うちのサーヴァントは文学少女可愛い   作:Ni(相川みかげ)

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前回が重かったので今回は軽め。

頭の悪そうな文章を書けるようにけものフレンズ見てきました(フラグ)。


4.たーのしー!(白目)

 3月 10日 晴れ

 

 この3日間の修行の成果を書こう。なんと俺は魔術の素質がとても高いみたいだ。どんな魔術でもスラスラと身につける事が出来た。……詠唱を噛みまくるから一工程(シングルアクション)の簡単な魔術しかマトモに使えないんだけどネ!

 それでもスキルで与えられた支援魔術しか使えなかったちょっと前の自分に比べたら大きな進歩だろう。

 

 そして今日も修行だ。今日から新しい修行をするとの事だったのでそれまでのんびりとしておく。

 

 えっちゃんを胸の内に抱いて背もたれ兼全自動ページめくり機と化していた俺の元にバゼットさんが訪れて、一言。

 

「やはり私には教えることは不向きなようです。これ以上貴方に私から教えられる事はありません。ですから―――外に出なさい。今から私は貴方を殺すつもりで叩きのめします。後は実戦の中で私から技術を盗みとって見せなさい」

 

 …………はい?わ、ワンモアプリーズ?

 

「教えられる事がもう無いので、私は貴方をボコボコにして体に教え込みます」

 

 穏やかじゃない!全然穏やかじゃないよ!?冗談抜きで死んじゃう―――!!!

 何でだ!?何でこんな目に会わなくちゃいけない!……まさか(強くなるのに)都合のいい女といったのがバレたのか!くそう!これはその腹いせか!

 

 助けてえっちゃん!この横暴な師匠に何か言ってあげて!

 

「……ふぁいと」

 

 此方を振り向いてグッとサムズアップ。俺の命運が決まった瞬間である。

 

「行きましょう。大丈夫です。(あばら)が数本ダメになったとしても魔術で治療出来ますから」

 

 魔術ってすっげー!でも俺はイヤじゃ!死にとうない!

 

 その言葉と共に俺は逃げようとするが、首根っこを掴まれる。そして人目に付かない様に原作Fateでアインツベルンが所有していた森まで連行された。もちろんこの時空では昔は兎も角、今はただの森だ。バゼットさんが何も気付かなかったのだからその辺の隠蔽工作は切嗣が上手くやったのだろう。

 

 そして始まる地獄の実戦……。三途の川を何度か渡りそうになった。まあ一回渡ってるみたいだけど。

 ヤ◯チャも目を覆うレベルでボロボロに打ち捨てられた俺は震える声でバゼットさんに問う。

 

 ―――今日でこの特訓は終わり、ですよね、ししょー?

 

「いえ、今日から毎日続ける予定ですが」

 

 ……死ぬ(確信)。

 

 

 3月 11日 晴れ

 

タ ス ケ テ

 

 

 3がつ 12にち くもり

 

すごーい!キミははらパンがとくいなフレンズなんだね!でもじょしりょくがたりてないみたい……けどへーきへーき!フレンズによってとくいなことちがうから!

 

わーい!しゅぎょーたーのしー!

 

 

 3月 13日 晴れ

 

 ようやく我が必殺の起源パンチ☆が当たった。これは大きな前進である。その後、何十倍にもなって返ってきたんだけど是非も無いよネ!

 

 

 

 

「バゼット、報告を」

 

「はい。今日の訓練で遂に一発貰ってしまいました。凄まじい習得速度ですね彼は」

 

「……貴女。結構楽しんでいるのね」

 

 教会でカレンとバゼットが話し合う。件の謎の魔術師とそのサーヴァントについての調査の任の為だ。

 カレンはバゼットの何処かズレた報告を受けて溜息を吐くと教会の情報網を駆使して集めた情報を広げる。

 

蒔本(まきもと) 明日望(あすの)。現在16歳。肉親は死亡していて天涯孤独の身。つい最近引っ越してきて今は深山町のマンションに在住。4月から穂群原学園に転入予定。……戸籍や住民票に魔術で細工された後は無かった。だからこそ腑に落ちない点もあるのだけれど」

 

「……と言いますと?」

 

「コイツが生活している痕跡が見当たらないのよ。正確には3月以前の行動が全く掴めなかったの。魔術で細工された形跡も無いし、もうお手上げよ」

 

「この1週間の様子からして、彼は素質はあれど魔術に関しては本当に素人だと思われます。彼に何か出来るとは思えません。……これも抑止力の影響、なのですかね」

 

 カレンとバゼットは未だに明日望のついた嘘を信じている。英霊召喚は召喚術を極めた魔術師でも個人では行えない様な大魔術だ。それこそ冬木の大聖杯などの規格外の魔術礼装の補助があって初めて成し得るものを個人で行っている時点である程度、彼の話には信憑性がある。……といっても疑問は残るのだが。

 

「……そもそも、抑止力が働いていたとして。英霊1人で何が出来るのでしょう?」

 

「むしろ、英霊1人で何とかなる様な事態如きで抑止力が動くとは思えません。……ならば」

 

 単純な力だけで比べれば、例えば魔法使いなら英霊と互角以上に戦えるだろう。英霊よりも強い生物なんて探せば幾らでもいる。しかも彼が連れていたのは何だかよく分からないサーヴァントだ。とても強いとは思えない。

 となると……

 

「この男は英霊という分かりやすい隠れ蓑を使って、まだ何かを隠している、という事になるわね」

 

「抑止力によって呼び出された謎の男とそれを守護する英霊。こう考えた方がしっくりきます」

 

 彼女達はそんな結論に達した。……勿論、明日望はまったく知らない事である。

 

「……どちらにせよ今は手を出す事は出来ませんね」

 

「ええ、私にも彼の監視、調査任務に加え、つい先日、護衛任務が言い渡されました。協会も暫くは様子見をする様です。……情が移った訳ではありませんが、彼は比較的善良な一般人です。手に掛けなくていいというのは個人的にも喜ばしい事です」

 

(……そう思ってる事自体、情が移ってるって言うのよバゼット)

 

 カレンは共同任務の相手のダメっぷりに改めて溜息を吐いた。

 

 

 ―――そしてこの日の晩。大聖杯の眠る円蔵山、その真上の部分の木々が消失した。

 

 

 




時系列がぼんやりとしか分からないし、同時タイミングで美遊ちゃんが転移していたら最低でも2週間以上の間ホームレス生活を続けていた事になっちゃうので、今作品では円蔵山の座標位置の移動と、美遊ちゃんの平行世界移動はそこそこのタイムラグがあった事にします!
何か間違ってるとこあれば感想と一緒にやんわりと教えて下さい!
あとオリ主くんの名前初めて出てきたけど別にそこまで気にすることはありません(気にしないでいいとは言ってない)。
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