諸行有常記   作:sakeu

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男性は17歳、女性は16歳でデートの経験が50%超えるらしい……
ハハハ……畜生……








第39話 デートの日の青年

「ただいまーっと」

 

スヤー……

 

「あら、寝てるのね」

 

まぁ、色々させてもらったしね、さすがに疲れたかしら?

 

「スー……スー……スー……」

 

寝る時は本当に幸せそうな顔するわね……明日の事はまた、後で話すことにしよう。

 

「んー……女装は勘弁してくれ……」

「プッ……夢でも女装させられてるのね」

 

本当に似合ってたわ、写真もちゃっかり撮ってある。

 

 

今日も含め5日間はとても楽しい時間だった……やっぱり、勇人と出会えて良かったと本当に思う。メリーとも会えて良かったわ。でも、今の自分は勇人の存在がとても大きかったわ。初めて、この目を褒めてくれた、知ってからも接し方は変わらなかった。それが本当に嬉しかった。

でも、明後日には勇人はいなくなる。死ぬわけでは無いけどもう会えなくなる……だから、明日は絶対に忘れない思い出を作るのよ!そして、想いを伝える。叶わないけど、言わないよりマシよ。

 

「覚悟しなさいよ、勇人。明日は絶対忘れない思い出、作ってもらうからね!」

 

とりあえず、明日に備えて風呂に入ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、んー……よく寝た……」

 

疲れが吹っ飛んだぜ。身体が最近丈夫になってきた気がするぜ。今ならどんな怪我も寝れば治りそうだ!

 

「とりあえず、顔を洗おう……」

 

どうも、寝起きは頭が回らない。それにコンタクト外してるからよく見えない……ん?お前、目が悪かったのか?って?そうだよ、ずっとコンタクトつけてましたよ?幻想郷では紫さんから持ってきて貰っていた。寝る時は外さないとな?

 

「ふぁ……」

 

とりあえず、洗面所に……

ガラッ

 

「ん?」

「え?」

 

……は?なんで、蓮子が……

 

「な、何してんのよー!」

 

お、おい!何を投げた?

 

スコーン!

 

「ぬおお!イッタイメガー!」

 

なんと言うコントロール……

 

「この馬鹿!変態!」

「こ、これは事故だ!」

 

そ、そうか……洗面所と脱衣所は同じところにあったか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

「まだこうしないといけないのか?」

 

ずーっと正座させられてるのだが……痺れてきた……

 

「黙りなさい、変態」

「あい……」

 

だから、事故だと……

 

「ゆ、勇人は私の身体を見たわよね?」

「それは事故なn「黙りなさい」アッハイ……」

 

言い訳ぐらい聞いてくれよ……

 

「そ、それでどうだった?」

「は?」

 

この御仁は何を?

 

「だから!私の身体を見てどうだったと聞いてるのよ!」

「それは……コンタクトつけてなかったから見えてない……」

「はぁ!?」

「ほら、良かっただろ?これでお前は何も失ってない、これで解決だよな?」

「そ、そんなわけないでしょ?罰として、あ、明日……」

 

こればっかりは俺に非があるので拒否できない……

 

「で、明日が?」

「あ、明日、私とデートしなさい!」

「はぁ……」

「なによ、反応薄いわね」

「構わないが、俺、デートしたことないぞ?」

「私もそうよ」

「別に楽しくないかもしれんぞ?」

「わ、私は勇人と一緒にいれればそれでいい……」

「ん?」

「な、なんでもない!兎に角、明日は絶対にデートに連れてくこと!分かった?」

「了解」

「あ、あと、ちゃんとオシャレしてよね」

「オシャレって言われても……」

「そうね……あんたってそのところ全然だったわね、デートの時に私がコーディネートしてあげるわ」

「女装は勘弁な?」

「しないわよ」

「ならばよし」

 

 

明日か……そういえば、明後日には幻想郷に帰るんだよな……未練残さないようにしないとな……明日、しっかり言うべきかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

ー次の日までキングクリムゾンー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、何処に行くんだ?」

 

今日は珍しく早起きした。いやー、行事があると早起きしちゃうタイプなもんで……

 

「そうね、とりあえず、あんたの服を選びに行きましょう」

「了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ショッピングモールの場所は変わってないな」

「中は結構変わってると思うわよ?」

「数年もすれば変わるだろうな」

「とりあえず、メンズの服を売ってる店に……」

 

 

 

 

 

「こんな店前は無かったよな?」

「前からあったわよ」

「ありゃ?」

 

うーん……こんな店とか行かないからな……

 

「勇人は派手な色は似合わないわね……好きな色は?」

「青もしくは黒」

「そうよね……部活の格好なんか青一色だったしね……」

 

青色好きなんだもん。

 

「んー、地味に手脚長いわね……うわっ、身体細っ」

「む……」

 

そんなに痩せてないだろ?

 

「この黒のジャケット似合いそうね……ズボンはデニムで……下にはこのカッターシャツを活用しますかね……」

「え?なんで俺のシャツ持ってきてんだよ?」

「いいの、とりあえずこれ着てきて」

「了解……」

 

 

 

 

 

 

 

「どジャアア~~~ン」

「なんなのよ、その決め台詞」

「似合うか?」

「いいわね、買いましょう!」

「そうだな、金は俺が出す」

「別に私が出してもいいけど」

「自分の物になるのだから、自分で買うさ」

「そう」

 

 

 

 

「ありがとうございました」

「よし、次は何するか?」

「お昼には早過ぎるわね、そうだプリクラでも撮りましょう!」

「それって、ゲームセンターに行くのか?」

「そうよって、あんた騒がしいのが嫌いだったわね」

「いや、今日はお前の言うこと聞くよ、さっ、行こうぜ?」

「ええ!」

 

 

 

 

「大丈夫?」

「あ?ああ……大丈夫だ、問題無い」

「そう、さっさとプリクラ撮っちゃいましょうよ!」

 

 

「これか?」

「そうよ?もしかして、初めてとか?」

「そうだ」

「操作は私が知ってるから任せなさい!」

 

「おおう……こんな感じか……」

「よし!撮るわよ!笑顔よ?」

「了解」

 

\ハイ、チーズ!カシャッ!/

 

「ハハハハ!顔引きつってるわよ!」

「写真撮られるの苦手なんだよ……」

「ほら、もう一回!」

「え?」

 

顔が近い……

 

\ハイ、チーズ!カシャッ!/

 

「さ、これに色々描けるわよ?」

「はぁー……すげぇな……」

 

「あとは待つのみ!」

「お?出たぞ」

「よし……はい」

「おう……なんだこれ……目でっか!」

 

な、なんじゃこりゃあ!

 

「プッ……ハハハ!」

「わ、笑うな!」

「ヒヒヒ……次……行きましょう?」

「息絶え絶じゃねぇか……」

 

こんにゃろう……

 

「勇人は何処行きたい?」

「んー……本屋かな?」

「そうね、そういえば、あんたの好きな作家の本いくつか出てるわよ?」

「マジか!?なら、早く行こうぜ!」

 

ガシッ

 

「……!?え、ええ」

 

 

 

「おお……もうこのシリーズ完結したのか……新しいシリーズも!」

「相変わらずね」

「いや〜、だってこの人の本好きだもん……」

 

周りの人はラノベばっかだもんなぁ……ラノベも嫌いじゃ無いけど……

 

「全部推理小説ね……」

「面白いからいいんだ!」

「今日一番楽しそうね」

 

 

 

 

 

「いい買い物だった……」

「時間もちょうどいいわね、お昼はカフェがあるからそこでとりましょ?」

「了解」

 

 

 

 

 

「ご注文は?」

「私はサンドイッチにしようかしら?」

「俺はナポリタンで……」

「かしこまりました」

「あんた、麺類好きね……」

「いいだろ?別に」

「まぁ、いいけど」

 

「ここのコーヒーってあのカフェより美味しいかな?」

「さぁ……てか、今日はサークル休みなのか?」

「ええ」

「まさか、無理矢理休みにしたとか?」

「ちゃんとした休みよ」

「そうか、ならいいよ」

「……勇人はサークルの活動楽しかったかしら?」

「もちろん、楽しかったさ。まぁ、色々大変だったし、関係ないこともやらされたがな」

「そう……楽しかったのなら良かったわ……」

 

「お待たせしました」

「おお……美味しそうだな」

「ええ」

 

「一口頂戴?」

「ああ、ほら」

「ん、美味しいわね。ほら、私のも」

「ふむ……悪くないな」

「あんたは気にしないの?」

「ん?」

「間接キス……」

「少しは気にするが……べ、別に嫌ってわけじゃないし……」

「そう……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー、美味しかったな、コーヒーはやっぱりあっちの方が美味しいが」

「そうね」

「次は何処に行く?」

「ん?あのアンティークショップはどうだ?」

「いいわね」

 

 

 

 

 

 

 

「お客さん少ないね」

「いや、少ない方が良いものがある気がする」

「おお、いらっしゃい」

 

あ、店の人かな?おじさんだな。

 

「とりあえず、見て回ろうぜ」

「そうね」

「本当に色々あるわね……」

「そりゃあ、アンティークって、古くて価値があるものを指すわけだからジャンルは問わない」

「この置物可愛い」

「……!、これってナイフ……」

「ありゃ!?仕舞い忘れていた!」

「おお……このナイフ……いいな……」

 

持ってもしっくりくるな。あれ?でも、銃刀法で……

 

「青年よ、それをあげるから黙ってもらえるかな?」

「もとから言う気はありませんよ、それにしてもいいナイフですね」

「そうじゃろう!お主は見る目があるのよう」

「いやいや……ん?」

 

なんだ?このネックレス……つい目がこっちに……

 

「これなんだ?」

「それか?それはだな……ああ、デュランダルという剣を模したネックレスだな」

ああ、確か『ローランの詩』に出た剣だっけな?確か『不滅の刃』という意味だっけ?『不滅』か……

 

「これ、いくらだ?」

「それは3万と言いたいところだが、お主はまけて1万円にしておくよ」

「おお!ありがとう!」

「なぁに、お主は見る目があるからいいんだ」

 

「おじさん、ちょっと来てくれないかしら?」

「私か?」

「俺は?」

「勇人は来ないで」

「分かった……」

 

 

2人でコソコソと何してんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おじさん、これっていくらかしら?」

「これは……エメラルドのネックレスじゃな。なかなか高いぞ?」

「いいから、いくら?」

「5万くらいかな……」

「うっ……でも……」

「ん?ははーん……いくらもってるんだ?」

「えっと……2万円……」

「5000、5000円でいい、彼に送るんじゃろ?」

「え?いいの?」

「恋する乙女に支援するのは当然のことだ、彼にバレないようにだろ?」

「さ、さすが……」

 

 

 

 

 

 

「一万円ね、まいどあり」

「ありがとう、おじさん」

「いいってことよ」

 

 

 

 

「何を買ったの?」

「これか?お前のプレゼントにと……」

「え!本当!?」

「あ、ああ、ほら」

「これは?」

「デュランダルという剣だな」

「女の子に剣って……」

「いいだろ?それにそれは『不滅の刃』って意味で、まぁ、俺はいなくなるけどお前との思い出は不滅と言うことで……」

「そう……嬉しいわ」

「なら、良かった。俺が付けてやるよ」

「え?」

 

顔が近い……

 

「これでいいな」

「う、うん……」

「帰るか」

「そうね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は楽しかったわ」

「なら良かったぜ、俺もだよ」

「そう……明日には帰っちゃうのよね?」

「……そうだな、ずっとはいられない」

 

もう居なくなってしまうのよね……言ってしまおう!

 

「勇人!」

「ん?」

「わ、私……」

 

ブーン!

 

「な!?車!」

「え?」

「危ない!」

「キャッ!」

 

ガッシャーン!

 

「ゆ、勇人!?」

 

え?なんで?は?

 

「ほら、こっちに来い!」

「お、お前は!?」

 

須藤!?なんで?それよりも勇人は!?

 

「どいて!勇人が!」

「黙って車に乗れ!」

「離して!」

「この!」

「んん!」

 

口を塞がれた!?腕も拘束された!人は複数いたの?

 

「よし……乗ったな……行け!」

「んん!んー!」

 

勇人……

 

「ハハハハハ……あの野郎が無事だとしてもついて来れないな、安心しろよ、蓮子」

 

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