IS/MS   作:ジャスティ―☆

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8話突入です!
気づけば多くの人に読んでいただいており感激です!
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では引き続き本編をどうぞ!


そびえ立つMS、足元での会話

海面に浮かぶドゴス・ギア級3番艦、ペガサス・コーウェン。

女神との戦闘の後、ペガサス・コーウェンは航行を止めて海面で停泊していた。

無闇に動けば領海侵犯だと認識され、また戦闘になることから上級階級の会議で動くのを止め暫く様子をみるという意見で全員が一致し今に至る。

また、艦が停泊している周辺に1時間交代でMSによる巡回を行うことが決定。

そして急ピッチで重力下での運用ができるように整備されていたMSだが、2時間前にすべての調整を終えて戦闘配備となった。

艦内にあるMSは巡回に出ている機体以外すべてがMSデッキに格納されている。

ゲン・タチバナはMSデッキに格納されている愛機、スタークジェガンを見上げる。

そびえ立つスタークジェガンは常に主を待っているような感じがした。

本来スタークジェガンは小隊長クラスに支給される機体だが、新人パイロットであるゲン・タチバナに支給された事にはある理由がある。

ジェガンD型のリミッターを解除しても彼の反応に機体が追い付いていないのだ。

ユウ・カジマはゲン・タチバナにアナハイム・エレクトロニクス社のテストパイロット勤務を命じたことがあった。

本人は理由を聞かされることなく勤務したが、ユウ・カジマは確信した。

ゲン・タチバナはニュータイプに覚醒しつつあるということに。

ユウ・カジマは軍本部にMSを申請し、ゲン・タチバナに支給されたMSがこのスタークジェガンなのだ。

しかしそれでもゲン・タチバナの反応に機体はほんのわずかしか追い付けていなかった。

それ以降スタークジェガンはリミッターをすべて解除され、普通の人間では扱えなくなるほどになってしまいゲン・タチバナの専用機となった。

 

「タチバナ少尉、何かありましたか?」

 

整備員に声をかけられたゲン・タチバナは考えるの止めた。

 

「いえ、何でもないですよ」

 

「またまた、MSが少尉の反応についてこれてないって思ってるでしょう?」

 

整備員に考えていることを読まれてしまった。

 

「・・・まぁそうですね」

 

「これでもリミッターはすべて解除されてるんですよ。前に他のパイロットが稼働試験で乗ってましたけど、出力が高すぎるし、操作系もすべてが敏感すぎて扱えないって言ってましたから」

 

「人間じゃないのかな俺・・・」

 

それを聞いた整備員は笑みを浮かべ、それを否定する。

 

「少尉は人間ですよ、ただ他の人と違って無茶しすぎなだけです」

 

「無茶・・・ですか」

 

「少尉の操縦は毎回と言っていいほど無茶な動きをするじゃないですか、パイロットの間じゃ命知らずって言われてるんですよ?」

 

「そうですか?」

 

「そうですよ、戦闘で敵の放ったビームをビームサーベルで弾くのは少尉だけです」

 

「ファンネルの対処もな」

 

会話に混じってきたのはフォード隊長だった。

 

「フォード隊長」

 

ゲン・タチバナと整備員は会話を止めてフォード隊長に敬礼をする。

フォード隊長は答礼し、3人は手を下ろす。

 

「お前、袖付きと戦闘であの4枚羽と戦ったのを覚えてるか??なんのオプションもないジェガンでビームサーベルをもってファンネルのビームを弾きながら突っ込んだのはゲンだけだぞ?しかも初陣だったんだぜ?」

 

フォード隊長が語っているのは、ゲン・タチバナがMSパイロットとして初めて戦場に出たときの事だ。

ペガサス・コーウェンに転属する前はサラミス級の戦艦に配属されていた。

巡回航行で袖付きと遭遇し戦闘になった。

当時、ゲン・タチバナのコールサインはロジャー8、隊長機のロジャー1はフォード隊長だった。

出撃して戦闘に参加したとき、味方機が次々と墜ちていくのに気づいたゲン・タチバナは4枚羽を発見。

無理だと判断したフォード隊長はそいつから離れろと言うがゲン・タチバナが操るジェガンはビームサーベルを構えて4枚羽に突撃。

ファンネルのビームをビームサーベルで弾きながら距離を一気に詰めて4枚羽の象徴である大きな羽を1つ切り落としたのだ。

それ以降袖付きは撤退し戦闘は終わった。

艦は中破、MSはフォード隊長とゲン・タチバナの操るジェガン2機だけが帰艦した。

その後連邦本部から2人にペガサス・コーウェンへの転属を命じられ、ここにいる。

 

「タチバナ少尉・・・初陣でそんな無茶を!?」

 

「フォード隊長!」

 

「いいじゃねぇか、お前さんはまだ新人だが俺にとっちゃ立派なエースなんだ。だから安心して背中を任せられる、頼んだぜ?」

 

「そう言われたら断れるわけないじゃないですか、背中は任せてください」

 

「けど4枚羽にビームサーベルで一発かますくらいだからなぁ、いっそのこと俺と変わるか?」

 

「無茶言わないでくださいよ・・・」

 

暫く整備員も交えた3人で楽しく会話をして過ごした。

暫くするとフォード隊長は何かを思い出した。

 

「あ、いっけね。俺達艦長に呼ばれてるんだった」

 

「俺達?」

 

「あぁ、艦長に呼ばれててな。お前をつれてくるようにと言われていたんだ」

 

「何で大事なことを忘れるんですかフォード隊長」

 

「わりぃわりぃ、思い出話で夢中になってたらついな。んじゃ行こうか」

 

「了解です。・・・それじゃ、愛機をお願いします」

 

「はい、任されました」

 

整備員と別れ、フォード隊長とゲン・タチバナは艦長室へと向かった。




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