「ーてください!、おきてください!」
うーん、何だ?今日は学校も部活もないからまだ起きなくていいんだぞ?
「……もうちょっと」
ガバッ!
「おきてください!」
「分かったから…」
「そう言いながら寝ないでください!」
まだ眠くボケ気味の俺を引きずりだすように早苗は起こした。
「なんで、早起きなんか…」
まだ7時だぞ?休日は10時まで眠るとゆうのに。
「今日から霊力が使えるように私が鍛えてあげます!」
「…………は?」
あぁ、確かに昨日の夜そんな事を言った気が…てか、もう始まるのかよ…
「まず、貴方の霊力がどれだけのものか調べさせてもらいます」
そう言うと、彼女は、変な機械を持ってきた。ちょっとぐらい、待ってくれよ。てか、なんだ、あれ。
「霊力測定器です!にとりさんに作って貰っててよかった」
なんか、胡散臭い機械をもってきたなぁ。はい、どう見てもスカウターです。てか、にとりってだれだ?
「とりあえず、ここに立ってください」
急だなぁ…
「はぁ」
ピッピッピッ……
「!!すごいですよ!勇人さん!」
そ、そうか。こっちは「ふんっ、霊力はたったの3か、クズめ」と言われそうで少し焦ってた。
「どのくらい俺はあるんだ?」
「100ぐらいです。普通の人は5くらいですので、とてもすごいですよ!」
まじか!53じゃね?と思ったが杞憂だった。てか、俺にそんな隠れた才能が…
「ところで早苗はどのくらいなのか?」
「わたしは、50万ほどです」
「アッ、ハイ…」
やはり、早苗は普通のコジャナイノカ…
「私よりは上の人はたくさんいますよ」
あぁ、俺のプライドが……
「でも、大丈夫ですよ!私が鍛えますから!今は弱いかもしれませんが、勇人さんなら強くなると思いますよ」
この娘は少し天然のようだ。イマハヨワイダナンテ…
傷心の中、俺は修行を始めるのだった。
「とりあえず、瞑想から始めましょう」
とゆうことで、俺は瞑想を始めた。
暇だ…もうかれこれ、3時間はこのままだ。これ、効果あるのか?早苗曰く
「霊力を高めるにはまず五感を鍛えることからです!自然の音や空気の流れを感じて、五感を鍛えてください」
自然の音ねぇ…俺はとりあえず耳を澄ませた。
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ザァーザァー
これは木の揺れる音か?今日は少し風が強いようだ。
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「お疲れ様でした、とりあえずお昼にしましょう」
「そうだな、朝ごはんも食ってないし」
はぁー…修行は大変そうだ。朝飯抜きでやるなんて…なかなか、ハードだな。
「あっ!朝ごはん食べてませんでしたね、ごめんなさい。わすれてました」
そこまで、ハードでは無かったようだ。朝ごはんを忘れるのか…やはりこの娘は天然か…
昼飯も食べ、また俺は瞑想に入った。
とりあえず、基本的に瞑想をしておくようだ。
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うむ、集中力が切れてきた、もう終わってしまうか。
「あ!もう終了してもいいですよー」
早く言ってくれ…
俺が借りてる部屋に戻ると、ど真ん中にダンボールがあった。なんだ?誰か入ってんのか?
「いいえ、違うわよ。貴方の荷物よ」
「おわっふ!?」
変な声が出てしまった。振り返るとスキマから女性が出できていた。えっと…名前はたしか…
「紫よ、ゆかりんでもいいわよ♡」
「あぁ、八雲さんでしたね、この前は本当にお世話になりましたよ」
皮肉を込めて言ったつもりだが、相手はどこ吹く風、全く気にしてないようだ。てかなんだよ、ゆかりんって、まるで年増のおばさんが若作りしてみるみたいじ…
「あまり、失礼なことは考えないのよ」
心読まれたのか?ちょっと、殺気を感じた。もしかして、年齢をきにして…
「まぁ、そんなことより荷物の中を見なさい」
ふむ、そうしよう。
ダンボールの中は基本的に服だな…よかった、下着もある。さすがに3日連続で同じものを着るのは少し嫌だったからな。あとは…おぉ!これは!
「抱き枕も持ってきてくれたのか!」
俺は抱き枕がないと少々寝れんのだ。これはありがたい。
「ん?これは…」
じいちゃんから貰った箱だ。中にはもう、何も無いとおもうが…
「それぐらいでいいかしら?」
「あぁ」
ただ、少々引っかかることがある。
「俺を食う気は無いのか?」
そう、初めて会った時は殺しにきてたじゃぁないか。
「無いわよ、貴方、おもしろそうだからね…」
「てか、この前、外界では俺は死んだことになっているとか言ってたな。だとしても、俺が戻っても問題ないんじゃ無いのか?」
「残念ながらそうはいかないわ」
「何故?」
「いつか、分かるわよ。とりあえず、ここのお世話になりなさいな」
いつまでも、お世話になるのは良く無いと思う。どうにかしないとなぁ…
「それじゃぁ、また会いましょう」
「あぁ」
彼女はスキマの向こうに行って消えた。食えねぇやつだ。
とりあえずは欲しかったものが来たので良しとしよう。
そんなこともありながら、瞑想の修行しながら3日経った。
「飽きた」
さすがにずっと同じ修行は飽きる。もうそろそろ、他の修行は無いのかなぁ。本当に俺に霊力があるのか不安になってきた。
あぁ、暇だ暇だ…
あっ、鳥があの木から飛んでった。今日も参拝客が来てるのか…
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ん?誰か来たな。早苗かな?違うな、これは
「諏訪子様?」
「そうだよ、よく分かったね、もう、修行の成果が出てるじゃないか」
「え?」
「だって、後ろも見ずに誰か当たるなんて普通はできないだろう?」
そう言えばそうだ。いつから、分かるようになったけ?てか、鳥の場所から、参拝客が来てるか分かるのってすごいんじゃね?いや、普通かも。とりあえず、諏訪子様に言ってみた。
「ほほう、そこまでいったのか…やっぱり才能あるね…」
やったぜ。
「うむ、明日からさ新しい修行に入るように早苗に言っとくか」
でも、本当に霊力があるのか?俺に。実感が未だに湧かない。
「諏訪子様から聞きました。さすがです!たったの3日でそこまでいくなんて…少し羨ましいです…」
「そうか、で、次の修行は?」
「とりあえず、弾幕を撃ってみましょう」
は?弾幕って、俺が八雲と戦ったとき、八雲が撃ってたやつか?少し早過ぎるんじゃね?
「指先にエネルギーを溜める感覚で力を溜めてください」
こうか?
「……何も起こらんぞ」
やはり、俺には早過ぎたのだ。
「おかしいですねぇ、貴方くらいなら出てもいいはずなのですが…」
とりあえず、思いっきり力を込めた
「ふんっ!」
「あ!」
「あ」
何か出できた。すげー!俺も撃てたぞ!でも、なんか体がだるい。
「すごいです!初めてで、これだけの弾幕とは…」
「そうか、ただ疲れたな…」
「初めてですからね。まだ、効率良く出さないと思います。この弾幕は少々荒く出されてます。勇人さんの霊力は少々攻撃的のようです。ほら」
と早苗は俺の出した弾幕に大きめの石を近づけ触れさせた。
バキッ
「!?」
石が粉砕された!
「普通の霊力なら綺麗に割れるのですが、勇人さんのはこのように粉々にしてしまいます、でも、悪い訳ではないですよ、攻撃するにはこっちの方が都合がいいですし」
そうか、本当に俺に霊力があるとは…
「霊力を効率良く出せるように特訓しましょう!」
この日から霊力を出す特訓が始まった。
霊力を出す特訓をし始め3日目、だんだん俺は連続して出せるようになった。これ、指先から出したら完全に浦飯◯助だよなー。まぁ、まだ早苗のようにはいかんな。この世界には弾幕ごっこという遊びが、あるらしい。なんて、恐ろしい遊びだ。一度早苗にその様子を見せてもらったがあれだけの量を出せる気がしねぇ。
「まぁ、勇人さんは、数よりも一撃一撃が重いタイプですからね」
あとその時に本当に早苗が飛んでるのを見た。もう、科学なんか知りませんってやつだなぁ。
「大丈夫です、明日から教えますよ」
俺もそんな世界に入っていくのか…ヤベェ、少しワクワクしてきた。久々だなぁ、この感情は。
その日の夜、俺は珍しく11時になっても眠くならなかった。あー、どうしよう。なんとなく俺はじいちゃんから貰った箱を取り出した。
やはり箱の中にはあのナイフとは真っ白な紙だけだ。紙に仕掛けがないかじっくり見てみる。やはり、なんの仕掛けもないか。炙り出しか?うーん、少し霊力をその紙に込めてみた。本当になんとなくだ。すると紙から文字が浮かび上がってきた。
「……?!なんだ?これは…」
「選ばれた子なる血をその輝く石に垂らすせば、神によりて作られし神器を手に入れれむ」
古文で書かれてるぞ。古文は学校の授業で習った。大丈夫だ、読めるさ。えっと…って、これそんなに難しくないじゃないか。俺が選ばれた子なのかは知らんがこの箱の宝石に血を垂らせばいいのか。
俺はナイフを取り出し、指を少し切った。その血を宝石につけると、
「眩っ!!」
箱が光った!玉手箱か?ジジィにはなりたくない!
「うん?」
光がなくなったかと思えば箱の中が変わってる。なんだ?
恐る恐る手を入れると…
「なんだ?これは?手が入ってくぞ!」
箱の中はまるで四次元ポケットのようになっていた。少し漁ってみると、手に何か当たった。
「これは…また、紙か、いや、何か書いてるぞ」
「勇人へ
この手紙を見つけたということは、わしはすでに
この世にはおらず、お前さんもその世界にはいなく
なったのであろう。本当はこの手紙を読む機会がな
いことを願うばかりだが、今こうして読んでるので
あればしょうがない。
この手紙を読んでいるということは、お前さんは
霊力をつけたということであろう。それであれば、
身の危険も回避することができることだろう。
さて、本題だが、何故この事が分かるのか?と思
っているだろう。そうなってしまったのにはわしに
責任がある。わしは元々人間ではない。元々は道具
を司る神だった。道具に神力を宿らせたり、付喪神
を宿らせたりしておった。ただ、わしは人間に憧れ
るようになり、ある時わしは他の神々からの反対を
押し切ってわしたちの世界では禁忌である『天降り』
をしてしまった。多分、他の神々はさぞかし怒ったで
あろう。だが、わしはその決意を捨てず、神の力を
失い、ただの人間になった。そして、人間のように
恋をし、家庭を持ち、子や孫にまで恵まれた。だから、
このことは、全く後悔しておらんかった。お前さんが
まだ小さかった頃、急にわしを殴り始めた時があった
ろう。その時、わしはお前さんの中に霊力があるのを
感じた。それも、ただならぬ量を。あまりに多すぎて
感情の方に流れ込み攻撃的な気分にさせたのだろう。
わしはこの時初めて後悔した。わしは完全に力を消せ
てなかったのだ!幸いと言うべきでだろうか、この力
が受け継がれたのはお前さんだけだった。本当にすま
ない。
そして、運が悪い事にわしの存在がバレたらしい。天か
らわしを追う者が出始めた。このままにすれば、わしは
捕らえられるであろう。もし、お前さんが見つかったら
どうなるか?確実に消されてしまうだろう。人間が神の
力受け継ぐ訳にはいかないのだ。だが、わしの可愛い孫
見殺しにするなんてできん!わしは古くからの友人の妖
怪に匿って貰うように頼んだ。お前さんの力が一番高く
なるだろうという時期に。
ナイフは見つけたか?そのナイフにはわしが神力を宿ら
せておる。また、箱の中には銃が入っているだろう。1
つはわしが神力を宿らせておる。もう二丁はただの銃だ。
わしが神力を宿らせた銃は霊力によって弾をうてる。後
のはお前さん自身で改造し霊力の弾を撃てるようにして
くれ。そのための、道具はこの箱の中に入っておる。器用
なお前さんのことだ。きっと、できる。
最後だが、お前さんが霊力を持っている。それは分かっ
たであろう。ただ、お前さんには特殊な能力がある。それ
が何なのかはわしにも分からん。だが、お前さんの中に
流れているその血が鍵となるだろう。
わしの娘や孫たちの成長が見れんのは残念だ。だが、わし
は妻や娘、孫には幸せになってほしい。しかし、お前さん
はわしのせいで家族といられない。本当にすまない。許し
てくれとは言わん。だが、わしはお前さんたちを愛してお
る。それだけは、忘れないでくれ。
汝に幸あらんことを… 」
「……」
俺は箱から銃を取り出した。
「安心してくれよ、じいちゃん、俺は大丈夫だ」
恨んだりはしないよ、むしろ感謝しきれない。俺のためにこんなことしてくれているのに恨めるわけがないじゃないか。家族と一緒にいられないのは寂しいが、ここの世界で幸せに生きてみせるよ、じいちゃん…
衝撃の事実!これから勇人の運命は?
アドバイス、誤字脱字の指摘よろしくお願いします。
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