僕は東方も艦これも両方大好きです!(キリッ)
さて小説投稿がこのように一カ月と遅れてしまったわけですが、いい訳は山ほどありますが聞きたい人いますか? なんて失礼な事を言いました、すみません。
投稿遅れて誠に申し訳ございやせん!
…うp主失踪シリーズ? 何それ、おいしそう! きっとモンブランにマヨネーズかけたみたいな味だね! wktk!
さて今回ですが、本編です。フランを連れ出した後、白滝はどうなるのか! こうご期待!
ではどうぞ! 温かい目で見ていってね!
懐かしいぬくもりを思い出したんだ。これを最後に感じたのは、いつだっただろう…忘れてしまうほど、昔だったんだ……でも、けど、すごく懐かしく感じたんだ。
きっと……お父様のぬくもりだ。絶対とは言えないけど、そんな気がした。でも……それはありえない。だってフランは…お父様に嫌われていたから。お父様は……フランに暗い顔しか向けてくれないから。こんなぬくもりを感じることは…もうできない。
……わかってるんだ。どうしてお父様がフランのことを嫌いなのかはわかってる。それは、このあらゆるものを壊してしまう、この力があったからだって。
あの時のお父様の顔を、この力を初めて見せた時のあの悲しみや恐怖みたいな感情が入り混じったあの顔を、今でもはっきりフランは覚えている。
フランはね、ほめてほしかったんだ。だって、この力はすごかったんだから! あんなにも強い力だったんだから! これならお父様がいつも言っている「スカーレットの名に恥じない吸血鬼」になれると思ったんだ!
……でも、違った。お父様は、いつまでたってもほめてくれなかった。フランの頭をいつもみたいに撫でてくれなかった。ただ、ただ、体を震わせていた。
その日から、お父様は変っちゃったんだ。フランを見るとどこか動きが不自然になったり、不自然に優しくしてくれたり……なんだか、正直、気持ち悪かった。フランもバカじゃないから、すぐに分かったよ。……この力を手に入れた、フランが怖いんだって。お父様にとってフランは、ただの恐怖を与える存在になっちゃったんだって。証拠に……日に日に、お父様はフランの前にいてくれなくなった。
理由は分からないよ……それに、今となっては、そんなことも…どうでもいいし。
……でも、フランはその力を憎むことはできなかった。だってお姉様は、ほめてくれたんだもん。フランのこの力を見せた時に
『すごいじゃない、その力! さすが私の妹ね!』
……そう言って、頭を優しく撫でてくれた。…凄くうれしかった。フランの事をほめてくれて、接し方も変わらなかったのは、お姉様だけだったから。本当に…本当に嬉しかった。どれだけ力を使っても、お姉様は、何度も頭を撫でて、ほめてくれた。だから…フランはむしろ、この力を使う事が好きなってたんだ。
お姉様と遊ぶのは、本当に楽しかった! 特に鬼ごっこだね! この力を使っても、お姉様は全然つかまってくれないの! お姉様すごく強いんだから!
…でも、そんな楽しい日も、長くは続かなかった。
その日は……久しぶりにお父様に連れられて、外に出たんだ。最初は、お父様の心が変って、おでかけなのかと思ったけど…そうじゃなかった。だって、お父様は、すごく素敵な場所がいっぱいあるのに……目もくれずに、フランに目線を向けることもなく歩いていたから。
『どこに行くの? お父さま』
そうフランが聞いても、お父様は答えてくれなかった。何を聞いても、答えてくれなかった。お父様のその目から、この先に、何かがあるんだって分かった。
フランとお父様は山に登って、神社…? みたいなところに着いた。そこで、赤と白の変な服を着た女の人に会ったんだ。
お父様は、その女の人に「よろしく頼む」と言って、どこかに行っちゃったんだ。その理由を聞く間もなく、その女の人に、凄く暗くて…凄く冷たいところに手を引かれた。そして、女の人は、フランの前に屈んで、こう言ったの。
『あなたは……この世界の均衡を壊してしまうかもしれない存在なの。可哀そうだけど……見過ごすことはできなかった。あなたのその力は、凄く危険。だから……時が来るまで、あなたがその力を自分で抑えられるまで……ここでおとなしく、けっして外に出ないでちょうだい』
その目は…優しく語りかけてくれる口調とは違って…すごく冷たかった。
……それからのことは、あんまり覚えてない。ただただ、暗くて冷たくて、なんにも考えられなくて……ただ、お姉様とのあの楽しかったことは覚えてる。ほめてくれた時のあの笑顔、それだけが、フランの中にあった。時々ここに来る人たちは…お姉様みたいに遊んでくれなかったから。
でも……そんなお姉様の顔も薄れてしまうほど……忘れてしまうほど、長い長い日。フランにぬくもりをくれる人はいなかった。
だから……このぬくもりをくれている人は誰なんだろう?
お父様…? あの赤白の人…? お姉様…? それとも、あのお兄さん…?
お兄さん…優しかったな。あんなに優しく名前を呼ばれたのは久しぶりだったから、それだけで、胸のあたりが、ぽわって温かくなったんだ。それに、「一緒に遊ぼう」って言ってくれたしね。そんな人、今までいなかったから、凄くうれしかった。
まだ眠いけど、ちょっと目を開けてみよう。そして、誰なのか見てみよう。
もし、お兄さんだったから、また遊んでくれるかなぁ…?
そんな期待を込めながら、フランは目を開いた。
「あっ、おはよう。フラン」
「……お兄さん…?」
嬉しいって感情が、フランの中に広がった。だって本当にお兄さんだったんだもん。お兄さんが、フランの手をぎゅっと握って、ぬくもりをくれてたんだもん。
…あれ? でも、お兄さん…前、壊れちゃったんじゃなかったっけ? どうして、ここにいるの…?
フランが目を覚ました。良かった。なかなか目を覚まさないから、薬が強すぎたのかと思っちまったよ。だがまだ眠そうだな……薬が抜ききれてないか。今にも閉じてしまいそうに、目をとろんとさせている。まぁ要するに凄く可愛い様子なり! 今すぐにでもギュッとしたいこの気持ちを俺はどうしたらいいのだろうか、いやどうしようもない。
俺はフランの手を握っているのをそのままにして、フランの答えに答える。
「そうだよ、フラン」
俺の答えを聞いて、フランは目を丸くしている。…どしたの?
「どうしたの?」
「だってお兄さん……壊れちゃったんじゃ…」
フランは少し悲しそうな顔をしながら、体を起こす。しかし…なんだ、そんなことか。
「はっはっ、言っただろ? 俺はなかなか壊れないって」
そう言ったらフランはまた眼を丸くして、そして…少し、伏し目がちに俺の顔を見てきた。
「それじゃ……また、フランと遊んでくれる…?」
「もちろん。いっぱい遊ぼうね」
「うん!」
フランはにっこりと俺に向かって笑った。それは、屈託のない笑みで、純粋な笑顔だった。いやー、心いやされる。
しかし、フランはそう言ったものの、こくりこくりとしている。あぁ、きっとすごく眠いんだろうな。もう様子から見てとれる。さすがにこの状態で遊ぶのは難しいよな。
「それじゃフラン。眠むそうだし、もう一度お休みしようか」
俺のその言葉に、フランは「えー!?」といって、頬をふくらました。かっ可愛いぞ!
「フラン、お兄さんとお遊ぶー!」
「ダメだよ。フラン、今眠いだろ?」
「うん…」
「じゃしっかり寝なくちゃ。遊ぶのは起きてからね?」
「じゃあ眠くないもん!」
「……この娘は…」
あぁもう可愛いな、このやろう!
俺は、無意識にフランの頭を撫でる。なんなんだこの可愛い生物は! 「なにこれかわいい」でタグ付けだ! フランは頭を撫でると「えへへ…」とほほ笑んだ。それがまた可愛い。
でも…それでもやっぱり、遊ぶわけにはいかないよな。
「大丈夫だよ。フランが起きたらいっぱい遊べるからね」
「ほんとに…?」
「おうともさ! フランの知らないであろう遊びもいっぱい知ってるよ!」
「ほんとにほんとに?」
「うん! だから今は寝よう? 眠いまま遊んでも、楽しくないでしょ?」
「ん……分かった」
そう言ってフランは、しぶしぶと言った様子で、ベットに寝転びなおす。そして俺の顔を見て、もう一度ほほ笑んでくれた。
「おやすみ、お兄さん」
「ああ。お休み、フラン」
頭を撫でると、さきほどのしぶしぶと言った様子は無くなって、にっこりと笑う。そして、目を閉じたと思ったら、すぐに寝息が聞こえてきた。ホントに意識に切れるぎりぎりだったのだろう。
俺はもう一度、気持ちよさそうに寝ているフランの頭を撫で、きゅっと俺の手を握る小さい手を、ゆっくりとほどいた。
「おやすみ、フラン」
最後にもう一度そう言って、俺はベットから腰をあげた。
しかし……こんなフランをかくまえるいい場所があってよかった。この部屋は、大図書館の一角にある。一角といっても、地下一階の、さらに奥に位置する場所だ。前にこの損壊した大図書館の修復を美鈴とやっていたときに偶然発見したんだ。驚いたことに、パチュリーさんも知らなかった。知らなかったというか、忘れていたというか……そんなあいまいな様子だったけど、まぁそこは気にしない。どちらにせよ、今は全く使われていないのだ。これほど好都合な場所があろうか! パチュリーさんに聞いたら、自由に使っていいとのことだったし、俺はありがたく使わせてもらうことにしたのだった。
なんとこの部屋、ホントに小さくはあったが、風呂があったのだよ! なぜかはまったくもって分からないが、ありがたいことには変わりはない。誰か前ここに住んでたのかなぁ……前の図書館の使用人とか。
だが、レミリア様にばれるという危険性も含んでいることは承知している。いっそのこと、全部打ち明けて紅魔館全体の保護下に、フランを入れてもらおうかとも思ったが……いかんせんフランはまだ不安定だ。そんな状態のフランを実の姉のレミリア様と会わせても……快く了承してくれるとは、思えない。保護してくれることはしてくれるだろうけど。後腐れなく、二人の再開を素晴らしいものにするためには、まずフランを精神的にも、あの能力的にも安定した状態にすることが先決だ。……どのような方法かは…これから考えるんだいっ!
もしこの場所がばれたとしても、あくまでもこの部屋は大図書館の一室である。大図書館の全権はパチュリーさんに譲っていると、前にレミリア様は言っていた。つまり、レミリア様であろうと、図書館のこのには不用意に手は出せないと考えた! あくまで俺の予想だけど! まぁばれることは万が一にもないだろう。なんて言ったって、「きっとレミリアもこの場所はしらないんじゃないかしら?」ってパチュリーさんは言ってたし!
しかし……問題は山積みだ。先ほど言った教育方針もそうだし、衣食が用意できてない。んー……美鈴が一番の理解者だからな。なんとか協力して、ご飯とか用意するか。美鈴も「全力で協力します!」って力いっぱいに言ってくれたし。ホントいい子。
よし、そうと決まれば、さっそく美鈴に会いに行ってこよう! 帰ってきて、少し時間が立ったから…朝ちょいすぎくらいかな? 少し休みますって言ってたし、部屋にいるよな。いなかったら門番に戻ってるってことで。
俺はベットから腰を上げた。さ、頑張るぞ! そう気合を入れながら、俺は少し大きめの扉を力を込めて開けて――
「主にただいまの一言もないなんて、執事失格じゃないかしら? 白たk」
バタンッ
速攻で閉めた。……ダラダラダラ、冷や汗がこぼれる。なっなんでレミリア様がいるのかなっ! まさか……もうバレてる!? いや、そんなバカなことはない。ここまで来るのに細心の注意を払ってきたんだ。ばれるはずなど…
「はぁ…隠しても無駄よ。私はこの紅魔館の主。この紅魔館で起こっていることはなんでも分かるわ」
扉の奥から声が聞こえてくる。……意外と怒っている様子はない。
俺はなるべく焦っていることを覚られないように努めた。
「…なんでもとおっしゃいましたね」
「ええ」
「…では、前に紅茶をご希望の味とは違う味で作ってしまったことも?」
「分かっていたわ。なぜアールグレイを出したの?」
「うぐっ。では、前に干した洗濯ものをほったらかしで美鈴と遊んでいたことも?」
「気付いているわ。あなたの執事服だけ、畳まれていなかったでしょう?」
「ぬぐっ! でっでは、レミリア様の部屋に無断で入ったことも?」
「知っているわ。あの場でお仕置きしても良かったのよ?」
「がはっ! でっでは! そのままレミリア様の枕をクンカクンカしていた事は!?」
「咲夜。今日のランチは、人間の男の生き血がいいわ」
「承知」
「あぁっ! 嘘です冗談ですごめんなさい!」
最後のは冗談だとして、冗談だとして! いやいや、冗談だってHAHAHA!
しかしほとんどばれているとは……むぐぐ。
圧倒的不利を覚った俺は、しぶしぶ扉を開け外に出た。レミリア様はそんな俺の様子を見て「ふふんっ」と愉快そうに鼻を鳴らした。ちくせう!
……だが待てよ? 今思ったが、レミリア様はああ言ったが、まだフランのことはばれていないんじゃないか? つまりだ。「俺が不審な事をしていて何か企んでいる」ということは分かっているが、それ以上のことは分かっていない――ということじゃないだろうか。だって絶対フランの事見られていない自信があるし。出かけたのはバレても、博麗神社に向かったのは分かってないはずだ。だったら、俺がすみませんでしたと謝れば、フランのことをうまく隠しつつ嘘をつけばいいんじゃないか! ならば、何とかなりそうだ! 勝算はある。
そう考えついた俺は、わざと観念したかのようにため息をついて、降参を表した。
その様子を見てレミリア様は頷く。
「よろしい。じゃ、私の部屋でいい訳でも聞こうかしら」
「いい訳って……分かりました。罰も受けますし、土下座でも何でもしますよ」
「そう。ならあなたが連れてきた、フランドールについて、じっくり話してもらおうかしら」
「……」
バレてーら。恐るべし紅魔館主! 俺はため息をまたついた。今度は演技でなく、マジで。
レミリア様の部屋に着いてから、仕方なく俺はフランに関する事を全てを話した。もうこうなってしまっては隠しても仕方がない。後で追究されてもめんどうくさいからな。
俺は順を追って説明した。博麗神社に行ったこと、フランを見つけたこと、美鈴とともに再度博麗神社に行ったこと、フランを連れて脱出できたこと、そしてフランの能力、性格など、「この世界のフラン」の説明を細かく話した。
レミリア様は俺の話を何も言わず、ただ紅茶を優雅に飲み、時たま頷いたりして聞いていた。……やっぱり怒っている、というわけではなさそうだ。ありがたい。
俺が話し終わると、レミリア様は「なるほどね」と呟いた。怒ってはいない、だがその目はひどくに冷たいものだった。
「それで、白滝。あなたはこれからフランドールをどうするつもりなのかしら?」
「どうって……保護します」
「そう。それから?」
「それから……」
「まさか、フランドールの精神や力を安定させて、姉である私との感動の再会を演出しようとでも言うのかしら?」
「っ!?」
なっ……なぜそれを…
「そう思っているなら…諦めなさい」
「なっ、どうして!」
「精神や力を安定させる……そんなこと、出来ると思っているのかしら」
「やります。絶対に」
確実な方法は無い。でも絶対に救う、そう決めた。俺はレミリア様のプレッシャーに屈することなく、目を逸らさなかった。それが正解のはずだ。……でも、レミリア様はため息をついただけだった。
「はぁ……あなた、まだ自分の存在が理解できていないようね」
「…え?」
どういうことだ?
「あなたは人間。フランドールは妖怪。それも、博麗の巫女が危惧するほどの妖怪。そんなフランドールがあなたの保護下に、簡単に入ると思っているの?」
「それは…」
…答えられなかった。フランは確かにいい子ではあったが…心のどこかでは、狂気があって、あの能力がある。俺は、そんなフランを保護できるのだろうか。これ以上美鈴にも迷惑はかけれない。
「それに、もしフランが暴走したとしたら、あなたは何ができるのかしら? 弾幕も撃てない、能力もない。そんな人間のあなたは、すぐに潰される」
…反論が見当たらない。実に的を得ていて、正論だった。また俺の前に立ちふさがるか……種族の壁というものが。
「だから、紅魔館としてもそんな存在を見過ごすことはできないの。しかも、あなたの保護下に入れるなんて…なおさらよ。諦めなさい」
「なっ…」
レミリア様の、そのサラッとした言い方と内容に、ひどくショックを受けた。それじゃ…見捨てろ言うのか…!? せっかくあの冷たいところから救い出したのに……存在しないと思っていたその手を、やっとつかめたのに!? それを見捨てろと!?
「賛同…できませんっ」
「でしょうね。でもね、白滝」
レミリア様はそう言って、紅茶を口に含んだ。なぜこの人は、自分の妹を見捨てろと言っているのに、これほど優雅に紅茶が飲めるのか。理解ができなかった。
レミリア様が、俺の目を見据えてくる。プレッシャーが強くなるのを感じた。
「私は、主よ。この紅魔館の絶対的な存在。そしてあなたは……ただの使用人。…つまりこれが、どういう意味か分かるかしら」
俺は理解した。主従関係を理解できないほど、バカじゃない。
だが……それと同時に、失望した。レミリア様がこんな…こんなにも冷たくて、非情で、権力に物を言わせるような……そんな方だとは思ってもみなかった。
紅魔館の存続がそんなに大事か? 危険な存在だから見捨てるのか? 主従関係がそんなにも絶対的なものなのか?
それなら……俺はっ!
「だから、フランドールの保護は、あなたでなく私が――」
「分かりました。なら俺は、紅魔館の執事をやめます」
「……え?」
レミリア様が驚いたような顔をする。きっと、こうするとは思っていなかったのだろう。妖怪に屈しない人間はいないと思っていたのだろう。だが俺は、俺の決意はそんなものでは揺るがない。
「本当に勝手だとは思いますが……今までお世話になりました。ありがとうございました。今日までの日々、とても楽しかったです……本当に」
そう俺は本心を呟きつつ、頭を下げ、レミリア様の部屋を後にした。後ろで制止の声が聞こえたが、そんなことはこの際関係ない。
……失望はしたが、嫌いになったわけではない。嫌いになれるわけがない。だって、紅魔館のことを考えると、問題になりそうな危険分子は、取り除くのは主として当たり前だ。だから、俺のこの失望も、本当は間違っているのかもしれない。
そう考えると、辞職以外にも、なにか手はあったのではないかとも思ったりする。辞職したばかりではあるが、なかなか愚かな行為ではなかったか? 「無計画に定評のある白滝」に博がかかってしまったようだ。うむむ……もう少し紅魔館ライフを満喫したかったが、今となっては仕方がない! 後悔先に立たず! くよくよしても仕方がないからな! レミリア様から忠告された問題もあるし、これからどうするかを考えなければ!
「よしっ!」
俺は気合入れに頬を張る。何にせよ、これでやっと、フランと正面から向き合える。執事の肩書があると、いろいろやりずらいしな。俺が「紅魔館の使用人」って存在のままだったら、フランに警戒されてしまうかもだしな。
俺は、フランのいる部屋へと駆けだした。
さぁ、フランよ! 俺が調きょ――もとい教育してやるぞい!
……あれ? そう言えば、レミリア様って妹はいないって否定してたよね? でもさっき、姉との感動の再会って……まぁ、気にする事でもないか。
白滝が出ていった後の部屋で、紅魔館の主はため息をついていた。
「まったくあの男は……人の話を最後まで聞かずに…」
そう言ってレミリアは咲夜の淹れた二杯めの紅茶をすすった。それとついでに咲夜が「それはそうですが」と発言をする。
「今回の件に関しては、お嬢様の方にも非はあると思いますよ?」
「そう?」
「はい。あの言い方では…白滝が『フランドール様を見捨てろとお嬢様に命令されて、反抗して辞職した』という行動に移っても、仕方がないと考えます」
「そう思ったの? ホントあの男は…」
「呼びとめなくて、良いのですか? まだ間に合いますよ」
「構わないわ。ああしたのも、白滝の人生。私たちが無暗に関与すべきではないわ」
「ですが…」
「やけに喰ってかかるわね。白滝のことが好きだったのかしら? それに呼び方も呼び捨てになってるし」
「感情的理由ではありません。ただ、そこそこ使える人だったので、少し惜しいだけです。あと呼び方については、あちらに懇願されましたから仕方なく」
主のいたずらめいた質問に、咲夜は淡々と答えた。その答えに、そう、と少し笑いながらレミリアは返す。
そして、机の上に置いてある、やけに古そうな風貌の本を手にとった。
「まさか…白滝の言っていたことが、本当だとは思ってもいなかったわ」
「フランドール様の事ですか?」
「ええ…本当に、妹だとはね」
「にわかには信じれませんが……それなら尚更、フランドール様の保護は、お嬢様が行うと白滝に提案しなくてよろしかったのですか?」
「もう遅いわ。白滝がああなってしまったら、止めるのが面倒くさいもの。だから私のするべきことは、白滝とフランドールの監視、ということになるわね」
「監視ではなく、見守りでは?」
「咲夜、今日は妙にツッコミを入れてくるわね? なにか良いことでもあった?」
「特には。失礼しました」
そう言って咲夜は一歩後ろに下がる。レミリアは、紅茶に口をつけつつ、さきほど手に取った古い本をそっとなでる。
「さぁ白滝。あなたの運命がどう動いて行くのか、楽しみにしているわ」
その本には「Diary」と表紙に題名付けされていて、その下には、「Scarlet」と名前が記されていた。
お疲れさまでした。そして見てくれてありがとうございます!
いやー、何気にこの話は苦労致しました。いろいろな説明回でしたからね
特に最初の夢のところ! フランの口調難し!
さあ次回から、本格的な「白滝式フラン教育プログラム」の始動です! いよ!待ってました!
感想、誤字脱字のご指摘、お持ちしています!
しかし、この時期はクリスマスに盛りあがるこの頃ですな。
え? 僕の予定? いやだなぁ、ケーキ1ホールひとり食いに決まってるじゃないですかーHAHAHA! ……はぁ。
気持ちを切り替えて、みなさん。メリークリスマス! & 良いお年を!
トーレはリア充のご健康ご冥福をお祈りいたします。
いつも感想をくれる「トーレのマイエンジェル」のみな様、そして読者のみな様には、感謝感激の、この気持ちをプレゼントします! 2014年も、皆様に神の御加護がありますように……
次回の投稿は……これまた結構時間がかかりそうです。申し訳無いです。でも失踪だけはしないので! 見捨てないで!
次回は予定では特別号ですな。誰を書こうかな―
では次回でお会いしましょう! グッバー!