『完結』家族ができるよ! やったねモモンガ様!   作:万歳!

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ぶくぶく茶釜「モモンガさんの馬鹿、アホ!! NPCたちの手綱をしっかり握っていてよ!」


第6話

 ジルクニフは疲れていた。帝国の貴族たちの反発を抑えて、ある法案を通させるために。

 

 それはパンドラズ・アクターに言われた従属の条件であるアインズ・ウール・ゴウンの神々が定めた、男の子は女の子の格好を、女の子は男の子の姿にするという法案であった。

 

 貴族たちは反対以上に困惑が大きかった。自分だってそう思う。というより嫌だ。だが弱音を見せる訳にはいかない。強権を以て押し通した。自分の子どもたちにはすでに適用させている。王子は特に嫌がっていたが無理矢理着させた。農民たちにまで一刻も早く普及させなければならない。そのための考えを頭と手と口で側近達とまとめている時だった。

 

「陛下、レイナースです」

 

「どうしたレイナース、見ての通り私は男の子は女の子、女の子は男の子の格好にさせる法案で掛かりきりなんだが?」

 

「パンドラズ・アクター様から、新たな命令が下りました」

 

 目を瞬きさせる間に、ジルクニフは疲れた顔から、鮮血帝の顔になる。何かは分からないが、重要なことだと考えて。

 

「元々は陛下に直接やり取りされる予定らしかったのですが、陛下が忙しかったので、私に代わりに勅命が下りました」

 

「そうか、すまんなレイナース」

 

「いえいえ、私としても手柄を立てられる機会を頂き感謝してますわ」

 

 手柄を立てる。厄介事だ。だが聞かないという選択肢はジルクニフにはない。知るのを後回しにすれば帝国が亡国になる可能性もあるのだから。

 

「次回の戦争は冒険者組合を、徴用してほしいとのことでした」

 

「何? 冒険者たちを?」

 

 何が狙いだ? ……冒険者たちを徴用する。軍事力は強化されるが反発は強い。それに恐らく一度目は無理矢理従わせることができるだろうが、二回目は無理だろう。即座に別の冒険者組合に所属しかねない。何故こんな命令を出すのか……。ジルクニフには分からなかった。

 

(帝国を弱体化させるためか? いや、そんなはずはない。帝国を弱体化させる意味がない。パンドラズ・アクターだけで我々を皆殺しにできるはずだ……となれば別の目的があるはずだ)

 

 そして少し考えて思いつく。王国のアダマンタイト級冒険者達を戦争に参加させるための方便だと。王国のアダマンタイト級冒険者達はリーダーが国の貴族だ。

 

「――つまり、王国のアダマンタイト級冒険者達を民衆を搾取する貴族の一員と見做させる訳だな?」

 

「御明察でございます」

 

 筋書きはこうだ。搾取されるのかの合言葉で王国民の士気をくじき武器を手放させる。それを貴族たちすべてに見させるという訳だ。お前たちは自分達にとって悪であると思わせるということだろう。

 

「分かった。バジウッド聞いていたな? 帝国の冒険者組合に直ちに赴き……いや違うな。命令された通りに、従うだけでは芸がない……噂を立てろ。王国は今度の戦争で貴族であるアダマンタイト級冒険者達を徴用するだろうと、な。もちろん王国にも届かせろ」

 

 これなら帝国がアダマンタイト級冒険者達を徴用する理由付けになる。ただのイヌでは何時か切り捨てられるだろう。あちらが望んだ成果以上を出せるというところを見せておくべきだろう。

 

「フールーダにも伝えておけ。パンドラズ・アクター殿の命令でアダマンタイト級冒険者達を徴用するから、場合によっては脅しのために動けとな」

 

「あー陛下。フールーダ様と話すのは難しいと思われます」

 

「……そうだったな」

 

 フールーダは魔導書の解読に時間を取っている。思わず苦虫を潰してしまう。それを奪うようなことをすれば、自分ですら殺されかねない。しかしその言葉を待っていたかのようにレイナースが口を開く。

 

「陛下、よろしければ私がフールーダ様を説得してこようかと思いますが、よろしいでしょうか?」

 

 ジルクニフが目を細める。レイナースが何を考えているのかを思考する。そして気づく……恐らくフールーダを説得することもレイナースに下された命令の一つなのだろうと。

 

 それが上手くいけば、顔の呪いを解呪してもらえるのだろう。

 

「分かった、レイナース。フールーダのことはお前に任せる」

 

★ ★ ★

 

 ネムは怒っていた。それはツアレ達、奴隷にされていた者たちへの同情心からであった。どんな事があったかは凡そネムも把握した。本来なら分からなかったはずだが、サトルとの一連の行為で一体彼女たちに何が起きたのかが分かるようになっていた。それは愛し合う男女だけが行っていい行為だとネムは思っている。

 

 ツアレ達に関してはセバスという男の人が、優しくしている。それで心の傷が癒されてくれればと思う。

 

 だが、それだけじゃない。親に売られた者、地獄を見たもの、自分と同い年ぐらいの子どもたちもいる。ネムでは想像できないひどい目にあった子たちもいるのだろう。

 

 そう言った人たちの精神を安定させるのが、現在長く住んでいる元々カルネ村在住の者たちの仕事となっていた。

 

 もちろんナザリックからも援軍が来てくれている。それは小さくなったユリ・アルファであったりペストーニャ・S・ワンコだったりする。どちらも自分にも親切だ。

 

 だがそれ以上に心に傷を持った者たちの癒しのために、サトルの命令で来てくれているのだ。

 

「ひどい、ひどいよ、こんな国滅んじゃえばいいんだ!」

 

 その言葉を吐きながらいつも通りナザリックのサトルの部屋へ帰還する。サトルに直訴するために。

 

「サトル、お願い。王国を滅ぼして! 許せない。皆、皆ただ生きたいと考えていただけなのに……こんなのってひどいよ!!」

 

 その言葉にサトルは重々しく頷く。サトルも自分と同じ思いでいてくれるのだろう。

 

「ネムの言うとおりだ。今年中には王国を滅ぼす。私も現在王国を滅ぼす計画はパンドラズ・アクターに一任している。どういった内容なのか聞いてみよう」

 

 そう言うと何らかの魔法を悟は発動させた。

 

『パンドラズ・アクター聞こえているか? 今すぐこちらに来れるか?』

 

 その言葉がネムには聞こえる。最初あった時みたいにサトルが直接王国を滅ぼしてくれてもいいのになと思いながらパンドラズ・アクターが来るのを待つ。

 

 そしてドアがノックされる。

 

「入れ」

 

「父上! ただいま参りました! 御用の趣は何でございましょうか?」

 

「一つ確認したい事ができてな、王国を滅ぼす計画だがどうなっている?」

 

「その事でございますが、ネム様に一つお願いしたい事があります」

 

 頭に?がつく自分が王国を滅ぼすのに役立つことがあるだろうかと。

 

「今私が考えている王国滅亡計画ですが、ネム様に要になっていただきたいと考えております」

 

「待て、パンドラズ・アクター。ネムを危険な目に遭わせる気か? 駄目だ。それは駄目だ!?」

 

「待ってサトル! 私が王国を滅ぼすのに役立てるんですか?」

 

「はい、むしろネム様の言葉で王国が亡ぶように道筋を立てます」

 

 その言葉にネムは考える。自分が何ができるかは分からない。だが、自分の力で王国を滅ぼせるのなら滅ぼしたい。そんな考えがネムには浮かんでいた。

 

「分かりました! 私が王国を滅ぼします!」

 

 その言葉にサトルが目を変える。その表情はとても怒っていた。私やパンドラズ・アクターでなければ委縮してしまう程だろう。そういえばパンドラズ・アクターはサトルのことを父上と呼んでいたが私は義母になるのだろうか?

 

「駄目だ駄目だ駄目だ!? ネムを危険な目に巻き込ませるわけにはいかん!? パンドラズ・アクターその提案は却下だ!」

 

 サトルが怒りながらパンドラズ・アクターの提案を否決する。自分を思ってくれてのことだと分かる。だが自分はサトルに甘えっぱなしは行けないと思う。自分で出来ないならサトルにお願いするべきだろうが、自分でできるなら自分でするべきである。

 

「ううん。私やるよ。サトル。私はいつもサトルに甘えてばっかりだもん。私だってサトルの役に立ちたいし、王国に復讐したいもん」

 

「だとしてもだ!! ネムを危険な目に遭わせることは許さん。たとえネムが望んでいたとしても、それだけは認められん!?」

 

 俺をひとりにしないでくれ……。小さくサトルが呟いた。そんなサトルをネムは優しく抱きしめる。自分のために怒ってくれている人を思って。

 

「大丈夫、私はずっとサトルの傍にいるよ……だから今回は認めて、私もサトルに甘えてばっかりは嫌だもん」

 

 暫くよしよしとサトルの頭をいつものように撫でる。そうしているとサトルが頭を挙げる。自分の体を触りながら。目の前にいるのを確認するように。いつの間にかパンドラズ・アクターは消えていた。

 

「――お仕置きだ。言うことを聞かない子には、お仕置きが必要だと思う」

 

 そうするといつも行為を行う時と同じような体勢、所詮バックの体勢を強制的に取らされた。そして――

 

「お尻ぺんぺんだ」

 

 そう言うとスカートをめくりサトルがお尻を叩きだした。恥ずかしさと痛みが走る。痛い。だから言葉を発していた。

 

「痛い、痛いよサトル! ひどい、ひどいよ!」

 

「痛くしてるんだから当然痛いんだよネム、戦争に参加するっていうんだからお仕置きをしないとな」

 

 ペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペンペン。……痛みだけでなくエッチなことに通じてる気がしてあそこが濡れてきた。時々お尻を叩かれるのだ。それと同じような感覚が走ってしまった。

 

 そしてサトルはそれに目ざとく気づいたようだ。

 

「まったく悪い子だ。お仕置きしているのに感じてしまうなんて。こっちの方もお仕置きしないとな」

 

 それに元気よく反応してしまう。

 

「うん、こっちもお仕置きしてください!」

 

★ ★ ★

 

 

 そうして暫くイチャイチャした後、悟はもう一度パンドラズ・アクターを呼ぶ。ネムは息絶え絶えになっているが意識はある。何とか話に参加できるだろう。

 

「それで、パンドラズ・アクター。ネムを一体どのように戦争に参加させるつもりだ。危険なものなら私は反対させてもらうからな」

 

「はい、まず大前提ですがネム様に危険はございません」

 

「ふむ、それはどういうことだパンドラズ・アクター?」

 

「今回の戦争ですが、既に王国の敗北はきまっております。王国の兵士たちは貴族や王族に対して不信感を持っています」

 

 不信感を持っている。それは理解できる。確かに今までパンドラズ・アクターやセバス達が集めた情報から、王国の民たちの国への忠義信は薄いのは理解できる。

 

「それは分かったが、ネムに何をさせるつもりなんだ? パンドラズ・アクター」

 

 パンドラズ・アクターを強くにらみつけるように悟は話しかける。悟にとってネムは唯一対等な家族だ。もう二度と家族を失いたくない。それが悟を支配する感情だ。

 

「はい、ネム様には戦場で王国の民たちへ話しかけてほしいと思っています」

 

「話し、かける、だけで、王国を、滅ぼせる、んですか?」

 

 息を切らしたネムが自分とパンドラズ・アクターの会話に参加した。だがこれは悟も気になっていることだ。話しかけるだけで王国を滅ぼせるとはどういうことだ?

 

「王国戦士長を覚えていらっしゃいますでしょうか?」

 

「……ああ、あいつか。何か関係があるのか?」

 

「貴族が平民の成り上がりを謀略で殺そうとした。それも王の側近と言われる人物をです。その事をネム様の体験を踏まえて、戦場で暴露して頂きます。これで士気は無くなります。また同じように奴隷にされて苦労していた者たちの話もネム様にして頂きます。そうすれば武器を捨てるものが出るでしょう」

 

 武器を捨てる……なるほど、パンドラズ・アクターは王国兵の士気を攻めようと言っているのだ。確かにそれを聞けばネムに危険性は無いと思われる。

 

「もちろん戦場には完全不可視化を行ったうえで私とコキュートス殿で裏からネム様を護衛いたします。表の護衛もこの世界の基準で言えば逸脱者に到達したブレイン・アングラウスと森の賢王を護衛として配置いたします。これで戦場で万が一が起きる可能性はありません。さらに言えばアダマンタイト級冒険者達達を徴用するように、帝国の皇帝に命じているので、ネム様の安全は確保できているかと」

 

 なるほど……納得は出来た。確かにそれならネムは安全だろう。王国を滅ぼすことも可能だろう。だが一つだけ追加しなければならない事がある。

 

「パンドラズ・アクター。その作戦だが一つだけ追加だ。私も完全不可視化を使ったうえでネムの隣にいる。それがその計画を行う条件だ。」

 

「畏まりました」

 

 そして時間は流れる(なお、ネムと致した模様である)

 

★ ★ ★

 

 

 

「そう固くなるな、デミウルゴス」

 

「はっ畏まりました、伯父上」

 

 デミウルゴスは伯父上とともにナザリックスパリゾートを訪れていた。何でも、守護者一人一人と話し合ってコミュニケーションを深めようという発案だという。発案者はネム・エモットだという。感謝すべきだろう。後は、お子を産んでくだされば最高だ。

 

 デミウルゴスからすれば嬉しい限りである。今は脱衣所で二人で共に服を脱いでいる。本来ならデミウルゴスにも伯父上にも風呂など必要はない。無駄にすぎない。それを楽しむのだ。楽しめるのだ、本当に嬉しい限りである。

 

「さてまずは体を洗うか……デミウルゴス背中を流してくれないか?」

 

「はっ畏まりました」

 

 伯父上に言われた通り背中を洗う。自分で洗うこともできるがやはり背中は一人では洗いにくい。何よりもこれもコミュニケーションの一環なのだろう。自分が反対すべきことではない。むしろ進んでやるべきことである。

 

 そうして数分も立たないうちに背中を洗い終わる。そうすると伯父上がこう申してきた。

 

「よし、デミウルゴス背中を貸せ、私が洗おう」

 

「ありがとうございます。伯父上」

 

 その言葉に従い伯父上に背中を見せる。ごしごしと背中を洗われる。体が清々しいと感じる。何よりも伯父上とこんなコミュニケーションを取れているのは、守護者の中では自分とマーレだけだ。嬉しい限りである。

 

 背中が洗い終わる。

 

「よし、背中は洗い終わったな。後は体を洗おう。その後は二人でナザリックスパリゾートを堪能しようじゃないか!」

 

「はっ畏まりました、伯父上!」

 

 できる限り丁寧に体を洗う。至高の御方方が作ったスパリゾートを汚さないように。それと同じぐらい早く洗う。心が弾んでいるのが分かる。

 

 マーレが自慢していた。お風呂で自分の創造主のことを話してもらったと。恐らく今回は自分へのねぎらいで、創造主のことを話して頂けるのだろう。心が弾まない訳がない。

 

 そして通常のお風呂に入り二人でゆっくりと息を吐く。

 

「さて、何を話したものか、デミウルゴス何か聞きたい事はあるか?」

 

「……よろしければウルベルト様のことをお話して頂けると嬉しいです」 

 

 伯父上を見る。その顔には喜色と絶望が浮かんでいた。何故だろう。

 

「そうだな、ウルベルトさんのことを話すとなると、たっち・みーさんのこととリアルのことも話さなければならないだろう。長くなるが、構わないか?」

 

「はい、もちろんでございます!」

 

 長くなる。それだけ多くのことを話して頂けるのだ。自分の創造主のことを詳しく知っている者は少ない。そんな中、一番知っている方から詳しく話して頂ける感謝しかない。

 

「そうだな、どこから話すか。ふむ、デミウルゴス。お前とセバスの仲はどうだ? 仲は良いか?」

 

「もちろんでございます、同じ創造されたNPCでございます。不和などある訳がありません」

 

「本当にそうか?」

 

 深く考える。確かに仲がいいはずだ。だが……。自分でもよく分からない感情だが。思うところがある。それを自然と口に出していた。

 

「いえ、確かに少しですが気にくわないと言えばいいのですか……思うところはあります」

 

「だろうな。お前たちNPCは創造主たちの仲の良さを引き継いでいる面がある」

 

「では、ウルベルト様とたっち・みー様は不仲だったのですか?」

 

「――難しいな。不仲と言えば不仲かもしれない。だが、それを言うにはリアルのことを話さなければならない。聞くか? 後悔するかもしれないぞ?」

 

「いえ、たとえ後悔することになろうとも、聞かせていただきたいです」

 

 そうだ自分の創造主のことを知る機会を不意にするわけにはいかない。後悔するかもしれない。もしかしたら知らなければよかったと後悔するかもしれない。だがだとしても創造主のことを知ることから逃げてはいけない。

 

「まず大前提になるが、私とウルベルトさんはリアルでは負け組だった」

 

「――お二方が負け組!? まさかそんなことが……信じられません!」

 

「事実だ。俺は母親のおかげで小学校を出ることができたが、学がない。単なる負け組に過ぎない。そしてそれは、ウルベルトさんも同じなんだ」

 

 驚愕から硬直してしまう。リアルとは一体どんな世界なのか、デミウルゴスには想像できなかった。

 

「ウルベルトさんは怒っていた。両親を殺したリアルの世界を恨んでいたのかもしれないな。俺は諦めていた。だからたっち・みーさんに反発しなかったのかもしれない」

 

「反発、とは?」

 

「リアルではたっち・みーさんは私たちと比較すれば勝ち組だったんだ。そのことにウルベルトさんは怒っていたのかもしれない」

 

 これを言えば分かりやすいかもしれないと前置きを置かれる。

 

「アインズ・ウール・ゴウンになる前、ナインズ・オウン・ゴールの頃、ウルベルトさんがたっち・みーさんに言った言葉がある。『そんな勝手なことをする人間だから、あいつが辞めるんだよ』。もしかしたら私たちは至高の41人ではなく至高の42人だったかもしれない……だがちょっとしたケンカで彼はナインズ・オウン・ゴールから脱退した」

 

 驚愕を覚えた。もしかしたら至高の42人だったかもしれないということと、自分の創造主がたっち・みーに向かってそこまで厳しい発言をしていたことに。

 

 伯父上は悲しそうに目を伏せている。

 

「たっち・みーさんとウルベルトさんでは絶対にこえることができない壁があった……。だからウルベルトさんは悪に括っていたのかもしれない」

 

 悪に括っている。それはその通りだ。自分の設定もそうなっている。

 

「なぁ、デミウルゴス。何故、ウルベルトさんが悪に括っていたか分かるか? これは俺の想像になるが、ウルベルトさんは正義が裁けない、『悪』を……悪で裁きたいと思っていたのかもしれない」

 

 背筋が寒くなる……。それは。自分が伯父上に隠れてやっていることは……。

 

「だからこそ、ウルベルトさんは誇りある悪と言っていたんだと思う」

 

★ ★ ★ おまけ

 

 メイドたちは仕事にやりがいを感じていた。特に伯父上の部屋を掃除することに関してだ。何故か? 単純に言えば汚れているからだ。本来ならナザリックの至高の41人の部屋は毎日私たちメイドが綺麗にしているから、綺麗なはずだ。だが、そう伯父上と正妻であるネムの性行為の後片付けをメイドたちが交替で行っているのだ。

 

 特にここ最近は凄い。匂いが染みついているかのようだ。はっきり言えば、伯父上の寝室を片付けるメイドたち全員が発情する程度には。この間のメイド会議で自分達は今すぐは側室にはならないと各々が考えた。

 

 だがこの匂いはその決意を無に帰すようであった。そのため各々自分達で体を慰めていた。だが近い将来決断しなければならないだろうと、メイドたちは思っていた。この匂いを嗅いでいれば近い内に自分達は自らの創造主ではなく伯父上の側室になることを望むだろうと。

 

 自分達にとっての1番は創造主だ。伯父上は2番手だ。だがたとえそうだとしても手の届く範囲にいるのは伯父上しかいないのだ。それをこんな匂いをかがされた上で放置される。ある意味で放置プレイを行われているようだ。いつかきっと自分達は伯父上に手を伸ばすだろう。

 

 もしくはネムが生んだ息子やアウラが生んだ息子、アルベドが生んだ息子が性的対象になるかもしれない。運が良ければ親子丼も楽しめるかもしれない。

 

 なお、自分の体を慰めるためにパンドラズ・アクターの進言で、メイドたちが41日に一度休みを取れるようになった。その休みの日に一日中体を慰めて満足しているのが今のメイドたちの実情だ。

 

 はっきり言ってもっと休みが欲しい。自分たちを慰めるために。だがそんな理由で休みを増やしていいのか分からない。伯父上は優しいから週一日休んでいいと言ってくれているが、甘える訳にもいかない。そんな悶々とした気持ちでメイドたちは職務を実行しているのだ。




ここのモモンガ様は性欲に支配されつつあります(`・ω・´)ゞ

クリスマスとクリスマスイブ、どっちが最終話に相応しいですか?

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