東方一年郷   作:トーレ

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ども! トーレです! XPに慣れていたので…8は非常に扱いずらいトーレです! 慣れるよ! いつか!

と、いう事で、活動報告の方にも書かせてもらいましたが、パソコンがぶっ壊れたという悲劇が起こりました。なんかよくわかんないんですけど「ビーッ!」って音が鳴ったと思ったらいきなりシャットダウンして……そこから開かずじまいで……仕方がなく諦めました。データはUSBに入れていたのでよかったのですが……長年の愛用だったので、少し寂しい思いをしております。
 
そんな僕のニューパートナーが先日届きました。これからよろしくね!
それで、↑に書きましたが、まだ若干OSの8に慣れていない&新しいキーボードに慣れていない自分がいるため、もしかしたら今回の17話は、誤字脱字だらけかもしれません。
また、ご指摘の方、よろしくお願いいたします。

さて、今回は、誕生日特別号と交互に書くので、一年郷第十七話です
遂に白滝が動き出した! といった感じですね

ではどうぞ! 温かい目で見て行ってね!




第十七話 ~作戦決行~

 

 

 

 

「もう少しで博麗神社です」

 

「わかった、ありがとう」

 

 俺と美鈴は月明かりだけの暗闇の中、博麗神社へと向かっていた。何故かと聞かれたら……フランを救うためである。

 昨夜、美鈴にすべての事情を話して、手伝ってほしいと頼んだところ、何故だかはわからないが渋ることなく承諾してくれた。あの時は本当にうれしかった。俺には美鈴以外頼れる人…というより妖怪がいなかったからだ。それを言ったら何故か美鈴は異様に喜んでいたが……理由はわからん。

 今となってはもう過ぎた事だが……あの時美鈴に断られていたら、正直フランは諦めるつもりだった。そんなのは絶対嫌だった、嫌だったんだけど……あの時霊夢に言われた言葉

 

『あなたは人間。幻想郷で一番弱い存在よ』

 

 これが妙に堪えたらしい。それに、霊夢の言った通り、俺だけじゃ絶対に不可能だ。フランにどかーんとされて終わりだろう。一応策は考えたが…うまくいくかもわからない。不測の事態なんておこったら、対処なんてできる訳がない。……だからこそ、美鈴の存在は大きく、必要不可欠だったのだ。それに、俺の考えた計画には、美鈴の能力が必要だしな。本人には説明しておいたが、まぁ詳細はおいおい。

 

 そして俺達は夜に紅魔館を抜け出し、今博麗神社への階段を上っていた。

 

「パチュリー様から何かを頂いていたようですが、なんだったんですか?」

 

 先行していた美鈴が後ろを振り返りながら訪ねてきた。

 俺がポケットからとある布を取り出すと、「それです」と反応した。……見てたのか。

 

「これは…この計画の切り札だよ」

 

 美鈴が首を傾げる。…というか後ろを向いているのにまったくこけない美鈴マジ武人。

 

「ま、使ってからのお楽しみだ」

 

「わかりました」

 

 そういって美鈴はうなずいて前を向く。……なんというか、凄く心強い。

 しかし……こうして緊張しながら上ってみると、この階段はひどく長く感じる。といってもこの道を通ったのは一回だけなんだけど。

 

 さて、上り切った。

 

「ここからは静かに行こう。れい…あの巫女を起こすのはまずい」

 

「博麗の巫女ですね? とてつもない手練れだと聞きますが……」

 

「ま、一言でいうなら、人外だな」

 

 あの腕力といい、それが一番あっているだろう。…女の子にいう言葉じゃないな、ごめん。

 とまぁ半分冗談で言ったんだが、美鈴は神妙に「なるほど…」と頷いてしまっている。…まぁ嘘じゃないしいいか。ごめんね美鈴テヘぺろ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、無事に博麗神社の後ろに回れた。後方に動きもない。霊夢にはばれていないようだ。良かった。

 ここからは、美鈴の出番だ。そう思って美鈴を見ると、少し驚いたような顔をしていた。

 

「! …なるほど。確かにレミリア様の妖気に似た…でもどこか違うような気ですね」

 

「さすが美鈴。俺が言う前に気づいてくれたか。その気がフランの妖気だ」

 

「なるほど……この気の質…姉妹だというのも頷けます」

 

 美鈴は頷きながらそう返した。良かった、信用はしてもらえそうだ。

 さて、作戦を開始しようか。

 

「よし、じゃあその気をたどってくれ」

 

「わかりました」

 

 そう言って美鈴は目を閉じ、軽く拳を作る。いわゆる「静の構え」とか「自然体の構え」とかいうやつか。わかるのは、すごい集中力だという事ぐらいだな。

 今美鈴には、美鈴の能力「気を使う程度の能力」を発動してもらっている。能力の応用で、敵の気をたどりその位置を掴む、という事ができるらしい。……正直ダメ元で言ったんだが、意外と大丈夫だったようだ。

 というのは、霊夢が「封印の祠の付近には結界が張られていて、普通は近づくこともできない」的な発言があったからだ。ならば直接祠から発生される気をたどったらどうだろうか? と思い立ったわけだ。

 ……しかし、時間がかかるみたいだな。美鈴が難しい顔をしてる。ううむ、我慢だ! 我慢の鬼になるのだ! 白滝よ!

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「…………」

 

「…………」

 

「……美鈴さん、どですか?」

 

「話しかけないでください」

 

「……うす」

 

 今のは俺が完全に悪いな、うん。ちょっと焦りすぎてるみたいだ。いかんいかん。我慢して待っていよう。

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……わかりました。これなら大丈夫です」

 

「おっ! いけるか」

 

 俺の歓喜に美鈴は頷いて返してくれた。良かったぁ、正直「博麗の巫女の結界は世界一ィィィ!」とか言って無理なんじゃないかとか思ってたけど、よかった。

 

「行きましょう」

 

「おう!」

 

 そういって俺達は歩き出した。黙々と前を見つめて歩く美鈴に従って、俺は一応周囲を警戒しながら歩く。いろいろグネグネ曲がって不安になるが……美鈴の目には迷いがない。大丈夫だ。俺は美鈴を信じている。

 ……あれ? 今の発言フラグじゃね?

 

 

 

 

 

 

 

「ここをまっすぐ進めばたどり着けます」

 

「了解。……もうすぐか」

 

 あと少しでフランの元にたどり着ける。待ってろよ…もうすぐだ。フラグなんてなかった。

 そんな感じで決意を新たにしていたら、ふと先方の美鈴が立ち止った。

 

「どうした?」

 

「……誰か…この先にいます」

 

「なんだって?」

 

 誰か? なにかの妖怪か人間か……だが博麗の結界がそんなに簡単に破られるものなのか? 迷い込むなんてそうそう無理な気がするが……となると…それが意味するものは…

 俺は拳を握りしめ、美鈴の前に立つ。美鈴は少し驚いた様子で訪ねてきた。

 

「白滝さん?」

 

「……俺の予想が当たってしまうなら……きっと顔見知りがそこにいる」

 

「顔見知り? …どういうことですか?」

 

「……」

 

 俺はあえて答えず、そのまままっすぐ歩いた。そして生い茂った林を抜け、少し開けた場所にでた。見覚えがある。ここは祠前の場所だ。そして、祠の入り口には……

 

「久しぶり…とは言えないか。やぁ霊夢」

 

「一日ぶりよ、白滝」

 

「どうしてここに?」

 

「どうしてって。きっと来るであろう、命知らずのとんでもない馬鹿を待ってるのよ」

 

「その馬鹿はいつ来るんだ?」

 

「もう目の前にいるわ」

 

「……さいですか」

 

 と、いう事で、そこにいたのは霊夢だった。どうやら俺がここに来ることがわかっていたらしい。道理で、さっき神社が妙に静かだと思ったんだ。……心なしか霊夢の顔はドヤ顔に見える。ちくしょう。

 

「どうして俺が来ることが分かったんだ?」

 

「あの時、私があんたを押して説教しても、あんたの目の色は変わらなかった……そんな気がしたからよ」

 

「気がしたって…勘じゃないか」

 

「勘で悪いかしら? 巫女の、私の勘は当たるのよ」

 

「うーむ…本当に当ててくるから怖いよなぁ」

 

 霊夢の言葉に俺は苦笑いで返す。うわ、やっぱりあれ絶対ドヤ顔してるよ。なんかすげぇ悔しいなぁおい。

 俺が人知れず悔しがっていると、霊夢の視線が俺から、後ろの方に移ったのに気付いた。……後ろには美鈴がいる。

 

「後ろのあんたは?」

 

「紅美鈴です。紅魔館の門番をしています」

 

「そう、あなたが。……ふぅん、つまるところ白滝の協力者ってところかしら」

 

「そうです」

 

 正直に話す美鈴。その眼はまっすぐ霊夢をとらえている。……殺気を放ちながらだが。事をあまり荒くしたくはないが、まぁ武人の本能やら警戒心やらで仕方ないのだろうな。

 霊夢は軽くため息をつき、俺に目線を戻す。その眼は鋭い。

 

「妖怪を連れてきた。つまりこれがあんたの答えかしら」

 

 その眼はまるですべての事を見透かすような目で……俺は嘘などはつけない状況であることを悟った。まぁ別に嘘などはつかなくてもいいのだが。

 

「…ああ、そうだ」

 

 俺は一瞬目を閉じ、もう一度拳を握る。そうだ、俺は昨日の夜決心したんだ。

 

「例えあのフランが、俺の知ってる可愛くて純粋で妹キャラのフランじゃないとしても…あんなひどい目に合ってる女の子を救わないわけにはいかない。……でも俺はちっぽけな人間だ。俺だけの力じゃ到底無理だ……でも今は俺だけじゃない。俺の隣には美鈴がいてくれる。人間一人じゃない」

 

 俺はそう言い切って、空を見上げ

 

「俺は……絶対にフランを救う!」

 

 高らかに宣言した。美鈴には悪いが、その力、思う存分利用させてもらおう!

 そんな俺の様子を見てか、霊夢はため息交じりに、だが何故か微笑みを一瞬浮かべ、俺の方を見た。

 

「そう。あんたの決意、理解したわ。でも今あんたの前にはこの私がいる。私を抜かなければ祠には進めない。さぁどうするのかしら?」

 

 ……正直、それが俺の計画の最大の誤算…というか不測の事態だった。俺の計画は、誰にも邪魔されない事を前提に組み立てたからである。なんとだらしない。流石無計画に定評のある俺(他称)。……仕方がない。美鈴は、フランの妖気をたどるのと、もしもフランが暴れだした時の保険としたかったんだが。

 

「美鈴……頼みたいことがある」

 

「なんですか?」

 

 今頼みたいことといったら…安易に予想はつくだろう。だがそれでも強く答えてくれる美鈴の姿がありがたかった。

 

「本当はこんな仕事をさせたくはないんだけど……頼む。霊夢を引き付けて、俺がフランを連れて戻ってくるまで……時間を稼いでくれ」

 

 俺はなるべく霊夢に聞かれないように話す。

 

「時間稼ぎですか…」

 

 それは…あまりにも非情な仕事だ。いつ戻ってくるかもわからない、その空虚な時間を戦い抜く。正直、頼む俺もつらいが……もしも霊夢が俺に追いつくのならば、この計画は絶対に失敗に終わる。そんな想像も容易にできた。

 だが美鈴は、ゆっくり、されど力強くうなずいてくれた。

 

「わかりました」

 

「ありがとう。……よろしく頼む」

 

 美鈴は、大きく一歩、俺の前に立つ。霊夢と美鈴の一対一が完成した。

 霊夢はさほど気にもしないように、準備のためか、腕をグルンと回す。

 

「あんたが先鋒?」

 

「いいえ。大将です」

 

「ならあんたを倒したら、試合終了ね」

 

 わかりやすい、と霊夢が呟いた。……美鈴の言ったことも正しいし、霊夢の言ったことも正しい。この計画の成功は、この勝負にかかっているといっても過言ではないからだ。

 

 ……空気が張りつめた。美鈴と霊夢が構え、両者の手に閃光が走った。見れば、手に光り輝くカードが見える。

 …あれがスペルカードか。

 

「白滝さん」

 

「おっおう? なんだ?」

 

 びっくりした。いきなり名前呼ばれるんだもん。

 

「先ほど白滝さんは、時間を稼いでくれ…といいましたよね?」

 

 美鈴の顔は見えなかったが、その背中は自信に溢れていた。

 

「別に、倒してしまっても、構わないんでしょう?」

 

「!? ……美鈴…」

 

「さぁ始めます! フラン様をよろしくお願いします!」

 

「あっああ!」

 

 美鈴の声を合図に、美鈴は闘気を自分に集め、霊夢は弾幕を作り出し、俺は祠に向かって走り出した。霊夢は美鈴と戦うことに集中しているようだ。俺には視線を向けなかった。そのおかげで計画通りスムーズに進み、響く爆音の中、俺は祠の中に駆け込んでいったのだった。

 

 

 

 ……美鈴、一つだけ言っておくよ。…さっきの台詞……死亡フラグやでぇ。体が剣でできている人の台詞やでぇ……

 

 どこからか、門脇さんの声が聞こえてきた気がした。やめてください死んでしまいます

 

 だが今はそんなことに構っていられない。待ってろフラン! 今行くからな! 

 美鈴! 必ず持ちこたえてくれ!

 

 

 

 

 

 






お疲れさまでした。そして見てくださってありがとうございます。

とうとう白滝が本格活動に移りましたねぇ。さて白滝はどうなるんでしょうか! そして盛大に死亡フラグを建てた美鈴はどうなるんでしょうか!ww
次回にこうご期待!

感想待ってます。あれだけ投稿が遅れたのに感想をくださる方はマイエンジェル

さて次回は、誕生日特別号「にとり&雛編」です。もう誕生日じゃないとか言ったらいけません!
そして、まだいろいろこの新しいパートナーの調節等をしたいので、また投稿が遅れるかもしれませんが、ご了承ください。お願いします。

ではまた次回お会いしましょう! グッバー!

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