇ね。私、あなたの顔を忘れたことは一度もなかったわ」

「それは嬉しいな。僕の方こそ、忘れたことはない。忘れられるはずもないさ、白雪のようなうなじを持つ貴女を」

「貴様、死してなおマリアを狙うのかい?」

「あぁ、君か。全く、人間の屑が、僕と彼女の会話に割り込まないで欲しいものだね。今回こうして出会って確信した。やはり僕たちは運命付けられているのだと。だってそうだろ?処刑人として、2度も同じ人を処刑することになるなんて」

「やれやれ、本当に狂ったようだね。シャルル・アンリ・サンソン」

「ふっ、君は引っ込んでいたまえ。さぁ、マリー、始めようか。僕たちだけの処刑(時間)を。大丈夫、あの時よりも上手くしてあげられるさ。君という花を散らすのは、僕以外に考えられない。君の最後を、美しく看取ってあげよう」

 

「Aaaaaarrrthuuuurrrrr——!」

「くぁっ」

「リリィさん、大丈夫ですか?」

「はい。マシュさん。ですがこのバーサーカー、今までのどのサーヴァントよりも、まっすぐで、正直、怖いです」

「リリィさん、あの人、さっきからアーサーって言っているようなのですが、」

「今の私は彼を知りません。ですが、きっとどこか未来で出会うことになるのでしょう。マシュさん、ここは私に任せて、貴女はマリーさんを」

「ですが、」

「あちらのサーヴァントも剣を持っている。接近戦ではマリーさんが危ないです。大丈夫ですよ。こう見えても、私はブリテンの王様、になる予定ですから」

「マシュ、マリアを頼むよ。僕もできるだけリリィを援護するから」

「わかりました。お願いします!」

「Aaaaarrrrrthuuuuurrrrr———!!!!!!」

 

マシュ、マリー対サンソン、リリィ、アマデウス対バーサーカー。二組のサーヴァント達の戦いが始まった。




ランスロットさんは士郎にとっては敵だとやりにくくて、味方だとかなり頼もしい存在なんじゃないだろうか?
彼の投影品を、かの騎士が自分のものとして使うとか、ある意味最強じゃね?とか思ってしまいます

他にはどんなサーヴァントと組んだら強いだろうか

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。