真・恋姫†無双 魏伝アフター   作:凍傷(ぜろくろ)

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21:呉~蜀/一路、蜀国へ②

45/関係ないけど“蜀”は“イモムシ”と読める

 

 そう、暖かさが増した…………そんなふうに思っていた時期が、俺にもありました。

 

「………」

「………」

 

 蜀入りを果たし、ようやく成都まで辿り着いた俺達は、何処かで休むこともなく城へと直行。

 普通なら玉座の間で待っているべきであろう桃香に、何故か城に入った途端に迎えられ……朱里と雛里が頭を下げ、思春もまた軽く頭を下げる中。俺はといえば、桃香の後ろで般若が如き形相をしている関羽さんに睨まれ、冷や汗だらだらで固まっておりました。

 

(根に持ってる……! まだ根に持ってるよ……!)

 

 ……え? いやこの場合、根に持ってるとかいうのか?

 確かに桃香の着替えを覗いてしまったわけだが、あれはその、なんというか不可抗力であったわけでして。

 しかもそのことについては桃香からはもう気にしていないって許しを得たわけで……あの……。

 

「おかえりなさい、朱里ちゃん、雛里ちゃんっ。御遣いのお兄さんも、ようこそ成都へ。歓迎しますっ」

「へっ? あ、ああ、久しぶり、桃ヒィッ!?」

「ひゃうっ!? え、どど、どうかしたのお兄さん……と、逃避? どこかに逃げるの?」

「え、いやあの……ナナ、ナンデモナイデス……」

 

 怖い……怖いです関羽さん! 桃香のことを真名で呼ぼうとした途端に目が光った! ていうかあの!? ここ城内で、迎えてくれただけですよね!? どうして青龍偃月刀を構える必要が!?

 

(………)

 

 桃香、って言葉とヒィッて悲鳴が合わさって、逃避って言葉と勘違いされた。

 微笑ましいことだ。その悲鳴が本気の悲鳴じゃなかったら、きっと俺も笑えてた。

 

「コノ度ハ、ワタクシゴトキヲ教職ニ招イテクダサリ、アリ、アリガ……アリ、アリアリアリアリアリーヴェデルチ……!!」

「わぁお兄さんっ!? なんか口の端から泡が噴きこぼれてるよっ!?」

 

 殺気が……殺気がね……!? こう、誰にも向けることなく俺にだけ向けられて……! 喉が、肺が鷲掴みにされているような気分になってきて……!

 今すぐ“アリーヴェ・デルチ(さよならだ)!”とか言って逃げ出したい気分です、というかもう言ってるので逃げていいですか?

 

「桃香」

「はい?」

「よく……聞いてほしい。俺はここに、学校についてを説明するためにきた……そうだったね?」

「うん。でも朱里ちゃんと雛里ちゃんには、教師役もしてくれるって聞いたよ?」

「将を相手に、“ちゃんと教えることが出来るか”って課題だったね。うん、覚えてる。で、その……授業には、関将軍も……?」

「当然だっ!」

「ヒィッ!?」

 

 ボソリボソボソと話していたはずなのに、カッと目を見開き叫ぶ関将軍。思わず同じ読み方の甘将軍たる思春に、ヘルプとばかりに視線を送ってみるが……わあ、無視だ。

 

「貴様、まさかこの機に乗じて桃香様によろしくないことをおおおお教えたり……! 許さんっ、この関雲長の目が黒い内は、この地で貴様の好きなようになど───!」

「……どうしてだろう。今の関羽さんなら、春蘭と仲良く出来る気がする」

「同感だな」

 

 俺の何気ない呟きに、思春が即答で頷いてくれた瞬間だった。

 ヘルプな視線はあっさり無視したのに。

 

「もー、愛紗ちゃんてばまだお兄さんのこと怒ってるの? その、べつに愛紗ちゃんが覗かれたわけじゃないんだから、そんなに怒ることないのに……」

「桃香様はもう少しご自愛すべきですっ! 誰とも知らぬ男に肌を覗かれ、事も無しとしたのでは示しがつきません!」

「え? いやあの……俺、戦ったよね……? かっ……華雄と戦わされたよね!? あれってなんのための戦いだったの!? 事も無しって、あの戦いさえ無かったことにされてるの!? ねぇ! 関羽さん!?」

「そうだよー、愛紗ちゃん。お兄さんはちゃんと戦って勝って、私にも許されたんだから。愛紗ちゃんが怒る理由、ないと思うよ?」

 

 うう……桃香、いい子だなぁ……。

 不可抗力とはいえ着替えを覗かれたのに、こうして庇ってくれるなんて……。

 ……いや、もしかすると天然なだけなのかもしれないけど。

 

「う……しかし桃香様」

「とにかくだめ。せっかく平和になったのに、小さなことで諍いを起こしてたら台無しになっちゃうよ。……それに、朱里ちゃんや雛里ちゃんの報告を聞けば、お兄さんが悪い人じゃないってことくらい……愛紗ちゃんもわかるよね?」

「そっ……それはっ、この男が朱里や雛里の前でだけ自分を演じただけかもしれないでしょう!」

「ウワー、凄ク信用サレテナイヤー」

 

 いっそ爽やかとも取れるくらいに信用されてない自分を笑いたくなった。

 ここまで嫌われてると、さすがにヘコムなぁあ……。

 

「えと……ごめん、話を進めてもいいかな。俺が関羽さんに嫌われてるのは、よくわかったから……」

「えっ、や、違うんだよお兄さんっ、愛紗ちゃんはただきっかけが掴めないだけで、本当は仲直りしたいな~って。ね? 愛紗ちゃん」

「有り得ません」

「もぉ~っ! 愛紗ちゃんっ!?」

 

 冷めた視線を俺にくれると、腕組みをしてそっぽを向きつつぶつぶつと呟き始めた。

 うん、ヘコミはするけど、慣れてないってわけじゃない。

 と、いうかね、桃香。今の言い方って、まるで謝れない子供を叱りつける母親のようだったよ?

 ……そっぽ向いてぶつぶつ言う関羽が子供っぽく見えるって意味では、あっさり頷けるほど納得だけど。

 

「それで……桃香。俺はこれからどうしたらいいかな」

「え? あ、うん。お部屋を用意してあるから、まずはそこに案内するね? それで……えっと」

「? ……ああ」

 

 胸の上で指を組みながら、ちらちらと思春を見る桃香。

 思春が一緒に来るなんて報せはなかったんだろう、戸惑いは当然だ。

 

「玄徳様、事情は存じておりましょうが説明させていただきます。私は自身の罪と孫策様の命により庶人扱いとなり、今はこの男……北郷の下に就いております」

「あ、はい、聞いてたけど……わー、本当だったんだぁ……」

 

 素直に驚いたらしい。

 ホワーと口を大きく開けたまま、俺と思春とを見比べている。

 そうして見比べられる俺はといえば、思春の口調に驚いて……うん、ホワーと口を大きく開けたまま固まっていた。

 てっきり孫家の人以外には敬語は使わないかと思っていたから、なおさらに驚いた。

 そんな俺の顔になにか関心を引くものがあるのか、朱里と雛里がじぃーっと見つめてきたり……いやほんと、なんなんだ? 俺の顔ってどこかおかしいんだろうか。そう思いながら二人の顔を見つめ返してみると、慌てた様子で目を逸らして……朱里が、桃香に話し掛ける。

 誤魔化したな……うん、誤魔化した。

 

「はわっ……そ、それでは桃香しゃまっ……はわわ、桃香さまっ、一刀さんたちをお部屋に……」

「あ、うん、そうだね。それじゃあ……」

「………」

 

 笑顔で頷きながらもチラチラと関羽を見る桃香───……え? ま、まさか桃香? 関羽に案内を任せるつもりか!? ちょっと待って!? いや永久に待っててくれていいからやめて!? 今その人、威圧感がすごいから! 漫画とかだったら仁王立ちに腕組みまでして、右肩の上部から“む”で始まって、波線で繋がれた“ん”が左肩上部にまで描かれてるってくらい、“む~~~ん”って感じの威圧感がすごいから!

 

「そんな自殺行───」

「っ!」

「───為、なんて思ってマセン!! お、おおお俺っ、かかか関羽さんに案内されたいなぁ!!」

「わっ、そうなんだ、よかったー♪ このままずっと仲が悪いなんて、悲しいもんね。……愛紗ちゃん、頼んでもいいかな」

「はっ」

 

 関羽がキリリとした表情で頷くと、俺の胃もキリリと痛んだ。

 俺と思春……じゃなくて、俺だけを一瞥したのちに歩き出す関羽に戸惑いつつもついていくと、思春も黙ってついてきてくれて───うん、先行き不安……いろいろと疲れる生活になりそうかなぁ……。

 でも衣食住が保証されているなら、そう悪いこともないか。うん、頑張っていこう。

 

……。

 

 ……などと思っていた時期が、俺にもついさっきまでありました……。

 

「………」

「………」

「………」

 

 案内されるままについてきてみると、

 

「ヴォルヒヒィ~ィィン」

 

 ……心地よい高音域で馬が鳴いてらっしゃった。

 え……? あれっ……? 目……っ、目が悪くなった……っ!?

 否……否…………っ! 馬屋…………っ! どう見ても馬小屋…………っ!

 

「え、えぇと……関羽さん? 馬でも愛でに来たんでしょーか……」

「………」

 

 問いかける俺に対し、彼女は馬小屋の隣、小さな……文字通りの“小屋”を目で促す。

 ……え? 隣になっただけで、結局馬小屋(隣)?

 

「………エ、エエト……?」

 

 状況が飲み込めず、カタカタと震える俺。

 そんな俺をほったらかしにすると、関羽は思春を連れてどこぞへ歩いていってしまった。

 

「───」

 

 残される俺。そして視界いっぱいに広がる馬小屋。

 

「……悲しい時は……泣いたって、いいんだよ……?」

 

 マイホームが出来ました。出来た途端に泣いてました。

 セルフ慰めももはや虚しいだけでしたさ……。

 

 ……ちなみに。

 この時、関羽も思春も俺についてくるように促してくれていたらしいんだが、馬小屋を宛がわれたと勘違いした俺はショックのあまりにそれに気づけず、多くは語ろうとしない二人に置いてけぼりにされた。

 それが冗談だったとわかるまで、まだしばらく時間が必要だった。

 必要だったのだ……。

 

……。

 

「昔ベツ○ヘ~ム~の~……馬ぁやぁ~どぉ~にぃい……うぐっ……ふぐっ……うぅうう……」

 

 馬宿に産まれしイエス様……ネロとパトラッシュと僕に贈られる奇跡の鐘は何処にあるんでしょうか……。

 馬小屋でTAIIKU-SUWARIをしつつ歌っている俺の目からは、もはや雇われ教師とは思えないくらいの待遇に感動の涙(皮肉)が溢れ出て止まりません。

 

「い、いやっ、こんなふうに泣いたら、ここで暮らしている馬に失礼だっ! 大丈夫だよ俺っ、呉では周々や善々と一緒に夜を明かしたことだってあるじゃないかっ!」

 

 最低限、寝泊りできる環境があるんだ……もはや何も言うまい。

 関羽さん……俺はこの待遇を、蜀における今の自分の地位とし、覚悟として受け取るよ!!

 

(覚悟───完了!)

 

 決まったらあとは早い。

 早速お世話になる場所の掃除を開始するべく、腕をまくってから鼻息も荒く作業に取りかかった。

 

「ふんふんふふ~~ん♪」

 

 敷き藁を天日に当てたり、タワシで壁や溝を磨いたり、雑巾がけをしていったりする。

 物置だったのか、清掃や作業に使われる道具一式は揃っていたようで、なんの不自由もなく行動に移せた。

 ふふふ、こう見えて雑巾がけなどの掃除は得意なのだ。稽古をつけてもらう代わりに、じいちゃんに道場の掃除をやらされた。

 ……最初は本当に“やらされた”んだけど、途中からは率先してやってた。自分を鍛える場所が綺麗になるのって、嬉しいもんなんだ。

 

「よしっ、あとは……オウ?」

 

 お馬様と目が合った。

 ……うぅむ、体を洗うにしても、こういう場所じゃなくて川とかでやるほうがいいよな。でもさすがに放すわけにはいかないし。

 

「お客さん……痒いところ、ありますか?」

 

 特に名案が思いつくでもなかったので、馬とスキンシップをとることにした。

 今はもう少なそうな、床屋の常套文句を使いつつ。

 

「ごめん、ちょっと触るな? ん、んー……」

 

 しなやかでありつつ、筋肉もしっかりとした様……しなやかマッスルに触れてゆく。

 時折に指を滑らせ、痒いところに反応があるかどうかを調べつつ。

 そういえば馬にもそういうのってあるんだろうか。犬とか猫はよく後ろ足で体を掻いたりしてるけど、馬のそれは……ちょっと想像つかない。

 痛覚がある限りは、そういうのもちゃんとあるだろうけど……うーん。

 

「指圧の心は母心~♪」

 

 ついでに、大きく盛り上がった背中……あ、いや、肩甲骨……でいいのか? ともかくそこに、軽い指圧をしてゆく───と、その馬は首を傾げるように振り向くと、俺の顔に自分の顔をこすりつけてきた。

 

「お、おおっ? もしかして気持ちよかったりするか? だったら……うん、嬉しいかなぁ」

 

 最初は助言者、次は教師……挙句が馬屋番バッサシ。というか馬屋に住む者になった俺。

 そんな俺にも誰かを喜ばせることが出来た……そんな些細なことが嬉しかった。……うん、まあその……相手がたとえ人間じゃなくてもさ……。

 

「いやいや、そんなことじゃいけないよな」

 

 呉で得た理想、誰もが笑っていられる世を作ろうって思いは実に素晴らしかった。

 そんな意思に関心を得たならば、動物にだって心地よく住みやすい環境が必要だ。

 

「よし……俺、頑張るよっ! 出来ることからコツコツと!」

 

 差し当たり、俺が出来ることは……この場に居る馬のみんなを喜ばせることのみに絞られる、というか絞る。

 さあ始めよう……刻んだ覚悟の分だけ、俺はここに居るみんなに笑顔を───!

 

「あ、でも勝手にそういうことやってると怒られる……か?」

 

 もしかしたら馬屋番の誰かがここの掃除をしていて、それで給金をもらっているかもしれない。

 だというのに、俺が勝手にそんなことをしたら……いつか華琳に怒られた時みたいに迷惑をかけてしまう。

 

「うぐっ……でももう随分と掃除しちゃったしな……」

 

 いや、今日はせめて、宛がわれた部屋の掃除をしていたってことで納得してもらおう。

 それじゃあ元気よく……いや待て、どうせなら───

 

 

 

-_-/馬超

 

 近々客が来る、と聞いてたけど、それが今日だと知ったのはついさっきだ。

 桃香様が魏からの……えっと、なんていったっけ……なんとか“ごう”……ほん? ほんだっけ、ほん、ごう、だっけ? ……ああそうだ、ほんごうとかいう男だった───を、迎えに行った。

 天の御遣いだかなんだか知らないけど、魏からの客人だからって桃香様が直々に迎えるっていうのもなぁ……相手は警備隊長なんだし。

 全員で、玉座の間で迎えるべきだと思ったけど、朱里の報せでは畏まられるのが苦手な相手だっていうことで、迎えるのは桃香さまと愛紗だけって形になった。

 心配っていえば心配なんだけど……愛紗が居るんだ、警備隊長くらいならたとえ暴れ回ったとしても、ものの数秒で鎮圧できるさ。

 

「ま、いいや。あたしはあたしの仕事を~っと……あれ?」

 

 今日も馬の世話を───と馬小屋にやってきた。

 それまではいい。それまではよかったのに……

 

「誰だっ!!」

 

 その馬小屋で、片腕で馬をべたべたと触っている謎の存在を発見した。

 紙袋を被ってる所為で顔は見えないけど……

 

「?」

 

 あたしの声が届いたのか、ぴくりと反応を示すと……軽く手をあげて、「やあ」と挨拶をしてきた。

 

「………」

 

 拍子抜けって、こういう時に使うんだなって……気が抜けた瞬間だったよ。

 

「な、なんなんだよお前! 軍馬に手を出してただで済むと思ってるのか!?」

「あいや、落ち着きめされい。我は校務道を極めし者、校務仮面。世にある雑用の全て、こなさずにおれん体質なのだ。どうか勘弁してほしい」

「は……? こ、こうむ……?」

「うむ。近々開かれる学校にて、雑用をこなす気である」

 

 声からして男らしいそいつは、紙袋をごそごそと鳴らしながら喋る。

 言葉を信じるなら───……あー、なんだっけ……学校っていったっけ? の、関係者らしい。

 けど、その“なんたら仮面”って名前は聞き捨てならない。

 

(こいつ、あの華蝶仮面とかいうやつの仲間か……?)

(……ちょっと正体がバレないように掃除するつもりだったのに……えらいことになった……!)

 

 心無し震えているようにも見える……けど。あいつの仲間だったとしたら、あれも油断させる手段なのかもしれない。

 

「おいお前……華蝶仮面の仲間か?」

「……かちょ? いや、聞いたこともないが」

「───じゃあもういい、まずはそのおかしな被りものを取って、顔を見せてもらおうか」

 

 槍は持ってきてないけど、注意だけは怠らないままに近づいていく。

 まさか、見せられないほど醜い顔があるわけじゃないだろうな……と少し不安に思いながら。

 

「いかん! 校務仮面の素顔は絶対に秘密なのだ!」

 

 けどそいつは、あたしがジリっと近づくや挙動をおかしなものに変えると、距離を取る。

 怪しんでくれって言ってるようなものじゃないか。

 

「…………今なら素顔をさらすだけで勘弁してやるって言ってるんだよ、当然そのあとは桃香さまの前に突き出してやるけど」

「それ全然“さらすだけ”じゃないよね!? 断固として断る! この校務仮面は、己の住む場所への感謝を込めて掃除をしていただけなのだ! 後ろめたいこと一切無し!」

「住むぅ!? なんだそれ、馬小屋に住むように言われたってのか!?」

「言われてない! 言われてないけど関羽さんにここに連れてこられた! 部屋さ……ここは部屋なんだ! この校務仮面にはもはや、ここが黄金卿にすら見えるさ理想郷にすら見えるさエルドラドだよちくしょぉおおーっ!! 部屋に案内するって言われたのに馬小屋に連れてこられたこの校務仮面の気持ち、誰が知る! それでも……それでも突き出すのってかぁあーっ! それでもさらしものにするってのかぁあーっ!! そっ……それでもっ……うぐっ……ぐすっ……うぇえええ……!!」

 

 うわっ、泣いたっ!?

 

「お、おいっ、なにも泣くことないだろっ!? わかった、わかったよ! ちゃんと事情聞いてやるから……!」

 

 なんだかよくわからないうちに、突然泣き出した校務仮面とかいうやつの話を聞くことになってしまった……。

 なにやってんだろ、あたし……。


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