多分一生分じゃないかしら。そんなことを思った。
「ぐふっ……っ……えっふ……! ふっ……はぁっ、はぁーっ! ぷふふっ……!」
「もー、いつまで笑ってるのよ冥琳~……」
円卓に伏せながら笑い続ける周瑜様と、その背をさする孫策。
そして一方では、中庭の中心で今もガミガミと説教を受けている父さま。
「いやっ! でも今回はちゃんと許可があったしさ! お、俺だけ怒られるのはどうかなぁ! ていうかせっかくもう一度お父さんやれるのに、高い高いで怒られる姿を見せるなんて悲しすぎるんですけど!?」
「ええいやかましい! ちぃとは男らしい面構えが出来るようになったかと思えば、妙なところで子供なのはちぃとも変わらん!」
「それ祭さんにだけは言われたくない」
「ぬぐっ!? くぅう……! 言うようになったのぉ北郷ぉお……!!」
そんな会話が聞こえていたのか、もう周瑜様は死にそうだ。
やっぱりもう、一生分は笑っているのではないかしら。
「みみみ見ろ! 見ろ邵! あの母を言い負かしているぞ! 凄いな父は! 凄いな!」
「でもたぶん、このあと柄姉さんは黄蓋母さまにひどい目に合わされると思いますです……」
「なにっ!? そうなのかっ!? ななななな何故だ!? 私は何もやっていないぞ!?」
「高い高いの時、指差して大笑いしてました……」
「さらばだ邵。私は旅に出キャーッ!?」
逃げようとする柄の首根っこを掴んでやった。
すると、普段の柄からは考えられないくらいにか弱い悲鳴が漏れた。
「すすすすまない母よ! しかし笑える時に笑えと私に教えたのは母でありわわわわ私はっ! 私はーっ!!」
どうやら急に掴まれたものだから、私を黄蓋様と間違えているらしい。というかこっち向きなさい。どれだけ母に弱いのよ、あなたは。
「落ち着きなさい、柄」
「へゃぅっ!? ……あ…………て、てっぺん姉……?」
「その呼び方はやめなさいと言っているでしょう……」
溜め息ひとつ。
落ち着いてくれたらしい柄は、自分の悲鳴を思い出して顔を赤くして俯いた。
いつもは男勝りな性格な分、随分と可愛く見えるものだ。
そんな柄が、ちらりと父さまと黄蓋様を見て言う。
「ん、と……丕ぃ姉」
「なにかしら」
「……父が立派だって気づいた時、どうだった……?」
「………」
「あ……私も気になりますです。あの様子から見て、鍛錬に参加した時には既に気づいていたのですよね……?」
二人とも、これで結構鋭い子だ。
というよりも、場の流れというものに敏感だ。
何かが変わればそれを感じ取って、いい方向へ向けようと努力が出来る子。
私は……それを自分の思う様に捻ることしか出来ていなかった。
その結果が、このおずおずと話しかけてくる妹たちだ。
「そうね。泣いたわ」
「泣いた!? あのてっぺん姉が!?」
「あ、い、いえっ、泣いたというだけで言うなら、父さまと戦った時にも……!」
「……自分で言っておいてなんだけれど、本人の前で泣いた泣いたと言わないでほしいのだけれど」
「姉妹で何を遠慮する必要があるか! なんというか今日ようやく、丕ぃ姉という人がわかった気分だ! わかったからには遠慮はしない! それが母に教わった人付き合いとかいうものだ! ……ただし酒は飲まない方向で」
「是非是非、今度私が導くお猫様すぽっとに来てほしいですっ! そこでモフモフすれば、もはや姉妹を越えた盟友ですっ! お猫様同盟ですっ!」
「………」
なるほど、この二人の勢いがあれば、大体の暗い空気なんて流せるわけね。
それに比べて、この姉のなんとうじうじとしたものか。
……しっかりなさい、曹子桓。
もっと冷静に、何事にも動じない、動じたとしても外には出さない女でありなさい。
私だって父さまと同じなのだ。ここからまた、姉を始める。
いい娘でも、いい姉でもなかった。
なら、ここからだ。
ここから………………ここ……………………
(…………あ───姉って……どういうものなのかしら……!)
たった今気づいた。私には姉が居ない。
姉という存在がわからない……!
み、美羽を見習う? いいえ、アレはなんだかとっても間違っていると断言できる。
では璃々姉さん? いつも穏やかでにこにこで、やさしくて綺麗で、でも怒ると黒い氣みたいなものをモシャアアアと笑顔で出してきて……ち、違う! なにか違うわ! 姉ってそういうものではない気がする!
……ここは素直に、誰かに知識を貰うべきね。知らないことを知ろうとするのはいけないことではない。
なので、ちらりちらりと辺りを見渡す───と、先ほどの騒ぎもどこ吹く風。
皆が皆楽しげに、騒ぎすら酒の肴だとばかりに笑い合っていた。
芝生に座って談笑する者、東屋で笑い死にしそうな者、樹に背もたれして酒を飲む者、今だ武器を振るって戦う者、様々だ。
そんな中、暇そうにしていたとある一人が私の視線に気づいて、ぴうと駆け寄ってきた。
……出来れば一番相談したくなかった人だ。
「はいはーい、困ったことならなんでも聞きます、お嬢様の傍に忍ぶ影、七乃ですっ♪」
握った手からピンと伸ばした人差し指をくるくると回転させて、楽しそうに言う。
でも、なんだろう。
一番相談したくなかったと思った通り、ろくな結果にならない気が。
「あ、と……一つ、訊きたいことが」
「姉と妹の複雑な関係についてですか。それは大変ですねー」
「ま、まだ何もいっていないのだけれど……?」
「私ほどの軍師ともなれば、似かよった性格の人が次に言う言葉くらいは予想がつくんですよー? まあ状況を見つめつつ、言葉も適度に聞いてからでないとなんの役にも立ちませんけどねー」
言葉の割りに楽しそうだ。
そんな彼女は「さて」と一度目を伏せると、早速人間関係についてを語り出した。
「無理に行動に出ると失敗します。まずは気になったこと、話してみたかったことなどを出せる限り出して話しましょう。まぁ一刀さんの話題でいけば、飽きることなく話せるとは思いますけど」
「……姉だから何かをしなければ、とかは……」
「それは個々でどうぞ。私としましては知ったこっちゃありませんし」
(うわぁ……)
なんというか、あまりにもあんまりな……うわぁ、な言葉だった。
こんなことをにっこり笑顔で言うのだ、たまらない。いろんな意味で。
首を突っ込んできておいて、知ったこっちゃないとか言える神経は相当だろう。
「恐らくですけど、姉だから姉だからと前に出すぎると、鬱陶しく思われますよ? 半歩先に立つか後に立って、見守れるくらいが丁度いいんじゃないでしょうかねぇ」
それは私も考えていた。
姉だ姉だと急に姉ぶっても、鬱陶しいだけだろうと。
でも、と考えたのだ。
父さまに父だ父だと構われ続けたら、私はどう思うのかと。
「………」
…………。
「……───はっ!?」
顔が緩んでた! しっかりなさい曹子桓!
以前ならば絶対に鬱陶しがっていただろうに、今の自分は明らかにおかしい。
思い出すのよ子桓。かつての意識を尖らせていた自分を。
このままでは腑抜け者になるだけじゃない。
「………」
思い出してゆく。
凛々しい自分、真っ直ぐな自分、何事にも真面目でいた自分。
………………あ、あら? 何故かしら。
立派であろうとすればするほど空回りしていた自分しか思い出せないわ。
(…………)
自分を振り返ってみると、案外上手くいってなかったことを知ること……あるわよね……。
子供の身空で何を言っていると言われるかもしれないけれど、子供にだって仕事をしていればいろいろあるのよ……。
「で、お役に立てましたかっ?」
「とりあえずどうして急にあなたが私のところへ来たのかは、その笑顔で十分にわかったわ」
わかりきった答えを手に、からかいに来たのだろう。
じとりと睨んでみれば、胸の前で手を絡ませると少し悲しそうに「最近のお嬢様、からかわれてくれなくて寂しいんですよぅ」と。知らないわよそんなこと。
ともあれ、結論は出た。
首を傾げている黄柄に向き直って、私は纏めた考えを伝えることにする。
「柄。とりあえず、なんでも言い合えるような姉妹を目指しましょう」
「おや、良いのか? 言うと決めれば遠慮はせぬが……」
「……口調はなんとかならないの?」
「はっはっは。……染み付いてしまって、母に拳骨されても思うように直せんのです……」
「そ、そう。大変ね」
口調から察するに、趙雲よね。
妙に大人ぶった口調を好む妹だとは思っていたけれど、黄蓋様に拳骨をされても直せないなんて重症だ。
「しかしこれでようやく、様々な“わからない”がほどけた。今日はいい日だなぁ丕ぃ姉」
「ええそうね。せっかく姉妹という関係なのだから、知ろうと思えば知れることを、もっと知るべきだったと後悔しているわ」
そうすれば、妹が拳骨と口調の狭間で苦労することもなかったでしょうに。
……私も母さまに釣られているところがあるから、強くは言えないわね。
もし父さまに口調を真似ず、自分らしい喋り方をしなさいと言われたらどうしようかしら。
(…………昔の口調は)
思い出してみると赤面。
ととさま、とはもう言えないわね。
父さまは喜んでくれるようだけれど、それを盾にいろいろと要求してしまいそうで怖い。
なので口調はやはりこのままだ。
そして、それから……今まで出来なかったことを積極的に出来たらと思う。
もちろん、仕事についても鍛錬についても教えてもらって。
「………」
これからが楽しみになった。
今までを振り返ってみると、“そうして当然”という考えしかなかったんだなぁという事実ばかりが受け取れた日々。
期待される通りに動くだけで、そこには自分の“楽しい”は存在していなかった。
自分を疑う人に、“どうだ”と鼻で笑ってやれるくらいの自分ばかりを目指していた。
じゃあ今は? 今は…………
「あっはははははっ! ねーねー一刀~っ、私も祭みたいに高い高いしてみて~?」
「ねっ、姉さま! いい大人がなにをそんな!」
「祭が良くて私が駄目なわけがないじゃないのよ。あぁ蓮華、後ろ」
「え? あ───ち、違うのよ祭っ! 今のはそういう意味じゃ───!」
「策殿、権殿……久しぶりに儂自らが揉んで差し上げようか……!」
「……え? 私も? 蓮華だけでいいでしょ!? ちょっ、あっ、いやーっ!?」
「策殿……? 誰が良くて、誰が駄目と? もう一度じっくりお聞かせ願おうか……!」
……今は、周りの賑やかさに耳を傾けられるほど、心に余裕が出来た気がする。
「んあ……そういやこんな時、華琳さまがおらへんのって珍しいなぁ」
「あ、そういえばそうなの」
「華琳様なら、報告には行ったものの、親子の問題は親子で解決なさいと」
「や……華琳さまかて親やん……」
「自分が行って威圧感で納得させても意味がないと仰っていた。子桓様は華琳様の言葉には逆らわないきらいがあったから」
「あ、そっか。納得なの」
傾けてみれば耳が痛い。
でも確かに、母さまに言われて渋々納得していたのでは、こんな安心感はなかった。
これはこれでよかったのだろう。
「愛紗、大変なことがわかった」
「ん? なんだ星、妙に真面目な顔をして」
「主の急な鍛錬のきっかけをなんとか聞き出せたんだが……どうやら原因はお主らしい」
「なに? ……わ、私が?」
「ああ。なんでも打倒愛紗を目指しているとか。お主、主にいったいなにをしたのだ?」
「私がご主人様に何かをするわけがないだろう! むしろ日々、桃香様を教え導いてくれた恩を返したいと願っているくらいだ!」
「ふむ。確かに桃香様は強くなられた。主が教え、支えた部分が多いだろうが、あまり大声で言うことではないと思うぞ」
「んぐっ……! ……そ、それで? ご主人様はなんと?」
「いや、それだけだ。お主に訊けば、なにかわかるかと思ったのだが」
「心当たりがないんだが…………わ、私はなにか、ご主人様の気に障るようなことを……?」
「もしや何かにつけて説教をしていることを逆恨んで? いや、主はそういう性格ではないか。ともあれ、闇討ちされぬよう気をつけるんだな」
「それこそご主人様がすることではないだろう」
「はっはっは、なに、言ってみただけだ。ご主人様が人を嫌うとすれば、それは相当な出来事か、それともなにかしらの誤解がある時のみだろう。急にすまなかったな」
「…………」
蜀側も、随分と楽しげだ。
話を終え、苦笑しながら去ってゆく趙雲と、少しして両手両膝を地につけて、ずぅううん……と落ち込む関羽。あの父さまに嫌われるなんて、いったいなにがあったのか。
嫌い、と決まったわけではないけれど、急に打倒関羽と出るくらいなら、きっと何かがあったのだろう。武の頂をと願うのなら、相手は呂布でいいはずだし、あえて関羽を目指す理由はきっとある。
それを思っての、あのがっくりなんだろう。
実際に何があったのかは気になるものの、今は……
「で、丕ぃ姉。私たちはこれからどうするべきだろうか。特訓はもう散々とやったし……ああいや、言いたいこと訊きたいことを言うんだったな。うん」
……横で、腕を組んでうんうん唸る柄をなんとかしよう。
その横で、同じく首を傾げている邵も。
登と述は父さまにべったりなようだし、羨ま───じゃなくて、いいな───でもなくて、ともかくしっかりしないと。
ここで何もやろうとしなければ、結局はずるずると元に戻ってしまう。そんな予感がする。
「そうね。ではまず何から話しましょうか」
「……丕ぃ姉の口調も、私からしてみれば結構アレだと思う」
「……はいです」
「そうなの!?」
母のようにと真似ていた口調はアレらしい。
アレが何を指すのかはわからないけれど、あまり良いものではないことは、二人の表情を見ればわかった。
「なんといいますかその、無理に背伸びをしている感じがしますです」
「むっ……いえ、本当に無理はしていないのよ……? これで、もうすっかり定着していて……自然と話せるくらいにまで染み付いているのだけれど……お、おかしいのかしら」
「うむ。もっと大きくなってからでないと、無理をしているようにしか見えんなぁ……」
不安そうに言う邵と、しみじみと言う柄。
邵の喋り方は、少し妙な感じはするものの、その在り方に凄く合っている。
対して、私と柄は……。
「………」
「………」
じっと見詰め合ってから、互いの口調を真似てみた。
……違和感が異常だった。なるほど、これは変だ。背伸びどころじゃない。
「かっ……かといって、今から変えるというのも、元の口調の人を侮辱しているのではないかしら……」
「うぐっ……実は私も、母に拳骨を喰らった日からは改めようとはしているものの、それはそれで、そうしたほうがいいと教えてくれた人に悪い気がして……」
「………」
「………」
かたや五虎将の一人、かたや覇王。
その人の口調を真似て、おかしいと言われて直す。
……それは、相当に勇気の要る行動であった。
「私は春蘭あたりにごねられそうね……」
「私は趙雲様にこそいろいろと問われそうで……いや、確かに母が話に行ってくれはしたのだが……」
「どうなったの?」
「………」
訊いてみると、ばつが悪そうな顔で頬をこりこりと掻く柄。
代わりに邵が軽く手を挙げて教えてくれた。
ならば口調ではなく世の平穏を守る者になってくれと、仮面を授けられたこと。
そのことで再び黄蓋様と悶着があり、それでもと仮面をつけたはいいが見つかり、また拳骨をもらったこと。……そして、結局口調は戻ってくれないこと。
「……苦労しているのね」
「っ……───姉上ぇえええっ!!」
「うひゃああっ!!? ちょっ……柄っ!?」
なんだか心底可哀相にと思いつつ呟いた言葉に、柄の心が打たれたらしい。
急に涙を流すや、私にとびついてきた。
それどころか“てっぺん姉”や“丕ぃ姉”ではなく、姉上と言ってまで。
なんだか懐かしくて、焦りはしたものの受け止めて、その背と頭を撫でた。
……そうだった。
昔は妹が可愛くて、妹とはいっても歳というか月日はそう離れていない妹と、こうしてじゃれあったりもした。いつかの日、ぐうたらな親に甘えていたら駄目になると思い、やさしさを捨てるまでは。
……なんだ、私は自分から温かさを捨てたんじゃないか。
それを今、拾えるきっかけにめぐり合えただけ。
だから……動かなくちゃいけない。
家族を、姉を、きちんとやり直すんだ。
「………」
などと決意を新たにしながら、ちらりと見たのは孫権様。
孫策へと小言を放ちつつ、結局は高い高いをされて笑っている孫策を……羨ましそうにちらちら見ている。うん、確かに羨まし───じゃなくて。
……小言ばかりの姉にはならないようにしよう。なんとなく、孫尚香さまを見ていると、小言を押し付けてもいい結果にはならない気がするから。
そう、冷静でありつつも、きちんと相手を思いやれるような……姉ではないけど、周瑜様のような人になれるように……───って、あの、周瑜様? 美周郎様!? 何故孫策の次に高い高いをされていますか!? 顔真っ赤なのにどこか嬉しそうなのはどうしてですか!? 下ろされてから頭を撫でられて、俯きながらも嬉しそうなのは何故ですか!?
「───」
大丈夫なのかしら、この大陸。
そう思ったものの、全てにおいて自分よりも高い能力を持つ人ばかりの事実に、“ああつまり、能力が高い人は、他の事柄においても全力で楽しめる余裕を持っているのか”と納得した。
だって、そうでもなければあの周瑜様が、子供みたいな扱いを受けてあんなに嬉しそうな顔をするわけが……!
よ、余裕……ね、余裕を持ちましょう。頑張るのよ曹子桓。
いろいろと頭が痛い事実ばかりを見つけているけれど、いつかこの頭痛も晴れるわ。
それに……そうだ。偉くなったからといって、一切褒められなくなるのは……寂しいものだと思うから。
そう思えば、なるほど。いくつになっても、その……ああしてほしいとは言わないけれど、父さまに褒められるのは……嬉しいのかもしれない。
「───うん」
さ、とにもかくにもまず一歩。
ようやく踏み出せた自分というものを、これから謳歌していきましょう。
花騎士にて。
ミズアオイ欲しさにガチャ全力投球。
ホルデュウムさんが5人。
デルフさん(サッカー)が1人。
アリウムさんが1人。
ミズアオイ=サン……0。
NO……NOゴッド、何故ですか!
石400個じゃ足りぬと申すのですか!
あ、申すんですね、ですよね、花騎士ですもんね。じゃぶじゃぶですもんね。
あぁ……お姉ちゃんに任せなさいが欲しかった……。
はい、今回も爆死です。
ガチャで本気出すとろくなことにならないなぁ僕。
虹色メダル30個で金と交換できるようにしてくれないかしら。