SAO~if《白の剣士》の物語   作:大牟田蓮斗

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 前回言ってた休みを取ります。どうぞ。


#10 休日

 今は九月中旬、最前線はあれから少し進んで七十二層だ。それももう少しで攻略できるだろう。七十一層のボス戦は僕も含めた攻略組で行った。

 エリヴァの勧め通り色々な人と言葉を交わしてみたが、僕を嫌っている人間は意外に少なかった。筋肉の動きが分かる僕が視るのだから、上辺だけ取り繕っても体のどこかが嫌がっていれば分かる。あの《KoB》のパーティも最初から僕に敵意を持っていることは分かっていた。リーダー格のプレイヤーは僕と話す度に右脚を振るわせていた。表面上は笑顔を示していただけにその恨みの深さが知れたというものだ。

 今日は僕の休日だ。あの日から二、三週間に一度は休息を取るように決めた――決めさせられたとも言う――。今日がその一回目だ。

 その休日に、僕は五十五層の《グランザム》に赴いていた。ヒースクリフに会うためだ。シャンタロウを殺した男は悪夢の中で白い服を袖の下から見せた。最前線の迷宮区に潜れるような人間は少なく、攻略組くらいであろう。その攻略組で白い服を着る人間は少ない。《KoB》の制服のカラーリングということで皆が遠慮しているため、《KoB》と僕だけだ。よってあの下手人は《KoB》に所属している可能性が高い――もちろん、偽装の可能性もあるが――。それを問い詰めたかったのだ。

 《グランザム》の転移門からすぐのところに血盟騎士団の本部はある。白をベースに紅い刺繍が入った制服を着た門番に取次ぎを頼む。アポイントメントは取ってあるので支障なく奥へと通された。

 ヒースクリフは本部の一番高い尖塔にいた。部屋に入ると彼が人払いし、僕とヒースクリフの二人きりになる。

 

「やあ、レント君。今日はどういった要件かな?」

「少し、あなたと話がしたくてですね」

「立ち話で終わるほど短い話ではないだろう。座ると良い」

 

 執務机の前にあるソファに座る。ヒースクリフは僕の前に座って言った。

 

 

「チェスは、できるかね?」

 

 

******

 

 ヒースクリフとチェスを打つ。水晶製のチェス盤の上で、象牙らしき材料で出来ている駒を操る。

カツ、カツ、カツ、トッ、カン

 駒と盤が触れ合う音だけが響く室内で、僕は口火を切った。

 

「この対局をお知りのようですね」

「もちろんだ。あの対局は実に見事な戦いだったからね。そう言う君も棋譜を完璧に覚えているとは驚いたよ」

 

 僕達は数年ほど前に行われたチェスの世界大会の棋譜をなぞっていた。最初の数手をなぞれば、ヒースクリフがそれに合わせてきたのだ。チェスはリアルでの趣味の一つだった。そんな世間話から僕達の会話はヒートアップしていく。

 

「それで、今日はどんな用事で来たのかな? ただ私とチェスをするためではないだろう」

「まあ色々ありまして。最初は《ラフィンコフィン》に関してです。PoHはまだ捕まらないのでしょうか?」

「ああ、彼は一体どこに潜伏しているのやら。尻尾も掴ませてはくれないのだが、それがどうかしたかね?」

「先日迷宮区で黒いポンチョを着た両手剣使いに襲われ、《フリーダム》のシャンタロウさんが犠牲になりました。そのときポンチョの下からチラリと《血盟騎士団》のユニフォームが見えた気がしまして。心当たりはないか、と」

「シャンタロウ君か、惜しい人を亡くしたものだな。心当たりの件に関しては全くないが、PoHは人心掌握のスペシャリスト。少し調査をしてみよう、情報提供ありがとう」

 

 話の区切りで一呼吸置いた。駒のひやりとした感触が心地良い。

 

「それでは二つ目の要件です。ヒースクリフさんは七十五層(クォーターポイント)の攻略、どう思われていますか?」

「慎重を期さなければならないとは思っているが、何か意見があるのかな?」

「ええ、今の攻略組は実力に幅が出来てしまっていますよね? 僕が言うのもあれなんですが、攻略のスピードに追随できていないプレイヤーもいます。七十五層のボス戦までを長く取り、その間に実力の底上げを図るというのはどうでしょうか」

「なるほど。それは確かに良い案ではあるな。私も実力の幅は問題だと思っていたからね」

 

 ヒースクリフは駒を動かして言った。

 

「それとレント君、このままだと君は負けてしまうが、どうするんだい?」

 

 この対局は結局先手の勝利という結果が出てしまっている。僕も負けたくはない。これから話すことも含めギアを入れようか。

 僕は棋譜にはない手を打つ。

 

「むむむ、そう来たか。ここからはフリーファイトと、そういうことだね」

「ええ。――それと攻略に関して、もう一つあります。貴方は七十五層のボスに関して何かしらの考察をされていますか?」

「ああ、かつてのクォーターポイントではその防御力と圧倒的な攻撃力に悩まされたものだ。今回もその類だとは思うが」

「二十五層のボスは異常に硬かったそうですね。五十層では攻撃が最大の防御でした。だから僕が思うに、七十五層は当たらないタイプではないでしょうか。速いか小さいのかは分かりませんが。小さいのに攻撃力だけ高いと不自然ですから、速いタイプですかね。速いとなると人型ではないでしょう。足が少なければ可動に無理が生じますから多足系統。もしかすると這う可能性もありますが、そうなると攻撃手段が乏しくなるので可能性は低いかと。多足ですから百足か蠍、蜘蛛辺りがモデルでしょうか。しかし節足動物に生理的嫌悪を感じる人は多いですからね、参加者が限定されてしまうかもしれません。それが懸念事項でしょう」

 

 いきなり捲し立てられてヒースクリフは目を白黒させている。余り見ない彼の動揺した表情で、意外と胸が空いた。

 

「……凄い考察だね。君の推測能力の高さはアスナ君から聞いているが、そう決めつけてしまうのは良くないのではないか?」

「決めつけているわけではありません。こういう可能性も考え得るというだけです。ただ、速いという条件が合っていれば多足の確率は高いと思いますよ。茅場晶彦はこの世界を作り込んでいますから、理屈に合わないモンスターは目立ちません」

「モンスターというのがそもそも理屈からは離れていないかね?」

「そう言われてしまうと何も言えないのですが。この世界ではリアルとほぼ同じように物理法則が作られていますし、このくらいは茅場もするでしょう」

 

 用意されていた茶で口を潤す。

 

「――さて、最後に話したいのはラスボスについてです」

「……少し気が早くないかね?」

「それはそうですが、ふと思ったらつらつらと考えてしまいまして。ヒースクリフさんにも聞いていただきたいな、と」

「ただ聞くだけなら君の話は面白いからつき合うが、意見を求められても困るよ?」

「ははは、大丈夫ですよ。では、始めます。まず僕は茅場晶彦の目線になってみました。彼は初日に『この状況で私の目的は達成されている』と言いました。これはどういうことか考えてみたんです。一つ目、パニックを起こしているのを眺めたかったという可能性。これはまずないでしょう。そんなことをするならリアルでやった方が反応は面白いですし、わざわざこのSAOを作る必要なんてありませんからね」

 

 ヒースクリフはこちらをじっと見つめている。

 

「二つ目、この世界を作りたかっただけ。これはプレイヤーを閉じ込める意味がありません。愉快犯という可能性もあり得ないでしょう。それで最後に、プレイヤーに()()()()()SAOをプレイしてもらいたかった。彼のインタビューにこんな言葉がありました。『これはゲームだが、遊びではない』。これが真理だとすれば、プレイヤーに本物の命で戦ってほしかったという動機が真実味を帯びます。それが目的だとすれば、アインクラッドが作り込まれていることにも納得がいきます。命があるのに他のものが陳腐ではいけませんからね」

 

 チェスはもう終盤だった。

 

「それで、ここからが問題です。ならば僕達が目指すラストはどんなものになるのか。茅場の嗜好を探ります。そこら中に散りばめられた王道展開のクエストから見ても、茅場は案外奇を衒わないストーリーが好きなのではないでしょうか。英雄譚において勇者が皆を救うために最後に倒すべき相手は《魔王》です。いかにもな展開でしょう? このアインクラッドは《城》ですから、その頂点には王がいるべきです。それは全ての支配者、この世界の神、茅場晶彦。彼が最後に《魔王》として立ち塞がるのが王道ではないでしょうか。勇者は自分達を閉じ込めた《魔王》を打ち倒し元の世界へと帰る。よく見る展開です。ですが、最も手を握り緊迫するシナリオです。これを茅場は望んでいるのではないでしょうか」

「――確かに君の話は面白いが、本当に何の根拠もない妄想になってはいないか?」

「そう……ですね。ただ、ここが《城》なのは事実です。最後に対面するのは《王》になるとは思います。それが七十五層ボスから小型という選択肢をなくした大きな理由でもあります。同じネタは詰まらないですから。……まあ、下らない戯言はここまでにして、決着をつけるとしましょうか」

 

 そこからの会話はほぼなく、また部屋には静寂が満ちた。

 そして決着がつく。結果は僕の負けだ。

 

「君が負けた理由は後手だったことだ。私でも君の立場になれば同じ手を打っていただろうからね」

「……それでは、この辺りでお暇させてもらいます。楽しい会話ができて良かったです」

 

 僕は《血盟騎士団》本部を悠々と後にした。

 

******

 

~side:???~

「いやはや、彼の推察能力には本当に目を瞠るものがある。その人間になりきり思考を再現する、チェスはその応用か。真実に限りなく近づいていた、いやもしや()()()()()()、のか? 彼が実際に口にしない限りは様子見になるか。――ふふ、本当に面白くなってきた。攻略が進むのが楽しみで仕方がないよ、()()()()

 

*******

 

~side:レント~

 《グランザム》から転移し、四十七層にやって来ていた。この層には、もうほとんど見なくなったオレンジプレイヤーの巣窟がある。《クレイジーパーティー》と名乗るその集団が最後のオレンジギルドだ。最近起こっているオレンジ案件は全て奴らの仕業。《笑う棺桶》も壊滅し、犯罪者(オレンジプレイヤー)もこいつらを残して《オレンジキラー》に牢獄送りにされたからだ。残ったオレンジプレイヤーで勢力を維持するために集まったのだろうが、(オレンジキラー)からすれば格好の獲物だ。このギルドはまだ殺人行為を行ったことがないので、中層プレイヤーにも協力してもらって一網打尽にする予定だ。

 全員を牢獄送りにするのに手間取ることはなかった。ここら辺を根城にしているだけあって実力は余り高くないのだ。実力の高い者は《笑う棺桶》に入団していたというのもあるが。

 結果、かかった時間は一時間にも満たず、僕は時間を持て余してしまった。

―――昼食がてら買い物でもするかな。

 

******

 

 まずは一つ上の四十八層に行くことに決めた。主街区の《リンダース》にある《リズベット武具店》が目的地だ。

 リズベット武具店の店主は、フリーの鍛冶師にしては珍しく腕が非常に良い。フリーが悪いというのではなく、腕が良い鍛冶師は大きいギルドに囲い込まれてしまうのだ。しかも店主が女性というのもあってかなりの人気がある。

 

「こんにちはー」

「いらっしゃいませ、リズベット武具店にようk……ってレントじゃない。今日は何の用?」

「オーダーメイドを頼みたいんだ。あといつも通り備品の補給」

 

 この店の店主のリズベットと僕はかれこれ一年ほどのつき合いになる。僕の《鍛冶》スキルは攻略中の修理とアイテムの試行錯誤のためにあると言っても過言ではないので、現在の基準で考えれば余り高くない。そのため剣を一から鍛えるのは彼女に任せているのだ。

 

「で? どんな材料で打てばいいの?」

「これこれ、《裁きの羽根》と《エンターインゴット》」

「また変なものを……、しかも名前も聞いたことないアイテムよ、これ」

「そうだろうね、なんたってフロアボスのLAだから」

「またぁ!? あんたは何でそんなに無謀なのよ……」

 

 本来剣を作成するためには基盤(プレート)金属(インゴット)が必要だが、一部のアイテムにはプレートの形をしていなくても基盤になるものがある。ただしインゴットが違うと基盤にならなかったりもするため試す人間はほぼいない。公開されたもので行う人間がいる程度だろう。ましてや一度しか手に入らないボスドロップで試してみようなどという不遜な考えを持つ者は僕以外に知らない。

 

「一応根拠はあるんだよ。羽根の方は販売価格が低い上に使い道がそのまま使うってだけだったからね。ボスのLAがそれってことはないでしょ? だから近い層のボスドロップのインゴットを持ってきたんだよ」

「……はぁ。ま、私のじゃないから構わないけど……。それと、いつも通りやるのよね?」

「うん。お願いするよ。剣はここに置いてくから。信頼できる鍛冶屋がいるのは良いことだよね。それじゃ今日中でお願いするよ」

「できたらメッセージ送っとくから受け取りに来なさいよ」

「りょーかい」

 

 休日は少し気が抜けるものだ。しかも今日のアインクラッドの天気は気持ちの良い秋晴れ、眠くもなる。

 眠気を追い払いながら僕は五十層に向かった。

 

*****

 

 《アルゲード》は今日も騒がしい。ゴミゴミした街並みに喧噪。そしていつも薄暗い。余り好きな場所ではないが、物資購入には都合が良いから仕方ない。昼食を食べた後、ある程度足りなくなってきた物を補給しながら知り合いを訪ねた。

 

「エギルさーん、いますかー?」

「お、レントか、よく来たな。今日は休日か? 声がだらしないぞ」

「声がだらしないって……。まあ、今日は物資の補給ですよ」

「おっ! 今日は良いのが入ってんだ。ゆっくりしてけ!」

「だから補給だって……」

 

******

 

 ……結局色々なものを買わされてしまった。もう荷物で一杯である。リズベットからの連絡を受け、《リンダース》にて剣を受け取る。

 

「はぁ、成功よ。こんな再現性のない方法で魔剣性能出ても嬉しくないんだけど……。剣は合成しておいたからね」

「おっ、ありがとうリズベットちゃん」

 

 完成した剣の銘は《ジャッジメント・エンター》、随分と仰々しい名前だ。白い刃の腹には所々黒点が浮き、切っ先は平らになっていて突き刺すのは難しそうだ。柄が白いのは白い布が巻かれているからで、その下は黒い蛇皮のようになっていた。白色をメインに黒が差し色で入っている外見は中々に好みのものだった。

 剣を叩きポップアップメニューを確認する。数値は軒並み高く、リズベットの言葉通りの魔剣クラスだ。剣を軽く振ってみる。よく手に馴染み、軽く、とても振り易い。僕は準備されていた白い専用の鞘に剣を収めリズベットを振り返った。

 

「うん、凄い良い剣だよ。やっぱりリズベットちゃんに頼むのが一番だね。ありがとう」

「ふふん、でしょう。ちゃんと整備……は自分でやるから良いのか」

「ごめんね、でもそう何度もここには来れないから。じゃ今日はありがとう、またね」

 

 僕は机の上に置いてあったもう一振りの剣もアイテムストレージに収める。この《ソウル・ソード》も何代目になるだろうか。現役を引退した剣をインゴットにし、同じくインゴット化したソウル・ソードと合金にして鍛える。これを繰り返した剣は攻略が進むのに合わせて順調にインフレを繰り返し、今では滅多に見せない伝家の宝刀となっている。

 僕はリズベットの店を去り、荷物を置くためにも家へと足を向け……、あ、

―――しまったっ!

―――家、売り払ったままじゃん……。

 道端で己の阿呆さ加減に崩れ落ちつつ、知り合いを頼りにフレンドメッセージを送った。

 

******

 

 ここは二十二層《コラル》の町。田園が広がる閑散とした田舎で、この層の攻略も難しくなかったことから攻略組の記憶にはほとんど残っていない町だ。迷宮区以外の場所ではmobがポップしない非常に珍しい層だ。

 僕が頼ったのはこのアインクラッド随一の情報通であるアルゴだ。彼女に『家を探している、希望は田舎で、前に住んでいた三十九層以外』と伝えたところ、すぐに「二十二層」と返ってきたのだ。珍しいことに代金は取らないらしい。何でも、「この程度は情報屋の仕事に入らないヨ」だそうだ。

 不動産屋のNPCを訪ねると二軒の家が売れ残っているそうだ。どちらも層の南西エリアの外縁に近い場所だ。間には森があるだけで立地にはほぼ違いはなく、片方の外縁により近い家からは外の空が見えるくらいだ。他の、住むことを楽しめるプレイヤーにそちらは譲ることにしてもう一方の家を購入した。

 家を思いつきのような勢いで購入しても、僕の残金は未だ十分にあった。所持品を売却して行った最後の援助は押し返されていまい、もう援助もしていない――させてもらえない――ので攻略三層分の収入もほぼ手つかずのままなのだ。今日の買い物でも――剣以外は――財布に影響を大して与えていなかったためかなりの富豪である。家具類も特に追加する理由はないので富豪のままだろう、しばらくは。

 購ったプレイヤーハウスに向かって歩きながら二十二層の風景を満喫していた。先程も言った通りこの層では迷宮区以外に危険な場所がないため、攻略組に入る前も余り来たことがないのだ。この針葉樹の森林も、数多見える湖沼も、その間を縫って架かる木道も、全て風情に満ちている。正しく望んでいた田舎である。湖では釣りをしているプレイヤーも見られ、外縁に近いため外の夕陽も見える。心が和やかになる風景だった。

 家は別荘地にあるようなログハウスで、内装もしっかり整っていた。それなりの値段――所持金の一番上の桁が減った――したから当然と言えば当然か。《料理》を持っていないため宝の持ち腐れだが、何かと揃っているキッチンがあり、団欒するのにピッタリなスペースもあった。テラスには最初から安楽椅子が置かれていて動かせるようになっている。

 

「よし! 荷物分けするか」

 

 アイテムを実体化させ整理を始める。エギルの店で大量に仕入れた物資に、新居購入に伴って購入した生活必需品が床に並ぶ。しばらくやればその作業も終わり、夜になり始めていた。

 

「さて、やろうと思っていたことは終わったし、一日に何食も食べるのは慣れてないし……。うん、寝よう!」

 

 明日からはまた迷宮に籠るのだ。少しでも長く柔らかいベッドで寝ていたいではないか。そう思い、僕の長い休日は終わったのだった。




 ……休息?
 主人公は攻略をしない日と捉えたようですね。

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