東方一年郷   作:トーレ

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ども! トーレです! 伏見稲荷大社で藍しゃまLOVEの人と仲良くなり一日中喫茶店で藍×橙について語り合っていたトーレです!

さて今回は、白滝の雑用日記一日目です!
あの二人が出てきますよぉ! やっほい!

感想ありがとうございました! ほんと励みになっています! 誤字脱字、アドバイス等もどしどし送ってください。

ではどうぞ~ 温かい目で見ていってね!




第六話 ~不穏~

「その皿洗いが終わったら、私の部屋に来てください。新しい仕事の説明をしますから」

 

「ういっす、店長」

 

「誰が店長ですか。言うならメイド長と言ってください」

 

「わーお、ノリの分からないお方だ――すみません冗談ですからナイフ下ろしてください」

 

 皿洗い中なう。昨日基本的なことは教えてもらったので、だいたいの雑用はなんとか(十六夜さんに怒られながら)こなしたお昼。十六夜さんに呼ばれた俺は、そう返事をした……が、お気に召さなかったようだ。どんまい。さて、新しい仕事とはなんだろうか? そんなことを考えながら、俺は最後の五枚目の皿を洗う。……意外、俺の朝食ともに昼食もしっかり用意されていた。……最悪「雑用にご飯を施すとでも?」とか言われて、無しかと思ったけどww

まぁ、もちろん紅魔館メンバーと一緒に食べる事は出来なかったが、いままでろくなご飯を食べれていない俺からしてみればありがたい。いつも十六夜さんの手作りらしい。……死ぬほどおいしかったわけだよ。うん、きっと俺、泣きながら食べてたね。俺にとって最高の出来事であった。

さて、皿も片づけ終わったし、十六夜さんの部屋に向かうとしよう。

 

 

「しつれいしまーす」

 

「どうぞ。早かったですね」

 

「現世でずっと皿洗いをしていた俺を舐めてほしくないですね!」

 

「……意外と過酷な世界だったんですね、現世って」

 

 現世とは、俺が元いた世界、つまり「現実」のことだ。もう紅魔館住人には俺が外来人であることを知らせてあるらしい。俺が行動しやすくなるのでありがたい。

 十六夜さんは手に持っている資料らしきものに目を落とす。

 

「それで、新しい仕事なんですが……大図書館の整理を手伝ってもらいます」

 

「大図書館の? それ自身はいいですけど、あそこには小悪魔さんがいるんじゃ」

 

「それはそうなんですが……はぁ」

 

 ふぅ、と大きなため息をついた十六夜さん。……なにかあったのだろうか。

 …しかし、なぜ十六夜さんは俺に対して敬語なのだろうか。上司なのだから敬語はいらないと思うのだが…………あぁ、そうか。これは「警戒の敬語」か。まだ心を許していない……というか気の置けない関係になっていないからこそ丁寧語なわけだな……ふむ、そうなると、十六夜さんが、普通の女性口調になった時、好感度が上がっているというわけだ! グヘヘゲヘヘ。

 

「なに気持ち悪い顔してるんですか? 気持ち悪い」

 

「ぐふぅぅっ!!」

 

 あぁ……好感度ゲージが下がった音がした。まことに残念っ! ……あれ? スタートがゼロだっただろうからマイナスになったのか……OTZ

 まぁ落ち込んでても仕方がない。俺は「いってきます」とだけ言って十六夜さんの部屋を後にした。

 大図書館への道筋? んなもん俺の頭の中に入ってるよ! 迷うわけがない!

 

 

 

 ということで

 

 

 

 無事到着っと。

 

 

「ふっ……誰がフラグを回収すると言った? 大図書館への道筋など真っ先に覚えたわ!」

 

 さて、着いたわけだが……正直、大図書館は、俺の予想を上回っていた。

 ……ぶっちぎりに。悪い方向に。なにせ――

 

「めっちゃくちゃだぁぁぁぁ! なにこれ廃墟!?」

 

 一言でいえば……崩壊だった。散乱する本。なぎ倒しになっている棚。もはや、図書館と言われて目を疑う。

 ……どういうことなの? 誰か説明ぷりーす。そんなことを思っていると眼の端に、なにか動くものを見つけた。せっせと働いている様子だ……おぉ!! あれは!

 

「小悪魔さぁぁぁーん!」

 

「ふぇっ!?」

 

 いきなり呼ばれたことに驚いたのか、小悪魔さんは持っていた本を投げてしまっている。なんか申し訳ないことした。俺は小悪魔さんに駆け寄った。

 

「すみません、大丈夫でしたか?」

 

「いててて……はい、大丈夫です…あれ? あなたは…見ない顔ですね?」

 

「俺は白滝です。紅魔館の新しい――」

 

「ああ! 新しい雑用さん! 聞いてますよ」

 

「……泣いていいかな」

 

 小悪魔! 想像通りの可愛い顔してるのに……

 小悪魔さんはぴょこっと立ちあがって、服のほこりを払って俺の方を向く。

 

「改めまして、私は小悪魔といいます! 皆さんからは、こあって呼ばれてます。気軽にそう呼んでください♪」

 

「えっと……それじゃあ、こあさんで」

 

「ふふ、わざわざさん付けしなくてもいいのに……面白い人ですね」

 

 こあさんは、にっこりほほ笑んでくれる。……小天使だなこれは。悪魔じゃないよね。しかし俺はさん付けする事に慣れてしまった……主に、失礼なことをした時の恐怖心からでているのだが。

 

「それはそうと、雑用の白滝さんがどうしたんですか?」

 

「……」

 

 やっぱり小悪魔です。前言撤回。

 まぁ落ち込んでても仕方ないからな、質問に答えることにする。

 

「十六夜さんに、ここの整理をしろっていう命令で」

 

「ああ、それは大変助かります」

 

 小悪魔は苦笑いをこぼす。気になった俺は理由を聞いてみる。

 

「なにかあったんですか? まぁ大抵魔理沙さん関係なんでしょうけど」

 

「ま……りさ? 誰ですか?」

 

「あれ? ご存じない? じゃ、まだ紅霧異変は始まってないのか」

 

「??」

 

「ああ、気にしないでください」

 

 ふむ、じゃあまだまだ全然異変解決とかはされていない幻想郷なわけだな、理解理解。

 

「よく分かりませんが……実は、パチュリー様が大魔法の実験をしていたんですが…失敗しやがりまして」

 

「なっ…なるほど」

 

 意外と口が悪いのか、小悪魔? というかこの辺りのものがなぎ倒されるほどの威力の魔法って……あれか? インディグネイションとか? メテオスフォームとか? そこらへんの魔法をやってたのか……

 

「それで、俺は何を手伝えばいいですか?」

 

「ではでは、そこらへんに散乱している本を、一か所に集めて頂けますか?」

 

「集める? しまわなくていいんですか?」

 

「その為にはこのバカでかい本棚を戻さなくてはいけないので……それは中国さんに任せようかと」

 

「肉体労働担当か……美鈴、頑張れ」

 

 というか、中国っていうあたりやっぱり小悪魔口悪いね……でも、悪気を感じないので、きっと「天然の小悪魔」といった感じか……おお、怖い怖い。

 

「分かりました。頑張って集めますよ!」

 

「はい! 私は集めた本をカテゴリ別で整理してますので、どんどん持ってきてください」

 

「ういっす!」

 

 と、言う事で。俺は本集めを開始した。あっついでにパチュリーさんにも挨拶しておこう。

 

 

「こっ……これが…動かない大図書館」

 

 目的のパチュリーさんは見つけることができた。だが、なんというか凄い。なんだろう……山だな、本の山だ。その中心でパチュリーさんが黙々と本を読んでいる。

 なんというか、とても「話しかけないでよオーラ」が滲み出ているが、ここで怯む俺ではない! 勇気をだして声をかけてみる。

 

「パチュリーさーん」

 

「……」

 

「パチュリー様―?」

 

「……」

 

「パチェさまー?」

 

「……」

 

「紫もやし」

 

「ふざけないでちょうだい」

 

 わーい、怒られた。やっとパチュリーさんが俺の事を認識してくれたわけだ。

 パチュリーさんは、ふうっとため息をつき、本に視線を戻しながら話す。

 

「なんのようかしら? 雑用使用人?」

 

「雑用は共通認識なんっすね」

 

「その通りでしょ? 確か名前は白滝だったわね。よろしく」

 

「はい! よろしくお願いします、パチュリーさん」

 

 パチュリーさんは一回も俺と目線を合わせず会話をする。……なんというかイメージ通りだ。ダウナーな目、細い…というか細すぎる体、そしてなんと! ちっぱちゅりーじゃなく、おっぱちゅりーだった! なかなかの大きさだと思われる! ……はっ、いかんいかん、妄想膨らむところだった。

 

「しかし……ひどい失敗の仕方ですね」

 

「うるさいわね。魔方陣に書き方に誤りがあったのよ」

 

「ちなみに何をしようとしてたんですか?」

 

「ジェノサイドブレイバーっていうのをやろうとしたんだけど」

 

「若本さんはお帰りください」

 

 てか、それは魔法じゃないですよパチュリーさん。だが確かにその技ならこの廃墟は出来上がるな、うん。……幻想入りしたのかあの技。

 

「レミリア様に怒られなかったのですか?」

 

「『親友じゃなかったら追いだしてたわ』とのことだったわ」

 

「なるほど」

 

 親友は二次だけの設定ではなかったらしい。リアル親友か、なるほど。

 ……しかし、魔法の失敗とは。

 

「いやー、てっきり俺はフラン様が暴れ出したのかと……」

 

 俺は、素直な感想をもらす。あの狂気の妹様がキュッとしてドカーンとかやりまくったのかと思ったのだ。

 だが、なぜかパチュリーさんは、首をかしげた。

 

「誰の話?」

 

「誰もなにも、フラン様ですよ。レミリア様の妹の、フランドール・スカーレット様」

 

 俺は、当たり前のように答える。というか逆になぜそんなことを聞くのだろうと思った。レミリア様の親友であるはずなら、たとえ異変を介さなくても知っているのは当たり前ではないのか?

 

 が、……俺は驚愕することになる。

 

 

「なおさらよ、フランって誰?」

 

「へっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レミリアに、姉妹はいないはずだけど」

 

 

 

 




お疲れさまでした! そして見てくれてありがとうございます!

でましたねぇ、小悪魔とパチュリー様! あのダウナーな感じをどうやってだそうかと……日々考えています。小悪魔に関しては、本文でも言ってますが、「天然で悪気はないがサラッと厳しいことを言う」キャラを目指していますww 頑張りますよ!
ボクはテイルズシリーズ大好きなんですよねw

さて、報告です。読めば分かりますが、この話からシリアスに入ります。
とはいえ、基本はこのノリの可能性がありますがwww
精進します。

感想も送ってくださいね~。ホントに支えになっているので! お願いしますね!

次回投稿は、火曜日を予定しています! 遅れないように善処します。

ではまた次回お会いしましょう! グッバー!

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