彼女がモテないのは性格がダメダメだからでしょう   作:ラゼ

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もこっちがFateの妄想してたの一年ときだったかな……まあ定期的にメディアミックスしてるし、いつでもどこでも妄想してることでしょう。


清田君と黒木ちゃんと

 歴史の授業とは何故こうも眠くなるのか。一説によると歴史を担当する教諭は世襲制であり、ある種の催眠光線を体中から発生させることができる体質の血族らしい。なんだそのエロゲにいそうな教師は。日常書き換えものは嫌いじゃないけどね……ってそうじゃない、そうじゃない。今はメリケンさんとロシアンヌの冷えっ冷えな関係をクーデレとツンデレに置き換えて暗記する作業に集中しなければ。トランプは間違いなくツンデレ、と…

 

 そういえば今日はもこっちが面白い妄想をしていた。自分で部活を作り、SOS団だの隣人部だのといった面白そうな活動をしようという話だ。ちなみにその前にもこっちがしていた妄想はというと…

 

 ――誰もその名を知らぬサーヴァントを使役する黒木智子。自身は“黒”の魔法使い。歴史に名を遺した英雄達と互角以上に渡りあい、貧乏くじともいえる使い魔を気にもせず、聖杯戦争における台風の目となる。しかし己の実力故か残ったマスターが結託し、たった一人で立ち向かうことになってしまった。

 

 根源に至っていないのにもかかわらず“魔法使い”の名を冠する異端の彼女は、しかし規格外の英雄達の実力に死を覚悟し――その時、初めて己の使い魔と名を交わす。最古の英雄王と対をなす未来の英雄王。それが彼の正体だふふぁっ――

 

「ぶふぅっ!」

「っ!?」

「す、すいません。少し思い出し笑いをしてしまって…」

 

 忘れろ忘れろ忘れろ。あれを思い出しては腹筋が持たぬ。アニメとか漫画に自分を突っ込むのは妄想の初歩だけど、他人のそれは知れば耐え難い羞恥が襲ってくるのだ。いわゆる共感的羞恥というやつの、更に一歩踏み込んだものといえるだろう。こればかりは私のような読心能力を持った人間にしかわかるまい。

 

 しかし部活動ねえ。申請を出すにしても、明確に何をするか決めないと通らないと思うよもこっち。そもそも適当にゆるゆるぐだぐだするだけの部活なんぞ学校が認めるわけもない。そして人数が集まるわけもない。とくれば、その計画は砂上の楼閣よりもなお脆いものだろう。

 

 だいたい放課後学校で駄弁るより、何処かに繰り出した方が面白いと思うんだけど。理想は理想に留めておきなされ。それでも申請だけは通したいっていうなら、協力するのは吝かじゃないけどね。A.O.I団とかどう? 葵ちゃんが女の子を愛でるインモラルな団、とか。ダメ?

 

 さて、それはともかく放課後になったわけだけど…

 

「ねね、葵ちゃん」

 

 きたか。どうやって説得したものか。こういった行動の多くは単なる一過性のもの。麻疹のようなものだ。恋愛と言い換えてもいいかもしれない。

 

「なんですか?」

「あのさ、部活動とかやる気ないかなって……へ、へへ…」

「…なんの部活ですか」

「まだ決めてないんだけどさ、放課後適当に集まって適当に作業したり…」

「却下」

「ええっ!?」

「部活動の申請には最低限必要なものがあるでしょう? 具体的にどういった活動をするのか。それは学生生活において有意義なものであるか。必要な部屋、人数、設備。まずは担任に聞いて、承認をもらって、そこで初めて申請書類を提出すべきです」

「うう…」

 

 社会というのは、思い立ったが吉日を地で行けるほど甘くはないぞもこっち。『適当になんかします』で部活動が承認されるなら、私がまず『美少女倶楽部』をつくるわい。どうしてもというなら君も参加していいぞ。あ、なんか垂れパンダみたいになってる……可愛いな。頭なでなでしてあげよう。

 

 …仕方ない、少しだけ助言してあげるか。

 

「まずは名目上の活動だけでも体裁を整えるべきでしょう。承認されやすいといえばボランティア活動、もしくは勉学に通ずる研究会などでしょうか。奉仕部や、英語研究会といったところですかね」

「うーん…」(ボランティアって偽善者がよくやってるやつだよな……絶対いやだ。それに放課後まで勉強とかも嫌だし…)

 

 ワガママお嬢様かお前は。だいたい学生がやるようなもんはもう既にあるっちゅーに。駄弁りたいなら室内遊戯系だろうけど、囲碁部も将棋部もゲーム研究会もチェス部もオセロ部も全部あるぞうちは。いやどんだけ富んでんだよ。

 

 あと室内遊戯で残ってるのといえば……うーん……あ、麻雀なんかどうかな。中国の起源と切っても切れない遊びだし、歴史も深い。中華の歴史を学ぶ会とでもしておけば申請も通るんじゃないか? 中身がバレたとしてもどうせ決めるのは校長とかのおっさんだろうし、麻雀は好きな世代だろう。

 

「麻雀?」

「ええ。あ、できませんか?」

「え……いや、えっと。じ、実を言うと私って結構裏の界隈で有名だから! 代打ちでやりすぎちゃって指詰められそうになったこともあるし!」

 

 あってたまるか。いったい何に影響されて……ああ、最近『哲也』を見たと。というかあの漫画、麻雀漫画ってよりイカサマ漫画だろうが。そして何故君はそんなすぐバレる嘘をつくんだ。だがそれがいい。

 

「へー、凄いんですね……そうだ、じゃあ今から雀荘でもいきますか? 駅前にちょこちょこありますし、女子高生二人ならお金を払ってでも打ちたい人はいますよ!」

「えっ!? あ、いや…」(じょ、冗談だったのに…! 突っ込んでくれると思ってたのに。つーか葵ちゃんってたまにナチュラルにゲスいとこあるよな…?)

 

 ああ冗談だったのか。それならそれらしく言えばいいものを。というかゲスいってなんだよう。こんな可愛い女の子をつかまえてほざく言葉じゃないぜもこっち。ちなみに私の麻雀の勝率は9割超えてるからね? なんせ麻雀卓に触れば牌全部読めるし。

 

 運がどうしても絡むから10割とはいかないけど、絶対に振り込まない、変に鳴かれた時以外に選択ミスはしないとなれば早々負けることはない。妹からお年玉を巻きあげるのはいつも新年麻雀だしね。その後のお買い物で巻きあげた分以上に貢いであげるのもお約束だ。うちの妹は超絶可愛いから仕方ない。

 

 そんなわけでもこっちの手を引っ張って外に出た。

 

「い、いやあの葵ちゃん、あんまりお金の持ちあわせが…」(ゲームでしかやったことないって! 無理無理無理!)

「私から誘いましたし、卓代くらいは出しますよ。まあ公然の賭けが禁止とはいえ、暗黙の了解でみんな賭けてはいるでしょうけど……可愛くおねだりすればテンイチワンツーくらいでやってくれますよ。ボコボコに負けても昼食代くらいです」

「あ、うぅ」(この淫乱ピンクがあぁぁぁ!! ていうかテンイチワンツーってなに!?)

 

 誰が淫ピだ。ならピンクらしく脱衣麻雀にしてあげようか? 一枚一枚剥ぎ取って、ふはは、最後に御開帳するのは……ドンキかユニクロのダッサい下着か。うん、やめとこう。 

 

 そしてやってきました駅前麻雀通り。なんか前世より麻雀が一般受けしてる感じなんだよねこの世界。でもその分アウトローな雰囲気も少ないし、だからこそ私も勧めたわけだ。だいたいもこっちが言ってた代打ちなんてもはや十何年も昔の話だ。今時麻雀でシノギを得るヤクザなんておらんて。

 

 んー、じゃあ適当に。あの綺麗そうな建物にしよう。サボリーマンか気の良いおっちゃんくらいはいるでしょう。お邪魔しまーす…

 

「カカカッ…! 今の見事な和了は投稿せねばなるまいて…! ツイッターに! のう、アカギ。友人が破滅する様はどう――」

「悪いな鷲巣。頭ハネだ…!」

「なっ、ガッ…!」

 

 お邪魔しましたー。なんだ今の。え、私の目がイカれたのか? 実は普通の世界に見えて漫画の世界に転生してたの? いかんいかん、大事なもこっちをあんなアゴの鋭い男達に好き勝手させるかっての。

 

「あ、葵ちゃん?」

「やっぱりあっちにしましょう。あの建物はやな感じがします」

「う、うん…?」

 

 こっちはちょっと古びてるけど、シックな感じが悪くない。こういう所は客層だって悪くない筈だ。たぶんさっきのは異次元かなにかに巻き込まれたんだろう。ふう、帰ってこれてよかった。もこっちの手から感じる体温が私を落ち着かせてくれる。ではいざ、麻雀部結成のための一歩を…

 

「…御無礼」

「ちっ、おいおい……坊んず、どうするよ」

「いやあ、傀さんの御無礼が出始めたらねえ…」

「かっ。目が笑ってねえぜ」

 

 踏み、出さ、ない! と。なにしてんのあんたら!? どっかのマンション麻雀でやれよそういうのは! だめだめ、たとえ心を読めたってあんなのと打てるもんか。下手したら読んだ瞬間意味不明すぎて廃人になるかもしれん。もこっちは私が守護らねばならぬ。

 

 はぁ、はぁ、ここなら……ここなら大丈夫でしょう! 明らかに健全な感じがするし、学生も歓迎って書いてる! 最初からここにしておけばよかったよ。もしかしたら同じ女子高生だっているかもしれん! すいませーん! 二欠けの卓ありますか…

 

「カン! カン! もいっこカン! ツモっ! 清一色対々三暗刻三槓子赤一嶺上開花! えへへ、麻雀って楽しいよね」

「魔王がいるじょ…」

 

 …もう麻雀はいいや。帰ろう、もこっち。今から遊びに行っていい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日は調理実習~っと。美少女たるもの、料理ができずして美少女たり得ない。昔からそれなりに料理は上手かったけど、今世は更にレベルアップしているのだ。おそらく川越シェフやもこみちにだって負けることはないだろう。オリーブの実のオリーブオイル煮、エクストラヴァージンオイル仕立てだって作ったことあるもんね。吐いたけど。

 

 そういえばもこっちが仮病を使って逃げようとしていたのでしっかり捕まえておいた。私がいるんだから班分けくらい怖がらんでもいいでしょうに。え? ああ私が違う班にいったらどうしようってことか……えっへっへ。そんな心配いらないってのに。

 

「さて、じゃあ何を作りましょうか…」

「いや、葵。全員作るやつ一緒だから」

「岡田さん。そこからアレンジしてこそプロの道を目指せるというものです。吉田さんもそう思いますよね?」

「誰も目指してねーよ、んなもん」

「またまた。どっちにしても将来の夢は可愛いお嫁さんなんですし、料理が上手で損はっぐふぅ!」

「殴っていいか?」

「もう殴ってるじゃないですか…」

 

 さて、班分けだが女四人男一人の組み合わせになった。女子と男子の数がずれてるから仕方ないね。最近仲良しさんな岡田ちゃんと吉田さん、それに私ともこっち。男はリア充の筆頭、清田だ。それにしてもなんでリア充って制服着崩してんだろうね。岡田ちゃんも吉田さんも上着を腰に巻いてるし……私のように完璧に着こなすことこそが美しさとだというのに、わかっていないぜまったく。

 

 しかし肉じゃがとはまたつまらんものを。料理の基本は肉じゃがに始まり肉じゃがに終わる? んなわきゃない。料理はパテ・ド・フォワ・ド・ヴォライユ葵スペシャルから始まってプリンに終わるって常識だよ。

 

「黒木さんって料理できんの? 俺全然できなくてさー」

「えっ、あす、す、こしだけなら…」

「つーか包丁の持ち方ってこうだっけ?」

「ひ、人差し指をの、にょばっ…」

 

 おい清田、なにしてんだ殺すぞ。人がイケイケコンビと話してる隙にこのやろう! もこっちがお前と話すのはまだ十年早いんだよ! もこみちをバーン様だとすればお前はクロコダインくらいだが、もこっちはその辺に生えてる草なんだ。せめて花を咲かせてから話しかけなさい! だいたい眼鏡がこみーと被ってんだよ。

 

「葵って黒木さんのことお気に入りだよねー。なんかあったの?」

「そうですか? 普通にお友達ですけど」

「変人同士で気があったんだろ」

「あー、確かに葵ってちょっと天然なとこあるよね」

「ははは…」

 

 ははは、お前のパイナップル頭には敵わねーよ。私が天然に見えるとすればそれは計算以外にありえないね。でも岡田ちゃんの前でそんなことした覚えはないんだけど……まあ忘れてるだけか。男子からすればともかく、女子からすれば『天然』というのはあまり良い印象にはならない。ガチ天然なら鬱陶しく思われ、天然ぶりっ子ならその十倍はウザく思われるからな。

 

 ん? じゃあ岡田ちゃんは私のこと…? あれ? 仕方ない、ちょっと触ってみるか。

 

「えーと醤油とみりんと……ん、どったの葵?」

「ふむふむ…」

「おーい」(何故いきなり恋人繋ぎ…? 葵って男女構わず唐突に触ってくるよねー。人肌恋しいのかな? 男が勘違いするからやめた方がいいと思うんだけど)

 

 別に普通だな、うん。私のどこが天然なんだ? あと男が勘違いするのは楽しいからほっといてるだけです。でも岡田ちゃんの肌は確かに恋しいかもね。

 

「おーい、お前らも手伝えよ」

「あ、すいません清田君。岡田さんが寂しかったみたいで」

「なんでよ!?」

「おいおい、大谷ちゃんに乗り換えかよ岡田ー。ついにそっちの道に行ったか…」

「ふふ。清田君は乗り換えどころかお正月に乗り捨てされましたもんね」

「がふっ!」

「あ、葵、辛辣すぎでしょ……おーい生きてるー?」

 

 私の見解によると、正月に彼女から振られたのは眼鏡のせいじゃないかな。黒縁眼鏡なんてかけちゃって、そのうちこみーみたいに本体と眼鏡が逆転しちゃうぞ。っておい、なにもこっちの方に倒れこんでんだ! その子はすぐに勘違いするからやめなさい! 告られたらホームレスでもオッケーしてしまいかねない娘だぞ!?

 

「そういや大谷ちゃんて彼氏いないよなー。理想めっちゃ高いとか?」

「いえ、好きな人がいないだけです。お試しで付き合う、というのはあまり好みませんから。勿論個人的な意見ですけどね」 

「おいおい、硬いなー。青春は一度きりだってのに」

「おや、意外とそうでもないかもしれませんよ?」

「へ?」

 

 私みたいな人も実はいるかもしれませんしね。芦田愛奈とか。それにもしかしたら未来にサーヴァントとして呼び出されるかもしれませんよ、ぷぷ。サーヴァント“ボッチ”召喚に応じ参上した。特に何もできないから聖杯は諦めてくださいお願いします、みたいな感じで。

 

 さて、ちゃっちゃと終わらせますか。なにげに他の班より遅れてるし。

 

「うおっ! 吉田さんめっちゃ包丁うめえ! 実は家庭的なん?」

「お、おう」

「あの、吉田さん意外と初心ですからそういうぎゃぁっ!? いくらなんでも包丁はダメですよ!」

「ひえっ…」

 

 吉田さんが褒められて恥ずかしそうにしていたので邪魔をしておいた。鬼女みたいな様子を見せる彼女に、清田がドン引いた。よし、計画通り。しかし私程ではないとはいえ手さばきがいいね。ほんとになんでヤンキーやってんの?

 

 あともこっち、その出汁は煮立たせないでくれ。風味が飛ぶ。岡田ちゃん、砂糖と塩を間違えるのは狙い過ぎだ。天然か? 天然なのか? それは私に効くぞ。

 

「完成ですね! 特製カレー!」

「うぇーい……いやなんで!? 肉じゃがじゃなかったっけ!?」

「材料ほとんど一緒ですからね。誰ですかカレールウなんて持ってきたのは……めっ、ですよ清田君」

「俺のせい!?」

 

 お昼にカレーは食べたかったけど、課題を無視するのはダメだよ清田。ていうか途中で誰か気付けよ。突っ込み待ちだったのにそのまま突っ走ってしまったじゃないか。さて、そのまま食べるとコクがないしいったん氷水で冷やしましょうか。ええ、もこっち。カレー豆知識その1です。冷やしてからあっためると味が深く……うおぉっ!? なにしてんの!?

 

 直接カレーに氷入れる馬鹿がいるか! お前絶対お米も洗剤で洗うタイプの人だろ!

 

 仕方ない、スープカレーにするか…

 

「2班は出来たかしら?」

「はい先生。スープカレー風肉じゃがです。味見をどうぞ」

 

 班の全員から『ごり押した!?』という視線が突き刺さる。別にこんくらい大丈夫だって。牛肉のステーキとポテトのピューレを出して肉じゃがと言い張る料理人だっているんだぞ? 肉じゃがの定義は肉とじゃがいも、そして和風であることだ。出汁は和風だからお蕎麦屋さんのカレー蕎麦、じゃなかったお蕎麦屋さんの肉じゃがになっていることでしょう。

 

「…全員補習ね。もう一度実習するわけにはいかないけど、肉じゃがについてをA4プリント5枚分にまとめてそれぞれ持ってくること」

「ええっ!?」

 

 そんなぁ……清田め。いや、なんでもかんでも人のせいにしては人間がダメになる。ここは少しでも努力をするところ…! 諦めなければきっといつか道は開くんだ!

 

「先生、食べてみてから決めてください」

「えっ?」

「美味しければみんなの補習取り消してもらえませんか?」

「いや、そういうことじゃなくてね。課題にしっかりと取り組まなかった姿勢を私は――」

「でもみんな頑張りました! 黒木さんが出汁をとって、吉田さんが野菜を切って、岡田さんと私が味を纏めて…! 清田君も頑張って見ていてくれて、最後に勝手にルウを足してしまいましたけど、頑張ってたんです!」

「じゃあ清田だけ補習ね」

「そんな…! ごめんなさい清田君、私の力及ばず…!」

「うおぉいっ!? せんせ……もががっ!?」

 

 清田が後ろから文句を言おうとしていたが、吉田さんが彼の腕を捕まえ岡田さんが両手で口を塞いだ。もこっちもさりげに手伝っている。ああ、これぞチームワーク。なんとなく一体感が芽生えた感じだ。岡田ちゃんは女子の勢力でいえばクラスの半分くらいを占めているし、これでもこっちも多少は教室に居やすくなるだろう。

 

 もう半分の南ちゃんは――もこっちとは徹底的に合わないだろうな。私? 私は全クラスの頂点だから関係ないよ。え? うるさい誰が蝙蝠だ。天使の間違いでしょ? あ、違った。ゴッドだった。

 

 んま、別にもこっちのためにやったわけじゃないけどね。私がおもしろいからこうしただけだ。高校生活がつまらないなんて、やだもんね。

 

 ね? もこっち。

 




ちょっとネタいれすぎたかな…? さあ、君は何個解るかな!

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