「みなさん、集まりましたね?それでは、勇人さんが帰ってきた時に何をするかの話し合いを……」
「ちょっと待て」
「何ですか?」
「何ですか?じゃねえよ!何で私達もなんだよ!?守谷神社か白玉楼でやればいいだろう?」
なぜなんだぜ?早苗と妖夢とでやればいいのぜ。なんで、私と霊夢と咲夜まで呼んでんだ……よりによって博麗神社でとか……
「そうよ、面倒臭いわ」
「私、そんなに暇じゃないんだけど……」
「なら、この菓子はいらないですね?」
「さ!早速話しましょう!」
「霊夢……」
これはひどい……
「咲夜さんも大丈夫です!ちゃんとレミリアさんにはいってますから!」
「あら、ならいいわ」
なんで、今回の早苗は手際がいいんだ?妖夢はずっと黙ったままだな……
「それでは改めまして……勇人さんが帰ってきた時に何をしましょうか?」
「宴会でいいんじゃない?」
「それではいつもと変わらない気が……」
やっと、妖夢が喋った。もう、何も言わないかと思ったぜ。
「勇人さんはとても大きなけじめをつけるのですよ?生半可なものでは余計に傷つけるだけです」
「そんなに勇人はやわじゃないでしょ?」
咲夜の言う通りだな、あいつはなんやかんやでどうにかなる気がするぜ。
「いや、今回は家族や友人などの大切な人との完全なお別れでもありますから」
「あと、勇人の好きな人であろう人もね」
「うわっ!?なんで、紫がいる!?」
「ちょっと、勇人のことを少し監視したらね、面白いのが見れちゃったのよ」
「え!?」
「な、なんですか!?ま、まさか、例の女性と……」
早苗と妖夢の食いつき方が半端じゃねぇぜ……
「まぁ、いい感じではあるわね」
「そうですか……」
興奮したり、落ち込んだりと忙しいやつらだぜ。
「とりあえず、この写真見てよ」
ん?何だ、ただの女の子じゃねぇか。なんか、顔真っ赤にしていかにも不機嫌な顔してるな……まぁ、可愛い方かな?
「ふーん、それにしても、勇人に似てるわね、妹とか姉とか?」
「確かに似てるような……」
「誰なんです?」
「ふふ……」
「これ、勇人本人よ?」
「「「え、えぇーー!?」」」
「ふーん」
「あら、今度メイド服でも着てもらおうかしら」
な、あいつか?まぁ、確かに中性的な感じではあったが……はぁ……似合うもんだな……
てか、咲夜地味に問題発言。
「やはり、勇人さんは女物が似合う……やっぱり、巫女服着てもらおう……」
「わ、私はいつものかっこいい勇人さんの方がいいです!」
「はいはい……分かったから……」
「で、紫はそれだけ?」
「そうよ、これのコピー欲しいなら今のうちにね?」
「私いります!」
「私も」
「うっ……私も……」
早苗は迷わず……妖夢、お前さっきかっこいい方がいいとか言ってなかったか?って
「咲夜!?」
「お嬢様に見せるだけよ、面白いじゃない」
「お前、なかなかひどいな……」
まぁ、勇人、頑張ってくれ……
「それじゃあね〜」
「本当にあれだけなのか……」
「いつも何考えてんのやら……」
「で、結局勇人のことはどうするのかしら?」
さすがだ、咲夜。話を元に戻すとは……
「てか、私、そんなに勇人のこと知らないけど……」
「そうだよな、全部宴会でしかあってないんじゃないか?」
「そうよね」
「なら、みなさんで勇人さんのことを話しましょう!」
また、突拍子なことを……やはり、早苗は天然だぜ……てか、なんかガールズトークみたいなノリだな……
「順番はどうしますか?」
「適当で」
ー東風谷早苗の場合ー
「やはり、勇人さんといえばあのクールさでしょう!」
「確かに騒がしいタイプでは無さそうね」
「何事にも冷静沈着でどんなことにも動じないところはかっこいいですね!」
何事にも冷静沈着?……宴会のあの時は思いっきし焦ってたぜ?
「あと、勉学においても寺子屋で教師をしていて、博学ですし」
「まぁ、時々うちの図書館にも来るわね」
「ああ、結構いるよな、あいつ」
あいつの本を読むスピードは異常だぜ。本当に読んでんのか?と思うが、全てしっかり頭に入っているという……
「でも、頭良くてもここではあんまり意味がない気がするけどね……」
「うっ……」
まぁ、弱い奴は死あるのみだからな。
「でも、勇人さんの霊力の量はご存知でしょう?」
「まぁ、人よりはかなりあるわね」
「さらに、使い方もあっという間に慣れてしまってますし」
「まぁ、私はほぼ勘でやってるけどね」
「まぁ、霊夢さんはセンスと勘でどうにかしてるからな」
「勇人さんもセンスはありますが、勘では無く、計算づくめで戦っている感じですね」
「その辺は真逆だな」
「総括して言うと、勇人さんはかっこいいです!」
それが言いたいだけなんだな?
ー十六夜咲夜の場合ー
「私が言うの?」
「ええ」
「確かに接点が無いわけじゃ無いけど……」
「え?」
「いや、言ったでしょう?彼、よく図書館に来るって」
「ああ」
そりゃあ、いくらかはあるだろうな
「私から見た感じは特に無いかしら?なんて言うのかしらね、普通の人間に見えるわ。なんの能力も持たない。実際はかなり恐ろしい能力を持っているんだけど」
「そうだよな、いつもはぼーっとしてるか、考え込んでるのかのどちらかだぜ」
「だから、最初、お嬢様が興味を持ったとか言い始めた時は驚いたわね」
「あのことですか……」
ん?なんだ?
「少しね、お嬢様が勇人にちょっかいを出したのよ」
「ふーん……」
「まぁ、最初はただの気まぐれだと思ってたわ。すぐに殺されると思ってたわね」
「む……」
「ま、物の見事にお嬢様は勇人にやられちゃったけど」
「そうですね……肩から血を流しながら戻ってきた時の勇人さんを見た時驚きましたよ……」
「私が敵討ちと思ったら、時を止めても銃弾は動いたし、何よりあいつの目が恐ろしかったわね」
「物凄い威圧感なのかしら?」
「違うわね、無ね。何も無い、どんな意思を持ってるのかも分からない、ただ霊力がバカみたいに高くなってたけど」
「まぁ、あの後、お嬢様に血を渡してきた時はこれまた驚かされたわね」
「よく分からない子なのね」
「そうね、まぁ、彼の女装にはかなり興味があるわ」
「それはやめとけ……」
ー魂魄妖夢の場合ー
「わ、私から見た勇人さんはですね……やはり、何を考えているのかは分かりませんが、でもしっかりとした信念はお持ちの方ですね」
「そうか?無さそうだが」
「いや、ありますよ。勇人さんは男としての誇りを持ってますし、意外と負けず嫌いですよ?」
「ヘェ〜……あいつが負けず嫌いねぇ」
「まぁ、基本的には平和主義と言ってますが……」
「弾幕ごっこもしたがらないのか?」
「面倒臭いとか言ってましたね」
「どっちなんだぜ」
「あと、身長を気にしてますね」
「大きくないが小さくも無いんじゃないか?」
「里の人の男性は外の世界より全体的に大きいようですからより一層気にしてるのでは?」
「本当に良くわかんないやつだな」
「あ、でも、一番強い武器での話は合いませんね」
「まぁ、銃と剣だからな」
「それでも、勇人さんの確かな信念と時折見せる優しさは素晴らしいところだと思います!」
ー霧雨魔理沙の場合ー
「私か?」
「そうです」
「んー……」
なんだろう……何かあるか?
「あ、あいつとは弾幕談議で合わないことが分かったな。弾幕はパワーってんのに、確実性だとか言いやがって……男ならパワーだぜ!」
「勇人さんはそういうタイプではないと思うんですが……」
「でも、パワーが一番だろ?ま、そこは置いといてだな……」
んー……他にねぇ……
「あ、これ疑問になるんだけど、勇人って結局人間なのか?」
神の孫とか言われてるけど……
「一応、人間ですけど……寿命は人よりは長くなる可能性はあるそうです」
「ふーん……そういえばあの短期間であんだけ霊力が上がったのも疑問だな」
人間ではありえない早さで上がってるよな……
「なんか、人間じゃなくなって暴走しそうだよな!」
「「「「……」」」」
あれ?冗談のつもりなのだが……
「確かに可能性はあるわね」
「今度、おじいさんに聞きましょう」
「な、無いですって!」
「そうなったら、私が討伐するだけよ」
「だから、なりませんって!」
ありゃ、爆弾投下しちまったか。
「ま、大丈夫だろ、起こったら起こってたでどうにかなるぜ」
「変わらないわね」
「それで、最終的には勇人はよく分からない子ということね」
「適当だぜ……」
「まぁ、霊夢と共通点は多いけど真逆なところも多い感じね」
「確かに、能力もどちらも理から外れるものですし、どんなものからも影響を受けなくなりますしね」
あ、確かに似てるな……
「まぁ、霊夢はただ本体が干渉されなくなるけど、勇人は物や行動が干渉されなくなるという具合に違うけどね」
似てるようで似てないか……
「戦闘スタイルは勘と計算……でも、どちらも有り余るセンスの持ち主」
「まぁ、私にお賽銭くれるならいいけど」
「あいつはしっかり働いてんのにな……」
「私も働いてるわよ」
「あっそう」
よく言うぜ、常にゴロゴロしてるくせに。
「で、勇人が帰ってきた時はどうするのかしら?」
「「「「あ」」」」