東方一年郷   作:トーレ

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大変申し訳ありませんでしたぁ!(土下座)
言い訳をさせてもらいますと……
いろいろあったんです! ほんとすみません!
いやはや、締め切りに追われる漫画家の気持ちが少し分かりましたよww

気を取り直して…
ども! トーレです! カカオ80%のチョコにはまっているトーレです!

今回は、新たな場所で、白滝の冒険が始まるわけです!
さてさて、どこなんでしょうねぇ?
まぁ、みなさんこの小説を読んでくださっている皆さんなら分かるとは思いますがw

感想もありがとうございました! 本当に励みになっています!

ではどうぞ! 温かい目で見ていってね!




第四話 ~コイゴコロ~

「まさか、紅魔館に落とされるとは…」

 

 おぉ、赤い紅い。まさに「紅」魔館だな。真っ赤じゃん。俺はこの建物に圧倒されている。なんか…こう…周りの自然と死ぬほどミスマッチ。MMDとかで見た、まんまだな……あれ? でも、なにかが足りない……

 

「あっ、そうそう、門だよ門。どこ行った?」

 

 今、目の前には紅魔館自身と、綺麗に手入れした庭しかなかった。きょろきょろと周りを見てみると、俺の後ろに立派な門があった。これまたMMD通り。

 さて、整理すると『紅魔館 → 俺in庭 → 門』といったところか。

 

「そっかそっか、俺はいつの間にか領地に入っているわけかHAHAHAHAHA!!」

 

 ……正直、笑ってはいられないんだよね。だって、紅魔館住人にとっては不法侵入されているわけだ。正直やばい。なにがやばいって……

 

(おいおいおいおいっ、門番寝てないじゃん!)

 

 やっぱり、二次創作のあれは誇張表現だったようで。

 

 ……俺は後ろから異様なほどの殺気を感じていた。

 

 ただの人間である俺が感じれるほどの殺気だ。それもどんどん近付いてくる感じがする。

 

(さすが、気を扱う程度の能力っ)

 

 ……紅美鈴。

 二次創作ではいつも寝ている役立たず門番で、名前を呼んでもらえなかったりする、いじられキャラだ。

 ……だが、近接戦闘能力はあの『鬼』にも匹敵するといわれる。気の使い手、拳法の達人、弾幕勝負(物理)という、肉弾戦ではチート並みの存在だ。まぁ幻想郷の妖怪はみんなチートみたいなもんだけどww

 

 ……正直、今の俺……「魂=肉体」の俺にとって、会いたくない存在だ。だってもろ肉体ダメージじゃん! イコール魂が削られるぅぅぅぅ! せめて弾幕勝負で! あれは殺し合いじゃないから!

 

 俺は完全に追い込まれていた。下手なことをしたら、完全にやられる…ッ!

 こうなったら……『あれ』を使うしかない。本当は使いたくない…なぜなら、これは『最終奥義』だからだ。俺が大学時代、時間も惜しまず努力し続け、やっとのことで習得した技だ。……この技をくらって、俺に勝てた奴はいないっ!

 ならばせめて、最後に紅……いや、呼びにくいな、美鈴さんと呼ぼう。美鈴さんの姿をしっかり見ておこう。

俺は、そう思ってゆっくりと振り返る……なるべく焦りを悟られないように平常心を顔に出しながらだ。

 ……目の前には、イラスト通りのうつくしい…いや、ふつくしい女性が立っていた。中華っぽい衣装、赤くきれいな長い髪、青く澄んだ眼、、微塵の隙のない構え、そして巨乳。まさしく美鈴。…………あれ? 殺気がやんでる? なんでだ? 

 まぁ問題の本質はそこじゃない……どう誤解……というか話し合いの場に持ち込むかだ。きっとどんな言い訳をしても無駄だろう。実際不法侵入なのには間違いない。やはり『あれ』を使うしかないか。

 俺は心の中で覚悟を決める……よしっ!

 

「美鈴さん」

 

 俺は、これをくらわせる相手の名を呼んだ。行くぜっ! 奥義っ!!

 

 

 

「すいやせんでした」

 

 

 

 見たか、これが俺の奥義。最高の謝罪。「DO・GE・ZA」だ! 

 ……ふっ、ただの土下座だと思うなよ? 頭の角度、手の位置、さまざまな事柄においてすべてに謝罪の気持ちを前面にこめた「究極の土下座」なんだ!

 なぜ大学で習得したかって? ふっ、知っているか? 大学で単位を取るコツは「まじめに講義を受ける」か「一日土下座を一万回練習するか」なんだぜ? 

 俺は教授にこの土下座をして、単位をもらえなかったことはない。

 さて、美鈴は許してくれるだろうか……

 この技を食らった人間の反応は三種類だ。

1、ため息をつきながら承諾

2、俺を変な奴だとする嘲笑

3、状況が飲み込めず戸惑う

 これ以外に該当することは無かった。ましてや『無反応』など、笑われるより、傷つくな……

 不思議に思った俺は恐る恐る顔を上げ、美鈴の顔を覗きこんでみた。するとそこには、予想外にも顔を耳まで真っ赤にして俺を見ている美鈴がいた。

 ……なしてぇ? なんか俺したか?

 

「えっと…美鈴さん?」

 

「っ!」

 

 ボンッっと音が聞こえそうなくらいにまた顔を紅く染めた。

 えっと、個人的にすごく可愛くていい眺めなんだけど……どうした?

 そんなことを考えてたら、美鈴がよくわからないぎこちない動きをしながら俺から距離をとった。

 

「えっと…その…あのあの…ご自由にお通りくださいぃ!」

 

 それだけ言って、美鈴はすごく慌てた様子で門へ走り去って行った。

 ……本当になんだったんだ? 顔あんなに真っ赤にさせて……あんな美鈴は見たこと無い。…まさかっ!

 

「風邪か! ふむ…妖怪でも病気ではあんなふうになるのか」

 

 病気には勝てないと言ったところか。だかまぁ、風邪ならば納得がいく。途中で殺気が消えたのも、動きが不自然なのもうなずけるな。少し勉強になったな、うん。

 ……さて、俺はどうしたものだろうか。美鈴さんの発言からすると、門を無断で…というか無視したことはなんとかなったようだ。

 正直、今すぐここから立ち去りたい。確かに、咲夜さんや、パチュリーに会いたい気持ちはある。だが、それ以上に今は自分の体が大切だ。…だが、立ち去るとなると、せっかく通してくれた美鈴さんの好意を無駄にすることになる。それは嫌だった。

 ……あれ? よく考えてみると、ここに来たのは俺の意思じゃないよな。連れてきたのは紫様だ。……つまり、何かしらの意図があると考えられる。

 

 つまり

 

 俺は紅魔館に入らざるを得ないわけだ!

 

 ……近いうちにもう一度小野塚に会えそうだ……

 

 

 紅魔館正面扉なう。やはり、この扉を開けるのは躊躇いがある。

 この扉を開けたその中は、かのカリスマ溢れる吸血鬼『レミリア・スカーレット』の領域だ。なにが起こるかわからない。開けた瞬間、最悪な状況もありえるわけだ――

 

 

たのもー

うわー、いつの間にか目の前にナイフがー

ぴちゅーん

dead end

 

 

 …目に見えるな。正面から行くのは危険すぎるとみた。

 なら、なんとか探して大図書館から入るのはどうだろうか――

 

 

たのもー

死ぬまで借りてくぜー

うわー、マスタースパークぅ

ぴちゅーん

dead end

 

 

 …目に見えるな。弾幕とはいえ、マスパは死ぬんじゃないかな、うん。

……どこからも入れねぇじゃねえかぁぁぁぁ!

 ならもういいよ! 正面から入ってやるよ! なんとか生き残ってやるさ!

 もううじうじしていても仕方がないと俺は決心し、頬を一回叩いて気合を入れてから、扉を思い切り開けた――

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ、紅魔館へ。私が主の、レミリア・スカーレットよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……えっ? おぜう直々お出迎え?

 

 

 

 

 白滝が紅魔館内に入った頃、美鈴は門にもたれながら胸を押さえていた。

 

(おかしい……いつもの私じゃない)

 

 いきなり熱くなった顔、早くなった鼓動、どれもこれもいままでに感じたことのない感覚。そして、全て、あの男と会ってから起こったことだった。

 

「……名前、呼んでくれました」

 

 特に反応してしまったのがあの男の一言だった。名前を呼ばれたことなど今までに何度もある。それは生を持ったものならば当たり前だ。だが……美鈴にとって、あれほど自分に関心を持ってくれて…心をこめてくれて…優しく…名前を呼ばれたのは初めてだった。

 美鈴は幼いころから一人だった。いや、一人の道を自ら歩み続けていた。それは、武道家にとって真の敵は自分のみ、という理念のためだった。

 だから、紅魔館に雇われた後も、その意思を貫いている。レミリアから名前を呼ばれる事は少なくない。だがそれはあくまでも「雇い主」と「労働者」という関係上の事でしかなかった。レミリアやパチュリーや咲夜の事は称賛もしているし尊敬もしている。だがそれも、上司や同僚としてだけで。

 本当に心を許せる者は。美鈴にはいなかった。

 それなのに……あの男は違った。

 

(あの人間の男は、どうしてこんなにも私の心を動かすのか……)

 

 男の顔を思い出すだけで、また顔が熱くなってしまう。まったく経験のない感情に戸惑いは覚えるものの、……悪くはなかった。

 

「確か、スキマ妖怪がどうとかこうとか……」

 

 今日の朝、レミリアが話していたことを思い出した。もしそれがあの男だったら……失礼な事をした、と少し罪悪感を覚えた美鈴は、また会ったときに謝っておこうと思った。

 

「……仲良くなりたい…ですね」

 

 その一言は、微笑みながら誰にも聞こえないように静かにつぶやかれた。

 

 この感情が『恋』だと気づくのには、まだまだ時間がかかりそうだった――

 

 




 読んでくださり、ありがとうございました!

 なんと! 美鈴が! オチました! ありがとうございます!
 早すぎるよバカwww 見事なチョロインですw
でもこれもいろいろ考えてまして。
序盤で、シビアな幻想郷に疲れる白滝を癒す存在がほしいな…と思っていたのですw
 どうして、慧音や霊夢やルーミアのフラグは立ちもしないのに、美鈴はフラグが立ったかって? きまってるだろ?
 美鈴が俺の好きなキャラベスト5に入っているからさ!

 もう、先に言っておきますね。
 
 これから先、最低、

 俺の好きなキャラベスト5は必ず白滝との恋愛対象になります!

 それも「最低」なので、増える可能性もあります!

 そのような要素が今後含まれる予定なので、ハーレム要素が嫌な人は、視聴注意です!
 あっ、でもなるべく見てくださいお願いします(懇願)

 では次回は……これまたいろいろありまして、来週の水曜日を予定しております!

 おぜうに出迎えられた白滝はどうなる!
 そして美鈴は自分の気持ちに気付けるのか!

 今度は締め切り守りますww

 ではまた次回でお会いしましょう! グッバー!
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