暴牛所属の偽・獅子王   作:〇坊主

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 前のアプデにて乳上の宝具演出が顔面ドアップ宝具演出に進化しましたね
 乳上好き…
 (´・ω・`).;:…(´・ω...:.;::..(´・;::: .:.;: サラサラ..
 
 

 サボってたら公式で星魔法出ちゃったけど、修正するのは面倒なのでこのままでいきます(丸投げ
 
 


王都防衛戦

 

 

「キャァァアアアア!!」

「な…何事だぁ!!??」

 

 至る所で発生する爆発。

 そして見ただけでも正常でないとわかる人の形をしたナニカがクローバー王国の首都を襲っていた。

 ほんの数分前まで王族貴族たちが優雅に食事を楽しんでいる時間帯。

 それが突如乱され、そして混乱の渦へと巻きこんでいくこととなる。

 

「ハハハハハ!!壊せ壊せ壊せ壊せ壊せェェェエー!!」

 

 その騒動の中心で叫ぶ者がいた。

 身長は170を越え、長髪と左目を覆い隠す眼帯が特徴的な男だ。

 慌てて駆け付けた魔法騎士団員をも飲み込んでしまうほどの人海戦術。

 それが更に敵方の兵力を増やしてしまうという悪循環に陥ってしまっていた。

 

「王族以上の魔力を持っていても、オレを嫌悪し、排斥しやがったテメェ等全員…

 ぶっ壊れちまえ!!ハハハハハ!!」

 

 影が差したように暗く染まる地面から這い出てくる元人間だったもの。

 主の命を全うするかのように腕が捥がれようと、胴体に穴が開こうと、胴体が切り離されようと関係ない。

 蠢く大量の蟲の如く、そして立ちはだかる壁の如く、数という圧倒的な物量を前面に押した戦術により既存の魔導士達だけでは対処が困難になっていた。

 

 建物が倒壊し、逃げ遅れた者達が一人残らず食い散らかされる。

 クローバー王国の歴史においても類を見ない首都の襲撃。

 被害はすでに大きくなっていたのだが、幸いにも被害はトップ層が暮らす王貴界だけに留まっており、平界と恵外界に被害は出ていない。

 これによって魔導士を散開させずに済み、迎撃が成功している地点もあるのだがほとんどが押されている現状だった。

 

「何だ…何が目的だ…!!」

「オマエら…こんなことをしてただでは…ギャァ!?」

 

 抵抗しようとする者達は亡者の群れに飲み込まれ、その命を散らしていく。

 魔法で迎撃しても亡者たちはすでに人ではない存在。

 腕が捥がれようとも腹に大穴が開こうとも、移動に支障がでないのであれば関係ないと言わんばかりに進行をやめることはなく、眼前の生き物に食らいつく。

 そしてその被害者たちが屍霊(しりょう)魔法によって進行を助ける先兵になるという悪循環が事態の鎮静化を妨げていた。

 

「怯むな!!何としても応援が来るまで持ちこたえろ!!我らクローバー王国を護るのだ!!」

 

「護れねぇよ…!テメェらクズじゃぁあ!!失せろクズ!クズ!!クズ!!!」 

 

 地面から湯水の如くあふれ出てくる亡者たち。

 どうにか時間を稼ごうとする者たちの姿を見て、屍霊(しりょう)魔法の使い手は罵倒と怨嗟の声を挙げながらその魔力を高ぶらせていた。

 

「ハハハハハッハ!!壊れちまえ!!街も!人も!王国も!!大っ嫌いなこのくそったれな存在すべて!!ぶっ壊れちまえ!!」

 

 今以上の損害を。

 今以上に悲鳴と血飛沫を。

 

 己の脳内に浮かぶ見るも無残な光景にこの王国を変えるべく、男が嗤ったその瞬間に流れが変わる。

 

「だったら…オレがすべて護る!!」

 

 蠢く死体をあふれんばかりの膂力で吹き飛ばしながら、戦況を大きく変える存在が戦況を切り裂いた。

 (アンチ)魔法の使い手 アスタ――最前線に到着――。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

「魔力を回せ!これ以上先に、敵の侵入を許すな!!」

「「「「ハイ!!」」」」

 

 アスタが屍霊(しりょう)魔法の使い手と相対したのよりも少し早い時刻。

 防衛に回っている多くが敵の猛攻によって前線を下げている中で、迎撃を成功させている部隊を指揮している男が声を挙げて奮起する。

 それに合わせて後続で準備を完了させた者たちが一斉に魔法を放って屍霊(しりょう)を吹き飛ばして行動不能にしていた。

 

「隊長!敵勢力、勢いが落ちる気配がありません!」

「わかっとるわ!だからと言ってここを墜とさせるわけにはいかん!」

 

盾魔法

“不屈の盾壁(たてかべ)

 

 人一人なら軽く隠してしまうほどの大盾を幾重にも重ねて防御を厚くし、それを侵入者が動きづらいように配置する。

 それによって塊がいくつかに分かれたところを後方の者たちが迎撃を加えて各個撃破。

 襲撃からわずかな時間で集められたフリーランスの魔導士も含めた防衛隊は、隊長と呼ばれる優れた指揮官の元で各々の力を遺憾なく発揮して今も戦線を維持していた。

 

 この緊急事態にクローバー王国が有する魔法騎士団が動かないはずがない。

 彼らがこの緊急事態を解決するまで、この場に集った者たちはわずかな休憩をローテーションで取りながらいつ終わるかわからないこの襲撃に対応していた。

 

「死んでもなお動き続ける死体…厄介極まりないな…。ここはなんとかなってはいるものの、他の場所で対応に追われている者たちは大丈夫なのだろうか…」

 

 自分たちはとある魔法騎士団員から常在戦場(じょうざいせんじょう)の心構えを説かれてから、鍛え続けていたおかげで何とか対応できているものの、遠くから少なくない戦闘音や爆発音、倒壊の音が鳴り響いている。

 状況が好転しているとは彼らには思えなかった。

 

「あらぁ?自分たちのことは棚に上げて他人の心配ぃ?」

 

「っ!」

 

 自分たちとは違う声音を聞いた一同は一斉に声の方へと視線を向けた。

 王国の者たちが身に纏うフードとは異なる意匠。

 屍霊(しりょう)たちに見向きもしない行動。

 誰が見ても今回の襲撃者であると判断ができた。

 

「隊長!」

「下がっていろお前ら!」

 

 亡者の群れから悠然と歩みを進めるフードを被った魔導士。

 声音から女の声であることは理解できた隊長は、どんな行動をしてこようとも防ぎきるべく、全身に魔力を纏って相手の出方を伺った。

 

「クスクス」

 

 それが致命的な失敗だった。

 

「なっ!?」

「残念でしたぁ♪蟲毒の沼に沈みなさいぃ」

 

蟲毒魔法

“這い上がる蟲沼”

 

 相手が魔法を詠唱しきったとき、最初に気づいた違和感は足だった。

 動こうにも感覚がなくなっている。全く動かせない。

 いったいなぜと足元を見たとき、己に置かれた状況を理解した。

 

「うぉぉおおおおお!!!??」

 

 両足が沈んでいた。

 厳密にいえば違う。地面に引き込まれていた。

 

 百足(ムカデ)(サソリ)、蜘蛛や蛇などの毒をその身に秘めた存在が、まるで人の手を形どるかの様に足に纏わりついている。

 その追加効果として己の足の感覚を奪いながら沼に引きずりこんでいるのだ。

 あまりの多さに遠目から見れば沼そのものが意思をもって動いているように見えるだろうその魔法は、触れた対象の触覚を奪って麻痺させながら毒殺を行う範囲魔法。

 一度触れれば耐性を持たぬものなど瞬時に無力化できるほどの毒魔法だ。

 

「あははぁん♪いいわぁ、もっと絶望し、恐怖したその表情を見せて頂戴ぃ!」

 

 数多の害虫に取り込まれるの毒の手から何とか抜け出そうともがくも感覚麻痺している身体が動くことはない。

 後方で迎撃を行おうとしていた魔導士たちも同時に沼へと引きずりこめていることを確認した魔導士は深くかぶっていたフードを取り、愉悦で上がり切った表情を露わにした。

 

「あぁぁぁああ゛あ゛あ゛!!」

 

「いいわぁいいわぁ!あなたたちぃ!もっとよぉ!もっと私を興奮させて頂戴ぃ!!」

 

 ゆっくりと、襲撃を仕掛けている事実を忘れたかの様に沈みゆく魔導士たちを恍惚(こうこつ)の表情で見届けるその女は、かつてクローバー王国で指名手配されていた女であった。

 己を律することができずに、蟲毒魔法を用いて彼女に近づいた男5名を毒殺。

 騎士団員らから逃れながら周囲に毒をまき散らして周囲の村民に被害を出したとの記録が残されている。

 その最後は騎士団の追撃によって魔力切れの状態を起こし、態勢を崩して渓谷から転落した。死体の確認をすべく降りようとしたところで地殻変動が発生して完全に埋まってしまったことで追跡ができなくなってしまった経緯があった。

 

 彼女が今回の襲撃に加担したのは、クローバー王国に恨みがあった…というわけではない。 

 只々、彼女には悪癖があった。

 

 それは眼前で己の毒に悶え苦しみ、そして絶叫を挙げる者たちの表情を見ること。

 それが生まれ落ちてから自覚してしまった彼女の性。

 今回加担したのは、簡単な理由。怨嗟と悲鳴に満ちるであろう今回の襲撃は彼女の興奮を湧き立て、そして己を満たしてくれるものだと結論づけたからだ。

 

「あ゛あ゛………」

「クスクス、フフフフフ!」

 

 そして今、王国にもたらされている惨状は彼女を満たしてくれるものであった。

 ただ唯一、彼女は失念していた。忘れてしまっていたのだ。

 事前に厄介な存在として伝達されていたはずの存在を。

 

 

―――聖槍抜錨

 

 

 その言葉が耳に届いたと同時、閃光が奔る。

 意識を完全に眼前の男たちに向けていた彼女は、どんな手を使ったのかはわからなかった。

 先ほどまで蟲毒沼に沈めていた者たちが全員いなくなり、沼自体も吹き飛ばされている。

 その状況が己の獲物を完全に奪われたということだけ理解できた。

 

「あなたがあの方がおっしゃっていた、シャムミッドねぇ?」

 

 話に聞いていた容姿と一致する。

 どれだけ強いのかなどの話は完全に聞き流していた彼女であったが、興味自体は沸いていた。

 行動する際、余計な時間をかけすぎるなとあれほど口うるさく言われていた目の上のたん瘤。

 民のため、国のため、我が身を粉にして働く存在――。

 

「クフフフフ…!どんな表情を見せてくれるのかしらぁ?その凛とした顔が恐怖で塗り替えられるその瞬間、楽しみだわぁ♪」

「――そんなにしゃべりたいのなら、独房で存分に語ってください」

 

 シャムミッド、戦闘開始。








・隊長
 平民の出だが魔法は「盾魔法」であり、名の通り防御面においては他の魔導士よりも高いのだが、魔法帝の変革前の入団希望者であったため、入団ができずに酒場で飲んだくれてた現40代のおやっさん
 職業は大工仕事を担っているが、時折フリークエストを受けつつ鬱憤を晴らしていたところにとある魔法騎士団員によって日頃から仕事仲間とともに訓練に励む国民の鏡
 訓練に励むにつれて指揮能力の才が芽生えてきたことで慕う者達から隊長と親しまれるようになる
 一体どんな団員が心構えを説いたんだ…(すっとぼけ


 
・王都襲撃
 原作でもあったやつ。
 ぱぱっとカットしながらも要点は踏まえてやっていきたい
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