この小説は独自設定です。悪いのはシナリオ、プロフィールでえっちゃんをマトモに説明していないきのこ神です。FGOマテリアルが出るまでは流石に待てないのでスキルに関しては作者の拡大解釈が入っているので注意。マテリアルが出ても書き直す気は全くないです。
あ、後言い忘れてたけどこの小説では∞チョコレートは∞黒餡子の派生スキルという事にします。(書き直すの面倒くさい)
それではどうぞ。
4月 23日 晴れ
クラスカードの解析がようやく終わったみたいだ。
結果としては、よくわからないという事がわかっただけみたいだが。英霊の力がカードに宿っている事しかわからなかったらしい。
バゼットさんの任務は冬木に突如出現した7体の英霊擬きの討伐から残り6枚になったクラスカードの回収へと移行した。当然俺も付き合わされる事になる。
次のクラスカード回収は明日の夜になった。
そして次の相手は原作通りいけば黒化ランサー―――クー・フーリンだ。
プリヤ世界の黒化英霊はステータスダウンに加えて理性が飛んでる分、幾分かはやりやすいだろうが相手はケルトの大英雄。適当に暴れるだけでもそこそこ強いだろう。
それに彼の宝具は『
原作ではその能力のあまりのチートぶりにマトモに放つ事を許されず、しまいには「毎度毎度、お前の槍は何故当たらんのだ?」などと言われる始末。原因は大体
……それはともかく、原作とは違いプリヤ世界のゲイ・ボルクはまさしく必中。味方側の攻撃だからという事もあるのだろうが、原作開始前の今はまだ敵だ。こちとら主人公補正もないのにどうやって回避しろというのか。
えっちゃんの幸運はCで直感もC。原作で何とか凌いでいた士郎マスターの青王が幸運がBで直感がAだったのにも関わらず、ギリギリ致命傷を避けた事を考えると、心許ないステータスだ。
これ、バゼットさんはどう攻略したんだ……?宝具を出させる前に倒したのか、それともギルガメッシュ戦で使っていた蘇生のルーンで耐えたのだろうか?……前者だったら嫌だなぁ。対抗策なしで相手の行動で左右される戦いなんてしたくない。まあ後者でもそんな物騒な物はなるべく使いたくないけど。
たとえバゼットさんが狙われたとしても確実に凌げる方法は何か無いだろうか。
そんな事を考えながらマウント深山商店街で今日の夕飯やその他もろもろの買い物をしていると、くじ引きをやっていたらしく3回分のくじが手に入った。
「マスターさん。そのくじ、私に下さい」
適当に回して帰るかと思ったところにえっちゃんがそう申し出た。景品を見ると4等に高級和菓子詰め合わせセットがあったので納得した。
―――こんなの殆ど当たらないよ?
「任せてください。私の力の使い所、です」
どうするのだろう?えっちゃんの幸運ランクじゃそこまでいい結果にはならないと思うんだけどなあ。
そんな事を思いながらもえっちゃんにくじを渡した。
意気揚々と回転式の抽選機に手を添えるえっちゃん。そうして出てきたのはピンク色の玉―――4等の玉だった。
係りの人がおめでとうございます!と声を上げる中、「マジか」と驚いていた俺は確かに見た。えっちゃんのマフラーで前からは見えない口元が僅かに動き「まだ、です」と呟いたのを。
二回目。次に出てきたのもピンク色の玉だった。戸惑う係員。あーえっちゃんがなんかやらかしてるんだなーと思考を停止させる俺。
そして3回目もピンク色の玉だった。呆然としている係員を尻目に「凄い、でしょ?」とえっちゃんが此方を向く。
よくわからないけどドヤ顔のえっちゃんは可愛いなあ!
家に帰ってから、勝ち取った戦利品をもきゅもきゅしているえっちゃんに何をしたのか聞いてみた。
「私のスキル『王の見えざる手』、です。ハズレが出るという確率を、4等が出る確率に傾けました」
何だそれ?詳しく聞いてみると、『王の見えざる手』は自分に関わる行動の確率を操作するスキルらしい。「ある」を「ない」にする事は難しいが、確率を操作する事で「ある」を別の「ある」に改竄する事は容易いらしい。連続での発動も5度までなら可能との事。
……何というか、凄いスキルだな。使い所は難しいけれど戦闘や私生活など色々な所で役に立ちそうだ。
えっちゃんがFGOに参戦したら、きっとこのスキルは強スキルなんだろうなあ!例えば『1ターンの間、クリティカルスターが一個でも乗ったコマンドは確定でクリティカル攻撃』とか!こんなのだったらえっちゃんバーサーカーだし、ちょー強いんじゃないかな!
……って待てよ。このスキルを使えばもしかしたらゲイ・ボルクを防げるかもしれないのでは?
えっちゃんにその事を話すと、多分大丈夫との答えが。
ようし、そうと決まれば今すぐ準備だ!
なおFGO。
せめてオルトリアクターにNPチャージ効果でも付けてはくれぬだろうか……