東方一年郷   作:トーレ

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ども! トーレでございます!

ついに最終章!
なんだかハチャメチャな無いようになってしまった気がするが、書いてしまったものは仕方がない!

せめて読者様が楽しんでいただけるような内容になっていることを願います!

~注意事項~
・「東方一年郷」の世界観であり、また同作品の登場人物が出てきますが、この小話はIFストーリーです。誤解無きよう。
・本文の形式が小説型でなく「台本型」となっています。読んでいただければ分かります。抵抗のある方は、ごめんなさいです
・東方一年郷未登場のキャラが多数出ます。ですがあくまでIFなので、本編と同じキャラクター設定になるとは限りませんのであしからず。


今回、ちょっと下世話な話と言いますか、ちょっと一部の方には抵抗のあるような話がでてきます。ヤバい!ってなるほどじゃないんですけどね。
そこんところにも注意してくださいねー。

ではどうぞ! 生暖かい目で見ていってね!



正月特別小話 『白滝殺人(?)事件!!』 PartFINAL

 

 

 

最終章 ~犯人~

 

 

 

 

 

 

 場所は博麗神社の境内。いつもは閑散としているそこだが、今日は数多くの人と妖怪が。それもそのはず、霊夢と魔理沙の頼みに応じた様々な勢力の者たちが集まっているのだ。

 そんな人たちを目の前にして、霊夢が高らかに宣言する。

 

霊夢「これから、白滝殺人事件の犯人探しを始めるわ!」

 

白滝「いや俺死んでねぇよ!?」

 

霊夢「うるさいわねぇ、そういう体でやってるんだから口だししないでよ」

 

白滝「ええー……」

 

魔理沙「しっかし、壮観だな。幻想郷の実力者のほとんどが勢ぞろいじゃないか」

 

白滝「確かにな」

 

レミ「ねぇ霊夢。皆を代表して質問があるのだけれど」

 

 日傘をさすレミリアが一歩前に出る。霊夢が「いいわよ」と発言を促した。

 

レミ「まず状況を再確認しないかしら? もしかしたらこの中に、どうして集まってるのか分からないって人もいるかもしれないし」

 

霊夢「それもそうね。じゃあここにいるみんなに、再度状況を説明するわ。まずここにいる白滝」

 

白滝「おう」

 

霊夢「この男が、今回の犠牲者よ」

 

白滝「……釈然としない」

 

霊夢「そして、彼女、霧雨魔理沙が第一発見者。魔理沙、説明を」

 

魔理沙「はいよ。私が白滝の亡骸を発見したのは早朝だ。一緒に初詣に行こうと誘いに行ったら、こいつが自分の寝室で倒れていた。息はしてたんだが、どうも眠ってるってわけでもなさそうだったから、永遠亭に連れて行った、というわけだ」

 

アリス「ふーん……一緒に初詣、ねぇ」

 

魔理沙「な、なんだよ」

 

輝夜「抜け駆けって、やつかしら?」

 

魔理沙「なっ!? そっそんなんじゃ!」

 

フラン「いいなぁ、フランも白滝さんと一緒に初詣したかったなぁ」

 

お空「はいはーい! 私も白滝さんと初詣行きたーい!」

 

お燐「お空、おだまり!」

 

こいし「私も行きたいなー」

 

お燐「こいし様!?」

 

にとり「白滝と初詣かぁ。いいなぁ」

 

椛「…ふんっ、誰があんな奴と」

 

にとり「いやいや何も言ってないぞー。それにまた尻尾は正直だし」

 

椛「な! だからこれは違うんだっ!」

 

響子「皆さんずるいですぅ! 私もご主人様と一緒にー!」

 

一輪「こら、そんな自分勝手はいけません」

 

村紗「ええー、いいじゃんいいじゃん。白滝との初詣なんて楽しいと思うよ?」

 

一輪「村紗まで…もう、なに言い出すのよ」

 

リリカ「ねぇねぇ、私たちも立候補してみる?」

 

メルラン「いいわね~。ちょっとライバル多そうだけど」

 

ルナサ「……頑張るっ」

 

リリカ「ねね、もし白滝さんと行けたらさ、妖夢さんも一緒に行こうよ!」

 

妖夢「ええ!? そんな私が白滝様と初詣なんて! 恐れ多いです!」

 

リリカ「妖夢さん、そんなに自分を卑下しなくても……でもさ。晴れ着なんか着ちゃったら、きっと白滝さんきっとメロメロだよ?」

 

妖夢「白滝さんがメロメロ、私に?」

 

メルラン「勢いあまって告白なんてされるかも~」

 

妖夢「こっ告白!?」

 

ルナサ「……そのあと二人は、熱い吐息を交わし、甘い蜜月を――」

 

妖夢「え、えっちなのはダメですよー!」

 

幽々子「……晴れ着、用意しておこうかしらぁ」

 

美鈴「……メロメロ、告白…蜜月っ、白滝さんと!」

 

フラン「美鈴? どうしたの?」

 

美鈴「ああ、いえなんでもないですよ!? ……咲夜さん、咲夜さん」

 

咲夜「なに?」

 

美鈴「帰ったら、晴れ着の用意お願いできますか?」

 

咲夜「……そうね。構わないわ」

 

美鈴「あ、ありがとうございます!」

 

咲夜「ただ、きっとあの白滝の事だから、晴れ着着たくらいじゃ望むようなことはしてくれないと思うわよ」

 

美鈴「え? じゃあどうしたら」

 

レミリア「押し倒してみたら?」

 

美鈴「れっレミリア様!」

 

レミリア「冗談よ」

 

早苗「白滝さんとの蜜月……むむむ、良いことを聞きました! さっそく夜の営みについて勉強を――」

 

神奈子「やめな、風祝の巫女とあろうものがはしたない」

 

早苗「かっ神奈子様!? どうしてここに!」

 

諏訪子「早苗が心配でつい来ちゃったよ」

 

早苗「そ、そうだったんですか」

 

神奈子「来て正解だったよ。全く何を言い出すかと思えばこの子は……」

 

諏訪子「仕方ないよ、早苗も年ごろなんだし。それに早苗のこの意気込みなら子孫繁栄間違いなしだよ!」

 

早苗「白滝さんとの赤ちゃんですかぁ……いいですねぇ」

 

神奈子「……はぁ。頭痛くなってきたよ」

 

慧音「まったく、新年そうそう騒がしいものだな」

 

妹紅「……慧音はいいのか、名乗り出なくて」

 

慧音「なっなな、なぜ私が!」

 

妹紅「? 行きたくないのか、白滝と初詣」

 

慧音「いや、行きたくないわけではないが……その、なんだ、はっ恥ずかしいじゃないか。改めて、そういうことは」

 

妹紅「そうか? じゃあ、私は誘うからな。白滝といってくるよ」

 

慧音「む、むむむ……」

 

妹紅「素直になったらいいのに」

 

文「あややや、これは何というか、すごいことになりましたねぇ」

 

霊夢「予想以上の人気っぷりね、白滝」

 

白滝「おおお! ついに俺にモテ期が! やっふぅぅぅ!」

 

霊夢「そういう変なのが無かったら、もっとよかったでしょうに」

 

文「というか白滝さん人数分初詣行くとしたら、死にそうになりますねこれ」

 

白滝「……たしかに。いやでも女の子のそばで死ねるなら本望かなぁ」

 

霊夢「なら今すぐ、本当の事件を起こしてあげてもいいけど」

 

白滝「霊夢さんは俺に何の恨みがっ!」

 

霊夢「さてね、しかしこれじゃ収拾がつかないから……はいはーい! みんな一回静かにしなさい! 初詣に関しては白滝が全部行ってくれるそうよ。もし行くなら、ぜひこの博麗神社にね!」

 

魔理沙「宣伝に持っていきやがった!」

 

霊夢「さて、話を戻すわよ。それじゃあ、発見された白滝の状態について説明してもらおうかしら。永琳はいないから……鈴仙ね」

 

鈴仙「ええ、分かったわ。白滝は、所謂『気絶』、ないしは『失神』状態でした。気絶を起こす主な原因は、病気か外部からの強い衝撃。でも白滝は健康体ですし、衝撃によるケガも見受けられませんでした」

 

幽々子「じゃあどうしてー?」

 

鈴仙「一番有力なのは、一時的な呼吸困難による脳への血液の循環不足だと師匠……永琳先生は考えています。ですが、普通に生活している中では、呼吸困難になるなんてことまずありえません。ですから……」

 

早苗「何者かによって白滝さんが襲われた可能性が高いという事ですか。だから犯人探しなんですね」

 

妖夢「誰がそんなひどいことを白滝さんに…っ。許せません」

 

白滝「……俺、そんなことになってたんだな。初めて知ったよ」

 

文「自分の事なのに自覚なしですか」

 

白滝「仕方ないね♂」

 

文「というか、カギとか何かかけてなかったんですか? 不用心ですね」

 

白滝「いやぁつい忘れちゃう質なんだよねー」

 

霊夢「以上が、この事件の発端よ。じゃ、改めて犯人探しをするわよ!」

 

一輪「ですが、この大人数の中から犯人を捜すのは難しいのでは?」

 

霊夢「大丈夫。実は犯人を絞り込む、手掛かりがあるの。白滝」

 

白滝「ああ、みんな聞いてくれ! 俺はさっき、霊烏路空の協力によって、どうやって気絶に追い込まれたのか。思い出したんだ」

 

 一同ざわつく。

 白滝はそれをいさめるように声を出す。

 

白滝「いいかみんな。これから話すことは、俺が思い出した、まぎれもない真実なんだ。疑いたくもなるだろうが、真面目に聞いてほしい」

 

レミリア「あら、白滝の真面目な顔、久しぶりに見たわ」

 

輝夜「ほんと、真剣ね」

 

白滝「いいか、言うぞ? 俺が気絶まで追い込まれた方法、それは――」

 

 

 

白滝「大きな胸によって圧迫されたことによる呼吸困難だ!!」

 

 

 

一同『……』

 

魔理沙「……白滝」

 

白滝「なんだ、魔理沙」

 

魔理沙「一発殴っていいか?」

 

白滝「早まるな魔理沙! いやマジなんだって! これ本気なんだって! うわぁぁ妖気が! 妖気が漏れ出してるぅぅ!! ちょカード掲げんのマジ止めて! これ全員分スペルカード喰らったら、決闘法案でも死んじゃうからぁぁ!」

 

霊夢「みんな落ち着いて。これ、白滝は本気で言ってるのよ。私も始め聞いたときい一発はたいちゃったけど、白滝の目は嘘を言ってないわ」

 

魔理沙「……霊夢がそう言うなら、信じるけどさ」

 

 一同、怒りを納め、スペルカードも懐にしまう。

 白滝安堵の表情を浮かべつつもため息。

 

白滝「俺って信用無いんだな」

 

霊夢「日頃の行いね」

 

文「でも白滝さん。確かに疑わしい話でもありますよ。ちゃんと記憶あってます?」

 

白滝「これが間違いないんだよ。自分でもびっくりしたんだけどさ。昨日の夜何か顔を包むような感触で目を覚まして、それが胸だってことは分かったんだが……」

 

霊夢「顔は分からず、合えなく気絶と」

 

白滝「いや、見た気がするんだよ。でもそこだけ記憶にもやがかかったみたいで……全然思い出せないんだ」

 

魔理沙「だからこいつ、なんか幸せそうな顔してたのか」

 

霊夢「そう言う事ね」

 

魔理沙「白滝、お前サイテーだな」

 

白滝「えええ! 被害者が掛けられる言葉じゃないよ!」

 

霊夢「でもこれで分かったわね。犯人は、白滝の顔をつつめるくらいの大きな胸の持ち主よ!」

 

慧音「まっまて! 胸が大きいというだけで犯人にされたら困る! そもそも白滝を襲って気絶させるなんてことはしない!」

 

霊夢「いきなりかみついてきたわね、慧音。それだけ自分の胸に自信があるのかしら?」

 

慧音「そっそんなこと! 第一、胸は勝手に大きくなっただけで、私の意志じゃ」

 

ナイムネーズ『……チッ』

 

霊夢「慧音。夜道にはきをつけなさいよ」

 

慧音「ともかくだ! 白滝の首を絞めるようなこと!」

 

霊夢「落ち着きなさいって慧音。あんた、根本的に間違っているわよ」

 

慧音「間違っている?」

 

霊夢「ええ。いい? 白滝は、胸に圧迫されて呼吸ができなくなった。それが指し示す、その時の二人の体勢を考えてみなさいよ」

 

慧音「体勢?」

 

霊夢「白滝の顔を胸で埋めるということは、それはつまり、白滝を抱きしめている、ないしは白滝に覆いかぶさるようにして胸を押し付けているっていう事じゃない?」

 

一同『!?』

 

霊夢「つまり、犯人は白滝のことが嫌いであったり憎しみがあったりするわけじゃないってことよ」

 

一同『なっなるほど』

 

霊夢「むしろ白滝に好意があるんじゃないかしら?」

 

白滝「えっ!(ドキッ)」

 

霊夢「だって新年の頭に、白滝の寝室に忍び込んでそんなことするってねぇ……」

 

一同『たっ確かに』

 

霊夢「じゃ、これを踏まえて犯人が誰かを考えてみましょう」

 

一同『ということは……』

 

 一同がやがやと、犯人捜しを始める。

 

 

 

 【紅魔郷メンバー】

 

 

フラン「フランたちのところで言ったら、胸が大きいのは美鈴かこあだよね」

 

美鈴「そっそんなに大きいでしょうか…?」

 

フラン「大きいよー! たゆんたゆんだもん!」

 

美鈴「たっ、たゆんたゆんって」

 

レミリア「しかし、まさかこんな展開になるなんてね」

 

咲夜「そうですね……」

 

レミリア「なんでちょっと悔しそうなのよ咲夜?」

 

咲夜「いえ、白滝は発見された時、幸せそうな顔をしていたと聞きました。つまりあの男は大きい胸が好みなのかと」

 

美鈴「ええ!?」

 

フラン「えーそうなのー? フランも大きくならないかなぁ」

 

レミリア「まだまだこれから大きくなるわよ」

 

フラン「そうなのかぁ」

 

咲夜「しかし、美鈴はともかく、こあさんはまず犯人ではないでしょうね。彼女昨日はずっとパチュリー様に付き合って図書館にこもっていましたから」

 

レミリア「そういえばあの二人は?」

 

咲夜「人里でへばってしまったので、下で休んでいますよ」

 

レミリア「無理に私たちに合わせて徒歩なんかにするから」

 

美鈴「……というか、私も、白滝さんの寝込みを襲うようなことはしてないんですけど……」

 

 

 

 

 

【妖々夢メンバー】

 

 

リリカ「胸が大きいのはメルラン姉さんと、幽々子さんだね」

 

幽々子「あと紫や藍ちゃんも大きいけど、あの二人は無理よねぇ」

 

妖夢「紫様、冬眠の時期ですからね。藍さんもそのお世話をしてるとかで」

 

メルラン「でもそんなことしてないわよ私~。確か胸は大きいけど」

 

ルナサ「……(ペタペタ)」

 

リリカ「るっルナサ姐さん……」

 

ルナサ「……大丈夫。白滝は、小さい胸もいけるはず、だから」

 

妖夢「そっそうなのですか?」

 

ルナサ「……白滝が言ってた。『女の子の胸ならすべて平等に愛せる!』って」

 

幽々子「それはそれは……大きい声では言えない事ねぇ」

 

リリカ「割とゲスだよね、白滝さん……」

 

 

 

 

【永夜抄メンバー】

 

 

輝夜「大きさで言ったら、永琳が一番よね! ま、白滝のところにわざわざ行くような暇人じゃないから、今回のには絶対無関係だろうけど」

 

鈴仙「師匠のは大きいですからねぇ。羨ましいです」

 

慧音「その永琳は、どうして来てないんだ?」

 

輝夜「急患だそうよ、結構な怪我みたい」

 

慧音「そうか」

 

妹紅「お勤めご苦労様だな。でも、大きさでは負けてかもだが、形では負けない自信があるんじゃないか」

 

慧音「何の話だ?」

 

妹紅「慧音の胸の話」

 

慧音「えっ!?」

 

輝夜「確かにいい形はしてるわよね」

 

慧音「じ、じろじろ見るなっ」

 

鈴仙「……いいなぁ、大きくて」

 

妹紅「なんか言ったか?」

 

鈴仙「い、いえ!」

 

輝夜「逆に一番小さいのは妹紅よね」

 

妹紅「ああ? なんでわざわざ張り合いに出すんだよ?」

 

輝夜「事実確認ってやつよ」

 

妹紅「んなもん、お前も大して変わらないだろ?」

 

輝夜「そんなことないわよー。見ても分からないのは着物着てるから。ぬぐとすごいのよー」

 

鈴仙「あは、あははは」

 

慧音「そこのやつ、すごく苦笑いなんだが?」

 

輝夜「ちょっと鈴仙!」

 

鈴仙「あわわ! ごめんなさい!」

 

妹紅「なんだよ、お前も大してでかくないんじゃねぇか?」

 

輝夜「そんなわけないわよ」

 

妹紅「なんだ? じゃ、比べてみるか?」

 

輝夜「いいわよ? ほえ面かかせてあげる」

 

慧音「お、おい。二人ともよさないか。こんな公衆の面前で」

 

妹紅・輝夜「大きい胸は黙ってて(なさい)」

 

慧音「……なぁ鈴仙」

 

鈴仙「はい?」

 

慧音「私……何か悪いことしたのか?」

 

鈴仙「……」

 

慧音「鈴仙……無言で胸をつつくのはやめてくれ」

 

 

 

 

【風神録メンバー】

 

 

早苗「胸が大きいのは私と神奈子様のみですね!」

 

にとり「地味に傷つくいい方するなよぉ。まぁ事実なんだけどさ」

 

諏訪子「あれ? あの子も大きいじゃん?」

 

神奈子「誰だ?」

 

諏訪子「ほら、豊穣の神の子」

 

早苗「穣子さんですね」

 

にとり「確かに大きいけど……あの姉妹は今家にこもってるからなぁ」

 

椛「……季節外だからな」

 

早苗「椛さん、なんか不機嫌ですか?」

 

椛「そんなことない」

 

にとり「椛は自分の胸が無いこと気にしてんのさ」

 

椛「そっそんなこと! あんなの大きくても邪魔になるだけだ!」

 

早苗「そうでもないですよね?神奈子様」

 

神奈子「ああ、まぁ肩がこるくらいだな」

 

椛「……」

 

諏訪子「そう睨まないの。そんなもみもみに、良い情報を上げよう」

 

椛「変なあだ名で呼ばないでください。……情報って何ですか」

 

諏訪子「胸ってのはね、好きな男にもまれると、大きくなるらしいよ」

 

椛「そっそんな冗談を!」

 

諏訪子「冗談なんかじゃないさ。ささ、椛も彼にもまれてみてはどうだい?」

 

椛「だっ誰が白滝なんかに!」

 

諏訪子「おやおや、誰も白滝に、なんて言ってないのにねぇ」

 

椛「なっあ、あぐ……」

 

にとり「学習しようよ椛……」

 

 

 

 

 

【地霊殿メンバー】

 

 

こいし「ここにいるのでは、一番はお空だよね」

 

お燐「ですね。ま、犯人は絶対違いますけどね」

 

お空「うにゅ?」

 

お燐「あんたは白滝さんを襲ったりしないってこと」

 

お空「でも私、白滝さんぎゅーってしたいよ?」

 

こいし「あ、私も―」

 

お燐「さっきからお二人は何でそんなにも積極的なんですか?」

 

こいし「お燐もある方だけど、包み込めるほどではないよね」

 

お燐「うぐ、なんか負けた気が…」

 

お空「あと、勇儀もおっきいよ!」

 

こいし「ああーそうだねぇ」

 

お燐「まぁあの人たちは地上には出たがらないから違うんだろうけどね」

 

こいし「……」

 

お燐「どうしたんですか? こいし様」

 

こいし「んーん、ただ、お姉ちゃんはみんなのリーダーなのに、ちっちゃいなぁって」

 

お燐「こいし様、それ、さとり様の前では絶対に口に出さないでくださいね」

 

お空「さとり様、時々私の胸触って『大きいわね…』ってため息ついてるよ?」

 

お燐「……さとり様(ブワッ)」

 

こいし「わわ、お燐どうして泣き出しちゃったのー?」

 

 

 

 

【星蓮船メンバー】

 

 

一輪「まったく、胸の大きさなんて、はしたない」

 

村紗「まぁまぁ、こういうバカっぽい話も嫌いじゃないよ私は」

 

響子「……(ペタペタ)」

 

村紗「どしたの響子?」

 

響子「……胸ってどうしたら大きくなるんでしょう?」

 

一輪「そんなこと、気にしなくても……」

 

村紗「胸はね、赤ちゃんができると自然と大きくなるんだよ」

 

一輪「村紗!」

 

村紗「こういう知識も必要だって。とくに響子は年ごろなんだし」

 

一輪「そうかもだけどね」

 

響子「でも、聖様や寅丸様は、赤ちゃんいないのに、大きいです……どうしてでしょう?」

 

村紗「そりゃあ……あれだよ、あの二人にしかできない仁徳のなせる業だよ」

 

一輪「そんな適当な」

 

響子「なっなるほど」

 

一輪「……素直でいいことなんだけど、将来が不安になってくるわ」

 

響子「じゃあ、私は赤ちゃんを作るやり方で!」

 

村紗「うんうん」

 

響子「……赤ちゃんってどうやって作るんですか?」

 

村紗「……白滝に頼んでm――あいた! 殴ることないじゃんか!」

 

一輪「殴られて当然だと思いなさい!」

 

響子「……?」

 

 

【その他勢力】

 

文「え、雑じゃないですか? この割り振り」

 

霊夢「誰にいってるのよ?」

 

文「……いやぁなんか言わなきゃいけない気がして」

 

魔理沙「しっかし、なんだかめちゃくちゃなことになってきたな」

 

アリス「ま、私達でも考えてみましょ?」

 

文「あやや、名前が挙がっていないので、大きい方は……風見幽香さんとかでしょうか?」

 

霊夢「なんでフルネームなのよ? まぁあいつは確かに大きいけど、寝込みなんか襲うたちじゃないわよねぇ」

 

魔理沙「あとは、小町か?」

 

文「ああ、おおきいですねあの方も。それに確かに寝込み襲うぐらいお酒の影響でやっちゃいそうですね」

 

アリス「ああ、小町はないわよ」

 

魔理沙「なんでだぜ?」

 

アリス「昨日、閻魔様に見つかって泣く泣く連れていかれてるのを見たから」

 

魔理沙「……サボりすぎだろ」

 

文「ではレティさんとかどうです? 冬なことでテンションが上がってやってしまったとか」

 

魔理沙「……ありえるな」

 

霊夢「ああ、それもないわよ。二日くらい前に、あんまりにも冬が来た、冬が来たってうるさいから弾幕でのしてやったわ」

 

魔理沙「ちょ! やめてやれよそう言う事! あいつらにとっては短い活動時間なんだからさ!」

 

霊夢「寒いの嫌いなのよ」

 

魔理沙「自分勝手すぎるぜ!」

 

霊夢「あとは……華扇と衣玖くらいじゃない?」

 

文「華扇さんは全くの無関係でしょうけどねぇ、性格的に」

 

魔理沙「衣玖の奴は、それほど大きくもないって聞いたことがあるぜ?」

 

霊夢「そうなの? まぁ、いつも隣にいる奴が、あんな絶壁じゃねぇ」

 

アリス「霊夢、あんまり悪口言うと。また神社壊されるわよ」

 

霊夢「そうなればもう一回ぶっ飛ばす」

 

魔理沙「物騒だなおい」

 

 

 

 がやがやと静ることのない境内。その様子に霊夢がため息をつく。

 

 

霊夢「なによこれ……全然犯人見つからないじゃない」

 

魔理沙「だな。正直飽きてきたぜ」

 

白滝「お前らな、こんだけ人様に迷惑かけといてそれはないだろ」

 

魔理沙「そんなこと言われてもなぁ」

 

霊夢「だいたい、あんたが悪いのよ白滝」

 

白滝「なして?」

 

霊夢「あんたが犯人の顔を思い出さないから」

 

白滝「そんなこと言われてもなぁ、好きで思い出せないわけじゃないし」

 

文「こういう時って、当時の状況をやってみたら思い出すってよくありますよね」

 

霊夢「でもをやってみても、白滝は原因までしか思い出せなかったんでしょ?」

 

白滝「うむ、そうだな」

 

文「……じゃあ、ガツンと殴ってみるのは?」

 

白滝「へ?」

 

魔理沙「いいかもしれないな。衝撃で思い出すって、物語でよく見る奴だぜ」

 

白滝「いやいやいやいや」

 

霊夢「やってみる?」

 

白滝「ちょ待てって! 落ち着けって! 殴ってもきっと無駄だって! それにもし殴って気絶なんかしてみろ! この事件の本末転倒じゃないか!」

 

霊夢「でもねぇ、このままだったら犯人も分からず埒が明かないじゃない」

 

白滝「そっそうかもだけどさ……」

 

魔理沙「物は試しだぜ!」

 

白滝「え? まじでやんの?」

 

文「さ、白滝さん。お覚悟を!」

 

白滝「え、ちょまっ――」

 

霊夢「えいっ!」

 

白滝「ぐへぶぅ!」

 

 白滝倒れる。一同騒然。霊夢だけが満足そうに肩を回した。

 

文「いい音なりましたね」

 

魔理沙「さすがにやりすぎじゃないか?」

 

霊夢「こんぐらいでいいのよ。さあてどうかしら」

 

 

 一同かたずをのんで白滝を見守る。

 少しの間があって、白滝がゆらりと起き上がった。

 

白滝「……」

 

魔理沙「しっ白滝、大丈夫か?」

 

白滝「……あぁ、大丈夫だ。それに…」

 

魔理沙「それに?」

 

白滝「思い出したよ。あの時、俺を圧迫気絶に追い込んだ子の顔をっ」

 

魔理沙「マジか!?」

 

 一同ざわめく。

 霊夢が代表するように声をかける。

 

霊夢「白滝、それで、誰なの。そいつは」

 

白滝「……みんな、安心してくれ。その子は…ここにはいない」

 

一同『!?』

 

魔理沙「そんなばかな、じゃあ誰なんだぜ! ここにいないとしたら、紫か? 幽香か?永琳か? 聖か?」

 

白滝「いや、違うよ。さっきまでに名前が出てきた子は、全員違う」

 

魔理沙「そんな、でもほぼ全員名前出たぞ!? 他に誰がいるってんだ!」

 

一同『……』

 

霊夢「白滝。誰なの? そいつは」

 

白滝「……言うよ。その子の…その女の子の名前は――」

 

 

 

 この事件の犯人。白滝の口から告げられたその真実に、あるものは驚愕し、あるものは狼狽え、あるものは呆然とした。なぜならその名前は、だれも予想がつかなかったのだから。

 新年の元日。幻想郷中を巻き込んだ事件は、こうして結末を迎えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 時同じくして、霧の湖。

 冬の寒さも後押ししてか、いつもより元気いっぱいなチルノが声を上げた。

 

チルノ「さぁって! 何してあそぼっかなぁ! 大ちゃん、どうする?」

 

 チルノに声をかけられ、林から飛び出してきたのは、大妖精。いつものようにチルノの姿を見て微笑んでいるが、どこか顔が赤い。

 

チルノ「どうしたの大ちゃん? 朝から顔紅いまんまだよ?」

 

大妖精「……!」

 

チルノ「えー! いいことがあったの!?」

 

大妖精「……」(コクコク)

 

チルノ「なになに、どんなこと? 教えてよー」

 

大妖精「……」(ぶんぶん)

 

チルノ「言えない? むー。大ちゃんのけちー。あ、もしかして……昨日の夜、大ちゃんが家にいなかった! それと関係ある?」

 

大妖精「……っ!」(ボッ)

 

チルノ「あははー、顔紅くなった! あたりだね!」

 

 チルノは予想が的中したことがうれしいのか、嬉しそうに笑いながら霧の湖を飛び回る。

 頬を赤らめる大妖精は無意識のうちに、そのちいさな体に不釣り合いの大きな胸を抱き上げ、まだその胸に残っている人の温かみを、感じるのであった。

 

 大妖精は、笑顔だった――

 

 

 

~Fin~

 




お疲れ様でした。そして見てくださってありがとうございます!

ま さ か の 犯 人 大 妖 精

さぁみなさんいかがだったでしょうか。正月小話。
「かきたい!」と思って書き始めた見切り発車作品でしたが、皆さんに少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

何故神霊廟や輝針城のキャラが出なかったのかですって?
僕がキャラを掴みきれてないからですよ!(涙)

さぁ次からは本編を作成始めます。
心機一転! 投稿日数を短くできるよう頑張ります。
あと病気にならない!(笑)
皆さんも気を付けてくださいね?

ではでは、二回目となりましたが、今年もトーレと東方一年郷をどうかよろしくお願いします!

ではまた次回お会いしましょう! ぐっばい!
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