真・恋姫†無双 北郷警備隊副長   作:残月

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先に言っておきます。今回のネタが全部わかった人は凄い。


第三百八話

 

 

 

 

散々真桜を甘やかした翌日。俺は訓練場に居た。それもなんちゃってシルバースキンを身に纏い、武器も隠し持った状態のフル装備で。

 

 

「取り敢えず油断のならない相手だからな。本気でやらんと殺られかねん」

「なんでよりにもよって、悲鳴嶼さんの日輪刀なんですか」

 

 

ジャランと鎖を鳴らすと一刀からツッコミが入った。せっかく作ってもらったんだから使わないと勿体無いんだよ。

 

 

「ん、ふっふふふふ……楽しみー」

「はぁ……まさか、こんな日が来るなんて」

「華琳も凄い提案してきましたね」

 

 

 

鼻歌まじりに凄い楽しそうにしている雪蓮。少なくとも武器を片手にウキウキしている姿はこれから戦う女の子には見えない。

それと対峙する形で立っている俺と一刀。話は前日の夜にまで遡る。

 

 

 

◆◇

 

 

「はぁ?雪蓮と本気で戦え?」

「ええ、彼女が満足するまで本気でね」

「大将……ふくちょー殺す気なん?」

 

 

真桜と一緒に夕食を食べていたのだが、一刀と一緒に大将が来襲。そしてとんでもない発言をぶちかました。

 

 

「本当なら私もこんな提案する気なかったわよ。雪蓮は蓮華に家督を継いで暇を持て余してる。その上でアナタを好敵手と定めていて、母親である孫堅の生存。色々と気が昂ってるのよ。だったらいっその事、発散させた方が良いと思うの」

「雪蓮と本気で戦うとか恋と本気で戦うのと変わらない気がするんだが……」

 

 

俺抜きでした会議で何を決めてんだよ。しかも実質デスゲーム。

 

 

「それに雪蓮自身が純一との戦いを望んでいるのよ。血が昂るってね……惚れてるんじゃない?抱いてあげたら?」

「それを言ったら一刀も他国の将に惚れられてるっぽいけどな。そもそも俺と一刀の種馬を定めたのは魏に天の血を入れるって名目だったろ。他国とそんな関係になっていいのか?」

「そうやで!大将は隊長が他の国の人と寝てもええんかいな!?」

 

 

大将がニヤっと笑ったので反論すると真桜も乗ってきた。

 

 

「………別にいいわよ。今は戦時中でも……ないんだし……種馬がアンタ達の仕事なんだから……」

「無理して引き攣った笑みを浮かべるくらいなら提案するなよ。一刀が他国の女の子と寝るの想像して嫌だったんだろ?ほら、想像してご覧。大将に囁く様に甘い言葉を使っていた一刀が……蓮華と寝台でくんずほぐれずに『バキィ』ありがとうございます!」

 

 

苦虫を噛み潰したような顔になった大将。素直な自分の気持ちよりも国益を優先しようと感情を押し殺そうとしてたなコレは。

そう思った俺は大将が鮮明に光景を想像できる様に話したら大将の拳が顔面を捉えていた。めっちゃ痛い。

でも、実際問題そうなんだよな……祭さんみたいに魏に移籍してるならまたましも、そうじゃない他国の……しかも王族とそうなるって色々とマズいと思う。

その辺りも大将は悩んでたとは思うが……悩んでた先に雪蓮が色々とやらかした、が正解かな。

それで取り敢えず抱く云々は一先ず置いて戦いの昂りだけでも鎮めようって腹かな。

 

 

「はぁ……何処まで戦えるかはわからないけどやるしかなさそうだな。抱く云々の話題は後回しにして、模擬戦は一応約束してたんだし」

「ええ、お願いするわ……本当に申し訳ないけどね」

 

 

俺の一言に大将は深い溜息と共に一刀と部屋を出て行った。

『お願い』ね。命令じゃなく、お願いって言う辺り本気で悩んでるな、ありゃ。王としての矜持と友としてどうにかしてあげたい気持ちと……多分だけど今後の三国同盟に関する事で悩んでるって事かな。

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

「とまあ、思い返しても酷い理由だ」

「でも、実際どうするんでしょう?俺も今後、蜀や呉に行く事になってますけど、下手に種馬の話題を出されると……」

 

 

うん、例えばだけど『魏の種馬に呉の将が孕ませられた』とか話題になったら三国同盟が終わる気がする。

平和が終わるキッカケと戦争が始まる理由としては最低な話題だと思う。不名誉すぎる名を歴史に残す事になるな。

 

 

「でも純一さん……雪蓮とか甘寧とか馬超とかと仲良いですよね?マジでどうするんですか?」

「お前も最近、蓮華と仲良いだろ。俺の目は誤魔化されないぞ」

 

 

若干ジト目で一刀に責める様な事を言われたけど、お前も人の事は言えないだろうが。おじさん、見たんだからね。蓮華と楽しそうに食堂で話して、それを羨ましそうに見ている凪とか。

 

 

「では、これより秋月純一と孫策伯符の試合を開催すんで!両者前へ!」

「はーい」

「おっしゃ、行くか」

 

 

なんて思っていたが審判役の霞が鍛錬場の中心で俺と雪蓮を呼ぶ。雪蓮は以前、俺が作ったレヴァンティンを片手に歩み寄り、俺はなんちゃってシルバースキンを纏いながら悲鳴嶼さんの日輪刀を持ったまま歩く。

距離を詰め目の前で互いに立ち止まり、武器を構える。

 

 

「双方、悔いのない様に……始め!」

「はぁぁぁぁぁぁっ!」

「っと、いきなりか!」

 

 

霞の号令が放たれたと同時に雪蓮はレヴァンティンを振り下ろす。俺は咄嗟に斧でそれを防ぎながら左手の鉄球で雪蓮を薙ぎ払おうとするが雪蓮はジャンプでそれを避けると鎖を足場に俺の懐に飛び込んできた。

 

 

「掌破烈火龍!」

「ちょっ……危ないわねぇ……」

 

 

俺は斧と鉄球を繋いでいた鎖を手放して、気を掌に集中して放つ。雪蓮は反撃を察知してレヴァンティンの柄でガードすると数歩下がった。危ないと言う割には楽しそうにしやがって。だが、距離を空ければ俺の間合いだ。

俺は左手を雪蓮の方に構えると右手で気で放つ。

 

 

「気で弓と矢を再現したの?本当に面白いわね!」

「速攻で見抜いて切り払う奴の言う事か!ニーインパルスキッ……がはっ!?」

 

 

速度優先で素早く撃ったのに意味無し!即見切られて雪蓮が飛び込んできたので接近戦に切り替えたが雪蓮は俺が放った膝蹴りを足場にして飛び上がり、その健康的な脚を俺の顔面に放った。咄嗟に避けようとしたけど避けきれずに当たってしまう。バカか俺は見惚れてる場合じゃないっての。つうかシャイニングウィザードとか予想外過ぎるけどさ!

 

 

「このまま……っ!」

「ザムディン!」

 

 

雪蓮が一気に攻めようとしているのが分かったので俺は咄嗟に手を雪蓮に翳して叫ぶ。雪蓮は何か来ると警戒して足を止めて防御態勢になっていた。シーンと沈黙だけが、この場を支配していた。よし、時間稼ぎ成功。

 

 

「今度は俺の番だな……ヌゥン!」

「変わった構えね……でも純一の事だから油断はしないわよ」

 

 

俺は両手を天に伸ばし拳を握ると体勢を低く構える。左右の拳は握ったまま突き出して右足を前に出して左足は踏ん張る様に後方へ。

 

 

「やだ……ゾクゾクしちゃうじゃない!」

「オオオオオオオオオオッ!!」

 

 

雪蓮の放った鋭い一撃を掻い潜る様に避け、突進をぶちかます。しかし、アッサリと避けられたが俺の狙いはその先にある。

俺は突進の勢いそのままに木に突進し、枝を掴むと鉄棒の要領で体を数回転させた後、雪蓮に狙いを定めた。

 

 

「Xキィィィィック!!」

「この……とりゃ!」

 

 

俺の放ったXキックを雪蓮はレヴァンティンを地面に突き刺したかと思えば俺の脚を掴むとそのままジャーマンみたいに投げ飛ばした。俺が言うのもあれだけど規格外過ぎない!?

 

 

「これで……決まり!」

「まだまだ!」

 

 

突き刺したレヴァンティンを引き抜き、斬り伏せようとした雪蓮だが俺もこのまま負けはしない。背中に手を突っ込み隠しておいた刀を引き抜くと雪蓮の一撃を耐え抜いた。

 

 

「背中から武器とかどんだけ隠し持ってんのよ純一!本当に楽しい!」

「伊達に色々と研鑽してないんだよ。裏月影流連撃殺!」

 

 

俺が様々な戦い方をするのを楽しんでるなー、雪蓮。負けじと真っ向両断しようとしたらアッサリと剣を切り落とされた。

 

 

「剣で私に勝てるとか思わない事ね!」

「ならばライオネットボンバー!」

 

 

武器が無くなったので俺はなんちゃってシルバースキンに気を込めつつ腕を交差してタックルを仕掛けた。雪蓮は待ってましたと言わんばかりに横薙ぎにレヴァンティンを振るった。

 

 

「え、抜け殻……きゃっ!?」

「小磯流古武術奥義・悪魔封殺滅却拳!」

 

 

俺はなんちゃってシルバースキンをキャストオフして身軽になると低い体勢からあの必殺技を放った。雪蓮は俺のなんちゃってシルバースキンのキャストオフを知らなかったから驚愕し隙が出来た。だからこそここで倒したかったが浅かったか。ならば矢継ぎ早に技を出す!

 

 

「閃光掌!」

「成る程、身軽になったって訳ね!まだまだ楽しみましょう!」

 

 

雪蓮は俺が放った閃光掌を避けると一気に距離を詰めにきた。なんちゃってシルバースキンの無い俺は先程までと違って防御力は無いに等しい。だが、今の俺はなんちゃってシルバースキンを脱いだから速度がある!

 

 

「必殺……雷神拳」

「あいたぁ!?」

 

 

雪蓮のレヴァンティンを避け、左手を取る。その左手を上げさせ肘の辺りをコツンと叩く。

雪蓮も警戒はしたが俺の一撃が意外だったのか可愛い悲鳴を上げた。

意外なダメージだったのか雪蓮は若干の涙目と頬を染めて俺を睨んだ。

 

さぁて……そろそろ決着をつけないとな。じゃないと気が枯渇して倒れそうだし。

俺は残りの気を一気に解放した。出し惜しみをしている場合じゃない。界王拳の様に一気にパワーを引き出すこの技は……

 

 

「我……怒れ人なり」

「色んな意味で危ない事をしないで下さい!」

 

 

俺の技に試合を観戦していた一刀からツッコミが入った。

 





『悲鳴嶼の日輪刀』
悲鳴嶼行冥の日輪刀。
片手斧に鎖で繋がれたトゲ付きの鉄球が一体となっている日輪刀……刀?

『掌破烈火龍』
覇王街の主人公、神楽烈破の必殺技。
掌から相手に直接、龍(気)と掌底を叩き込む技。未完成の技で近距離にしか対応出来ない。

『七色弓箭』
Hunter×Hunterのキャラ、ポックルの念能力。
左手を弓に見立て、右手で矢を形成し放つ技。
名前の通り七色の能力があったのだが作中では二色しか使われなかった。
「赤の弓」当たった物を燃やす矢
「橙の弓」七色の中でも最速の矢

『ニーインパルスキック』
グレートマジンガーの武装の一つ。
脚部の光子力ロケットで加速した膝蹴り。

『シャイニングウィザード』
プロレスの技の一つ。相手の膝を足場にして膝を顔面に叩き込む技。

『ザムディン』
魔法陣グルグルに登場する魔法……ではなく人物の名前。
作中で最初の強敵、カセギゴールドとの戦いで追い詰められたニケを援護する為にザザが呪文を唱える様に叫んだ。しかしコレは呪文でもなんでもなく彼の祖父の名前でありザザ自身も「俺のジーさんの名前だ!」と暴露した。要は唯の時間稼ぎの為に叫んだだけで何の効果も無く、その事をニケにも突っ込まれている。しかし、カセギゴールドの意識はニケからザザに向いた為、全くの無駄では無かった。  

『トリケラトプス拳』
刃牙シリーズで主人公、範馬刃牙が使用したオリジナルの象形拳。動物の動きを模倣する象形拳で虎や蟷螂ではなく史上最大の強さを持つ恐竜を模倣した。
両手を角に見立てた構えで体勢を前傾姿勢に沈める。刃牙の模倣が凄まじい為、対戦相手は勿論周囲のギャラリーでさえトリケラトプスの幻影を見る事が可能になっている。
技の威力も桁違いで範馬勇次郎を突進で押し込め、更に車を横転させ大破させるまでに至っている(しかも突進の際には地面のアスファルトを砕いていた)

『Xキック』
仮面ライダーXの必殺技。
空中に投げ、固定したライドルスティクを鉄棒の様に使用して遠心力を加えて放つライダーキック。キックを放つ前に全身を使って『X』の文字を再現したポーズをする。

『背中から武器』
『BOY』の主人公、日々野晴矢の特技?であり背中とジャケットの間に様々な武器や道具を仕込む収納術。
日々野が背中に手を突っ込むとバットやフライパン、体育館の仕切りのネット、ボウリングの玉、ガムテープ、果てはカニ鍋の道具一式が収納されており事あるごとに相手や読者を驚かせた。

『裏月影流連撃殺』
漫画版クロスハンターの敵キャラ、サーマン大佐の必殺技。剣を真っ直ぐ振り下ろす両断剣。一刀の後、連撃に移行する。
別名『コルド大王斬り』

『ライオネットボンバー』
聖闘士星矢シリーズで仔獅子座聖闘士の技。
腕を十字に組んで敵に体当たりを仕掛ける技。聖闘士星矢Ωでは炎を纏って体当たりする技に昇華している。

『小磯流古武術奥義・悪魔封殺滅却拳』
エンジェル伝説のキャラ、小磯平三の必殺技。
大層な技の名前だが単なるアッパーカット。

『閃光掌』
新武者頑駄無 天星七人衆のキャラ、爆熱頑駄無の技の一つ。掌から閃光を放つ技。
 
『雷神拳』
電流が走ったかのような痺れを起こす技。
ぶっちゃけ技でもなんでもなく叩くとジーンと痺れる肘の角を狙い撃つと出来る。
エア・ギアの主人公、南 樹も使用した。
さあ、皆も雷神拳を撃ってみよう。

『怒れ人』
漫画版クロスハンターの主人公、シローが覚醒した姿。
髪が逆立ち、目付きが鋭くなり、体からオーラが溢れ出て戦闘力が大幅に上昇する。
間違っても超サイヤ人ではない。

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