東方一年郷   作:トーレ

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ども! トーレです! 
感想をいただいてテンションあがって一人でガッツポーズして喜びの舞をしていたら友達に白い目を向けられたトーレです。

感想・一言、ありがとうございました! 励みにして頑張ります!
なお、感想・一言には必ず返信します。いっぱい書いていただけると、うp主のテンションはどんどん上がっていきますw

さて今回は、主人公の幻想入りです。
とある方との邂逅や、主人公の名前も……
これ以上はネタばれになるので。

それではどうぞ! 温かい目で見てください!



第一話 ~ギャップ~

「はぁ、紫。どうしてあんたはこう……めんどくさそうなことを持ち込むのかしら」

 

「仕方ないじゃない。あれだけ頭を下げられたらね……ねえ? それにほら、顔も悪くはないわよ?」

 

「顔の良し悪しじゃないわよ。まったく……めんどくさいのは嫌いなのよ」

 

 ……なにか、声が聞こえる。一つは聞き覚えがあるような……両方、きれいな声だ。CV誰だ?

 

「※※※※※だっけ? よくここの存在を知っていたわね……」

 

「本当ね」

 

 なんだ……真っ暗だぞ。おいスタッフ! もっと光量あげろよ! 役者の顔見れねえだろ! ……あっ、俺が目を閉じてるのか。失敬失敬。そんじゃま、開けましょか。

 

「あら、目が覚めたみたいね」

 

「あっ! じゅうななさいの人! っぐはぁ!」

 

「どうして人間ってこんなに失礼なのかしら?」

 

「私に聞かないでよ…」

 

 扇って意外と痛いんだよっ、紫様! ……まぁ、痛がっていても仕方がない。俺は少し体を起こすことにする。うん、スキマに入ったからどうなることかと思ったけど、別段痛いところもないな。

 明るい日差しが視界に入り、目をパシパシさせた後、周りに景色を見てみる。……紫様の話を信じるとなると、ここは幻想郷なわけだ。目の前には、自然が広がっている。森、木々、空、雲、そして

 

「はっ…博麗…霊夢…」

 

 目の前に、かの主人公、霊夢さん(?)が仁王立ちしてらっしゃいました。その霊夢(?)は少し目を見開き俺を見た後、ふぅ、と息を吐いた。

 

「確かに、紫が言った通り『私たちを知っている』外来人、ということね」

 

 言っていることはよくわからないが……口調は霊夢そのものだ。いや、口調だけじゃない。紅白の巫女服、きれいな黒髪、めんどくさそうに開いている目、露わになっているわき、自己主張していない胸、スカートの中にはドロワーズをはいていることだろう! まさしく霊夢!!

 

「とても失礼なことを思われている気がするのだけれど、気のせいかしら?」

 

「気のせいです。ですから札を手に持たないでください」

 

 やめてください、死んでしまいます。

 

「まぁまぁ落ち着きなさい、二人とも」

 

「紫、私は落ち着いているわよ?」

 

「札に霊力を注いで言うセリフじゃないわね」

 

「ふへへ、サーセンwww」

 

「貴方は、ほんとうにもうダメかもしれないわね…」

 

 

 

 

小時間後

 

 

 

 

「落ち着いたかしら」

 

「……はい」

 

 俺は、霊夢(?)と、紫様の前に正座させられていた……何故……。

 紫様は「よろしい」と言い、扇をパシッと閉じる。

 

「それで、なにか質問はあるかしら?」

 

「質問もなにも……分からないことだらけなんですか…」

 

 紫様の質問に、俺は素直に答える。「まぁ、それもそうよね」と霊夢(?)がしれっといい、紫様は乾いた笑いをこぼす。

 

「ごほん。それじゃ、軽く説明しましょう」

 

 

 

 

~~少女(?)説明中~~   

 

 

 

 

「簡単に言うと、俺は本当の幻想郷に連れてこられた――ってことですか」

 

「そういう事よ」

 

 俺の結論に霊夢はうなづいた。……なるほど

 

「理解しました」

 

「あら、あれだけ信じていなかったのに妙にあっさり認めるのね」

 

「実際にスキマを見せられたり、霊力とやらも見せられたら、だれでも信じますよ」

 

 そう言って俺は、大きく息を吸い込んでゆっくりはく。……正直納得はしていない。なぜ俺が連れてこられたのか。その友達というのは誰なのか、分からないことだらけだ。……でも、せっかくだ。せっかく夢にまで見た幻想郷に来たのだから――

 

「楽しまなきゃ、損だよな! よし!」

 

「あら、ふふ。いい顔つきになったわね」

 

「いろいろ考えてても、楽しくないですから!」

 

「ま、賢明な判断ね」

 

 俺の答えに、紫様は微笑んで、霊夢はめんどくさげにうなずいた。……いきなり呼び捨ては失礼か。博麗と言っておこう。……まぁ正直、ここまでめんどくさがりなキャラだとは思ってなかったけどな。

 

「それで、ゆか……八雲様」

 

「ゆかり、でいいわよ。遠慮しなくていいわ」

 

「えっ? あっ、ありがとうございます」

 

 まさか実際に名前呼びが許されるとは……ありがたや。そんな感じでニヤけていたら、博麗のため息が聞こえた。

 

「紫は良かったのかもしれないけど、他の妖怪を勝手に呼び捨てにでもしたら……どうなるか分からないから、気をつけなさいよ」

 

 淡々と霊夢は告げた……だが、確かにそうだ。俺は所詮「人間」で、紫様や、その他この幻想郷の住民は「妖怪」や「神様」がほとんどなのだ。……優劣はすでに決しているわけだ。もしも失礼なことがあれば、抵抗もできずに刈り取られる……それがこの世界なわけだ。

 

「……忠告、感謝する。博麗」

 

「どういたしまして。あと、私の事も霊夢で、呼び捨てでいいわ」

 

「そうか……ありがとう、霊夢///」

 

「なにもじもじしてんの? 気持ち悪」

 

 ……この霊夢さんは毒舌のようです。…オリ主とラブラブな二次創作を読み過ぎた影響で……ギャップが。

 

「それで、貴方の住むところに関してなんだけど」

 

 紫様が、話を戻す。住むところか……確かに一番大切といえば大切だ。

 

「私は、霊夢に頼もうと思っているんだけど、どうかしら?」

 

 紫様の提案。それは願ってもいない、うれしい事だった。実現すれば、霊夢とひとつ屋根の下なわけだ。あわよくば――キャッキャうふふ、hshs、prpr、わっふるわっふる――といったような生活が待っているかもしれない。俺は一人心を躍らせた。……だが。

 

「いやよ。どうして見ず知らずの男なんて住まわせなくちゃいけないわけ? めんどくさい」

 

 ……俺の妄想は、脆く崩れ去ったわけで。

 

「私の知ったことじゃないわね。それじゃ」

 

 霊夢はそれだけ言って、神社内に行ってしまった。俺は、その背中を見つめるしかなかった。

 

「……ごめんなさい。あんなにも嫌がるとは思ってなくて……本当は優しい子なんだけど」

 

 紫様が、本当に申し訳なさそうに謝ってきた。優しいのは、分かっているつもりだ。俺のことを嫌っているならば、アドバイスなんかくれないだろうし、まずもって口もきいてくれないだろう。

 それに、あれだけ嫌がるのも無理はない。だって本当に霊夢にとって俺は、「見ず知らずの男」であって、そんな者を自分の家に住まわせるなど、了承出来るわけがない。そんなのは当たり前だ。……なのに俺は勝手に浮かれて……。反省しなくちゃな。また機会があったら謝っておこう。

 

「謝らないでください、俺は大丈夫ですから」

 

「ありがとう……それじゃ、どうしようかしら」

 

「いいですよ、俺のことは」

 

「えっ?」

 

「なんとか、生活してみます。せっかく幻想郷に来たんだから、いろいろ歩き回ってみたいですし」

 

 これは本心だ。この最高の機会を楽しまなくては意味がない。失礼なことかもしれないが、もしも霊夢のところに住むとしたら、いやでも行動に制限がかかってしまうだろう。それなら、俺にはこっちの方がいいかもしれないと判断したのだ。

 紫様は、すこし渋い顔をしたが、微笑んでうなずいてくれた。……やべぇ、ほんとに綺麗だ。ドキッとしてしまった。誰だババァって言った奴! 出てこい!

 

「そう。決意は固そうね、分かったわ」

 

「ありがとうございます。では俺は失礼します」

 

「なにかあてはあるのかしら?」

 

「ひとまず、人里にでも行ってみます。そこが一番安全そうですし」

 

「そう」

 

 俺は、紫様に一礼して、振り返る。そして歩き出そう――としたときに「待ってちょうだい」と呼び止められた。

 

「……名前を、教えてくれないかしら?」

 

「名前ですか。俺の名前は――」

 

 ……ちょっと待った。考えてみろ、せっかくのチャンスだ。普通の本名を言っても面白くないだろう。なら偽名でも……構わないよな? ここは、「すべてを受け入れる幻想郷」なんだから。

 

「……俺の名前は、白滝です」

 

「…しらたき?」

 

「はい」

 

「……おでん?」

 

「まぁ、それで間違いないです」

 

 紫様は……苦笑いだった。うっうるせぇ! 偽名を使うはいいけど、いい感じの名前が思い浮かばなかったんだよ! おいしいよ白滝! 大好きだよ! だから悔しくなんかないんだからね!

 俺が内心恥ずかしがっている時、ごほんっと紫様が咳をした。

 

「それじゃあ、白滝。あなたはこれから幻想郷の人間よ。頑張って……生きなさい」

 

「…はい。行ってきます」

 

 俺は強くうなずいて歩き出した。

 ……俺の命は後一年。そこで来た最後で最高のチャンス。楽しまなくちゃもったいない! まずは衣食住。なんとか人里まで行って……んー、慧音先生に会ってみようかな。それが一番安全でいい案だろう。

 

 そんなことを考えながら、俺は博麗神社の階段をゆっくり下りて行った――

 

 

 

 

 

 

「……ふう、依頼達成ね」

 

 白滝が見えなくなったのを確認した紫は、ため息をつく。紫が「白滝の友達」から頼まれた依頼、それは『彼を幻想郷に連れてくること』であり、それはもはや達成されていた。

 

「すこし変なテンションではあるけれど……なかなか面白い男ね」

 

 白滝の行動を思い出す。気楽に見えてしっかり考えることは考えている。まったく面白う人間だ…という評価であった。

 

「私が、直接手助けできるのはここまでよ。あとは……貴方次第」

 

 紫は、「ふふ」と扇で隠しながら小さく笑った。……その笑みは、八雲紫いつも通りの笑みであり、白滝には一度も見せなかった笑みだった。

 

「さぁ、白滝。あなたはこの幻想郷を、どのように面白く生きてくれるのかしら?」

 

 木々がざわざわと鳴いた。幻想郷に、新しい風が走った瞬間だった――

 

 




お疲れさまでした! そして見てくれてありがとうございます!
いかがでしたでしょうか。楽しんでいただけたら幸いです。

白滝……おいしいですよね。僕は大好きなんです、ですから白滝ですw
安直です、すみません

……なんででしょうね。セリフ同士が噛みあってないような…唐突なような…
精進いたしますw

ではでは、質問があったので、少々お答えしておきます。

この小説は、シリアスも含んでいく予定です。ですが、割合としては
コメディ(というかこの軽いノリ):シリアス=7:3

といったように、このノリが中心になりますので、よろしくお願いします。


次の投稿は、金曜日が予定です! 遅れたら土下座します!

ではまた次回で
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