諸行有常記   作:sakeu

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第10話 修行完了の日の青年

うーむ…俺は今、猛烈に悩んでる。目の前には二丁の拳銃とよくわからん工具。全く使い方が分からん。これでどうしろと?じいちゃん、教えてくれぇ…あぁ、もうダメだ、寝よう。明日は空を自由に飛べるようにするために特訓すると決めてるんだ。あまり、体に疲労は残したくない。

 

 

次の日、

 

「よし、はっ……」

 

今、絶賛特訓中だ。浮くまでならなんとかなるが、そこからがなかなかできない。すぐに、バランスを崩してしまう。

 

「うわっ」

 

まただ…

 

「うーん、どうしたら良いのでしょうか…」

 

早苗も必死に考えてくれてる。こりゃあ、是が非でも飛べるようにならないと。ちなみに、昨日は諏訪子様が爆弾を投下してくれたわけだがとりあえず、問題は無かった。はぁ、本当に昨日は焦った。そんなことはおいといて、だ。

 

「全然、うまくならねーな…」

 

浮いてから、横に移動するのがなかなか難しい。バランスが取れない。

 

「一旦、助走つけてから飛んだらどうでしょう?」

「なるほど、やってみるか」

 

この際、どんなアイデアも取り入れるしかないな。

 

「碓氷、いっきまーす」

 

ダダダダダッ

 

「ほっ、おぉ!?」

 

あれ?俺、どうなってる?進んでるぞ!

 

「うぉぉ!スゲー!」

 

旋回もしっかりできる、ヤベェ楽しい。風が気持ちいいぞ。

 

「勇人さん!ついに飛べるように!」

「あぁ!スゲー楽しいよ!これ」

「そうでしょう!」

 

早苗が俺の横に並んだ。

 

「とりあえず、山の周りを一周しましょう、ついてきてください!」

「おう!」

 

 

少女&青年飛行中……

 

 

 

「もう、大丈夫ですね!これで勇人さんもこちらの世界の仲間入りですよ!」

「おうよ!そうだ、最後の直線、競争しようぜ!」

「いいですよ!負けませんから!」

「ヨーイ、ドン!」

 

俺は足元を中心に霊力を込めた。速いぞ。風がかなりすごいことに。

 

「勇人さーん!ちょっと速過ぎますよ!習得したばかりなのに…」

 

うん?早苗が何か言った気がするが、いいか。そうだ、着地どうしよう、あ、教わってなかった。

 

「やばい!」

 

どうする!このままだと、俺は酷いことになってしまう。とりあえず、反対方向に霊力を集中させ、スピードを落とした。が、ちょっと遅かったようだ。減速しきれない。

 

「っく、こうなったら!」

 

俺は高度を下げ落ちても問題ない高さになったところで、霊力を止めた。あとは、運動エネルギーしかないので、地面を転がるように着地する。

 

ゴロゴロ…………

 

そのまま、立ち上がる。

 

「ふぅ…うまくいった」

「勇人さーん」

「おう、早苗俺の勝ちだな」

「そうですね悔しいです」

 

だが、早苗はなんの問題もなく着地した。

 

「……」

「どうしましたか?」

「いやぁ、俺はどうやら飛び始めと着地が下手だからどうしようか、もうこのままでいいか…」

 

早苗は飛び方として、ヘリコプターのような感じか?速くない代わりに繊細な動きができる。あと、助走もいらないし、着地も上からストンとできる。対して俺はジェット機か?直線においての速さはあるが、小回りが利きにくく、助走も必要で着地も少し距離がいる。まぁ、いいか。それは個性ということで。

 

「もう飛べるようになりましたから、教えることは肉体強化とかくらいですかね….勇人さんは向いてそうですし…多分、すぐにできるようになると思います」

「そうだなぁ、それまで終わったらどうするか…いつまでもお世話になったらいけないし、もうそろそろ独り立ちしきれないとな…迷惑だろう?」

「そんなことありませんよ!」

「!?、お、おう…」

「勇人さんをここに住まわせているのは私たちが好きでやってるので、全然問題無いですよ!」

「そうか…でも何もしないのも悪いからな…仕事でも見つけた方がいいかな」

「うーん、とりあえず明日人里に行ってみます?」

「おっ、それはいいねぇ、うん、そうしよう」

「じゃぁ、勇人さんの挨拶も兼ねて行きましょう」

 

そうか、確かにここに来て早苗たちや八雲以外に人に会ってすらねぇからな。うまく話せるかなぁ。そう言えば、あまり人と話すのは得意じゃねぇなぁ。まぁ、早苗もいるだろうし、大丈夫だろう。

 

「よし、仕事みつけるぞー!」

 

「あ、ちょっと俺、やりたいことがあるから、部屋に戻っていいか?」

「いいですよ、何するんですか?」

「秘密だ」

「むー、教えてくれてもいいじゃないですか」

 

頬を膨らませる顔も可愛いな。やっぱり、美人な人は何やっても可愛いのか。だからと言って、教えない。

 

「ダメだ、俺にも知られたくないプライベートな事があるんだ」

「…分かりました」

 

そして、俺は自分の部屋に戻った。

 

 

ー30分後ー

 

 

 

 

「あー、だめだー、さっぱりだ」

 

やりたいことはこれ、銃の改造だ。1つもできていないが。道具の使い方が全く分んねぇ。説明書はないのか?俺は箱の中を漁った。

「うん?これは…」

 

説明書じゃねぇか!道具の使い方書いてんじゃん!あー、無駄だったのか、畜生。まぁいい、これで改造できるぞ。

 

「ふむふむ、これで霊力を込めれるようになるのか」

「ん?あーもぅ!これ違うじゃん!」

「これで霊力が撃てるようになるのか」

「リロードはどんな風にするか…マガジンを一々だして霊力を込めるのか、グリップから直接、霊力を込めるか…」

 

実用性なら後者だろう。だが!マガジンの出し入れはロマンがある!それを求めるには前者だ!まぁ、そんなロマン求めてないので、後者にしよう。

お昼も挟んで、取り組んだこれは、完成した時にはは、もう外は日が暮れ始めてた。試し撃ちしてくるか。

 

「早苗ー、ちょっと散歩してくるー」

「こんな時間にですか?昨日もしましたよね?」

「ちょっと、気分転換に」

「……分かりました、気をつけてください」

「了解、じゃあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、私は勇人さんを尾行しています。こんな時間に散歩なんておかしいです。どこへ行くのてしょうか?実は妖怪?まさか、あり得ません。とりあえず、ついていきます。

あ、立ち止まりました。何か箱をとりだしました。箱の中から何かを取り出しました。何でしょうか?少し周りが暗くなってきたのでよく見えません。黒い物ですね…2つあるようです。あ、構えました。

パンッ!パンッ!

何の音でしょうか?あの黒い物から弾幕が出たように見えます。ただ、ものすごいスピードで飛んでいきました。木々も貫通しているようです。いつの間に、あんな技を…やはり、勇人さんは只者じゃないです。

 

「あれ?早苗?」

 

あ、バレてしまいました。

 

「ごめんなさい、つい気になって」

「あー、別にかまわないよ、いつか見せる予定だったし」

 

そう言い、彼は手に持ってるものを見せてくれました。驚きました!なんと、あれは銃です!しかも、霊力を弾にするのです!さらには、普通の拳銃から霊力が撃てるよにするなんて…器用すぎます!やはり、才能でしょうか…少し自信が無くなります…

 

「これで俺も戦えるかな?」

「えぇ、十分戦えますよ」

「そういえば、この世界では弾幕ごっことかいう遊びがあるんだっけ?」

「えぇ、基本的にこの世界での戦いは全てスペルカードルールに基づいた弾幕ごっこによっておこなわれてますよ?勇人さんも興味あります?」

「うーん、どうだろう、俺は基本的ルール無しの野戦が得意だからなぁ。でも、一応教えてくれ」

「えぇ、いいですよ」

 

 

 

少女説明中……

 

 

 

 

 

「ほう、それなら妖怪とも対等に戦えるな」

「折角ですし、勇人さんも何か考えてみては?」

「そうだね、必殺技があるのはカッコいいからなぁ」

必殺技は男のロマンである。

「よし、いくつか考えてみよう」

 

 

 

 

青年思考中……

 

 

 

 

 

「よし、いくつかリストアップしたぞ」

 

 

・銃火「ギブアガンファイヤ」

・早撃「クイックドロウ」

・弾痕「バレットホウル」

・薙払「オールアットワンススウィープ」

・欺刃「カッティングズレッド」

 

スペルカードの説明としては名前のまんまだ。早苗に練習相手になって貰って実践までした。銃火「ギブアガンファイヤ」は自動拳銃によりただ撃ちまくるのみ。早撃「クイックドロウ」は回転式拳銃によるただの早撃ちだ。ファニングってゆう、西部劇でよく見るような早撃ちを練習した。やっぱり、難しかった。弾痕「バレットホウル」は回転式拳銃により追尾弾を撃つ。薙払「オールアットワンススウィープ」は自動拳銃により弾を撃ちまくるまでは最初のと変わらないが止まることなくグリップに霊力を込め続けて最初のもの以上に撃ちまくる。ただ、これは霊力の消耗が半端じゃない。欺刃「カッティングズレッド」はナイフを投げるが糸をつけておき、躱されても霊力を流した糸によりダメージを与える技だ。

 

「まだ5つしかないな」

「いいんじゃないですか、これで勇人さんも戦いに参加できますよ」

「そうならない方がいいな、野戦なら歓迎だが」

「妖怪相手なら死んでしまう可能性もありますよ?」

「なんとかなるさ、とりあえずは明日だ、よろしく頼むぜ、早苗」

「えぇ、案内はどんと任せてください」

 

と彼女は胸を張る。今、思った。早苗ってかなりスタイルがいいんだな。

それはいいとして、明日仕事をみつけるぞー、これで俺は脱ニートだぁぁぁぁぁ!




アドバイスや誤字脱字の指摘よろしくお願いします。
リクエストや質問もどんどんしてください!
また、勇人のスペルカードについていい名前がありましたら教えてください!
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