前回のあらすじ
『サンマ神が降臨なさった』
「Yeah!Yeah!Yeah!コアラァ~♪」ジャカジャカジャカ
「……」
「Wow wow wow コアラァ~♪」ベンベンベベン
「……」
「ユーカリには毒があるぅ~♪」ジャンジャンジャジャン
「……」
「ユーカリユーカリユーカリイェェェェイ~♪」ベンベンベベン
「うるさいよっ!!!」
執務室を出て、明石と長門に鎮守府を案内されている吹雪は、二人の謎のテンションについていけなくなっていた。
「えー、お聴きいただきましたのは長門&明石で『Welcome to 吹雪』でした。」
「今の雑音、私のため!?コアラの話しかしてないよ!?」
「今年のレコード大賞は頂いたわね。」
現在、とりあえず吹雪がこれから生活する私室に案内され、荷物を置き、次は食堂に案内すると言われ向かっている最中である。
「たぶん今の時間なら、少なくとも今の時間は命に関わる怪我をすることはないだろう。」
「命がけなの!?食堂での食事が!?」
「食事は、戦争だよ。吹雪ちゃん。」
「あぁ、私も幾度となく死を覚悟した。」
そんなこんなで食堂にたどり着いた一同。
「そういえば、吹雪、朝食は食べたのか?」
「いえ、食べてませんけど……」
「む、それはいけない。朝食をしっかりと食べねば健康には良くない。なぁ、明石?」
「ケンコウ。ヨクナイ。」
「何故、急に片言!?」
「明石は日本に来たばかりでまだ日本語の勉強中なのだ。」
「さっきまで普通にしゃべってましたよね!?」
「さぁ、吹雪。ここが食堂だ。」
「ウンバボー‼」ドンドコドンドコ
「長門さん!明石さんがまた儀式みたいの始めてますけど!?」
「大丈夫だ。これは、食堂の主・間宮を呼び出す為に必要なのだ。」
「そうなの!?」
「ウンバボー‼ウンバボー‼」ドンドコドンドコ
(も……もしかして、また執務室の時みたいに、変なものが出てくるんじゃ……)
度重なる奇行に吹雪は不安を募らせていく。まぁ、無理もないだろう。
そうこうしていると、食堂の奥から人が出てきた。
「あら?どうしたのかしら、長門さんに明石さん。先ほど朝食は食べましたよねぇ?」
「やったぁぁぁぁぁ!!普通の人だぁぁぁぁぁ!!!」
奥から出てきた人は、長い髪をリボンでまとめ割烹着を着た優しそうな女性であった。
「わ、わぁ!!びっくりしたぁ……もしかして、あなたが今日から配属されるって言ってた子かしら?」
「あ、すみません!本日より配属された駆逐艦の「ダークネス」吹雪で……違うよ!?そんな二つ名付いてないよ!?」
「ダークネス吹雪ちゃんね!私は、この食堂で働いてる給量艦の間宮よ。お腹が減ったらいつでもここに来てね。」
「違うんです!!ダークネスはいらないんです!!普通の「天上院」吹雪なんです!!……だから違うよ!?」
「エンジョイ?」
「テンジョ~イン!!」
(殺してぇ……)
悪ふざけを続ける二人に静かに殺意を覚える吹雪であった。
「突然ですまぬのだが間宮。吹雪が朝食を食べてないとのことなのだが、朝食は余ってないだろうか?」
「あら、そうなの?朝食は赤城さんが全部食べ尽くしちゃったのよね。軽いものでよければ今から作るけれど」
「本当ですか?お願いします。」
「それじゃあ、ちょっと待っててね!」
「それなら、吹雪ちゃん!あそこに他の艦娘がいるから自己紹介しちゃおう!」
明石がそう提案し、指差した方を見ると艦娘が4人テーブルを挟んで談笑していた。
そこに近づいていく長門と明石。
「ちょっとすみませーん!金剛さん!」
「オーウ!!明石!!どうしたのネー?」
4人の中のうちの一人、栗色の髪の巫女服の日本語が怪しい艦娘が振り返った。
「実は今日から配属された新人の紹介に来ました!さ、吹雪ちゃん!」
「あ、はい!吹雪型駆逐艦一番艦の吹雪です!よろしくお願いします!」
「ブッキーネー!!!私は英国で生まれた帰国子女の金剛デース!金剛型高速戦艦の一番艦なのデース!!」
そういうと、金剛は吹雪に手を差し出す。
吹雪もその手を取り握手をした。
「ブッキーには、私の姉妹も紹介するネー!!まずは次女の比叡!」
「邪眼の力を嘗めるなよ……」
「この人、比叡さんじゃなくて飛影ですよ!?」
「次に三女の榛名!」
「綺麗な薔薇には刺があるのさ……!!」
「今度は蔵馬だ!?」
「最後に、四女の霧島ネー!!」
(飛影……蔵馬……ときたから、次は桑原?いや、もしかしたら幽助かも!?)
「そろそろ一発派手にカマして……さしあげますわ!」
「キリシマ違いだぁぁぁぁぁー!?ていうか、幽白ですらない!?」
【艦☆娘☆白書】テーテーテンテッテッテテーテーテン
「なんか始まった!?」
「やるねェ……」
「長門……アンタを止めるよ」
「こっちには戸愚呂と玄海が!?」
「喰らえ!!邪王炎殺黒龍波ぁぁぁぁぁー!!」
「「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!これが中学生の思い出かぁぁぁぁ!!」」
「長門さんと明石さんが黒龍波の餌食に!?」
「……」
「「ぐわぁぁぁぁっ!!植物が襲ってきたぁぁぁぁっ!?」」
「今度は魔界のオジギソウだぁぁっ!!」
「クソ野郎がぁぁぁぁっ!!」チュドーン
「「普通に撃ってきたぁぁぁぁぁぁぁーっ!?」」
「二人ともぉぉぉー!?金剛さん!!大変な事になってますよ!!止めてください!?」
「……私の姉妹が大変なことになってるネェェェェェー!?」
「今更!?比叡さんの時に気づいてよ!!」
このとき、吹雪が気付いたのである。
――この鎮守府の問題は、主に艦娘達の頭であると。
フローレンス・キリシマはだいぶ好きなキャラです。
誰が喋ってるのかわかりづらい……