Guilty Gear Xtension―ギルティギア エクステンション―   作:秋月紘

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お久しぶりの更新です。
例によって予告のみですが方向性がおおよそまとまったのでGG2やります。
更新ペースは変わらずゆっくりなものになると思いますが、よろしければ気長にお付き合いください。


Episode 03 -My Disastrous Valentine-
Trailer-OVERTURE-


「行方不明?」

「そこまで大袈裟な話じゃないんだけど、最近あの人見ないねって話してて」

 

 

 

──ロンドンの一角、とある酒場で、少女は奇怪な噂を聞く。

 

 

 

「大体月一くらいで顔を出す賞金稼ぎの人がいたの。ただ、ここ二、三ヶ月くらい見てなくて。他の所に行ったとかなら別にいいんだけど、なんだか気になっちゃってね」

「ふーん。……私塾の手伝いがあるから本格的に調べるのは無理だけど、拠点にしてる宿とかあるなら見てみようか?」

「うーん……それじゃあ、お願いしようかな」

 

 

 

──雑談のついでのように語られる、顔見知りの長期の不在。普通であれば気にするべくもないような言葉が、少女の胸の内にわずかな違和感を生む。

 酒場の主から請け負った依頼、それは単なる頼まれごとのはずだった。

 

 

 

「ああ、それと」

「うん?」

 

 

 

──だが、不規則に現れる事象が、やがて巨大な事件を形作るように不穏さを増してゆく。

 

 

 

「『休眠中のはずのギアが行方不明になった』……か。単なる噂話にしてはちょっと物騒すぎるわね」

「街外れの休眠地点だったかしら? 外出する時は気を付けてね」

「それはこっちの台詞。私達は最悪戦えるけど、あなたはそうじゃないでしょ」

 

 

 

──やがて『啓示』の尖兵は強大な力を以て現れ、人々を混乱の渦中へと突き落とす。

 

 

 

「くっ……二人共平気!?」

「私達は大丈夫! それよりこの人達は……」

「……違う、人間でもギアでもない! こいつ等一体……!?」

 

 

 

──各所で同時多発的に起こるギアの消失。そして現れる所属も、目的すら不明な謎の軍勢。

 

 

 

「「鍵」みつけた」

「ヴァレンタインさまにほうこくだ」

「……薄気味悪いったらありゃしない」

 

 

 

──そうして瞬く間に広がった戦火は人々を巻き込み、その混乱に乗じて、それぞれの陣営が思惑を持って蠢き始める。

 

 

 

「……どうやら、『慈悲なき啓示』も本格的に行動を始めるつもりのようだね」

「……如何しますか?」

「そうだな、イリュリアへ向かってくれるかい? ……彼女らに『鍵』を渡す訳にはいかない」

 

 

 

──『鍵』『バックヤード』そして『慈悲なき啓示』。断片的な言葉は綻び、結びつき、やがて一つの大きな陰謀を紋様として織りなす。

 

 

 

『あの日自ら居場所を捨てた者が、今更この場所に何の用だ?』

 

 

 

──かつて棄てたはずの棲み処。『すべての罪の始まり(破壊神ジャスティス)』、その遥か過去から連なる遠大な狂気。

 

 

 

「……アンタ、何の目的があってこんな事を……」

「お母さんのお使い」

 

 

 

──過去は胎動し、罪は誘い、そして啓示は炎と共にその姿をあらわにする。

 

 

 

「もう、お母さんとか、そんなのはどうでもいい!! ムカつくんだよおおお!!!」

「なんだよ、気があわねぇな。……俺は今のテメェのほうが好きなんだがな」

 

 

 

──かくして序曲(OVERTURE)は、業火と悲鳴によって奏でられる。

 

 

 

Guilty Gear Xtention

Episode 03

-My Disastrous Valentine-

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