◆子供たちのアレコレ
姓:曹-そう
名:丕-ひ
字:子桓-しかん
華琳の娘。
語尾に無理矢理“です”をつける子だったが、父親に呆れてからは華琳に近い口調に。
父が嫌い……なわけではなく、苦手。どう接していいのかわからないといったところ。
あの母が傍に置いているのだから、なにかがあるに違いないと踏んでいはいるものの、一刀の仕事については全然知らない。
こういう人なのだと思ってしまうと頭に叩き込んで覚えてしまうという“第一印象を固定するタイプ”の子なため、父はぐうたらだと決め込んでしまっている。
つまり父にはなにかがあるが、それは母しか理解できないものに違いないという印象のままに、父への興味を少しずつ削っていっているのが現状。
お陰で一刀には極力近寄らないし目を合わせようともしない。
新しいものや珍しいもの好きであり、中でも都でしか作られていない“ぷりん”、“あいす”、“にほんしゅを使った料理”が大好物。作っているのが父だということは知らず、誰が作ったのかを街の人や将らに訊いてははぐらかされている。
女が将で男が兵というこの世界で育ったために、少々男を見下して見る感覚が強まっている。そこに桂花の教育もプラスされて、やはり父への興味はどんどんと削られていっている。
髪の色は金が主体で、前髪にメッシュ調に黒が混ざり、モミアゲは黒い。
目の色が感情によって変わったりする。
姓:孫-そん
名:登-とう
字:子高-しこう
蓮華の娘。
子桓のように髪の遺伝はなく、孫家に相応しい綺麗なさくら色。
むしろミニ蓮華。呉側の子ってみんなそんな感じだよね。
甘述とやたらと仲がよく、なにかというと父を蹴る。
打たれ弱いところがあり、姉妹間では一番泣きやすい。
父を蹴る理由は母の愛が自分より父に向いている気がして、かつその父がぐうたらに見えるから。
しかし父が教えてくれる遊びは大変興味を引くものばかりで、自分が楽しいと感じていたのも事実。父は嫌いではなくむしろ好き。
好きだから気にかけてほしくて蹴るという悪ガキスパイラル理論が完成している。
逆にガミガミと説教くさい蓮華に苦手意識を持ってはいるが、不器用なりに自分に構おうとしてくれる母を嫌ったことはあまりない。
姓:劉-りゅう
名:禅-ぜん
字:公嗣-こうし
桃香の娘。容姿はミニ桃香さん。
とてもおおらか。人の笑顔が好きで、喧嘩や怒鳴り声が苦手。
平和を愛するために産まれてきたような子で、8人姉妹の中で唯一一刀にべったり。
娘の中では一刀の仕事のことを唯一知る子でもあり、一番あとで産まれたこともあり、みんなから可愛がられて育っている。
なのだが、孫登からはよくジト目で睨まれている。一刀にべったりなのが気に入らないらしい。
なにかというとポカをやらかす母をくすくすと笑いつつ、自分がしっかり母を支えようと背伸びをしようとするも、張り切るとポカをやらかすところは母からの遺伝のようだ。
姓:陸-りく
名:延-えん
字:?
穏の娘。ミニ陸遜さん。
ぽややんしているのは母と同じく、しかし読書で興奮することはない。
が、異常なほどに寝ることが好きで、目を離すとよく寝ている。
読書に物凄い集中を見せるが、途切れるとまず眠る。そんな子。
武の方面は最初から捨ててしまっていて、のほほんとしているところを祭に引き摺られて運動をさせられている。
休憩を入れると、分を待たずに眠るために休憩無しの猛特訓を強いられすぎ、親子揃って祭が苦手とくる。
一刀のことは普通に父であると認識しているくらいで、好きでも嫌いでもない、家族というレベルでの付き合い。ただし眠りたいのに遊ぼう遊ぼう言ってくる一刀が苦手なため、完全に一刀が空回りし続けている。
ただし一刀の氣に包まれて眠ることを至上の喜びと認識していることもあり、遊べばそうしてくれる誘惑と、目の前にある睡魔との板ばさみの日々と、常に戦っている。
うん、つまりは一刀のことは好きでも嫌いでもない家族としてって感じだが、一刀の氣に包まれて眠るゆったり感が好き。つまり一刀の氣は好きなのだ。一刀ではなく。
姓:甘-かん
名:述-じゅつ
字:-?
思春の娘。パッツンお団子カット。
孫登や黄柄と仲がいい、無駄が嫌いなちょっとしたせっかちさんタイプ。
周囲の出来事には気がつき自分のことには疎い、少々困ったちゃん。
思春から一刀のダメなところばかりを聞かされて育ったために父が嫌い。
残念なことに武の才には恵まれず、しかし武を磨きたいと張り切る頑張り屋さん。
自分が日夜やっている鍛錬法が一刀が教えて回った方法だとは知らない。
頑張る姿が蓮華に好かれ、蓮華のお気に入りな子。
お陰で時折孫登に睨まれているが、仲は良い。
人一倍鍛錬はしているものの、人よりもっと頑張らなきゃいけないとアレンジを加えてしまっているため、鍛錬を無駄にしてしまっている。
姓:周-しゅう
名:邵-しょう
字:?
明命の娘。ツインテール。
親と同じく猫は好きなのに、何故か猫には嫌われやすい体質。
氣の扱いが上手く、気配を消すことも見事。
甘えたがりで、一刀の首に抱きついてぶらさがることが大好き……だった。が、今では姉妹仲を気にするあまりにそう出来ないでいる。自分も嫌わなければいけないという、妙な連帯の中の脅迫観念に引きずられているといったところが現状。
明命が猫に夢中になりすぎることもあり、“猫に母を取られた……!”と猫に嫉妬したこともある。そういった意味で、猫は好きだけど苦手。
周々と善々とは仲が良く、跨ってはいつかの小蓮のように散歩をしている。
自己の意見を表に出すのが苦手であり、出さなくても自分に構ってくれる父が好きなのに、上記のように嫌わなければいけない状況にあり、素直に甘える劉禅を羨ましく思っている。
姓:黄-こう
名:柄-へい
字:?
祭の娘。ミニ祭さん。祭さんから長い後ろ髪を取ったような感じ。
親が酒好きなため、酒などが苦手。
早い内に飲まされて、その気持ち悪さから大変嫌うように。
なので酒を飲んでいる母が嫌いで、飲んでいない母が好き。
父への印象は“割と出来る人に違いない”といったもので、“あの母に自分を産ませた”という時点でわりと感心を持っている。
静かに近寄ろうともすぐに気づかれることもあり、“もしや爪を隠した鷹なのでは……!”と奇妙な期待を抱いているお子。
なので奇襲を仕掛ける意味も込めて駆け込みジャンプキック(陳宮流)を繰り出すと、想像とは違って絶対に当たる。
そのたびに“やっぱりただのぐうたらなのか”と落胆もするのだが……一刀にしてみれば、自分が当たらなければ転んで怪我をするだろうと思って、娘の無邪気を受け止める意味も手伝いわざと受けているだけである。
そんなこんなで距離を取って観察する日々が続くという、父への興味が尽きない子。
でもお陰で、一刀からは“一番蹴ってくるし、一番嫌われているに違いない……”と思われてしまっているという空回りな子。
姓:呂-りょ
名:琮-そう
字:?
亞莎の娘。ミニ亞莎さん。
ちっこい。二番目に泣き虫な子。周邵と仲が良く、周邵にべったり。
母親がひどくおろおろしている人物なために、自分がしっかりしなくてはと頑張っては空回りするタイプ。
実は一刀のことは“年中暇な遊び人か、自分たちと遊ぶのが仕事な華琳の臣下”だとしか思っておらず、いろいろな偶然が重なってしまったために父だということを知らなかったりする、少々思い込みが激しく勘違いが多い子供。ひどい話だ。
自分のことを“父”と言っては遊んでくれた一刀に対する印象は、内部からの征服を目論む悪い人に違いないといったところで、度々に幼い体で蹴りを繰り出す。
武の方向に力が恵まれているのだが、興味があるのが知の方である。目は母とは違い恐ろしく良い。祭や紫苑や秋蘭にもったいないとこぼされる子供筆頭。三人になんとかして弓術を覚えさせられないものかと言い寄られている。
思い込みの激しさから、一刀からは将来誰かを好きになったらヤンデレになるのではと心配されている。
───子供たちはこんな感じですかね。
うう、原作に呉の子供たちの情報があればなぁ。
とりあえず一応の設定なので、大きくズレを生むことがあります。
話半分程度にか、流し読み程度に頭に入れてくれれば十分です。
いや……しかし今までがてんで飛ばなかった分、時間がとても飛びました。
璃々も美羽も、薬なんぞ飲まなくても十分大人になっていることでしょう。
現時点で8年。
鈴々らの姿も萌将伝のおまけの本に近づくほどのものに…………想像出来ませんな。
萌将伝の時点で、子供を産んでも大して変わらんみなさまだったからか、時間が進んでもずっとあのままの印象が強すぎる。
なので姿に関しては皆様の想像にお任せします。
子供に関しては大体は母親が小さくなったような容姿と考えてくだされば。
元がちっこかった将たちの姿は……8年経ってやっぱり萌将伝のおまけ本みたいな感じかと。
璃々ちゃん、胸やばかったですね。
性格は……多分あまり変わりません。
えーと? 書くとどんな感じになるんだろうか。
あ、ちょっと書いてみます。
=_=/イメージです
三国の中心に位置する都。
その城下である街に、随分と背も成長した娘がおった。
真名を鈴々。かの張翼徳と呼ばれる武人である。
「おっちゃん! 全部乗りラーメン超超超超大盛りで頼むのだ!」
「……嬢ちゃんは、大人になっても変わらねぇなぁ……」
「にゃ? べつに鈴々は鈴々だから困らないのだ」
「いや、口調とかに気をつけておしとやか~にしてりゃあよぉ、男のほうから言い寄ってくると思うぜぇ? おっちゃんが太鼓判押してやる」
「お兄ちゃんが居るからいいのだ」
「たはっ、こりゃまいった! そーだなぁ、将の皆様方には御遣いのにーちゃんが居たなぁ! けど最近は子供にかかりっきりで寂しいんじゃねぇのかい?」
「にゃはは、おっちゃんお兄ちゃんを甘く見てるのだ。子供たちと遊ぶ時間を作るために仕事なんて終わらせちゃって、子供たちと遊べない時は鈴々と遊んでくれるのだ」
「……嬢ちゃん? もしかすっとぉ……御遣いのにーちゃんは子供に好かれてねぇのかい?」
「んー……よくわからないけど、みんなお兄ちゃんのことに関しては、“にんげんかんけい”の点ではまるで気にしてないよー?」
「ん、まあ、御遣いのにーちゃんだしなぁ。三国歩いて回って、とげとげしかった部分を大分削っていっちまいやがった。将の棘も、民の棘も。他の誰かが歩いてたらどうなっていたんだろうねぇ、もっと上手くやれたのか、悪化させていたのか。……っと、へいお待ち! 全部入りラーメン極盛りっ!」
「おっちゃんさすがに手際がいいのだ!」
「へっへっへ、あたぼーよぉ! ……で、嬢ちゃん? いい加減箸の持ち方なんとかしねぇかい?」
「この方が持ちやすいのだ」
「いやいやァ……たまに来る璃々ちゃんはそりゃあもう綺麗なもんだぞぅ? 箸の持ち方も振る舞い方も。嬢ちゃん、ひょっとしたら御遣いのにーちゃん取られちまうかもしれねぇぞぅ?」
「おっちゃん! 箸の使い方を教えてほしーのだ!」
「そりゃ構わねぇがラーメンで練習するのはやめてくれ嬢ちゃん! 麺がノビちまう!」
……。
「おじさま、こんにちは」
「おっ、璃々ちゃんか。らっしぇい。今日は一人かい?」
「はい。急にお母さんのところに鈴々ちゃんが来て、箸の使い方がどうとかって。一緒に買い物をするつもりだったんですけど、おかげでひとりぼっちです」
「ははっ、そりゃ悪いことしちまったかなぁ……お、おぉおまあいいや、なんか食ってくかい? っつってもラーメンしかねぇがよ、今日はおっちゃんの奢りだ、食べていくといいやぁ」
「そんな、悪いです」
「璃々ちゃんはいい子だなぁ……これがあの嬢ちゃんだったら、ラーメン極盛り追加なのだーとか平気で言いそうなのによぉ。っと、そうじゃなくてだなぁ……んー……璃々ちゃんのお母さんが嬢ちゃんに襲われたのには、おっちゃんも関係してんだ。だから遠慮するこたぁねぇ! どどぉんと頼むといい!」
「……でも」
「おっと、もちろん遠慮は頼まれねぇぜぇ? ご注文は採譜にあるものでお願いします。ってな、だっはっはっはっは!」
「……じゃあ、ラーメンをお願いします。具はあっさりしたもので」
「脂っこいのは苦手かい? 大きくなれね───ああいや、十分なものをお持ちで」
「おじさま? お母さんと御遣いさまに言いつけますよ……?」
「ひぇいっ!? い、いや冗談冗談! おっちゃんちょっと口が滑っちゃったかなぁ! たはっ、はははははは!!」
「そうですか、それじゃあ、お願いします」
(……璃々ちゃん……静かに怒るところは、黄忠さまに似なくてよかったのになぁ……)
「~♪」
「っと、どうかしたんかい? なんか楽しそうじゃねぇかい」
「お母さんとの予定は潰れちゃいましたけど、このあと美羽ちゃんと一緒に御遣いさまと出かける予定があるんです」
「おっと、そーかいそーかいっ、璃々ちゃんもすっかり女の子の顔をするようになったなぁ。……将来的には……アレかい? やっぱ御遣いのにーちゃんと?」
「……いえ、その。御遣いさまはなんというかこう、ずっと一緒に居てくれたお兄ちゃんのようなものでして。だから、将来的もなにも……大体お母さんも御遣いさまのこと……」
「お母さん“も”……ねぇ~……?」
「───おじさま?」
「いやぁああっはぁあああハハハハ!? 料理は楽しいなぁああっはぁあぁっ!? おっちゃんなんも! なぁんも言ってないぞぉ!?」
「……もうっ。からかわれるのは苦手なんですから、やめてくださいね?」
「いやいやすまねぇなぁ璃々ちゃん。おっちゃんもここんとこからかう相手が少なくてなぁ。メンマ丼に客食われちまって、結構暇してるのさ。ま、翼徳の嬢ちゃんや、あの赤い……呂布の嬢ちゃんか。が、いっぱい食っていってくれるんで、それで保ってるようなもんさ」
「……! に、煮たまご“とっぴんぐ”でお願いしますっ!」
「はっはっは! 璃々ちゃんはやさしいねぇ! だがこりゃあ奢りなんだから、あまり効果がねぇかもなぁ」
「はうっ!? ととと取り消し! 取り消しで!」
「おっと、もう完成しちまった。これじゃあ取り消せないなぁ。へいお待ちっ!」
「……おじさま、意地悪です」
「おうっ、大人はいい方向に意地悪な生き物なのさっ! さあ、食ってくんなっ!」
「……いただきます。……ふー、ふー、……はちちっ……ふー、ふー……!」
「……猫舌は相変わらずか」
「ほ、ほっといてくださいっ!」
「なんつーか、黄忠さまと一緒に居ない璃々ちゃんは隙だらけだなぁ」
「お母さんには心配をかけたくありませんから」
「そかそか。その分御遣いのにーちゃんの前では隙だらけで、前にそこの通りで盛大にスッ転んで───」
「…………」
「いやなんでもねぇ! なんでもねぇからその黒い笑顔はやめよう!」
……。
「おやじ、邪魔するのですよ」
「おっ、陳宮ちゃんじゃねぇか、よく来たねぇ。……おお? いつもの赤いねーちゃんはどした?」
「今日はねねだけなのです。ラーメン一杯お願いするのです」
「おうよ、まあそういう日もあらぁな。つーかなぁ、俺ぁ前から気になってたんだが、嬢ちゃんもいい加減、呂布ちゃんに付き纏うのをやめて、一人でいろいろやってみたらどうだい?」
「ふふん、恋殿あるところにねね在りです。これからどのようなことが起ころうとも、ねねが恋殿についていくことは変わらないのです」
「せっかく背も伸びて、綺麗になったってのにもったいない。あ、でも前は結んでた後ろ髪は今は流してるんだな」
「北郷一刀に奨められたのです。この服にはその方が似合うと」
「……(なるほど。御遣いのにーちゃんはいい目ぇしてやがんなぁ。あの服、あの破れたような
「……おお。では早速いただきます。……ねねとて一人で外食くらいできると、詠に知らしめてやるのです……!」
(……一人で外食したことなかったんか……。綺麗に成長したのに、いろいろ残念なところがいろいろもったいねぇよなぁ……)
「ちょっと待つですおやじ! なるとが入っていないですよ!」
「ウチのにゃ元々入ってねぇよ! 言いがかりはやめてくれ!」
……。
……と、こんな感じでしょうか。
よくも悪くも鈴々は鈴々で、璃々は……母の影響を色濃く受け継ぐのではと。
誰かと結婚したら絶対にカカァ天下ですね。物腰穏やかでも強い女は強いです。
では、また次回で。