さぁ予定日守りましたよ! まぁそれが当たり前ですがww
感想ありがとうございました! やはりみなさん、フランがいないことにショックを受けているようですね……ですがこの話でなんとっ! おっとこれ以上は言わないでおこう。
では前書きはこんなほどで。
それではどうぞ! 温かい目で見ていってねっ!
俺の前には、少女がいた。薄暗がりであまりよく見えないが、確かに少女だ。
その少女の手足には……鎖がつながれている。その細い腕や脚には不釣り合いなほどの物々しい鎖だ……まるで猛獣を捕まえているかのような。
俺は少女に近づく、だが何かに俺の道は遮断されてしまった。
……鉄格子だ、これはまさに。鉄の長い棒が縦に何本も並んでいる。
……どういうことだろうか。この鉄格子は俺に対してか? だが、俺をほかに拘束している物はない。つまり、この少女に対しての格子であると予想できた。
か弱く華奢のように見える少女にこれほどまでの拘束を……俺には奇行としか思えず、理解ができなかった。
俺は少女に質問する。「君はだれなんだ?」
……だが、俺の喉からは言葉は発せられなかった。いや、発する事が出来なかった。……俺の体が動かなくなっているのだ。動いたとしても眼球のみ、俺は少女の目の前から動けなくなっていた。
俺の存在に気付いたのか、少女が前を向く。……深紅の瞳だ、全てを見透かすような…それでいてどこか寂しそうな眼をしていた。
「お兄さんは…だれ?」
少女は俺に問いかけてくる。だが俺は答えることに叶わない。彼女はそんな様子の俺に首を少し傾げてから、笑顔を作る。
「まぁいいや。お兄さんは…私と遊んでくれるんだよね?」
少女は俺の目をじっと見つめてくる……俺は、とうとう瞳すら動かせなくなっていた、つまり彼女から目を離せなくなってしまったわけだ、物理的に。
少女はゆっくり右手を挙げ、俺に向ける。そして手を開いた。
「前のおもちゃみたいに、すぐ終わらないでよ?」
少女は首をかしげてから、ゆっくり笑った。……笑顔だ、笑顔のはずなのに…なにか…すごく歪んだ笑顔だった、そんな気がする。
「きゅっとして……」
……だめだ。そう俺の心のどこかのなにかが叫んだ。早く逃げろ…と。だが体は動かない、動けなかった。
そして、少女が手のひらを握った時、彼女の背中にさまざまの色に輝く…クリスタルのようなものが見えた……そうか、分かったぞ…
「君は――」
なぜだか分からないが口が動いた。少女の名前を言える、彼女は――
だが、
「ドカーン」
少女の発したその一言を最後に、俺の意識はカットアウトした……
「はっ!……はぁ…はぁ…なんだったんだ? 今の感じ……なにかひどい夢を見たような……だめだ、思い出せない」
すげぇ寝汗だ。気持ち悪い……。俺は寝ぼけている視界や体を伸びをすることで無理やり起こす。
しかし、今のはなんだったのだろうか。なにか、嫌な夢を見たのは覚えている。だがその内容だけが妙に思いだせない。頭の中に霧がかかったような……あぁ、ダメだ。
「…はぁ、まだ早いっぽいけど起きるか」
俺はベットから降りてゆっくり立ちあがり、カーテンを開けた。うん、まだ早いとはいえいい天気だ。どれ、顔でも洗ってこよう。俺はゆっくりとした足取りで自分の部屋を後にした。
フラン様についての騒動が終わってから二日たった今日という朝、俺の心は緊張やら楽しみやら……いろいろな感情が混ざり合って落ち着かなかった。
なぜなら…今日は、レミリア様が俺を正式雇用してくれるかどうかのお達しが伝えられるのだ! 初めの約束の「二・三日働かせてみて様子を見る」というその三日が過ぎて、今日の朝ご飯の時に発表されるらしい。……うーむ、緊張だ。
これで正式雇用が決まったら……これから路頭に迷わなくて済む! ひゃっほい!
だが逆に考えると……今日クビになる可能性もあるわけだ。もうそうなったら……諦めて、死ぬか。……正直、不安でしかない。だって、もともと俺の評価はマイナスだろうし…なんか十六夜さんとは心の壁があるし……レミリア様には、あのとき失礼なことをしたばかりだ、一応昨日謝ってはおいたが。……それにここの紅魔館住民はドSが多い。クビというのも十分考えられる……やめてくれぇぇぇぇぇ! もう妖怪に食われそうになるのは嫌だぞぉぉぉ!
俺はそんな自問自答を繰り返しながらこの時間から朝食の準備をしているであろう、十六夜さんの手伝いに行くことにした。
「あなたに手伝われると、ご飯がまずくなりそうなので、皿でも用意しててください」
「うおっふぃ、いつもながらのドSありがとうございます」
ということで、朝食開始。全然気にしてなんかいないよ、涙なんか流してないよ。
しかし……いつもながらにおいしい。今日で三回目だが、ホントに幸せである。それにこれが十六夜さんの手作りだという事がいい。
「おいしいっす! 十六夜さん!」
「食事中は静かにしてください」
「……うす」
「でも、その言葉は受け取っておきますよ」
「おお…さすが十六夜さん。しかし、きれいな女性の手作りというのがなんともいいですな」
「? 別段おかしいことはないと思いますが?」
「俺の現世では、女性の手作り料理ってのはすごいプレミアだったんですよ」
「面白い世界ね。そんな記述、どの本にも書いてないわ」
「んー…本に書くほど凄いことではないので。というかパチュリーさん、よく食堂まで来れましたね? 3回目で初めて見ましたよ」
「どれだけ貧弱だと思っているのかしら? それぐらいの体力はあるわよ。ただめんどくさくて図書館で食べてるだけ」
「移動に10回ほど、休憩入れてましたけどね。まぁそれでもいつもより少ないんですが」
「小悪魔、その口縫い付けるわよ?」
「パチェはもう少し、運動したらどうかしら」
「レミィ、あなたも咲夜がいなかったら大変でしょう?」
「紅魔館当主を舐めないでほしいわね。咲夜がいなくとも、立派に生活できるわ」
「この前留守にした時、紅茶も入れれなくてオロオロされてましたけどね」
「うー! 咲夜、黙りなさいっ」
「いえぁっ! カリスマブレイクキタっ! これで勝つるっ!」
「殺すわよ白滝?」
「ふへへ、サーセンww」
「あの……白滝さん?」
「ん、美鈴? どうした?」
「その…やっぱり、女性は料理ができた方がいいですか?」
「んー…そりゃ出来ることに越したことはないな。手料理とか食べてみたいしね。まぁ俺はあんまり気にしないけど」
「そうですか……がんばってみようかな…」
「んー…?」
以上、朝食の会話でした。いやー、めっちゃ楽しい! 夢みたいだ! ほんとこれだけでも幻想郷にきて良かったな…と思う。でもこうなると……やはり、フラン様がいないのが残念だ。でも、いないものは仕方がない。あまり気にしない事にしよう…。
朝食を食べ終わり、皿のかたずけをしている時、十六夜さんに「後でお嬢様の部屋に来るように」と言われた。……きっと、俺の雇用の件だろうな。うわー、こえー。
うむ……最悪の状況を考えてみよう。もしかして俺が今日でクビになった場合……やっぱり、慧音先生or阿求さんに頼るほかなさそうだ。あのおばあさんの話を聞くに、慧音先生と阿求さんは存在するようだし……それに寺子屋をしているという事で、性格もさほど予想とは変わらないと想像できる。あれ……何日帰ってこないって言ってたっけ? やべー、忘れた。まぁ何とかなるか。人里に行こう。
だが……それでも波乱万丈になることは予想できる。慧音先生でいえば、もこたんの事情もあるだろうしね……そうなると、やっぱりクビになりたくないぃぃぃぃ! まだ紅魔館の人たちと一緒にいたいぞぉぉぉぉ!
そんな事を考えながら、俺はレミリア様の部屋に向かうのだった。
「失礼します」
「今ここに呼ばれた理由は分かっているわね?」
「はい、俺の処遇……ですよね?」
「ええ、その通りよ。この三日間あなたの働きを見て考えたわ。……もう結論から行くわね」
「はっ…はい」
「白滝、あなたは雑用からクビよ」
「はっ? 今何と?」
「だから、雑用から、クビよ」
「くっ…クビ…」
……絶望。それだけだった。……一応考えてはいたけど…そうか…クビか。まぁ確かに、俺がここにいることは、不釣り合いではあったからな…仕方ないと言えば仕方ない。
「…そうですか。いままでお世話になりました」
俺はそう言ってしょんぼりしながら、部屋を後にしようとした。だが後ろから「はぁ?」という声が聞こえた。
「なにを言ってるのかしら。これからもあなたはここにお世話になるでしょう?」
「へ? なんの話ですか? クビなんでしょう?」
「ええ、クビよ。雑用からわね」
どゆこと? ……クビではあるんだけど……雑用から……えっ、もしかして……まさかっ!
「言い方が悪かったわね。これからあなたはここで――
執事として働いてもらうわ」
「えっ…………やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は、思ってもいないレミリア様の言葉に、思いっきりガッツポーズをした、淫夢くん風に――
お疲れさまでした! そして読んでくれてありがとうございます!
いやー……あからさまな伏線の立たせ方ですよね!ww もっといい感じになるようにかんがえよう……
そしてなんと! 白滝が! 執事に昇格しました! いぇい!
まぁ執事といっても、誰かに専属――というわけではないので、使用人と言ったところですが。
そして最後……みなさん「ガッツポーズ淫夢くん」ってしってますか?
ニコニコ動画をよく見る人なら知っていると思いますが。
あれに僕はいま、ドはまり中ですww
さて次回は……あのフラグを回収――しないですね。いまのところのプロットではw
ですが分かりませんよ? なにせ基本無計画ですから!w
次話は前回言った通り、水曜日投稿予定です!
では次回会いましょう! グッバー!