少し巻きにしています
今日は3月25日、待ちに待った終業式の日、その日の午後妹達の様に特に部活もやっていない僕は、漫然と私立直江津高校の付近をブラブラと歩いていた
歩いている事に特に意味は無く、決して明日が春休みだからという事でもないのである
何故なら春休みだけでは無く、夏休み、ゴールデンウィークなどの纏まった休日は学生にとっては良いものの僕にとっては暇を持て余してしまう期間なのである
特に春休みは宿題が無いので、余計にである
最近では下の方の妹も勉強、勉強とあまりうるさく無くなってしまったので結構暇なのだ
という事で、僕は帰る手段でもある自転車を学校に置場に未だに置きつつ、のんびり散歩?をしていた、暫く歩き、そろそろ自転車を取り家に帰ろうかと思った矢先、同じ学年の有名人でもある羽川翼が僕の正面から歩いて来たのである、羽川翼というのは直江津高校内でもかなりの有名人でもある全国模試で一点しか外していないなんて噂を聞いたことがあるし、第1今時1本の三つ編みに、眼鏡という、いかにもな委員長スタイルは高校内でもかなりの評判を集めている・・・らしい
そんな説明口調な回想を頭の中で流していると、何の前触れも無く一陣の風が吹く
僕にとっての楽園が・・・その姿を見せた
結論から言おう、僕は見てしまった羽川翼の下着をあの白くて純白で何と無く大人の雰囲気を出しつつ、色気は全く感じられないあの下着を
その光景を見られた当の本人はというと・・・
あっけにとられた表情のままで僕を見ていた、というか凝視していた
「えっと・・・」
かなり反応に困る・・・こういう時はどうすればいいかとことん分からない
「み、見てないよ?」
バレバレの嘘である、ここにきて白々しいもいいとこである
しかし、羽川は一瞬僕から目を離し、そして再び僕を見て
「えっへっへ〜」
と。はにかんだのである
おぉう、そこで笑うのか
「なんて言うか、さぁ」
両足を揃えて、飛び跳ねながら羽川は僕の方へとよってきた
十歩から三歩までにその距離を縮める、ちょっと近すぎるぐらいにまでその距離を近づける
「見られたく無い物を隠すにしてはスカートってどう考えてもセキュリティ低いよね?やっぱりスパッツっていうファイヤーウォールが必要なのかな?」
「さ、さぁ?」
僕はウイルスかなにかなのか?
何はともあれ、僕にとっても彼女にとっても幸運なのは2人以外だれもいなかったという事実だけなのである、つまり羽川の下着を見たのは僕だけというそんな不思議な優越感もそこそこに僕は再び言い逃れを開始する
「ま、まぁ気にするなよ、僕の視界から影になっててよく見えなかったし」
もちろん嘘
「ふ、う、うん?」
「はっきり見えたなら、はっきり言ってくれた方が女子としては気が楽なんだけどなぁ〜」
「い、いや、そう言ってあげたいのは山々なんだが、しかし事実は変えられないからな」
「そうなんだ。偽れないんだ」
「あぁ、気を楽にできなくて残念だ、嫌本当に、いっそ僕の方に嘘がつけたらいいと思うよ」
さっきから嘘しかついていない男のセリフである
「私のスカートの中身が細部に渡って描写されたように感じるのは錯覚かな?」
「錯覚錯覚、超錯覚。さっきまで僕は、情緒豊かな風景を描写していただけだよ」
嘘は言っていない、嘘は
「じゃ、僕はこれで」
そう言った後、軽く手を振りながらこれ以上会話をする気は無いとこれ以上にないほど表現し、僕は前へと動き出す
たがまぁ、明日には僕の評価は地に堕ちていることだろう、メールやら何やらで、僕に下着を見られたとか、そんな事を友達に広げるのだろう、しかし優等生という部分から考えると、それもありそうで、無さそうだが
少し羽川という少女を過大評価しすぎの気もするがだがしかしと、物思いにふけっているうちにどうやら歩くペースが落ちていたようだ
「ちょっと待ってよ!」
後ろから羽川らしき声が聞こえる
まぁ気のせいだと思いつつ、後ろを振り向くと・・
「やっと追いついた・・歩くの早いんだね」
いちゃったよ、ついてきちゃったよこの人
「・・帰るんじゃないのかよ?」
「んん?まぁ最終的は帰るけど、阿良々木くんこそ、何で校舎の方に戻ってるの?」
ん?苗字を知られているぞ?特に漏らしてもいないのだが
「まぁ、自転車を取りに行こうかと・・」
「あっは〜自転車通学なんだ」
「家が中途半端な所にあってな、妹・・には歩いて言った方がお兄ちゃんの為だ〜とか言われてるけどな」
「って待った待った!・・・なんで僕の苗字を知ってるんだ?」
「えー?そりゃ知ってるよ阿良々木くんってば、結構な有名人だし、私の事なんか知らないと思うけどもね」
「はぁ?」
有名人という自覚が・・・まぁ無いわけでも無かったが、それでも道端の木の枝の様な存在の僕と、それこそ成績一位の羽川とでは断然羽川に軍配が上がるだろう・・よって、クラスの人にさえ、覚えてる人は大分少ないとも言えるのだが・・・
「嫌々、お前の方が有名人だろうに、羽川」
「うわぉ、私の事知ってたんだ?こんな私の名前を?」
結構な驚き方をする、どうやらこれは素でやっているらしい、もしこれが演技だとしたら、羽川に主演女優賞をあげたいぐらいだ
「因みに阿良々木くんはこざと偏に可能の可、良識の良を二つ重ねて樹木の木と書いて阿良々木くん、下の名前は年月の暦で暦だよね?」
「そんなお前は2年の一学期期末で全教科内、穴埋め問題1問しか間違わなかった羽川翼」
「え?ちょっと・・なんでそんな事まで知ってるの?」
更に驚く羽川
それと同時に僕も驚く・・マジで?本当にこれが素?
「阿良々木くんって・・・もしかしてだけど私のストーカーだったりする?嫌々まさか流石に被害妄想すぎるかな?」
「・・別に」
本当に自覚なしの様だが・・僕のような落ちこぼれと、羽川のような天才を比べられても大分困る
少なくとも世の中に出て輝くのは羽川の様な人間なのだ
「宇宙人の友達に聞いたんだよ」
「え?阿良々木くん、友達いるの?」
「まず、宇宙人がいるかどうかを聞けよ!」
ほぼ初対面に酷いツッコミだと思う、しかしと無自覚とは結構心に来たので仕方ないといえば仕方ないのだ、うん
「あ・・・」
何かを察した羽川、多分その考えで正解だ
「阿良々木くんって一匹狼のイメージがあったから」
「何処の格好いい奴だよそれ」
やっぱり思った通り、羽川は僕を知ってるが詳しくは知らないようだ
「ねぇ?阿良々木くんはさ・・・吸血鬼って信じる?」
急な話題転換、そんなにばつが悪かったのかこっちが本命だったのか
取り敢えず思ったのは何言ってんだこいつである
やはり下着を見られたが恥ずかしかったのか、だがその話題だとまだまだ甘いのだ、そんな話題ではあの黄金の記憶を飛ばす事はできないぜ?
「吸血鬼がどうかしたのか?」
まぁそれだとしても僕にも一片の責任がある訳で、少しくらいならいいだろうと羽川の話を聞いてみることにした
「今、ちょっとした噂なんだけど、というか近辺の女子の噂なんだけどね、凄く綺麗な女の人で、背筋が凍るくらい、冷たい目をした吸血鬼がいるらしいんだよ、しかもそれが目撃証言ありで」
成る程と、相槌を打ってみるが信用した訳でもない、後でファイヤーシスターズ参謀担当とかいっている下の妹にでも聞いてみよう
あいつなんやかんや色んな事知ってるしな
「ディテールは随分具体的だが、それだけじゃ吸血鬼とは呼べないと思うけど、唯の外国人だった可能性もゼロじゃないぜ?」
「でも、街頭に照らされてる女の人は金髪は眩しいくらいなのに、影がなかったんだって」
「吸血鬼だからか?まぁ、僕は余りそう言うのは信用しないタイプだし、今回の噂もなんだが嘘っぽくないか?」
「うん、私もそう思うけど、でもそのお陰で女の子が夜に出歩かなくなってるってのは治安的にいい話だよね」
「そりゃ、そうだな」
「でも、私はね」
若干だが声のトーンが落ちる羽川
「吸血鬼がいるなら会ってみたいって思うんだ」
「・・・なんで?」
僕の考えは少しばかり間違えていたのかもしれない、単に恥ずかしさを誤魔化すためならこんなに熱がはいった語り方をするか?嫌否だ
大体女の子だけの噂を僕に教えたってのもなんだかおかしな話でもある
「ん〜なんていうか、人よりも上の種族・・みたいなのがいたらいいなって.そんな願望があるからかな?」
「それだと神様でもいいじゃねぇか?」
「別に種族がどうとかじゃないけど」
羽川は言葉を選ぶようにしかしやがて、
「でないと、なんだか報われないじゃない?」
といった。
正直な所、話を崩した原因はの僕に有るがそれでもさっきの羽川の言葉はなんだか余り理解が出来なくて
丸で別の話をしているような気がして・・・
「おっと、いけないいけない」
僕の思考を中断するかのように急に話し始める羽川
何か慌てた感じでこんな事を言い出した
「阿良々木くんって、意外と話しやすい人なんだね、そんな人に友達がいないなんておかしいよね?何で友達作らないの?」
何だか、従姉妹とかに言われている気分だ、悪気がないのも分かるし、多分これは正直な感想なんだろう、正直にいうのも何だか恥ずかしいので、僕は、こう答えた
「友達を作ると、人間強度が下がるから」
「火憐だぜ!」
「月火だよ!」
「「2人合わせてファイヤーシスターズ!」」
「最近じゃ、寒さが続いてるせいか妙に何か熱いものに飛び込みたくなるぜ〜」
「お風呂じゃだめなの?」
「お風呂じゃ私の正義の心は燃え上がらないんだぜ?」
「そうだね、心じゃなくて体が温まるね」
「予告編クイズ!」
「クイズ!」
「お兄ちゃんは基本的に馬鹿ですが!」
「酷!」
「そんなお兄ちゃんの最低点数は何点?」
「これは兄ちゃんの尊厳が・・・」
「「次回!こよみヴァンプその3!」」
「正解は0点!」
「平成ののび太くんは兄ちゃんだった・・・?」
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