真・恋姫†無双 魏伝アフター   作:凍傷(ぜろくろ)

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106:IF/人の価値、自分の価値、利用価値①

159/誰ならよかったのか

 

 南蛮から戻った野生北郷は風呂にぶち込まれた。

 キシャーと訳のわからない奇声を発し、暴れ出すも……拳骨一発で気絶。

 問答無用で全身を磨かれ、気づいた時には寝台の上。

 いったいどれほどの心労がたたればあんなことになるのだと、彼の部屋に集まった王や将たちは話し合っていた。

 ……むしろ野生北郷を自分とは切り離して考えてる俺の方がどうかしてるんだが。

 ともあれ、野生臭さもお湯と一緒に流れたようだし、

 

「よっ、と……」

「!? 一刀!?」

 

 がばりと起き上がると、まず華琳に驚かれた。

 驚きついでに肩を掴まれがっくがっくと前後に揺さぶられて、「いったい何があったの! 言いなさい!」とウオオ脳が揺れる脳が揺れる……!

 

「ちょ、ちょ……かり、華琳……華琳! 気持ち悪いから勘弁!」

「あ……───あなた、一刀よね?」

「いきなり人格疑われる人の気持ち、わかりますか?」

 

 真顔で訊かれたことを真顔で返した。

 そこでようやく落ち着いて周囲を見渡すと……いやまあ、野生北郷の視界で見てはいたものの、時間が空いていたらしい将らがここには居た。むしろ王も。ここで暇なんですかと訊ねたら確実に祭さんの拳骨が落ちることだろう。

 

「一刀だよ、北郷一刀。間違い無く。南蛮の密林に順応するためにいろいろとアレだったけど、それももう大丈夫だから」

 

 ただ頭が痛い。

 軽く頭をさする俺を見て、「ほぅ」と声を出したのは祭さんだった。

 

「そうかそうか、まったく手間だったぞ? なにせ湯船に投げれば奇声をあげる、猫のように水を嫌がる、叱ってやっても聞く耳も持たん。ちと刺激を与えて眠らせたが、文句があるなら聞くぞ?」

「祭さん……ごめん、迷惑かけました」

 

 でも拳骨はもうちょっと加減してほしかった。まだ痛い。

 そう言ってみると、腰に手を当ててけらけらと笑う祭さん。元気だ。

 

「……で、なのだけれど、一刀」

「ん?」

 

 華琳が珍しく、もじもじと胸の前で指をこねこねしている。

 言い出しにくいことでもあるのか、顔は困ったような戸惑っているような。

 しかしキッと俺を見ると、やがてその口から───あ、ああ、もしかしてあのことか?

 

「あのっ───」

「ああ、大丈夫だよ華琳。途中で野生になったりはしたけど、俺……学ぶこともいっぱいだったから」

「───……え?」

 

 きょとんとする華琳さん。

 出鼻を挫かれてカチンとくる、なんてこともなかったようで、きょとんとした顔のままに俺の目を真っ直ぐに見てくる。

 そう、学べることがいっぱいだったのだ。

 休む間も大してない実戦地獄、勘を働かせなければ自分が傷つく日常。

 食べ物にも注意が必要だったし、当然飲み物にも。

 お陰で気配察知能力は向上した気がするし、氣もほぼ使いっぱなしだったお陰で気脈も広がった。集中もしやすくなったし、辛かったけど総合的にはいいことだらけだ。

 

「どうして南蛮だったのかなーなんて思ったけど、さすが華琳だよなー。今の俺に必要なことを無茶をしてでも覚えさせようなんて。お陰で俺、いろいろと学べたよ。……みんなもありがとう、それと……ごめん。勝手に休暇が欲しいなんて我が儘言って、仕事を押し付けることになって」

『───』

 

 …………感謝を述べると、何故かみんなが沈黙。

 ぽかんとしているとかきょとんとしているとかではなく、これは……そう、“大丈夫なのかこいつ”といった心配を混ぜた顔つきで……あれ? 何故にそんな顔を?

 やがてその視線が俺から華琳に向くと、当の華琳はやっぱり珍しくだらだらと汗を流していて……何故?

 

「ね、ねぇ一刀? その……南蛮ではどんな生活をしていたのかしら。というか、近くの村を目指す気はなかったの?」

「いや、そこへ行けって華琳に指示されて、美以に案内されたならそこが到着地点だろ? 勝手に移動して休暇を潰すのもどうかと思ったし」

「……一刀? あなた、休みにいったのよね? おかしいとは思わなかったの?」

「最初は思ったよ。そりゃ思ったさ。でもなぁ、華琳だしなぁ。“そういえばあの華琳があんなに簡単に休暇をくれるわけがない”とか“その休暇がただの休暇なわけがない”って思ったら、ほら。ああ、じゃあこれは、どんどんと都に染まって平和ボケしていく俺を成長させるための試練だったのか! って」

『………』

「………」

 

 皆様の視線が華琳に刺さる。

 少しののち、みんなが『……やりそうだ……』と頷いた。

 

「ちょっと待ちなさい! 非道な王になるつもりはないわよ私は! それがどうしてそんなことになっているの!」

「どうしてって。部下とかの成長を望むのは非道じゃないだろ。俺はきちんと納得して生き抜いたし、こうして無事だったんだから。一人で勝手に突っ込んで刺されたあの日とは違うよ」

「あ、あのね一刀……勘違いしているようだからきちんと言うけれど、私はきちんとあなたを休ませるつもりだったのよ」

「ああっ、お陰でこうして氣も充実してるっ」

「だからそうじゃなくてっ! いいから聞きなさいっ!」

「ぎょ、御意」

 

 思わずビシッと寝台の上で正座をしてしまう俺。

 誰かに叱られる際に正座をしてしまうのは、きっともうパブロフ的なあれなのだ。

 

  それからしっかり説明された。

 

 どうやら俺は勘違いの渦に自分を放り投げてしまったらしく、華琳は華琳で“誰にも邪魔されることのない場所”という意味で“美以の家”を提案したらしい。で、美以にしてみればあの南蛮の密林全体が縄張りであり家なわけで……つまりそういうこと。

 俺は美以の住処に辿り着くことはなく、途中でバイバイされて、そこから生きたのだ。

 実に愉快だ。下手したら相当ヤバかった。

 でも確かに、他の将の生家や村人たちの家に支柱がお邪魔するなんてことになったら、周囲が騒いで休みどころじゃなかった。ある意味では、本っ当~~にある意味では、南蛮というのは人には邪魔されずに休める場所だったはずなのだ。あくまで美以の住処に着いていれば。

 

「風呂にも入ってぐっすり寝たお陰で気分もすっきりしたし、今からでも仕事は出来るぞっ! さあ、俺の仕事は?」

「ないわよ」

「ナイワ? ナイワってなんだ? 内輪揉めの違う呼び方か?」

「じゃなくて。ないのよ、仕事は」

「………」

 

 …………エ!?

 

「ないって、なんで!?」

 

 訊いてみれば、華琳は「はぁっ……」と溜め息。

 右手を腰に当てて、困ったような呆れたような顔をして言った。

 

「なんでもなにも。あなたが南蛮に行ってからどれだけ経っていて、どれだけ私たちがこの都に居たと思っているのよ。進められることはさっさと進めて、纏められるものも随分と纏めたわ。あとは工夫の準備と流通問題さえ改善できれば、都の問題のほぼが解決するの」

「………」

 

 …………エッ!?

 かかか解決って、えぇっ!?

 それ、俺がこれから時間をかけてじっくりと固めていこうとしていたもので……!

 やっちゃったの!? そんな簡単に!?

 

「仕事を探している民はまだまだ居るのだから、彼ら彼女らにはまず基本を覚えてもらうのよ。これはあなたが“めも”に纏めておいたものと同じことね。ただ、それに募集をかけていちいち説明して回るのはとても回りくどいわ」

「あ、ああ。だから俺もそこで詰まってたんだけど」

「でしょうね。けれど、そこは桃香と朱里と雛里と話し合って、蜀の学校で募集と説明会を設けることに決めたわ。必然的に蜀から人を回してもらうことになるけれど、ならば別の仕事は魏と呉から募集すればいい」

「……王が決断を下してくれるなら、これほど速い決定はないな。賛成」

 

 両手を軽く挙げて、降参のポーズ。

 時期によっての忙しさに目を回す日々の中、王に話を訊いて回るのは結構難しい。

 それをこの機会にさっさと纏めてくれたのなら、本当にありがたい。

 

「工夫の技術教師としては、魏から真桜を出すわ。それももう決定済みよ」

「じゃ、じゃあ先に向けて田畑を増やす……開墾の話は」

「魏と呉で拓いていくわよ。頼もしいことに、手の空いている人は他に回せるほど居るのだからね」

「うわーあ……あ、じゃあ俺もそれに参加───」

「出来ないわ」

「なんで!?」

 

 メモの意見は通るのに、相変わらず俺の意見は却下続き! 何故!?

 く、くそう! 妬ましい……妬ましいぞメモ帳め! お前はいつもいつも俺の先を行きやがる! 頭にくるぜ……俺に書きなぐられた案なのに、まるで俺より優秀かのように……! などと野菜王子的なことを言ってないで。

 ……そっか。やれること、一通り終わったのか。

 なんというか……安心? それとも仕事が一気に無くなったことへの不安? よく答えのなさそうな脱力感が体を包んだ。もちろんいろいろな問題も出てくるだろうから、それはやらなきゃだろうけど、それでも。

 

「えと……じゃあ俺、何から始めたらいいかな。一度離れて戻ってきた時の場違い感って言えばいいのか、とにかくなにから手をつけていいのかがわからないんだけど」

「そうね。子を作りなさい」

 

 

 

  ───さあ、旅立ちの時間だ。

 

 

         この大地の果てまでも、今こそ旅立とう───!

 

 

 

「待ちなさい」

「んっがっごっごっ!?」

 

 さわやかに窓から抜け出そうとしたら襟首を掴まれた。

 息が詰まった瞬間にサザ工さんが脳裏によぎったが、気にしたらいけない。

 

「あなたね、いい加減にしなさい。人はいつまでも若いままでは居られないの。若いうちに次代を担う者を儲けるのも王や将の勤めよ。民でさえ、産まれて成長したなら家業を手伝うの。それらを否定していい者など、今この三国には誰も居ないのよ。民がそうして作ったものを国に献上してくれる以上、私たちはそれらを守る義務が発生する。献上されるものだけを受け取って、守ることもせず統括することすら放棄すれば、国や王は民からの信頼の損失と同時に、自分が立っているここが国である意味すらも失うのよ。それがわからないあなたではないでしょう?」

「そりゃわかるけど! なにもこんな、みんなの前で言うことないだろぉおお!!」

「───そう。ならば覇王・曹孟徳が問おう。異を唱えたい者は前に出て進言せよ」

 

 ───。

 誰も出ない!?

 前もやったけど、みんな気持ちは変わらないのか!?

 

「答えは出ているわ。煮え切らないのはあなただけ。言いたいことがあるのなら、聞くだけ聞くけれど」

「……いや。心の整理なら散々やったよ。割り切れない想いは当然あるけど、みんなのことを真剣に好きになっていこうって決めた。だから、つまりその。好きになりきれてない人とその……そういうことをするってのはちょっと」

「一刀。……“私が、いいと、言っているうちに、やりなさい”と、言っているのよ」

「や……けどヒィッ!!?」

 

 困り果て、俯いていた顔を上げると、そこには笑顔の修羅が居た。

 華琳の周囲がモシャアアアと歪んでおり、それが怒気やら殺気やらだと理解すると、途端に俺の中で芽生えた野生の本能が逆らうなと悲鳴をあげる。

 

  あれは……あれはダメだ、王者だ、俺では敵わない……!

 

 そんな野生の理性が必死に訴えかけてくる。

 

  もうだめだ、おしまいだぁ……!

 

 いや、あのな、野生よ。

 言っちゃなんだがアレが王者なんてことは最初から知っている。

 それこそ出会った瞬間からだと言ってもいいほどに。

 あと野菜王子から離れろ。

 

「……後回しにすればするほど、全ては後手に回るのよ。今生きていても、病気にかかったら? 華佗が居なかったら? 居たとして、華佗でも治せなかったら? 私たちは確かに戦を治めはしたわ。けれどね、一刀。治めたことへの感謝など、時代が進めば過去になるだけ。自分が齎されたわけでもない平和への感謝を、いつまでも王にする者など居ないの」

「華琳、それは」

「───一刀。あなたが居た天で、“かつての王ら”に感謝する者は居た? それとも、そこに居たのはただ伝承を素晴らしいと謳う者だけ?」

「! ……それは」

 

 感謝する者? 居やしない。

 今の世ほどみんなに感謝する人が、いったいあの世界のどこに居た。

 感謝なんて、自分が助けられて初めてする。

 お茶を入れてもらってありがとうと言うのと、大事な人を救ってもらった時のありがとうなんてレベルが違う。

 まして、彼女らはこの大陸に生きる人たちの未来を救ったっていうのに……天には、きっと彼女ら……いや、“彼ら”に対する感謝など残ってやしないのだ。

 今もあの地で生きる人の中になら居るのだろうか。そんな……本気で過去の人に感謝するような人が。居るのなら……居てくれるのなら、どれだけ血が薄まっていてもいい、どうかそれが“彼ら”の血を引く人であってほしい。

 

(あ───)

 

 居て欲しいなら───どうすればよかったのだろう。

 子を作る? 作って、ただひたすらに“凄かったんだぞー”って伝えてゆく?

 違う、もっと単純に。

 みんなの力がまだある内に───俺が守らなくちゃいけなくなる……恩返しが出来るようになるその瞬間まで、みんなの生き様っていうものを全力で、産まれてくる子に見せてやればいい。

 

「一刀。面倒な話はやめにしましょう。もっとわかりやすく、はっきりと言いなさい」

「……ああ」

「あなたは、あの戦いに至るまでと治めた後から今まで、わたしたちが築いた三国の中に……嫌いな存在が居るのかしら」

「居ない」

 

 居るもんか。即答で答えた。

 刺されたって許せる相手が居る。

 笑って、親父と呼んでお袋と呼んで、そんな人たちのために頑張りたいって思えた自分が居る。

 行く当てもない自分を拾ってくれて、利用価値があると受け入れてくれた王。

 急に訪れることになっても迎えてくれて、刺傷事件を起こしても嫌わないでくれた王。

 自分に似ている俺とを重ね、居てくれてよかったと笑ってくれた王。

 歩くたびに様々を知り、各国で魏だけでは知れなかったことを知って。

 武を叩き込まれて氣を知って、人を救う喜びを知って、友達になれたことに眩しさを抱いて。

 

 俺はこの世界、この大地、三国に様々を教えてもらったのに、ちっとも返せていない。

 貰うばかりが苦しくて、だけどそれで返すのはちょっと違うって。

 だから手を伸ばせるものにはがむしゃらに手を伸ばしてきた。

 みんなが集まってやってしまえばこうも簡単に終わってしまったものを、一人で。

 もっと早くに相談すればよかった。

 

(恩を返そうとして一人で頑張るのって……間違っていたんだろうか)

 

 ……そりゃそうだ、前提の段階で間違えていた。

 手を伸ばした、って、じゃあ何処にだ。

 一人でやろうとしてちゃ、伸ばした手も空回るだけだ。

 だから……

 

「………?」

 

 気づけば無言で手を伸ばしていた。

 自分で自分に疑問符を浮かべてしまうような状況。

 なのにそんな、自分の中の勝手な動作に反応した人が……たくさん。

 俺のちっぽけな右手に殺到した右手はあまりにたくさんで、それらが一気に俺を潰した。それはもう、遠慮なく。

 

「おーっほっほっほっほ! あらあら華琳さん……!? 随分とまあ、がっつくように飛び掛りますわね……!」

「あら……! あなたにだけは言われたくないわね、麗羽……! それと、私は飛びついたのではなくあなたに押されただけよ……! というかどきなさい! いつまで乗っかっているの!」

「あらあらそういえば、なにやら前か後ろかもわからないものを押し潰していますわぁ~? このまま踏み潰してしまおうかしらおぉ~っほっほっほっほ!」

「れ・い・はぁあああ~……っ!!」

 

 状況整理。

 俺の上、華琳。

 華琳の上、麗羽。

 俺の周囲、俺の右手を掴むみんな。

 逃げ道……無し。

 なら、もう決めちまえ。 

 

「え、っと……今さらでごめん。自分のスタートラインも見切れずに、勘違いして何度も決め直すような優柔不断な支柱だけど……その。へんな言い方になるけど、さ。う……さ、支えさせて……くれるかな」

 

 気恥ずかしさと情けなさ、色々な感情がごちゃ混ぜになって、視線を逸らしながら言った。そんな顔に、そらした視線の先に居た朱里と雛里がぽややんと頬を緩ませていて……ああそうですか、まーた困った顔をしていましたか俺は。

 そんな自分に“ぶっ”と吹き出してしまい、途端にみんなが『もちろん!』と叫ぶ。

 それどころかシャオが「支柱ならよりかかってもいいんだよねー?」なんて言ったり、祭さんが「ならば折れぬようにしっかりと鍛えてやらねばのぉ」なんて楽しそうに言ったり、風が「倒れてしまわないよう、倒れないための方法も知ってもらわないといけませんねー」と目を糸目にして言ったり、星が「ときに北郷殿。あちらの荷物が妙に気になって仕方が無いのですが……!」と迫力のある顔でずずいと言ってきたり……

 

「さ。今度こそ逃げられないわよ? 言い訳もいい。あなたという存在に宿る利用価値は、まだまだ消えていないのだから」

 

 ───華琳が、俺の上で悪役っぽい顔で言う。

 その上の麗羽はつい先ほど、華琳の背を踏んづけようとして足を滑らせて転倒した。どごんと痛そうな音が鳴っていたが、大丈夫だろうか。

 俺はといえば華琳のそんな言葉と麗羽の声にならない声を聞いて、吹き出したままに笑ってしまい……決意と観念と覚悟をごちゃまぜにした、けれどいつもの笑顔で降参した。

 天は覇王とともに。

 覇王は、三国とともに。

 国は民とともにあり、民は大陸とともにあり。

 

「はは……どこまで俺を利用するつもりですかな、覇王さまは」

「決まっているでしょう? もちろん、利用価値が無くなる(私が満足する)までよ」

 

 とってもキッツイ副音声が聞こえた気がした。

 したのに、いつものことかと笑い飛ばせる俺が居る。

 ここまで来たら、もう腐れ縁でもどうでもいい、一緒に世界の果てまで見届けよう。

 “支柱なんて勤まるのか”から考えて、“やってみなければわからない”で頷いた。

 それから今まで、こうして慌てながらでも出来てきたのだ。

 だったら今は、もう胸を張ればいい。

 一人で突っ走ろうとした馬鹿の襟首を捕まえてくれた覇王さまには、感謝してもしきれない。


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