SAO~if《白の剣士》の物語   作:大牟田蓮斗

46 / 86
 本作を読んでくださっている皆さん、お待たせしました。本当は九月一日に投稿しようと思っていたのですが、なんやかんやと一週間経ってしまいました。申し訳ありません。
 これからはゆったりと投稿を再開したいと思います。
 さて、かなり長い期間が開いてしまいましたが、キャリバー編も遂に完結です! どうぞ。


#42 聖剣

 踏み込んでいった先には、恐らくボス部屋であろう巨大で荘厳な扉が待ち構えていた。狼の氷像なんかもある。その先に乗り込む前に、アスナが全員分のバフを張り直していた。僕も手伝うと言ったのだが、攻撃に回してくれと言われてしまった。先程の金ミノのことを思い出したのだろう。その代わりなのかフレイヤもバフを張ってくれた。()()()()()()支援系メイジなのだろう。

 

「何これ!?」

 

 リズベットが驚きの声を発したのはかけられたバフの内の一つに対してだ。HPの総量増加である。僕もできないことはないが、それをすれば魔力は間違いなく尽きるだろう。それに使用しなければならない単語数もかなり多くなる。それをほんの数単語で行ったのだ。

―――教えてもらいたい……。

 まあ、流石に我慢した。

 

******

 

 氷の扉を抜けボス部屋へと侵入する。するとそこには……、

 

「うっひょー!! 宝の山だぜ!!」

「これ、総額何ユルド……?」

 

 金銀財宝、指輪から金の玉座まで、ありとあらゆる財宝が部屋の両脇に堆く積み上げられていた。

 チラッとフレイヤを確認するも、未だ何かを言う素振りはない。ボス戦がある程度進行したら話しかけてくるのだろうか。

 皆が財宝に目をやっていると、ズシンと重い足音が近づいてきた。

 

「――小虫が飛んでおる」

 

 重低音の声が聞こえる。

 

「ぶんぶん煩わしい羽音が聞こえるぞ。どれ、悪さをする前に、一つ潰してくれようか」

 

 部屋の奥から霜の巨人が現れた。しかし並の巨人ではない。三層のフロアボスも十分に大きかったが、それを遥かに超す巨大さだ。恐らく翅が使えない現状――ヨツンヘイムだからだ――では膝までしか剣を届かせられないだろう。

 首が痛くなるほど見上げる巨体から、その体躯に見合った大きな声が響く。

 そこからの全年齢対象にしては少しばかり過激な話の内容を要約すれば、『裏切れば財宝をやるぞ』だった。折角なのだから、財宝ではなく征服するヨツンヘイムの半分とでも言ってくれればよかったのに。まあ、何があろうとアルンを崩壊させるわけにはいかないので戦闘ルートまっしぐらなのだが。後はフレイヤの花嫁の話だとかもされた。クラインが非常に憤慨している。真実を知ったときの彼の顔が少し楽しみである。

 さて、そんなこんなでボス戦前の会話を終えて戦闘開始だ。

 序盤はスリュムの行動パターンや攻撃範囲を把握することに徹する。全員が慎重にスリュムの動きに集中する。

 

「次! 右足による踏みつけ攻撃、来ます!」

 

 ユイの指示が飛ぶ。相手の攻撃の先読みができるのは非常に有利だ。常に行ってきた僕が言うのだから間違いない。とはいえ序盤は敵の攻撃パターンが分かってもどんな攻撃なのかこちらが慣れる必要があるのだが。

 しばらくはそうして情報収集に徹し、現在の攻撃パターンをある程度把握したところで僕は後衛に移動する。攻撃を避けながら斬りつけたときに確信したが、スリュムに物理ダメージは効きづらい。革のレギンスの物理耐性が非常に高いのだ。それを突破するために魔法攻撃にチェンジしようというわけだ。

 現在は前衛にキリト、リズ、クラインが。中衛にリーファとシリカ、後衛に僕とシノンとアスナ、それからフレイヤである。前衛と中衛でヘイトを固めつつ、アスナが回復。残りの後衛3人でダメージの通りそうなところに遠隔攻撃だ。いわゆる盤石の構えである。

 スリュムの足踏み(ストンプ)攻撃、しかしユイにカウントまでされて避けられない人間はこの場にいない。両拳による殴打も同じ。むしろ避ける際に軽いソードスキルをぶち当てている。氷属性の直線ブレスは僕が発動準備段階で顔に雷撃を当てて撃たせない。スリュムが十二体の取り巻きを召喚するも、シノンの的確な射撃が一瞬で全てを沈める。可哀想になるくらいの封殺である。

 しかし封殺ができていても、少しでも綻びが生まれたら危ないのも事実だ。一パーティでボス攻略をしているのだ、見た目楽勝に見えてもキリキリと神経をすり減らしている。

 十分程度の戦闘でスリュムの一本目のHPゲージが消えた。僕とフレイヤの攻撃魔法が上手く刺さってくれて助かった形だ。

 

「みんな、気をつけろ! パターン変わるぞ!」

 

 キリトが叫ぶ。スリュムは「ぬぅぅぅう」と唸り声を上げ屈むと、大きく息を吸い込んだ。

 後衛の僕達までは届かなかったが、前衛・中衛のキリト達は皆スリュムの方へと引き寄せられている。

 スリュムは今までに見せていなかった広範囲に広がる氷ブレスを放つ。アスナのバフを貫通して五人が凍りついた!

 

「アスナちゃん! 回復準備!」

「分かった!」

 

 大ダメージを予想してアスナは回復魔法をいつでも放てるように準備する。僕は剣を構えた。

 スリュムはこれまた広範囲に衝撃波を伝えるストンプをした。弾き飛ばされた五人のHPバーが一気に真っ赤に染まる。入れ替わりに僕はスリュムへと飛び出す!

 

「シノンちゃん!」

「オーケー」

 

 僕は飛び込みつつスリュムに斬りつけ、その意識を引きつける。俯いたスリュムの顔にすかさずシノンの矢が刺さった。

 

「二人共、三十秒頼む!」

「三十秒と言わず、一分でも」

「無駄口叩かない!」

 

 キリトの声に冗談で返す。いつかやったようなやり取りである。

 シノンに注意されたからではないが、僕の顔も引き締まる。先程まで五人で行っていた部分を一人で受け持つのだ。しかも僕の魔法援護なしで。

―――本当に一分が限界かな……。

 スリュムの両拳の打ちつけ。僅かに生まれる拳の隙間に体を滑り込ませ回避する。新たな行動パターンの蹴りつけは軽いサイドステップで後方に流す。雑魚召喚が行われて僕の周りを取り囲むも、そちらには目も向けない。スリュムの殴りつけ――恐らく雑魚に意識を逸らして当てるつもりだったのだろう――を避けるときには、雑魚は早々にシノンに消されていた。

 久々に生まれた全能感。スリュムの思惑――AIだが――、次の攻撃、後方にいるシノンの行動まで全てが把握できる。

 と、そこで叫び声により意識を無理矢理現実――仮想世界だが――に引き戻された。

 

「「オッサンじゃん!!!!!」」

 

 声の質からしてキリトとクラインだろう。言葉の内容からして、あのイベントが起こったに違いない。

 パーティ表示に目をやると、《Freyja》の名前があった場所は《Thor》に変わっていた。同時に、ボス部屋には金髪の巨大なオッサンが現れていた。

―――良かったぁ。

 何が起こったのか分からなければ『スリュム』でググれば良い、二人の悲鳴が理解できるだろう。

 騙されていたことに気づいて憤怒の形相のスリュムは氷の戦斧を生み出し、巨大なハンマーを持ったトールと打ち合い始めた。

 ポカンとしている皆に声をかける。

 

「さて、みんな! 今の内にラッシュかけるよ!」

「「「「「「「お、おう!!!!」」」」」」」

 

 ここからは作業ゲーだった。スリュムのヘイトは一度もこちらに向かないので、巨大な二人の戦いの余波に気をつけさえすれば大きな的を殴り続けているようなものだ。

 そうして、

 

「これで終いじゃああ!!!!」

 

 トールのハンマーがスリュムの脳天を撃ち落とし、スリュムは轟音と共に倒れた。

 

「……ふ、ふふ。今は勝ち誇るが良い、小虫共よ。だが、アース神族を信ずることは勧めぬぞ……。彼奴らこそ、真の――」

 

 スリュムの捨て台詞の途中でトールがスリュムの身体を踏み抜き、スリュムは粉々に砕け散った。

 

「さて、お主らの手助けがあって余は宝を取り返し、恥辱を雪ぐことができた。どれ、褒美をくれてやろう」

 

 トールからのサブクエスト報酬のようだ。トールはハンマーの柄に指をやると、小さな光を僕に投げて寄越した。

 

「《雷槌ミョルニル》じゃ。それでは、アルブヘイムの住人達よ、さらばだ!」

 

 そう言うとトールは雷になって消えてしまった。

 

「ふへぇ、疲れたぁ。にしてもレントよぉ、お前ぇ知ってたのか? フレイヤさんのこと」

「一応ね。それよりみんな、まだクエストは終わってないよ?」

 

 ボス戦が終わって床に座り込んでいた全員の頭に疑問符が浮かぶ。僕は溜息を吐いて全員の顔を見渡した。

 

「ウルズさんからの依頼は『エクスカリバーを引き抜いてくれ』でしょうが」

「「「あっ」」」

 

 聖剣という名前でキリトが跳ね起きる。他の皆もようやく気づいたようだ。

 

「ユイちゃん、マップに何か変化は?」

「はい、玉座の後ろに階段が出現しています!」

 

 その言葉を聞き、全員で玉座――スリュム用のため馬鹿でかい――の裏へと走る。そこには下りの螺旋階段が出現していた。キリトを先頭に駆け降りる。三段飛ばしで落ちるように降りるキリトは風のようだ。

 螺旋階段が終わると、そこは少し広い玄室のようになっていた。

 中央には氷でできた立方体があり、そこには――

 

「これが、《聖剣エクスカリバー》……」

 

 ホウと息を吐く声が聞こえる。黄金の輝きを持ち、精緻な飾りが施された長剣は美術品のようだった。

―――まさに、《伝説級》……。

 

「ほら、早く抜きなよ」

 

 いつまでも剣に手を出さないキリトを急かす。「お、おう」と漏らしてから、キリトは聖剣に手をかけた。

―――何してんの?

 キリトはそのまま動かない。いや、よく見ると力むように唸り声を上げている。

―――まさか聖剣が抜けない、とか?

 皆もその様子に気づいたようで、口々に応援する。

 

「頑張れ、キリト君!」

「ほら、根性見せなさいよ!」

「が、頑張ってください!」

「おら、いけぇ!」

 

 そして、

 

「うわっ!?」

 

 聖剣が抜けるのは一瞬だった。反発がなくなったキリトはその勢いのままこちらへと飛んでくる。それを全員で受け止め、顔を見合わせて笑う。今度こそ、本当にクエストクリアだ。

 

 

 

 ゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

 これだけで終われたらどれだけ良かっただろうか。

 覚えているだろうか、ウルズの言葉を。彼女は『聖剣によって世界樹の根が絶たれた』と言った。つまり聖剣が抜ければ世界樹の根は再び伸びるのだ。

―――まさか、こんな早いとは思わないよっ!

 流石は世界樹と言ったところか。氷の立方体に見えないほどに封印されていた根は、既に僕の脚ほどの太さになっている。

 当然このスリュムヘイムは世界樹の根に接続されるように浮かんでいた。そしてその根が伸び始めた。何が起こるだろうか。まあ、簡単なことだ。

 

 

 スリュムヘイムは崩壊を始めた。

 

 

 クラインがジャンプで上がろうとでもしたのか力を籠めて飛び上がり、凄い音を立てて着地した。その振動によってかは分からないが崩壊が一気に進み、僕らが乗っていた部分が完全に崩れ落ちる。

 

 

 

「えっ……!?」

 

******

 

~side:シノン~

 私はクラインを責める皆を横目で見ながら、レントを見ていた。レントは顎に右手を当てて何か考え込んでいるようだった。

―――やっぱ、ああいう姿が様になるわよね。

 なんてことを思っていると、私を呼ぶ声が聞こえた。

 

「しののんっ!」

「シノンっ、早くこっちに飛べっ!!!」

 

 驚いてそちらを見ると、キリトとアスナがこっちに手を伸ばしていた。と、彼らが浮き上がる。

―――いや、違う!

 彼らが上がっているのではない、私が()()()()()のだ。

 立っていた場所がどうやら亀裂の上だったようで、何個かに分かれた氷の床のどれも私の足元にはない。そして落ちていくのは先の見えない真っ黒い闇。

 それを見て、体がピクリとも動かなくなる。恐怖に足を掴まれてしまった。

 全てがゆっくりに見える。キリト達の乗っていた氷塊も落下中だが、あちらは空気抵抗が大きいようで私よりも幾分かゆったりと墜ちている。

―――誰か、助けて……。

 願いが通じたのか、皆が乗っている氷塊から影が飛び出した。

 

「シノンっ!!!」

 

―――レントッ!!!

 レントは体を垂直にして私にかなりのスピードで向かってくる。彼に手を伸ばせば、その手をレントは左手で掴み、ふわっと私の体を自分の体に引きつける。こんな危機的状況にもかかわらず、この距離に彼がいることが恥ずかしくて仕方がない。

 私を抱き寄せたレントは右手で剣を抜くと、何らかのソードスキルを放った。それにより上方向へのシステムアシストが入り、落下のスピードが僅かに緩む。

 

「くっ――」

 

 レントは苦悶の表情を見せながら片手でソードスキルを連発する。足場のない空中で、しかも片手でのスキルコネクト。まさに神業だ。

 しかしそれも長くは続かない。一瞬の硬直が起こる。随分と落下のスピードは落ちたが、未だにキリト達の氷塊には手が届かない。

 硬直から解放されたレントは今度は右手も使って私を抱きかかえる――お姫様抱っこである――と、足元に来た氷塊を蹴り、斜め上へと飛ぶ。

―――嘘っ!?

 落下速度が落ちた私達の下にはいくつかの氷塊がある。それを足場にレントは氷から氷へと飛び移り始めたのだ。そうして少しずつ皆がいた氷塊へと、上へと昇っていく。

 すっと白い物に巻かれて私達は何かに乗せられた。

 

「トンキー!」

 

 あの空飛ぶ白い象クラゲが迎えに来てくれたのだった。

 

******

 

~side:レント~

―――ふぅ、危なかった……。

 あのまま跳躍を続けても限界が来るのは目に見えていたから、トンキーが迎えに来てくれて本当に助かった。まあ、クエストを受ける条件が像クラゲと絆を結ぶ――羽化させる――だから移動用なのだろうという予測は立てていたのだが、実際に来てくれるまではヒヤヒヤしたものだ。

 氷塊に乗っている他の皆の方へと向かう。スリュムヘイムからの落氷は続いているのであまり近くまでは行けなかったが、皆が次々と飛び乗ってくる。

 最後に残ったキリトが聖剣を見つめている。重量的に跳躍距離が足りなくなりそうなのだろうか。

―――あっ。

 キリトは潔く聖剣を手放し、トンキーへと飛び移ってきた。しかし目は未だに墜ちていく聖剣を追っている。

 

「――二百メートルくらい、か」

 

 そんなキリトを見かねてか、伝説級(レジェンダリィ)が失われることが歯痒かったのか、シノンは弓に矢を番えた。そしてスペルを紡ぐと目を細めて矢を放った。

 放たれた矢は放物線を描いて飛んでいき、聖剣へと見事に命中する。そして具現化した光の紐――さっきの魔法だ――を伝って回収する。

 その場はシノンへの賛美で溢れた。

 シノンは一瞬こちらに目を向けたが、僕はキリトへと顎をしゃくる。そちらを見たシノンは苦笑した。

 

「っはぁ、そんな顔しないでも上げるわよ」

「ほ、本当か!?」

「嘘吐いてもしょうがないでしょ。――代わりにこの冒険を忘れないでね。その剣があるのはここにいる全員のお陰なんだから」

「もちろん!」

 

 場がほんわかした空気になる。

 トンキーが声を上げると、僕らの意識は前方へと移る。

―――おお……。

 あの巨大な氷塊、スリュムヘイムが遂に完全に落下を始めていた。ヨツンヘイムの大穴へと落ちていった氷塊は水に飲まれる。

―――水?

 なんと、ヨツンヘイムの大穴はいつの間にか澄んだ水に満たされた大きな湖になっていた。これが《ウルズの泉》だろうか。

 神秘はそれだけでは終わらなかった。

 根を断っていた原因が取り除かれた世界樹は、どんどんと下に伸びていく。《ウルズの泉》に根の先が浸かる。

 

 

「わぁ――」

 

 

 呆けた声が出るのも無理はない。ウルズの泉を中心に緑の波動が広がったように見えた。そして風が吹くと、氷と雪に覆われていたヨツンヘイムに緑が溢れた。

 草が生え、木が伸びる。若葉が育ち、新芽が萌える。荒廃した大地はすっかりその面影を失くし、豊穣の大地になっていた。

 地上及び空中、そして水上には象クラゲ型邪神、いや、《丘の巨人の眷属》が嬉しそうに飛び回っていた。我が物顔で歩いていた《霜の巨人の眷属》の姿はどこにもない。

 感動してトンキーに話しかけているリーファを尻目に、僕はウルズを探す。ここまで土地が回復すれば彼女の力も回復しているはずである。

 

 

「よくやってくれました、妖精達よ」

 

 

 その声は突然現れた。クエスト依頼時も唐突だったので今更驚きはしないが。

 ウルズ()とのやり取りを要約すると、まずウルズから感謝の言葉。それとスリュムも言っていたアース神族への忠告。それからウルズの妹達からもお礼をしたいとのことで、二人――二柱の方が正しいのか?――のこれまた《運命の女神》の名前をした女性が現れた。彼女達からは感謝の言葉と、大量のユルドにアイテムを送られた。その後ウルズから改めてエクスカリバーを受け取り、クラインが妹の方から連絡先を貰ってクエスト終了のウィンドウが現れた。

 

「さて、クエストも終わったことだし、リアルで忘年会兼打ち上げでもやる?」

「「「「おー」」」」

 

 こうして、僕の今年最後のALOでの冒険はお昼過ぎに無事終了した。




 最後は駆け足になってしまいましたが、原作との変更点がほぼ皆無なので良いかなと。
このままマザーズ・ロザリオに行くか、一本短編(打ち上げ回)を入れるか悩んでいますが、恐らくマザーズ・ロザリオになると思います。
 それではまた次回。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。