そんなこの頃です。(
今回はヤツが!
とうとうヤツが出ます!
それでは、どうぞ!
「よし、やれ」
「了解しました」
劉の命令で中国四班班員の一人、
そして直後に起こる、通信機の電波障害。
中国四班と日米合同班は今、地球にあるU-NASA本部から完全に切り離された。
つまりそれは、公にしては不味いことが話されるということ。
そのまま電波をジャックし、日米合同班と通信を繋げる。
マイクを持った
「聞こえますか?日米合同班の皆さん」
極々、一般的なものだった。
「…地雷や対空シールドを仕掛けたのはテメエか?」
「そうです」
怒りを押し殺したミッシェルの問いかけに、劉はただ事実を肯定する。
「フフッ、まあそんなのは良いじゃないですか。もう喋らなくて良いですよ、デイヴス副長。僕らが興味あるのは、あなたの首から下だけなので」
「…ンだとテメエ!?」
「落ち着け幸嶋ァッ!!」
劉の言葉の直後、激昂した幸嶋の手が脱出艇の機体を握り砕く。
もちろん、機体は金属製だし、幸嶋はまだ薬を使っていない。
なのに、砕けた。
それを見たマルコスとアレックスが、二人がかりで押さえ込む。
必死になって押さえ込む二人に、ようやく冷静になった幸嶋が力を抜いたところで、劉が再び言葉を発する。
「…えー、色々あったようですが、ここからが本題です。今から君たちに向けて、誤差1m以内の最新式ミサイルを二発撃とうと思います。
「「「「「「「「ッッ!!?」」」」」」」」
「それが嫌なら膝丸君とデイヴスさん、それと磯山ちゃんだけ丸腰で走ってここまで来てください」
そこで、一方的に切られた通信。
そして、脱出艇の中に数瞬の間が開き。
「待て」
「「…は?」」
立ち上がった膝丸とミッシェルの二人を、青ざめた表情の磯山の頭を撫でながら小吉が静止した。
「お前達が仲間の安全を真っ先に考えて動いてくれたことは分かってる。だが、落ち着け」
「そうだぜ。それに本当に俺らのことを思うなら、むしろ逆だろ」
珍しく、末っ子体質のマルコスが膝丸とミッシェルを正す。
「あいつらはお前らを捕まえた後に、100%俺たちを撃ってくるぞ」
「…ッ!じゃあ、どうすれば!」
膝丸が、ミッシェルが、全員が焦る中、一人の声が出る。
「艦長、どうします?」
「よーし、お前は離れてようなー晶」
腰に手を回して抱きつきながら牧瀬が訊ねるのを、小吉があしらう。
その顔自体は、満更ではないよう。
現に、微妙に鼻の下が伸びている。
「胸が当たってるから離れなさい」
「当ててるんですよ?」
「お前何してんだ」
「フグゥッ!?」
無論、この状況で余計なことをした牧瀬には、ミッシェルのボディブローという制裁が待ち受けていた。
まあ、この状況でなくても、大体そうなるのだが。
「…まったく」
牧瀬の蛮行により毒気が抜かれた日米合同班の空気。
必要以上の緊張は解かれたが、実際にこれからどうするのか。
最大級の問題が、まだ残っていた。
だが、
「大丈夫だ」
艦長である小吉は、力強く言った。
「俺たちには、頼もしい仲間がついている」
その直後、『アネックス1号』の中国四班がいる反対側で、爆発が起きた。
「「「「「「「「ッッッッ!!!???」」」」」」」」
突然の爆発に最も敏感に反応したのは、もちろん中国四班だった。
「
「「了解!」」
劉の命令が即座に飛び、二人の班員が駆け出す。
一人は無表情のまま、一人は焦った表情をしながら。
しかし、
「…いや、その必要はないぞ」
「な!?グァッ!?」
「まったくだな」
「…え?」
ドルヂバーキが本艦の陰から現れた人物に叩き伏せられ、爆が身体を痙攣させて動きを止める。
片方の影は金髪の男のもので、もう片方は非常に大柄な、身長2mを越す劉を更に越す背丈の男のもの。
「…やれやれ。どうやってあの対空シールドを抜けたのかな?」
「ただ脱出機で突っ込めば、それで事は済んだ」
劉の問いに、金髪の男が答える。
対空シールドは確かに、レーザーによって切断するという最速の方法で敵を迎撃する。
しかし、脱出機のように速く、そして巨大な物体を全て切断することまではできない。
つまり、ただ突っ込むだけで通り抜けられるのだ。
「…さて、ボス。どうするんです?」
大男が、金髪の男に問う。
「分かりきったことだろう?」
金髪の男が、命令を下す。
「この裏切り者達を…」
踏み潰せ。
「アイアイサー!ボス!!」
ドイツ・南米第五班。
班長アドルフ・ラインハルト、及び戦闘員ディートハルト・アーデルハイド。
殲滅開始。
というわけで、象さん、パオパオマン、ディーハルさんなど様々な呼ばれ方をするディートハルトさんが出ました!
…あれ、なんだろう。
この妙な安心感は…。(