先生
「ふぅ…」
?
「あら先生、ため息なんてついて何かあったのですか?」
先生
「あ、詩穂。それがさ最近妙なことがあって…」
詩穂
「私でよければお聞きしますよ?」
先生
「ありがとう、実は最近身の回りの物が無くなっちゃってさ…学校だけならまだしも、家にあるはずのものも無くなる始末で…」
詩穂
「あらあら、何やら事件の香りがしますね」
先生
「はは…情けない話だけどなんだか怖くてさ…最近は帰るのも少し億劫だよ」
詩穂
「分かりました、先生のお悩み私が解決致しましょう!」
先生
「詩穂…」
~藁にもすがる様な思いだった僕に詩穂は優しくそう言ってくれた~
~先生の家~
詩穂
「わぁ~先生のお家初めて来ました♪」
先生
「はは、事態が事態じゃなければゆっくりお話でもって感じなんだけどね…」
詩穂
「分かってますよ、ちゃ~んと必要なものは持って来ました♪」
詩穂
「はい、簡易的な監視カメラです。玄関と居間、寝室に取り付けましょう」
先生
「本格的だね、これなら安心できそうだよ」
詩穂
「ちなみに今までどんなものが無くなったのですか?」
先生
「えぇと…歯ブラシに爪切り、シャツにネクタイだね」
詩穂
「なるほど…では、洗面所にもカメラを仕掛けましょう」
先生
「あぁ、そうしてくれると助かるよ…」
監視カメラを仕掛け終わり、詩穂と近くのラーメン屋で晩ごはんを食べた。怖いが犯人が映っている事を願うばかりだ~
~翌々日~
先生
「詩穂!家の物が無くなった!一緒にカメラを見てくれないか!?」
詩穂
「動きましたか…分かりました、放課後先生の家に行きましょう」
~先生の家~
先生
「き、昨日机の上に置いた腕時計が朝起きたら無くなってたんだよ…」
詩穂
「机の上…居間に仕掛けたカメラを見てみましょう」
先生
「う、うん…」
詩穂
「!せ、先生これを!」
先生
「っっっ!!?」
~午前1時30分頃の映像に確かに黒い影が映っていた~
先生
「こ、これが…その……え、えぇと…その…」
詩穂
「ストーカー…ですね。あ!カメラに何かテープの様なものを貼ってますね…ここからは何も見えないです」
~数時間後、黒い影は証拠が残らない様カメラに貼ったテープを剥がして帰ったようだった~
詩穂
「かなり慣れているみたいです…」
先生
「な、なんでこんな事を…」
詩穂
「先生のことがかなり好きなように見えますね…何か心当たりは?」
先生
「な、何もないけど…どうして僕にこんな…こんな…」
詩穂
「先生…」
~詩穂は震える僕をそっと抱きしめてくれた~
詩穂
「大丈夫ですよ、私がなんとかしてあげます…」
先生
「詩穂…詩穂……」ギュッ
~詩穂の提案で僕は急遽引っ越すことにした、引っ越した事を知っているのは学園と親と詩穂だけだった~
みき
「せんせ〜久しぶりに昴ちゃんと遥香ちゃんと一緒にお家に行ってもいいですかっ♪」
先生
「ご、ごめん…ちょっと忙しくてさ…ははっ」
みき
「そうですか…」
昴
「先生何かあったの?だいぶ疲れてるみたいだけど」
先生
「っ!い、いや大丈夫だよ!」
遥香
「あまり無理はなさらないでくださいね…」
先生
「う、うん…ありがとう」
~生徒に家の話をされるとビクッとしてしまう~
~帰路~
先生
「ふぅ…今日も疲れたなぁ」
詩穂
「うふふ、お疲れ様です♪」
先生
「あ、詩穂」
詩穂
「まさかうちの近所に引っ越されるとは思いませんでしたよ」
先生
「はは…なんでだろうね、詩穂の近くにいると安心するから、かな」
詩穂
「先生…///」
詩穂
「あ、そうでした。こんな状況ですが、これ…ささやかな引っ越し祝いです♪」
~1000ピースほどのジグソーパズルだった。なんでも光を浴びると、暗くなった時に光るらしい~
先生
「ありがとう…あ、折角だしどうかな、一緒に…///」
詩穂
「はい、喜んで♡」
~その日は寝る間も惜しんで詩穂とジグソーパズルを組み立てた。一睡もしてないが、詩穂といるととても安心できた~
~あれから半年後、引っ越してから家の物が無くなることはなかった。詩穂と作ったジグソーパズルは寝室に飾ってあり、帰ってくると淡く光り優しく僕を包み込んでくれる~
先生
「ただいま、詩穂」
~おしまい~
~あとがき~
光を浴びた後に暗くすると光るパズルが、一人暮らしの先生が帰ってきた時に光るということは…
読んでいただきありがとうございます!
こういうタイプのは初めて書きました
書いた自分が一番ガクブルしてます(半泣き)
あー今日のお風呂が怖い…
それでは、また次回の作品でお会いしましょう!
By イオリ・マエステラ