One day’s things   作:acidaq

6 / 6
あけましておめでとうございます(遅い)。
正月に実家へ帰省したら書き溜めた小説を入れたUSBを忘れてきてしまったらしく・・・・・・。
次回の帰省はいつになることやら……。
なので忘れ去られたくらい後にどこかに話が挿入されるかもしれません。

それでは、本文をどうぞ。



day-5(YUINA&MAKI)

今日は金曜日。

思い返してみれば、小学生の頃は一週間が経つのが早かったような気がする。

中学生になり次第に一週間が終わるのが長くなり。

そして高校生になったら。

一日が終わるのが、長い。一週間なんて言わずもがな。

やっと今週の授業が終わる……。とにかくこの一週間、長すぎた。

月曜日などはるか昔のことのよう。というか昔だよ、まったく覚えてねえもん。

ん?月曜日?はて……、何か大切なことを忘れているような気がするが、なんだっただろうか。

「……思い出せん。気持ち悪い」

午後のくそ眠い授業中にめちゃくちゃ気持ち悪い。心情がぼそっとこぼれちまったじゃねえか。

断じて体調不良ではない。元気なら有り余っている。

たださ、あるじゃん?なんか約束とか、やらなきゃいけないことあったのに忘れて思い出せなくなるってこと。

そして思い出せないとめちゃくちゃ気持ち悪いじゃん?

出そうで出ない感覚が俺はめちゃくちゃ嫌いだ。

なんか無駄に頭を使ってるような気がして嫌いなんだよね。

シャーペンを眉間に当てて、少しだけ考えることにした。なんか思い出さなかったらやばいって本能が伝えている気がする。

数学の問題演習の時間と被っているのが唯一の救い。問題演習でもない限り、基本的に授業は聞くものだから悩むことなんてない。で、俺の隣に座っている凛っていう暴君が悩んでる顔見て詮索してくるのが単純にうざい。余計なお節介だっての。

……まあ、本当に困ってることは俺は表になんか出さねえし。

(だって、とてもじゃねえが他人になんか言える代物じゃねえしな、俺の悩みというか、本性なんて)

本性なんて言う汚い感情は、思い出したときにふたをして心の奥底にポイって投げ捨ててしまえばいい。そう知れば、俺以外の誰を蝕むこともないし、そして誰にも迷惑をかけない。

俺を深く知ろうとしない限りは、な。

すぐに思い出すだろうと思っていたが、案外長い時間がかかるようだ。

数学の時間を溶かし切って忘れたものを思い出すという俺なりの難問に取り組んだけど、結局わからなかった。

―もういいや。知らん。

そう言って俺は気持ちわるいそれを心の奥底に押しやった。

さあ、次は化学だ。というか、毎週金曜日の時間割おかしくないっすか?

なんで午後に数学、化学、地学なんていう理系科目が集中してんの?

これ生徒を地獄に突き落としてるだけだよね?ねえ?

そして寝るヤツがめちゃくちゃ多くなってお互い得しないやつだよね?

というわけでやめよ?ね?

「……とりあえず疲れたから寝るか」

授業なんてし~らない!おやしゅみ~……。

チャイムが鳴ったのは、そう思っている最中だった。

――――――

化学、地学と午後の理系科目ラッシュを乗り切り、帰りのSHRに突入!

休日は目と鼻の先!

今週末はバイトも入っていない。そして部活も珍しく両方ともフリー。つまり安寧の休日が与えられる!

帰りの準備をすませ、放課後の部活きつくないといいなあと思いながらソワソワしていると、凛が突然

「司~、明日何時にどこにすんの?」

俺は初めて感じちまったさ。空気が凍り付く瞬間ってものをな。

(忘れてたこと、これやんけ)

忘れていたなんて凛には言えない。さ~て、どうしようか。とりあえず凛に合わせて流れで「ふ~ん、明日のこと、忘れてたんだ」地の文にツッコミ入れるのやめてくれますかね。

「だって司めちゃくちゃわかりやすいんだもん。数学の時間、ずっと悩んでたでしょ?」

「さいですか……」

気づかれていたか。こりゃもう手遅れだな。

でもこいつなんで俺が数学の時間に悩んでたこと知ってんだ?

「だって司、うんうんうなってたし。しかも問題全く解き進んでなかったし。挙句の果てには寝落ちてたし」

うそん、俺寝てたの?無意識のうちに意識手放してたの?

「ねえ、そんな顔で見ないで照れちゃう」

「はあ?忘れてたのそっちでしょ?……それで、何時にするの?司くん」

呆れと諦めが混じったような声でもう一度同じ質問をしてくる凛。

最低限のコミュニケーションは成立させねえとな。

「9時に駅前でどうだ?」

「ん、わかった。忘れてたことのお詫びは?」

「その、えっと。すまんかった」

今日のこいつほんとに凛か?キャラ変わりすぎじゃないか?

「よろしい。それじゃ、また明日ね」

「おう、また明日」

バッシュを持ったことを確認すると、俺は体育館へと向かう。

さて、今日の部活も頑張りますか。今日はリーグ戦だったような気がする。たぶん死ぬ。

だって、あいつらのチームと当たるんだろ?

はにかんだ凛のいる教室を、俺は恥ずかしさと一緒に出て行った。

―ほんとにキャラ変わりすぎだろ。普段からああにしてれば絶対モテんのに。もったいない。

――――――

「ちゃんと聞こえてるんだよなあ、あのバカ司」

さすがに明日ので、デート?を忘れられていたことにはイラついたけど、恋愛なんて基本、惚れたほうの負けなんだから、どうしようもない。

いくら忘れられてても、司だからで許せてしまう。

なーんであんな奴に惚れちゃったんだろうなぁ……。

そんな自分に私は心のどこかでは呆れているんだろうけど、まあ、このままの状態がもうちょっと続いてもいい、かな。

でも、やっぱり楽しみにしてたデートを無下にされかけたのは許せない。

明日、絶対いっぱいおごらせてやる。

――――――

――――――

「では、これから男子Aチーム対女子Aチームの試合を開始します。礼」

やっぱり今日はリーグ戦だった。リーグ戦といっても、男女それぞれ2チーム総当たりの後に決勝みたいな形でもう一戦。そしてこれは、その最後の決勝戦。

男も女もAチームは強い。もうちょっと男のBチームは頑張ってくれ。

俺は改めて相手チームの面子を見る。

―まあ、勝利のカギはあの2人をどうに抑えるか、だろうな。

3試合もやって身体が悲鳴を上げているのが手に取るようにわかる。

1年生で男子Aチームに入っているのは、俺と望だけ。あとは先輩方。一応実力は折紙付きの俺らではあるものの、先輩方はその上を行っている。

まあ、あと一試合くらいは持ってくれるでしょ。頼むぜ、俺の身体。

ジャンプボールで、試合が始まる。

やはり試合前に言った2人を抑えないと、なかなか厳しい。

いくら厳しいとは言え、勝ってはいるのだけど、それでも安心ができない点数さ。

結菜と真希が強すぎるのがいけないんだよなあ。あいつら選抜でもぶっちぎってたし。

試合はあと2分。5分間だから、もう半分は終わっている。

あとちょっとやな。

まあ、スコアラーは先輩方だし、俺はとにかく真希を止めますか。

といっても、なかなか止められる相手ではないけど。それでも、試合だ。ここでやらなくて、いつやるんだ?

――――――

「相変わらずのディフェンスだったね、司」

「あーそーですね。僕じゃまだまだへぼすぎて止められませんよ」

結果は俺らの勝利。でも、俺と真希の勝負は俺の負けだろう。

俺は真希よりも結菜を止めるほうが、性にあってるんだからしょうがないよね、なんて逃げてみる。

「まあまあ、そう拗ねるなって。もう高校生なんだから」

「なんだよ結菜まで」

「あっははははは!つっかさおっもしろ!息できない死ぬっ!普段止めてる結菜にまであおられてやんの」

「望~、こいつら俺のこといじめんだけどどうする?」

「ん~まあその辺にしておけ」

試合後の片付けやダウンをしながら軽口を叩きあうくらいには仲がいい、はず。

俺はそうに信じている。

「望〜、終わったら飯行かん?」

「ん〜、ありよりのあり。どこにすんの?」

「駅前のガ〇トでよくね?」

軽くでいいからジャンクフード食べたい気分。そういう気分になったらポテトがメニューである所じゃないとダメだから必然的に選択肢は絞られる。学校の周りにある店じゃないとダメだしね。

「え、いいなぁ。私も行く」

「絶対嫌なんだけど。なんで煽られたやつと一緒に飯なんか行かなきゃいけんの?」

「司ぁ〜、お願いだよ〜」

「……どうせ言わなくても付いてくるくせに何言ってんだこいつ」

「相変わらずチョロいなぁ……」

こいつ、言わせたい放題言わせておけばムカつく事しか言いやしねぇ……。俺はチョロくない。断じてチョロくない。ぜーったいチョロくなんかねぇぞ!

 

「ほら、司。練習終わるぞ。キャプテンが集合かけてるぞ」

「お、おう」

またキャプテンにシメられるのはゴメンだ。

放課後の飯を思って円陣に向かった。

 

ーーーーーー

「でさぁ、あいつがさぁ……」

「え、ほんとに?」

「……なぁ、望。どうしてこうなったんだろうな」

「さぁな。いつもの事だろう?」

本当に、いつも通り。

選抜で会って以来続いている仲に驚くが、まぁこれも運命ってやつだろう。

 

「そういえばさ〜、司、カノジョ出来たの〜?」

ポテトを摘みながらなんて爆弾発言してきやがんだこいつ。

「司のことだよ?いるわけないでしょ」

「あのー。ナチュラルに人をディスるの辞めてもらっていいですか?」

「え、じゃあカノジョ出来たんだ。その話、真希と私に詳しく」

うわぁ、めんどくせぇ……。実際にいるわけじゃねーし、どうしようかな。テキトーにはぐらしておくかぁ……。いねえって言ったら言ったでまたあれだし。煽られるだけだし。

なんだよこいつらだってカレシいねぇくせに。

「まぁー、明日デートに行くかなぁ……。楽しんでくるわぁ……」

嘘は言ってねぇ。

カノジョじゃねぇけど凛とデートに行くしなぁ。

「「え、マジで?なんか悔しい」」

「お前らとは違ぇんだよばーか」

ひたすら結菜にも真希にも煽られまくったから、この位は許されるだろ。

「というわけで明日の準備があるので僕帰りますねぇ〜、ばいばーい」

さすがにこれ以上遅くなると明日遅れちまう。

だから、今日は。ここで帰ろう。

家までの道のりを、明日どうしようかと考えながらゆっくりと帰った。

 

ーーーーー

「先越されちゃったね、真希」

「ね。相手、誰なんだろうね」

 

望も帰り、女子会となった後。司のカノジョは誰なのだろうと言う話でやはり私達は盛り上がっていた。

まさか、まさか……ねぇ。

 

この戦いは、長くなりそう、だね。




最後不穏になった気がしますがどうせ不穏になりません()
書くのが下手な作者でした。

次回の更新はいつになるか分からない相変わらず亀更新ですが、お付き合いして頂けると喜んで死にます。

誤字脱字等ありましたら報告、よろしくお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。