正義の味方の人理修復   作:トマト嫌い8マン

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…戦闘シーンの書き方わかんなくなってきてしまった…

こんな感じでしたっけ?


神代の少女

「がぁぁぁあっ!!」

「ぐっ、っつあ!?」

 

怪物の振るう一撃を双剣で防いだものの、その巨体から繰り出されたパワーまでは防ぎきることができず、大きく弾き飛ばされてしまう士郎。地面をすべるようになりながらもなんとか勢いを殺そうとするが、壁にそのまま背中を強く打ち付けてしまう。

 

「がはっ」

 

思わず空気が漏れる。呼吸が止まり、膝をつく。

 

「ぐぁぁぁっ!」

 

雄たけびをあるようにしながら怪物が士郎に迫る。立ち上がろうにも今の衝撃で体がしびれてうまく動けない。士郎めがけて怪物が武器を振り上げ――

 

「マスター!」

 

突如飛んできた魔力弾が怪物の背中に直撃する。大きなダメージにこそならなかったものの、怪物の意識がそちらに向けられる。

 

魔力弾を放ったのはマタ・ハリ。サーヴァントとして現界した際に使えるようになった数少ない攻撃手段の一つ。しかしながらその魔力弾もあくまで敵の意識をそらすことにしか使えない。

 

怪物が標的を変えマタ・ハリに迫る。動じることなくマタ・ハリはまるで踊るように一歩、また一歩と下がる。士郎から怪物を少しでも遠ざけるため、怪物の意識を引き付けておこうと下がりながらも魔力弾を連続で放つ。

 

しかしやはり戦闘向けのサーヴァントではないこともあり、その威力は怪物にはさほど効いていない。

 

体格の差もあり、マタ・ハリが距離を取るよりもはやい速度で、怪物は彼女に迫る。

 

「そっち、からだぁぁっ」

 

吠えるようにしながら獲物をふるう怪物。マタ・ハリとしてはそれなりの距離を保っていたつもりであったが、それ以上に怪物の巨体と武器のリーチは大きかった。驚愕に目を見開くマタ・ハリへ今度こそ武器が振り下ろされ――

 

――大きな盾がその衝撃を正面から迎え撃った。

 

「マシュ!」

「っ、大丈夫です。マタ・ハリさんは今のうちに距離を!」

 

衝撃の重さに一瞬顔をゆがめるものの、すぐに凛々しい表情に変わる。全体重を乗せるように盾をふるい怪物の姿勢をわずかに崩すことに成功すると、先の攻撃とは別の方の腕からの攻撃を盾で受けとめる。

 

一撃、また一撃とかなりの重量がたたきつけられながらも、マシュと彼女の支える盾が崩れる様子はなかった。

 

「うぅ、かた、い」

投影、開始(トレース・オン)

「うっ?」

 

力の限り攻撃を加えても壊せない盾に怪物がいらだちを見せた瞬間、背後で魔力の流れが生じた。怪物が首を向けると、少し時間を稼ぐことができたからだろう、いくばくか回復した様子の士郎が弓に剣をつがえているところだった。

 

I am the bone of my sword(吼え立てよ、我が憤怒)

 

手にしていた剣――ジャンヌ・ダルク・オルタの愛用しているものと同じ剣が、形を変え矢と化す。狙いを定めた士郎の瞳が、すっと細められる。

 

「喰らえ!」

 

放たれた矢が怪物めがけて迫る。とっさに両の獲物を交差させ防御の体制に入る。矢は丁度その交差した箇所にぶつかり――

 

――爆炎が怪物の周囲を覆った。

 

「うぅっ、ひ?あつ、い」

「その熱は俺たちが受けた衝撃を、まとめて攻撃力に変えている。お前の攻撃の衝撃はかなりのものだったからな。簡単には消えないし、簡単には抜けられない」

 

ジャンヌ・オルタの宝具、その本来の力は元であるジャンヌ同様その旗に起因する。勿論アヴェンジャーとしての攻撃力は並のサーヴァントを優に超えているものの、その爆発的な攻撃力は旗によるダメージの収束にある。聖女たるジャンヌの宝具は旗に攻撃を集め味方を守るために作用するが、ジャンヌ・オルタの場合はその集めた攻撃を自身のものとして相手にぶつけることができる。打撃、斬撃、銃撃、はては毒や呪いの類までもすべて、己の炎として転換することができるのだ。しかも、味方のダメージも含まれる。

 

士郎が用いたのはダメージを収束させる力。怪物の攻撃の直撃こそ喰らっていないものの、自身とマシュの受けた衝撃は決して小さくなかった。そしてそれが何度も与えられているのだから、総合的な威力が高くなることは想像に難くない。もっとも、士郎の場合は対象に直接ぶつけるのではなく、怪物の動きを封じるために周囲に炎を展開する形にとどめているが。

 

自分を取り囲む炎をかき消そうと怪物は腕を振るうが、それは己の身を焦がすのみ。自身の攻撃で自分が苦しめられていることに、戸惑いを隠せずにいる。

 

「あ、ついぃ」

「お前に聞きたいことがある。だから動きを封じさせてもらった。素直に話を聞いてくれるなら、すぐにその攻撃をやめるから、おとなしくできないか?」

「うぅぅ、だ、めだ。まもる、っていった」

「守る?それって」

 

 

「もういいわ。そこまでにしてあげなさい」

 

響いたのは可愛らしい声。この場にいるのには不釣り合いともいえる少女のような声。

 

ひどく怪しく、妖しく、そして聞き覚えのある(・・・・・・・)声。

 

カツッ、カツッと響く足音。音の軽さはどこかこの空間には不釣り合いにも思えるものの、音が近づくとともに強くなる一種の威圧感にも似た気配。英雄王や大英雄、そしてつい最近カルデアにも来ることとなった一人の女神が備えている――神性。

 

「あの海賊たちとは違うみたいだけれど、あなたたちも私を追ってきたのかしら?」

 

どこか諦観めいた声音で話しながら彼女は姿を見せる。その姿を見た際に、マシュが小さく息を漏らす。なぜならあまりにも、あまりにも彼女はそっくりだったからだ。カルデアで待つ、あの女神に。

 

「うぅ、えうりゅ、あれ。だめ」

「いいのよ、もう。ここまで来ては逃げられないもの」

 

心配そうに女神を見つめる怪物。その視線に対し小さく笑みを返してから、女神の視線が士郎を捕らえる。

 

「それで、人間のマスターさん。この女神エウリュアレを捕まえて、何をするつもりなのかしら?」

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