真・恋姫†無双 魏伝アフター   作:凍傷

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61:魏/既に貴方がしていることを“無理”と呼ぶ日②

-_-/七乃

 

 むずっ……

 

「はぁっぷしゅうぅうっ!」

「わひゃあっ!? ……び、びびびっくりしたぁ~……七乃ちゃん、風邪?」

「ああ、いえいえー、ただちょこっとだけムズっときただけですから」

 

 桃香さまの書類整理を手伝う中、瞬間的にむずっときた痒さに耐える間もなく出たくしゃみ。うーん、これは……お嬢様がこの七乃のことでも噂しているんでしょうかね。

 静かな空間での急なくしゃみ……桃香さまが驚くのも無理はありません。

 盛大に驚いてくれたのを見て、小さく心が暖かくなりましたけど……はぁ、退屈です。

 お嬢様も一刀さんも居ないとなっては、このからかう相手の居ない寂しさをどう発散したものでしょう。桃香さまをからかうという手もありますけど、蜀将の怒りを買うのは得策じゃあありませんしねー……。

 からかうのにも命懸けでは、あまりに割りに合いませんから。

 まったく、孫策さんから逃げるためとはいえ、こうして仕事に集中するしかないなんて……寂しいことですね。お嬢様か一刀さんが居れば、まだ退屈凌ぎにも花が咲くんですけど。

 

「はぁ~……必要なことだっていうのはわかってるけど、この量はやっぱり辛いよ~……。お兄さんも今頃、こんなことしてるのかなぁ……」

「はぁ、そうですねー……曹操さんの仰ることが事実なら今頃、夏侯惇さんに三日毎の地獄の鍛錬を強いられて、街の警備も一切手を抜かず、部下が残した未整理分の書類との格闘、お嬢様の相手、その他もろもろの日々を送ってると思いますけど……代わりたいですか?」

「うううううううぅん!? ううぅん!?」

 

 物凄い勢いで、首を横に振られてますよ一刀さん。

 

「まあ、するのが書類整理だけならまだ大丈夫ですよ。鍛錬なんて休みたい時に休んじゃえばいいんですから。けど一刀さんの場合ですとー……たとえ鍛錬を休んでも、魏将のみなさんがほうっておかないと思いますしね。警備隊の仕事もあれば、将との付き合いも大事。町人や兵との交流も大事にする人みたいですし、なにより鍛錬をサボるようなことはしないみたいですし」

「うーん……体、壊してないといいけど」

 

 そういえば一度風邪を引いてましたっけ。

 まあ引いたら引いた時ですけどね。そんな時は次に会う時にでも自己管理について散々とからかってあげましょう。

 

「ところで桃香さまは、一刀さんが支柱になったら早速抱いてもらうんですかー?」

「ぶふぅっしゅ!? げっほっ! けほっ! こほっ!」

 

 書類整理をしながら軽く声をかけてみれば、丁度お茶を飲んで休んでいたらしい桃香さまが盛大にお茶を噴き出しました。

 あらら、一部の書類がお茶びたしに。

 

「なななっ……けほっ! なにを言い出すの七乃ちゃんっ!」

「だってー♪ 支柱になったら出来ることならなんでも聞くという、一刀さんの言葉を聞いて迷うことなく挙手したと聞いてますしー♪ それはつまり、一刀さんを支柱にしないと出来ないなにかがあったんですよね?」

「ふぐっ……そ、それはそのー……」

「今頃はこんな桃香さまも乙女心も知らず、魏のみなさんと肉欲の日々を送っているかもしれないのに、それでも?」

「あ、ううん? 華琳さんの話だと、お兄さんは魏に帰っても誰にも手を出してないんだって。あ……手を出してって言い方、ちょっと失礼だね」

「手を……?」

 

 出していないとは意外ですね。

 呉で散々と魏のため魏のためと騒いでいたらしいのに。

 なにかしらの心境の変化でもあったんでしょうかね。

 

「曹操さんはそのことについて、なにか仰ってました?」

「“あの様子だと、支柱になるまで誰にも手を出すつもりはないでしょうね……”だって」

 

 多分曹操さんの真似なんでしょうけど、キリッと目を鋭くさせて言う桃香さま。

 一言で言うなら全然似てませんね。

 その言葉を言うなら、どちらかといえばキリッというよりも目を伏せながら呆れて溜め息の一つでもついているところでしょうに。

 

「その口調からすると、曹操さんはそれでもいいと?」

「あ、あはは……“あの一刀がそれを我慢するほどの覚悟なら、逆に見物だわ”って言ってたよー? 私、魏でのお兄さんがちょっと想像できないよ」

 

 それはまあ、確かにそうですね。

 女と見れば手を出す、魏の種馬、節操無し、噂だけなら随分と聞きましたけど……帰ってきてからの噂の御遣いさまは、女性と仲良くしようとはしますけど男性とも仲が良いですし。

 どちらかといえば艶っぽい話から、わざと自分を遠ざけようとしている感がありましたしねー。

 

「やっぱりあれですかね、勃たなくなっちゃったんですかねー」

「立た……? なにが?」

「いえいえなんでもありませんよ。曹操さんは他にはなんと?」

「うん。おかしいなーとは思ったんだけど、それぞれの将にお兄さんに抱かれる気があるのなら好きにするといいって。それ聞いた時、あ、あっ、抱かれるとかは別のお話だけどねっ!? えと……なんだかお兄さんばっかり華琳さんのことが好きみたいで、やだなぁって」

 

 ふむふむ。

 

「つまり一刀さんばかりが曹操さんに夢中で、逆に曹操さんは一刀さんを、三国の種馬の位置に宛がおうとしているのが、なんとなく気に食わないと」

「うっ……やっぱりそうなのかなぁ。お兄さんの気持ちばっかり空回りしてるみたいで、少しだけもやもやしちゃって」

 

 はぁ、と溜め息を吐いて、濡れた書簡を拭い終える桃香さま。

 うーん、少し考えすぎな気もしますけど……ようするに嫉妬でしょうかねー。曹操さんばっかりそんなに思われていてずるいー、といった感じの。自覚はないみたいですけど。

 

「まあいいじゃないですか。そうなったらそうなったで、きちんと好きな相手と結ばれて、ゆくゆくは子を生せるんですから」

「うん───ってわぁああっ!? ななななに言ってるの七乃ちゃん! わたっ、私はただお兄さんのっ……じゃなくて華琳さんのことでっ!」

「それとも見知らぬ誰かと国のために結ばれて、子供を産みたいですか?」

「それはっ…………嫌だけど……」

「今の一刀さんもきっとそんな心境ですよ。支柱になるために立ち上がったのに、いつの間にか大陸の父の話が纏まっていて、しかも愛する華琳さんがそれに賛成。あくまで友達として手を繋いできた私達に種を提供する、ある意味本当の種馬状態になりつつあるんですから」

「───あっ……」

 

 実際に、私たちがこうして楽しく騒ぐよりも、よっぽど考えていると思いますけどね。

 

「私……お兄さんの気持ちとかあまり考えないで、燥ぎすぎちゃったのかな」

「そうかもしれませんけど、そういうこともきっと一刀さんは考えてますよ。あれで無駄に人の心はほうっておかない人ですしね。にぶいくせして」

 

 自分ばかりで散々悩んで、出来るだけ誰かが傷つかない道を選ぶような人。

 蜀に居る期間だけで、そんなことは軽く理解できるほどのお馬鹿さんを見ましたし。

 

「そうですねぇ……よく知りもしない誰かに抱かれて心から望まない子を宿らせるくらいなら、もし私たちが望んでくれるのなら俺が~……と、そんな風に思っているんじゃないでしょうかね、あの困った人を見捨てられないお馬鹿さんのことですから」

「………」

「それで桃香さまは実際どうなんですか? よく知らない誰かの子に蜀の次代を任せるのか。それとも一刀さんと結ばれて産まれた子に次代を───」

「…………あの。もしも、もしもだけど。もしその……えと。私がそう望んだら、お兄さんは受け容れてくれると思う?」

「まあ最初は絶対におろおろと戸惑うでしょうけどね。ですけどぉ……そうですねー……真摯な気持ちには応える人ですよ。それが、私がお嬢様を任せるほどには見極めた、一刀さんの人間性ですから」

「───……そっか。うんっ、そっかぁ~っ!」

 

 私の言葉で、なにかしら得心することが出来たのか、胸の上で指を絡めて満面の笑みを浮かべる桃香さま。初々しいですね~、花も恥らう乙女って感じです。

 さてさて、これで支柱の話も多少の加速を見せるでしょうし、一刀さんの慌てふためく顔が目に浮かびます。本当にもう受け容れきっているのなら、こんな加速なんて望むところでしょうけどね。

 

「それじゃあ残りの書類も片付けちゃいますか~」

「うんうんっ、やっちゃおー!」

 

 軽く促してみれば、やる気充実といった様子で筆を手にする桃香さま。

 結局私も多少はからかえましたし、少し頑張っちゃいますか。

 あとで蜀将などに言い触らしたりしないよう、軽く口止めでもしないとですけど。

 でもこのギリギリの緊張感も悪くないんですよね。ほら、お嬢様を、気づくか気づかないかのギリギリの褒め言葉と貶し言葉を織り交ぜた言で持ち上げる時のように。

 

 

 

 

-_-/一刀

 

 事務所にて話し合いを続けている俺と数え役萬☆姉妹。

 そんな俺を、「うぃいっ!?」って勝手に声が出るほどの悪寒が襲った。

 

「? なに? どうかした? 一刀」

「えっ……いや、今言い様のない悪寒が走って…………なんだろ」

 

 なんだかより一層に覚悟を決めて、さらに頑張らないといけないような何かを感じたような……なんだろ。

 ま、まあいいや、とにかくこれからの三国連合に向けての活動内容、美羽が歌うにしても誰が楽器を扱うかをきっちり話し合おう。せっかくこうして時間を取ることが出来たんだから、出来るだけ纏められるように。

 

「で、楽器のことだけど───」

「もう一刀がやるしかないんじゃない? だってあのちんちくりん、一刀にしか懐いてないし」

「え? 俺?」

「そうだよねー。あの子が居るから迂闊に夜這いに行けないな~って、みんな言ってたし」

「みんな!? みんなって誰!?」

「ち、ちぃじゃないわよっ!? ちょっと姉さんっ、急になに言い出すのよっ!」

「はぁ……そもそもどれだけ言っても、都合上夜這いは無理よ、ちぃ姉さん」

「ちぃじゃないったら!」

 

 ……あ、ああ……うぅんと……まあその、いろいろな葛藤があったらしい。

 確かに思春がついてくるようになってからは思春が、美羽と知り合ってからは美羽と寝ているから、誰かが侵入してきた~なんてことは一度しかなかった。その一度っていうのも桂花だったし。

 それに地和の言う通り、美羽は俺にばっかり懐いている感がある。というかそうらしい。なもんだから、必然的に美羽関連の話は俺に向けられることとなり、今現在もまあこうなるんじゃないかとは軽い予想はついていた。

 しかしそうなると、警邏に鍛錬、書類整理に楽器練習、みんなとの時間も取りたいし、稟の妄想をなんとかすることとかも考えなきゃいけないし……ワーオ、さらに時間が無くなる。が、それこそ“しかし”だ。悩んで時間を潰すくらいなら、やってみせましょ男の子。

 

「よし引き受けた!」

「えぇえっ!? え、あっ……~……か、一刀がいいって言うんだったら、そりゃあ夜這いのひとつくらい───ってさっき自分でそういうことはしないって言ってたじゃないの!」

「え? えと……なんの話だ? 俺はただ、楽器の話を引き受けるって───え?」

「え?」

『………』

 

 地和と顔を見合わせ、停止。

 えーと……なんの話だったっけ? 美羽の楽器の話をしていて、懐いてるって話になって、何故か夜這いの話が───ちょっと待て! じゃあなにか!? 今俺、夜這いを引き受けようとかそういうことを言ったと思われてる!?

 

「いやいやいやいや違うぞ!? 夜這いを引き受けるとかじゃなくて楽器の話をだなっ! 大体そもそもが楽器の話をしてたのに、どうして夜這いの話が主体になってるんだよ!」

「相手がぁ、一刀だからじゃない?」

「天和さん、あなた暖かな笑顔でそんな……」

 

 乱世の中でしみついた種馬の印象は、そう簡単には消えなさそうだった。

 そういう認識が染み付いているからこそ、民に“将の体が目当てで支柱になるんじゃないか”とか思われないために、自分を律しようと思ったんだけどなぁ……誰にも言ってないけど。霞あたりなら“あっはっはっはっはぁ、今さら何ゆーとんねん”ってばっさり斬りそうだし。

 だからこれは自分との根競べと意地みたいなもんだ。みんなには悪いけど、協力してもらおう。

 

「それじゃあ夜這いの話はここまでにして、一刀さん」

「お、おう?」

 

 こほんと咳払いをした人和が姿勢を正すように座り直し、さらにかけていた眼鏡を直して俺を見る。急に改まれると、結構戸惑うな……。

 

「楽器のことだけど、経験は?」

「楽器? ああ、小さい頃にハーモニカとかリコーダーを吹いた程度」

「はー……も? ……ごめんなさい、天の楽器じゃなくて、ここの楽器の経験の話なんだけど」

「あ、そか」

 

 ここの楽器の話か。

 経験って訊かれたから自分の楽器経験を素直に話したものの、自分で言っててハーモニカは随分と懐かしいと感じた。

 

「楽器の経験はないな。中国───じゃなかった、大陸の楽器っていったら二胡とか古筝(こそう)だっけ?」

「それだけじゃないけど……大体は」

「そか。前に美羽が歌ってた時は七乃が何かを弾いてたんだよな? どんな楽器を使ってたんだ?」

 

 それがわかれば俺も美羽に合わせやすいと思うんだが……考えてみれば楽器の類は練習経験もそうない。及川あたりならギターに夢を抱いてショーウィンドウの前で目を輝かせてるイメージがあるけど、生憎と剣道も中途半端、それなりの実力しかなった俺だ。“楽器が得意である”なんてステキなスキルは存在しない。

 

「二胡……だった気がする。いろいろと余裕の無いやりとりをしていたから、楽器までは」

「余裕のないやりとりって……? あ、あー、まあいいか。そこらへんは美羽に訊いてみるよ。問題はその楽器がいくらくらいするのかだし」

 

 この世界の知識が欲しくて、戻った天でいろいろ調べた経験はあるにはある。その中には当然、楽器のこともあったわけだ。そうじゃなかったら古筝なんて名前を知っているはずもない。

 しかしながら……お値段はとてもとても高いところにあったと記憶する。

 贅沢を言わなければ黒檀木刀ほどはいかないものの、同じ黒檀を使ったものだと……お、同じくらいしたっけなぁ……?

 

『………』

「そこで黙らないで!? むちゃくちゃ怖いから!!」

「あぁっ、なんだったら一刀が作ってみるとか」

「や、だから天和さん? あなたそんな、眩しい笑顔でなんてことを」

 

 作れと言いますか。

 確かにそれなら材料を自分で集められればよっぽど安いだろうけどさ。せっかく作った蜂の巣箱をガラクタ呼ばわりされた俺にそれを言うか。

 

「だーいじょーぶ大丈夫~っ。あんなの糸張って、同じく糸で弾けば音が鳴るんだから」

「いきなり投げっぱなすなよっ! 目がそれじゃあ無理だって明らかに語ってるだろ!」

「だってちぃたち歌専門だもん」

「楽隊はきちんと雇っているし」

「安くないけどねー。あ、じゃあ一刀が楽器を使えるようになったら、楽隊さんに頼まなくても済むかもしれないねー♪」

「たった一人にどれほどの楽器を扱えと言いますか、天和さん」

 

 今さらだけど、あれ? なんか三人とも少し怒ってない?

 や、理由はなんとなくどころかわかってはいる。いるから敢えて話題には出さないようにしている。話が本当なら、天和言うところの“みんな”が、美羽が居るからこそ思うように俺に会いにこれなかったなら、美羽が居ないところ。つまりはこういうところでならと考えたりもしたんだろう。

 なのに俺自身がそれを拒んじゃあなぁ。

 

(………)

 

 理由が違ってたらただの自意識過剰男だな、俺。はは……気の所為気の所為。睨まれてなんていないさきっと。

 

「それでさ、気になったんだけど……今度の三国が集まる日はいつなんだ?」

「一刀さんが帰って来る前までは一月に一度。帰ってきてからは、一刀さん自身に各国でやらなきゃいけないことが出来たから、学校の話や民の沈静が終わるまでは普通に過ごしましょうって話になったの」

「え……そうだったのか?」

 

 初耳なんだが……え? 俺が原因なの?

 そりゃあ、他国に民を鎮めに行ってるのに、そこに他国のみんながなだれ込んでのどんちゃか騒ぎをすれば、沈静化どころの話じゃなくなる。

 蜀にしたって学校の話を纏めようって時になだれ込まれてもなぁ。

 なるほど、そう考えてたからこその現在か。

 

「あれ? そうなると、各国での用事も済んだ今、そろそろ……?」

「ま、そろそろでしょうね。その時はちぃたちが他国のみんなも驚かせちゃうくらいにいい歌を歌っちゃうんだからっ」

「うん、お姉ちゃんも頑張っちゃうねー♪」

「燥ぎすぎて歌を間違えたりしなければいいけど……」

「あ、それは俺も不安……」

 

 二人同時に溜め息を吐いた。

 地和と天和はそんなことはしないと断言するものの、その自信がどこから来るのかって考え出したら、逆に不安を煽ることにしかならなかった。

 

「じゃあ、今度の公演は三国連合の時ってことでいいか?」

「もっちろんっ」

「お客さんの数は少ないけど、相手が各国の王や将だから……普段よりも緊張するのは確かね」

「れんほーちゃん? 緊張なんかしちゃうより楽しんじゃえばいいんだよー?」

「そうだな。いろいろ準備したのに三人が楽しめないんじゃ意味がない」

「それはもちろんだけど、緊張も必要なものでしょ?」

 

 まあ……天和と地和が燥ぎまくる分、せめて一人でも冷静な人が居ないと大変なことになる。そんな“大変”って光景が目に浮かぶようだよ。で、いっつも苦労を背負うのはその“冷静な人”なわけだ。

 俺と人和は無言でキュムと手を繋ぐと、やはり長い長い溜め息を吐いた。

 ええ頑張りましょうとも、次の三国連合まで。仕事も鍛錬も楽器のことも、全力で。

 ただ、事務所を出る時に念を押すように心配された。自分ではすっきりしたつもりだったのだが、どうにも顔色が悪いらしい。

 これで無理して倒れたりしたらそれこそ本末転倒だ。

 三人の忠告をありがたく受け取り、休める時は思い切り休もうと心に決めた。

 手始めに、食いっぱぐれた朝餉の代わりに昼餉を食べて、一息ついたら美羽と一緒に昼寝でもしようか。せっかくの非番なんだし、心置きなく。

 誰かしらの乱入を受けそうだけど、そうなったらそうなった時だな。

 


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