諸行有常記   作:sakeu

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今回から第3章です。




第3章 2人の孫と2人の祖父
第21話 課外授業の日の青年


「みんな、準備はできたか?」

「もちろんよ!」

「はい!」

「早く、行こう!」

 

今、俺は課外授業だという事で白玉楼に向かおうとしている。結局、妖夢は慧音さんから許可を貰ったらしい。

 

「これで、剣の良さを伝えることができます!」

 

とかなり意気込んでた。だが、俺は白玉楼なんて場所は知らない。てか、話によると、幽霊や亡霊しか行かないとか聞いたが…まぁ、気にしてもしょうがないな。

 

「白玉楼に行って何をするんですか?」

「それはですね!剣術を教えるのですよ!」

「ウェ!いつの間に来たんだよ…」

「剣術?それって強いのか?」

「えぇ、もちろん!使えるようになれば最強になれますよ」

「サイキョーになれるのか!?」

 

チルノ…お前、そこにしか反応せんのか…

 

「確かに興味はありますね…」

「剣術か…かっこいいなぁ」

「でしょ!でしょ!早速行きましょう!」

「そうだな、道案内、頼む」

「さぁ!こっちです!」

「少しは落ち着いてくれよ…」

 

 

 

「先生も剣術習うの?」

「ん?俺か…別に俺にはじゅ「もちろん、受けるに決まってます!」ア、ハイ…」

「へぇー、十分強いのにね」

いやいや、フランドールも十分過ぎるほど強いだろ…

剣術か…面白そうではあるが…でもなぁ、やっぱ、剣より銃だよなぁ。ちょっとした、反抗精神で銃を持って来ている。昨日、調整し終えたばかりの自動拳銃2丁だ。早く試し撃ちしたいな…

 

「今日は俺じゃなくて、妖夢先生の言うことを聞くんだぞ」

「「「「「「はぁーい!」」」」」」

「妖夢先生ですか…いい響きです…」

 

この娘も重症のようだ。

 

青年&少女達移動中……

 

 

「さぁ!着きましたよ!」

「…はぁ、はぁ、なんで、わざわざ階段を?飛べただろう?」

「これも鍛錬のうちの1つです!」

 

よくよく考えたらこんなかで人間なのは俺だけだ。他のみんなはピンピンしていやがる。俺、運動すべきかなぁ。

 

「お、おぉ…」

 

ものすごい、屋敷だなぁ。その辺の知識は無いが、すごいということはわかる。ここでやるのか?

 

「では、こちらに」

 

生徒達も見とれてたのだろう、反応が少し遅かった。

 

「どこでするんだ?」

「庭がありますのでそこで」

「じゃあ、あの人は?」

「え?誰もいないはず…って、エェ!」

 

その教える場所である庭に1人老人と思われしき人がいた。少々、妖夢に格好が似ている。あと、白髪に白髭か…元気にも剣を振るっている。

 

「おじいちゃん!」

「え?」

「こら!師匠と呼ばんかい!」

「あ!すいません、お師匠様」

 

おじいちゃん?お師匠様?

 

「あらあら、久々の再会なのにね…」

「少々、孫に厳しくないか?」

 

幽々子さんに、誰だ?この声、聞いたことはある気が…

 

「じ、じいちゃん!」

「え?」

「おぉ、勇人!見ない間に大きくなりおって」

 

な、なんだ、このデジャヴ。

そ、それよりも

 

「なんで、いるんだ!?」

「せ、先生?」

 

生徒達も動揺しているようだが、俺もそれ以上に動揺している。

 

「まぁまぁ、落ち着きなさい。少しお話をしましょう、ね?そこの子達も来ていいわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、久々じゃの」

「あ、あぁ、そ、そうだな…」

 

「妖夢、鍛錬は怠ってないだろうな?」

「はい!もちろんです!」

 

な、なんだ。これは…

 

「ふむ…お主が…そっくりじゃのう…」

「ど、どうも…と、ところで、なんで、じいちゃんが?」

「それはだな…わしが死んだ後、天界の者達はわしの魂を取り逃がしおってな、しばらく、外界の方をふらついとったら、こっちの世界に来てしまったわい。こっちでも、ふらついとったら、紫にあってだな、とりあえずここにいることにしたのだが、霊体だったから、白玉楼に居させてもらうことにしたわい。まぁ、久々に紫や幽々子、妖忌にも会えたわい。お前さんにも会えたからのう。紫は約束を守ってくれたようだ」

「は、はぁ…」

「では、お師匠様は?」

「ワシはしばらく、修行に行っておった。妖夢に任せてよい時期だと思ったからじゃ。ただ、しばらく修行してたらだな、こいつが死んだと聞いてだな…もしかして、魂が白玉楼に行くじゃないかと思ってだな、からかいに行ってやろうと思って来ただけじゃ」

「ガハハ…素直にわしと妖夢が心配だったといえばよかろうに」

「お主も死んでからも変わらんようじゃな」

 

生徒達には、悪いがしばらく思い出話をしていた。妖忌さんは中々、厳格な人のようだ。やはり、剣術の腕も相当な者なのだろう。じいちゃんは、変わってないようだ。ただ、俺が成長したせいか、食えない感じがする。

 

「ところで、お前さんはここで何をしておる?」

「あぁ、教師をしている」

「そうか、お前さんはわしに似て、賢いからのぅ。やはり、似るもんじゃな」

「ふん、ところでなぜここに来たのだ?何か訳があるのだろう?」

 

あ、そうだった、課外授業だったの忘れてた。

 

「えっと、授業の一環として、この子達と剣術を学びに来たのです」

「ほほーう…なぜ故?」

「妖夢から提案されたのと、剣術は心も鍛えれるということで、生徒達にもいい機会だと…」

「そうなのか?妖夢」

「はい!今回を機に剣術の良さを知ってもらえるかと」

「お前の孫もそっくりじゃのう」

「ふんっ、そうか、なら、ワシが教えてやろう」

「え?あ…よろしくお願いします…」

 

だ、大丈夫かな…

 

「剣術はまず心からだ、心を鍛えることで剣術を鍛えることができる」

「「「「「「はい!」」」」」」

 

うん、問題無さそうだ。これは本当にいい機会なんじゃないのかなぁ。

 

「勇人さんは、受けないのですか?」

「そうじゃ、お前も受けないか」

「え、今回は引率として、来たので、ちょっと…」

「遠慮することは無い、来ないか」

「ア、ハイ、よろしくお願いします…」

「先生も頑張りましょう」

「そ、そうだな…」

 

 

青年&少女達鍛錬中…

 

 

「これで、剣術の鍛錬は終了だ」

「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」

「はい、みなさん!お疲れでしょうから、おにぎりを持って来ました!」

「うぉー!」

「腹ペコなのだー」

「順番に行けよ」

 

ふう、中々大変だったな、でも得るものはあったな。

 

「お主、中々才能があるようじゃが…どうだ?ワシの弟子にならんか?」

「ありがたい話ですが結構です。俺には教師の仕事がありますし」

「あら、残念ねぇ、こっちに住めたのに」

「うわっ!て幽々子さん、だ、大丈夫ですよ、今は守谷神社にお世話になっておきます」

「でも、珍しいわね、妖忌が気に入るなんて」

「はは、わしの孫だ。そんなことする訳なかろう」

「そうかね、ワシから見ると、孫の方がしっかりしておるわい。無論、ワシの妖夢には敵わんだろうが」

「何を行っとるんじゃ、お主の孫は少々抜けとるではないか、わしの孫の方は頭も切れるからのぅ」

 

ああ、ちょっと雰囲気が険悪に

 

「妖夢〜、勇人〜」

「何でしょうか?幽々子様?」

「何ですか?幽々子さん」

「2人ちょっと手合わせしたら?」

「いえ、理由も無く戦いはしたくないので」

「えぇ、そうですよ、幽々子様」

「あら、そう…じゃあ4人に聞くわ」

 

何だろうか?

 

「剣と銃どちらが強いと思うかしら?」

 

「剣です!」

「剣に決まっております」

「銃じゃな」

「銃です」

 

「「「「あ?」」」」

 

「銃なんぞは臆病者の使う者じゃ」

「お主は知らぬのか?銃は剣よりも強しと言うじゃろうが」

「この前も剣が強いといいましたよね?」

「あぁ、そうだが。でも、銃の方が強いと思うぞ」

 

「こうなったら、妖夢!勇人と手合わせして剣が強いことを証明したまえ!」

「もちろんです!」

「ガハハハ!銃が強いことはこいつが証明してくれるわい!」

「まぁ、この銃の試し撃ちもしたかったし、丁度いいか」

 

「先生、戦うの?」

「ま、そうだな」

「えぇ?妖夢さんとですか?」

「そうだが」

「私は応援してるよ!」

「ありがとう、フランドール」

「私もです!」

 

こりゃ、下手な試合はできないな…

 

「ところで、お前さんは銃持っとるのか?」

「あぁ、ここに」

「おぉ!自分で改造したのだな!」

「まぁ、そうだが」

「さすが、わしの孫じゃ」

 

ふむ、それじゃあ行きますか。





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