SAO~if《白の剣士》の物語   作:大牟田蓮斗

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 ここから主人公が本格的にALOで活動していきます。七千字を超えましたが、どうぞ。


#17 脱領

 ログインする。瞼越しに感じていた光が消え、一気に白い空間になる。静かな病室で聞こえていた耳鳴りが失われ、代わりに感覚が遮断されVRの感覚情報に切り替わっているという音声が聞こえる。鼻腔を僅かに刺激していた枕元の花の匂いがなくなる。ベッドに寝ていた体の触覚も遮断された。

 

「VR接続確認。ログインします」

 

 いつもいつもこのプロセスがあるのは面倒だ。最初は面食らった――二年前のナーヴギアでこれがあったかは覚えていない――ものだが、既に慣れきってただの待ち時間になっている。

 ALOにログインすれば、前回ログアウトしたデラニックスの宿屋にアバターが出現する。

 

 

バチッ!!

 

 

―――何だ!?

 アバターが現れた瞬間、周囲に亀裂と閃光が走った。目を開けると、何か違和感を感じる。

―――背が高くなった?

 ALOの僕のアバターは百六十センチぐらいの中肉中背、目にかかるストレートな黒髪がいかにもな根暗感を出す青年だった。

 目を開いた世界では僅かに視線の位置が高くなっているし、視界を覆う髪がなくなっている。心なしか体が軽い気さえする。

 状況を確認しようと左手――ALOでは左手だ――を振り下ろし、アイテムストレージから手鏡――SAO経験者は使うのを躊躇う名前である――を出して覗き込んだ。

 

 

 

 

 そこには、現実の自分がいた。

 

 

 

―――ッッッ!?

 全身の血が一瞬にして干上がり、思考が停止しかける。まだ止まっていなかった精神を梃子に使って無理矢理思考を転がす。

 ありえない。ありえないのだ。ナーヴギアというハードは確かに人命を奪い取る出力の電波を発することができる。だが、それだけだ。ナーヴギア自体には人を殺すプログラミングも、人の精神をVRに閉じ込めるシステムも備わってはいない。

 

「じゃあこれは何だ……? バグか?」

 

 呼吸を整えてよく手鏡を覗けば、完全に現実と同じ姿なわけではなかった。一番僕の目に留まったこと、それは『白』だった。

 スプリガンらしく浅黒かった肌が抜けるように白く、黒髪は真っ白になっている。瞳も薄く白っぽいグレーだ。瞳と髪は種族ごとに色がある程度決まっており、カラーリング変更はできない。スプリガンはその色が黒なのだ。そもそも以前も言ったが種族カラーにない以上、どの種族も白色に身を染めることはできない。

 色彩以外にも、耳が妖精に特徴的なエルフ耳であるなど異なる部分はある。しかし、現実世界の自分と今まで使っていたアバターを足したような姿に白というカラーリング。それはむしろSAOのアバターとほぼ変わらない姿を生み出す。

 戸惑いつつ手鏡を仕舞ったとき、僕は更に別のことに気がついた。

―――このアイテム欄は何だ……?

 手鏡を取り出したときは気づかなかったが、そこには大量の文字化けしたアイテムが入っていた――それこそ気づいていなかったことが先程の動揺の激しさを示すほど――。前回のログアウト時に持っていたアイテムは全て揃っているが、そこに未知のアイテムが大量に追加された状態だ。

 訳の分からない文字の群れに怖くなり、文字化けしたアイテムは全て捨てた。捨ててしまったらマズかったのかもしれないが、バグと見られてアカウントがロックされるのは嫌だった。この外見の時点で、もういかんともしがたい気はするが。

 絶望しつつ、他に変わったことがないか、メニュー画面から確認していく。まず目についたのは所持金。馬鹿げた金額になっている。乾いた笑い声しか出ない。

 もう一つ異常なポイントがあった。それはスキル。まだ百程度だった《片手剣》のスキル熟練度がMAXになっており、他にも取った記憶のない、《隠蔽》《索敵》《投剣》《調合》《鍛冶》《戦闘回復(バトルヒーリング)》《体術》が追加されていた。それも全て熟練度がかなり育った状態で。

―――……ん?

 少しの既視感が頭を通り過ぎる。この数値にスキルの並び、どこかで……

―――あっ!!

 これはSAOのときのスキル構成だ! 当時の熟練度もこのくらいだったはずだ。

 改めて思い出すと、現在の所持金はSAOの最後――アインクラド上空――に一瞬見かけた所持金と大体一致する。

―――もしかして、SAOのデータが上書きされている?

 

「なら!」

 

 最近、キャラが育ってきたということで僕は剣を新調した。鍛冶屋で鍛えてもらったプレイヤーメイドであり、名前はお守りの意味も込めて《ソウル・ソード》にしたのだ。SAOのアイテムが文字化けしたのだろうが、同名のアイテムはどうなったのだろうか。

 アイテムストレージを探る。まだ少ないアイテム欄からはすぐに目的の剣を見つけることができた。

 震える手でウィンドウを操作して装備する。そこに鍛えてもらった黒ずんだ銀色の剣はなく、純白の、SAOをクリアした相棒があった。

 剣を叩いてポップアップメニューを開く。見た目のみならず性能も当時と変わらないようだった。つまりは非常に強力ということだ。

 性能の良い片手剣となれば、当然要求STRも相応に高いはず。それを片手で楽に持てているということは、隠しステータスも当時のステータスが上書きされたということか。最初に体が軽く感じたのは、ステータスが急上昇したからだろう。

 

 

―――これ、マズくね?

 

 

 つい最近作られたアカウント。それに搭載されたステータスは二年間を丸々使って作ったデータ。所持する剣は恐らくだが《古代武具級》かそれ以上の代物。スキルでは未だ誰も成し遂げていない武器スキルの完全習得をしている。所持金は種族の財産にも等しい。容姿はALOではありえない色を備える。

 僕は取りあえず相談するためにディランに連絡した。『バグりました』と。

 

******

 

~side:ディラン~

 一体、どうしてこうなった。俺は目の前にいる、美形な色白青年を見て開口一番そう言っていた。

 レントに呼び出されてやって来た宿屋。あの慇懃で礼儀正しいレントがアポもなしにいきなり人を呼びつけるほどだ。何かマズいことが起こっているのは分かっていた。

 それでも、それでも、何だこれは。最初の一言以降言葉が出てこない俺に、レントは状況を説明し始めた。

 

******

 

~side:レント~

 

「ふむ、なるほど。つまり、お前のSAOのときのデータが一部上書きされた、と」

「……SAOサバイバーだと言われたのに反応薄いですね」

「まあ、気づいてたからな。ニュービーのくせにVRの戦闘に慣れてるなんて、別のところで経験を積んでいたってことだろ? ALO以外のまともなVRMMORPGはSAOしかないしな」

 

 ゲーマーからすればALO以外のVRMMORPGを遊んでみたいものの、レクトが技術の公開をしないため制御システムが作れないんだそうだ。茅場の功績を真似できる者はいなかったというわけだ。

 

「まあ……一つ言うことがあるとすれば、お前がログインしたのってSAOクリアからたったの数日後だったよな?」

「それは二年間も使ってたせいで中毒というか、ハマったというか」

「へえ、そういうもんかい」

 

 ディランの呆れたような顔に、頬を掻いた。

 

「っと、そんなことよりそのアカウントだが」

「…………」

「バグっちまったものは仕方がない。そのままやりゃいいんじゃねえか?」

「いや、そういうもんですかね? 垢BANは嫌なんですけど……」

「あー、運営に問い合わせりゃ修正されるんじゃねぇか? でもたしかALOのプレイヤーデータって双保存型だろ。上書きされちまったら元データ復元は難しいだろうし、結局垢BANと変わらねぇぞ」

 

 双保存型とは、個人のハードと運営サーバーの両方にデータが分割されて保存されるタイプのプレイヤーデータ管理法のことだ。鍵と錠前のように二つのデータを照合することでプレイヤーデータを呼び出すことができ、不正アクセスやらの防止策として重宝されALOのみならず大本のSAOでも使われていた。そもそも今回のバグも、SAOのデータをコピーしたALOサーバーにSAOのプレイヤーデータも保存されていたため、ナーヴギアの個人データに反応してしまったことが原因だろう。

  ディランの言葉もあるが、彼と会話して冷静になった僕は思い出した。SAOのデータがコピーされているのはこのバグからも間違いないだろうが、それならあのカーディナルが存在していることは確定的だ。あの万能システムなら、存外明日の朝にでも修正されているかもしれない。

 

「……そうですね。それなら開き直って、BANまで遊びますかね」

「よし! なら、早速装備を買いに行こうじゃないか!」

「え?」

「お前にその黒い服は想像以上に似合わん。それにスキルと剣だけ最高級ってのは見栄えが悪いだろ。金ならあるんだし」

 

 逡巡する暇もなく、僕はディランに腕を引かれた。

 宿を出ると、視線が痛い。黒い妖精たちの中で一人だけ白というのは目立つ。スイミーのような気分だった。

 スプリガンには劣等感――敗北感が近いかもしれない――を抱いている者が多い。それは地味な種族カラーの黒、特筆するところのない種族特性が根本原因だが、それによって人口が少なく、種族の力の弱体化、強プレイヤーの不在が引き起こされている。よく知らずにスプリガンを選んだ者や、スプリガンの現状を甘く見て始めた者はこれらに打ちのめされる。特に他種族から見下され易いのもそれを加速させているのだろう。

 そんな中『白』は特に目を引く。色に引かれた彼らの視線は見るからに強力と分かる剣に向かい、整ったルックスに向かう。剣はそれを扱える実力者という証左であるし、SAOと違ってランダムで見た目が決まるALOにおける美形は、運の面でも勝者であるということだ。目立つのも、羨望の視線を向けられるのも当然だった。

 僕とて自尊心の強いネトゲプレイヤーの一人。羨ましがられるのに悪い気はしない。しかしそれは普段の話だ。これはバグのせいであり、果てはそれが原因で悪感情をぶつけられるとあっては良い気にはなれない。

 装備を一通り揃えたが、やはり白というカラーリングのものは中々なく、大半を染色しなければいけなくなった。SAOで白に合わせたアバターは、白以外の装備ではどうもしっくりこないのである。

 

「おお、レント。すげぇ似合ってんぞ」

「はは、ありがとうございます。それよりあの視線どうにかなりませんか?」

「ま、しばらくすれば収まるだろうさ」

 

 ディランはこう言ったが、生憎とそうはならなかったのだった。

 

******

 

 僕はここ最近、いじめに遭っていた。理由は疑うべくもなくこのアバターだろう。

 カーディナルが修正してくれると思っていたのだが、SAOのデータを正式なものと判断してしまったようで修正が入らなかった。正直カーディナルが駄目なら運営も駄目であろうし、修正は諦めるしかないだろう。

 結果、僕は《バグリガン》と呼ばれるようになってしまった。バグったスプリガンだから、バグリガン。いつかの《ビーター》を思わせる通り名だ。

 道を歩けば因縁をつけられる。フィールドに出ればMPKを仕かけられる。騙し討ちも当たり前だ。全て返り討ちにした結果、今では恨めしい視線を向けられるだけになっているが。

 

「お、レントじゃないか。最近どんな調子だ?」

 

 他プレイヤーとの仲がどれだけ険悪になってもディランだけはいつも同じように接してくれる。かつてのエリヴァのような、頼れる兄貴分だ。今ではすっかり呼び捨てになっている。

 

「いつも通りですよ。そろそろ嫌になってきましたね」

 

 あれから知ったのだが、ディランはスプリガンの中でも――数少ない――実力者らしい。僕が袋叩きに遭わないのは実はディランの影響力もあるのかもしれない。

 それでも元よりソロ気質の僕は特に支障なくALOをプレイしていたのだが、事件は起こった。

 いつもの日課になりつつある狩りを終え、デラニックスに入ろうとしたときだった。その門のところで、僕は二桁に上るプレイヤーに道を塞がれたのだ。

 

「このバグリガンめ! テメェうぜぇんだよ!! 死にやがれ!」

 

 ……まさか、ここまで敵意を抱かれているとは思わなかった。明らかに怒っているのは先頭の一人だけだが、後方に控える者も僕を害すことに抵抗がないからこの場にいるのだろう。

 そのまま、一人の巨漢が突っ込んできた。僕が歩いていたため地上戦だ。両手剣を大上段に振り上げたその男の姿が誰かに重なった。

 

 クラディールだ。あの男もあのとき、こんな風に剣を振り上げていた。

 

 そう思うと、体が動いていた。襲いかかってきた男の首をすれ違いざまに斬ることで、一撃で彼をリメインライト――死後一分間意識の残る状態だ――に変える。

 この世界のダメージは武器の威力、当たる速さ、相手の防御力、当たった位置、スキル熟練度等によって算出される。僕の場合、武器の威力は高く、STRが高いのだから剣速は当然速い。当たった位置は急所ポイントに設定されている首で、その男の鎧が覆えていないところだった。スキル熟練度は千、つまりMAXだ。これでダメージ量が低いはずがない。

 僕は、倒した男のリメインライトを見ていた。

―――この世界では、人は死なない。

―――いくらPKをしようが、相手は死なない。

―――SAOと違って、これ(ALO)はゲームであり、遊びだ。

 

 

 

 

―――なら、構わないだろう?

 

 

 

 

 何かが吹っ切れたんだと思う。そもそもこのゲームはPK推奨ゲームだが、一ヶ月ほどプレイする中では気が乗らずPKをしたことはなかった。これがこの世界で初めてのPKだったのだ。

 そこからは瞬きの内だった。僕を狙って集まっていたプレイヤー達を全員《死に戻り》させた。死に際に上がるエンドフレイムという爆炎を何個発生させたことか。リメインライトから蘇生した者も悉く殺した。

 全員を斬り殺した後、ディランが息を切らしてやって来た。

 

「はあ、はあ。大丈夫そうだな、レント」

「ええ、吹っ切れましたから」

「……そうか、それはそれで怖いものがあるな」

「大丈夫ですよ。ディランは狙いませんから」

「――そう、か」

 

 それだけで、彼は僕がスプリガンから抜けることを察したようだ。ディラン()狙わない。すなわち他のスプリガンは狙う。

 邪魔者のいなくなった門を通り、僕はその足で領主館へと向かった。

 今のスプリガンの領主は《ミルネル》という太った男で、僕は彼が好きではない。何度か悪質なプレイ妨害行為として襲ってくる連中を訴えたりもしたのだが、彼は自分が一番大事なため領主選の近いこの時期は全ての問題をなかったことにする。奴らもスプリガン、つまりは選挙権を持っているからだ。

 領主館のピラミッドに僕は入った。スプリガンでは領主への面会は基本的に自由だ。人数が少ないなりに関係を密にしたいのだろう。

 

「ミルネルさん、いらっしゃいますか? レントです」

「――……ああ、レント君か。良いぞ、入ってくれ」

 

 ノックをしてから僕は領主の執務室に入った。

 執務室はピラミッド内部でも高めの位置にあり、石壁なのを除けば社長室のようだ。その中心の柔らかそうな椅子に、ミルネルはどっかりと座っていた。これまた高価そうな木製の机の上には書類が山になっている。

 人材不足かたまたまか、執務室にはミルネルしかいなかった。

 

「早速ですが、脱領したいです」

「――えっ」

 

 普段は悠然とした態度を取っているが、驚かせるとこのように一般市民的な反応を見せる。

 脱領とは字の通り領地を抜けることだ。脱領者(レネゲイド)には何種類かおり、システム上は脱領していないが領地から離れてプレイしている者。領主から『追放』されて領地を抜けなくてはならなくなった者。そして自分から脱領申請をして領主に認められた者だ。僕は三番目になろうとしていた。

 領主に対して脱領したいと発言したため、ミルネルの前には『脱領申請を承諾しますか?』というウィンドウが浮かんでいる。

 

「ほ、本当にいいのか?」

「ええ、そろそろ自由になろうかと。それに翅もカラーチェンジのタイミングですよ」

 

 実はこの三番目の脱領者にだけ起こることがる。それは()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだ。普通はそれでも瞳の色から元の種族が分かるが、僕の場合はバグのせいで瞳も白いため縁は完全に切れるだろう。

 

「うむ、ならば良いだろう。君の幸運を祈っている」

「ありがとうございます。それでは失礼します」

 

 僕が自分に投票しないということを分かっているから、彼はこうも即決したのだろう。良くも悪くも小物である。

 彼が『YES』を押した瞬間、僕の翅から黒い色が落ちていった。墨汚れを落とすようだ。色の落ちた翅は透明にはならず、乳白色になった。

 翅を含めた全身が真っ白に染まった僕が領主館から出てきたのを見て、《死に戻り》していた先程の襲撃してきたプレイヤーが襲いかかってきた。

 『追放』されると元の自分の領地には近づけなくなるが、自分から望んで脱領した場合にそういったペナルティはない。どこの種族にも所属していないという設定のため、種族による制限の影響も受けなくなる。ただこれには欠点があり、逆にどの種族を対象にした恩恵も受けられなくなる。

 例えば、各種族の街ではその種族はダメージを受けない。しかし脱領すれば当然その種族ではないためダメージを受ける。

 つまり今の僕は、抵抗手段を持たないまま嬲り殺される可能性があるのだ。リスポーン地点もこの街なため、殺され、復活、また殺されて復活、と無限ループに陥る可能性すらある。

―――それは、嫌だなぁ。

 まずは先程の両手剣の男。彼らは同じことしかできないのだろうか。こちらからはダメージを与えられないため回避に徹していると奴らは調子に乗ってきた。

 

「へへへ、見ろよアイツ! さっきから避けることしかできてねぇぞ!」

「何人もでかかって、僕に全ての攻撃を避けられている貴方方はド下手糞ですかねぇ」

 

 敢えて挑発すればすぐに乗ってくる。

 

「おうおう、言うじゃねぇか! ぶっ殺してやる!!」

 

 攻めが苛烈になる。表面上だけを見れば。実際は怒りに身を委ねた攻撃なため、先程よりも精度が落ちていた。

 微笑を崩さない僕を見て更に燃え上がったようで、待機していた全員が一斉に攻撃に移ってくる。

 両手剣の男の突進切り、片手剣使いの二人による回転切り、メイスによる叩き潰し、両手斧による切り上げ、等々多種多様な攻撃が僕に降りかかる。

 

「もう少し連携という物を勉強した方が良いですよ」

 

 避けるのは簡単だった。全ての攻撃が地上にいる僕に向かっているのだ、ギリギリまで引きつけてから飛び上がれば簡単に避けられた。攻撃先を失った攻撃は次々に同士討ち(フレンドリーファイア)を引き起こしている。

 全員が攻撃に参加した今、空中にいる僕を止められる人間はいない。

 僕は悠々とデラニックスを出た。




 事なかれ主義が主人公は嫌いなようです。
 余りにスプリガンを悪く書き過ぎたのでどうにかしてあげたいですね。まあ、まともな人間はこんなバグリガンにわざわざ絡まないというだけですが。

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