1,幻想郷
超能力が科学として認知?
そりゃ使ってればそうはなるでしょうけれど、やはり私にとっては超能力なんて摩訶不思議だ。別に超能力が嫌いなわけでもなければ気持ち悪いと思っているわけでもない。
むしろ超能力には憧れてるし、じゃなきゃ薬物投与やら頭に電極をぶっさされて弄られたりなんてしてやるわけがない。それでも、それだけしてもなんの能力ももってない私なわけだけれど、いつか能力は宿るものなのだ! そう、主人公としてはあとからものすごい能力を持つのが当然の摂理なわけで、もちろんヒーローはあとからやってくるわけで……。
「佐天涙子、能力判定レベル“0”です」
うはぁ~こりゃ手厳しい。えっ、エラーとか出て『なんだこれは!』みたいな展開とかないの?
ちょっと待って先生、いや、そんな手でシッシッ、てやんないで……も一回! もう一回チャンスを!!
結果、やはり私“佐天涙子”のレベルは0であり、能力の片鱗すら見えない状況。
やってられないってレベルじゃありませんことよ! と言っても誰かがツッコんでくれるわけもない。
私の親友こと初春はレベル1であり私の周りも全員レベルは低くとも能力がある。
ほんっと、なんで私みたいなのが学園都市にいるんだろって……やっぱり思っちゃうのよね。
「私って―――いらない子なんじゃ……」
そんな風についつぶやいた瞬間、私の体の感覚がふと無くなる。
失神だとか未現物質だとかそんなチャチなもんじゃ断じてない。もっとおそろしいものの片鱗を……お?
突然、景色が変われば視界には緑が映った。確実に見えるのは森。
なぜ? why? まさか能力者の仕業!? おのれ能力者!!
「いぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁっ!!」
私はただ森へと落ちていく。
あぁ、レベル0でなければどうにでもなったのだろう……たぶん。
そう思いながらも、私は森へと落ちていくのだった。
◇◇◇◇◇◇
あたいは氷の妖精チルノ。
みんな私をバカと言うけれど、そんなことはない。私はさいきょーなんだから!
なんたって他の妖精たちも私を恐れて近寄らないほど……完璧にさいきょーね。さいきょーとは常に孤独を背負うものなのよ。
たしかそんなことをこの間誰かが言ってた。
このチルノ、今日もまたさいきょーとしての自由を感じながら自宅で起き上がるのよ。
ちなみに自宅は親友の大ちゃんと一緒に木で頑張って作ったのよさ。
「今日は天気かな?」
なぁんて思って我が家のカーテンを開けば、そこには昨日大ちゃんに干してもらった服でもリボンでもなく、人間……。ん? 人間?
なんで人間!?
冷気を操る程度の能力、れれれ冷静になるのよあたい……。
「あんたはなんで家の物干し竿に引っかかってるのさ?」
「こ、こんな木々があるばしょになんで物干し竿が……まぁ助かったけれど、それより降りていいですか?」
目の前の人間がそう言うのでとりあえず頷くと、あたいの家に土足で踏み込んで、靴を脱ぐ。
軽く見回した後に玄関まで歩いて行ってそっと靴を置くと、戻っくる。
そしてあたいの前に座ると『どうぞ』と言ってあたいの家ででかい顔をし始めた。こいつは相当の
「えっと、私佐天涙子!」
「あたいはチルノ」
おそらくさいきょーの私を狙う“しきゃく”の一人に違いないので私はいつでも氷が出せるようにしておく。
さいきょーとはいついかなるときも狙われる立場なのでしっかりと準備をしておかなきゃいけないって、誰かが言ってた。
目の前のさてんるいことか言う女の子はあまり危なくない気がするけど。
「チルノって……外国人? いやでもここ外国じゃなくて日本だよね。畳だし……」
あぁなるほど、このあたいだからこそ理解できたわ。
「あんたは“がいらいじん”ってわけね」
わけがわかんないって顔をしてるわね、しょうがないから説明してあげることにする。
「とりあえず、ここは幻想郷」
そして無言の佐天涙子にあたいは話を聞かせることにした。
面倒なことは覚えないことにしているあたいだけどここらへんのことぐらいはよく覚えている。
まぁ自分が住んでる場所なんだから当然よね。
とりあえず幻想郷ってのはここのことで、妖怪とか妖精とかがいる場所ってことだけは伝える。ってか伝わったわよね?
「妖怪? 妖精? またまたぁ~」
笑う佐天の目の前にいるあたいをなんだと思っているの……って見せればいいのか! あたいったら天才ね!
「あたいは妖精なのさ!」
軽く飛んで天井に手をついてみると、佐天が固まる。
ん? どうしたの?
「げ、ゲェッ! 空を飛んだーッ!」
なんか突然顔を変えてそう言う佐天だけど、あたいにはわけがわからない。
外来人って空飛べないの?
あぁ~なんか誰かがそんなこと言ってた気がしないでもないわね。
でもこれでとりあえず信じるよね?
「いや、あるいはただの科学である可能性も」
なん……だと……?
「なんでわかんないかな、とりあえず幻想郷ではなんだっけ……あれ、幻想郷では……そう、あれを捨てなきゃダメなのよ!」
「あれってなにさ?」
その程度もご察しできないとは相当の馬鹿ね。
さて、もうそろそろ大ちゃんが来るころね……二回説明するのは面倒だから大ちゃんに頼もう。
こんな馬鹿は相手にできないっての。
「チルノちゃ~ん!」
ほら来た。さすが我が親友と言わせてもらおう!
さぁて、あとは任せた!
◇◇◇◇◇◇
結局結論を言いますと、私佐天涙子は大妖精こと大ちゃんの説明でようやく色々と理解できました。
いや、わけがわからないということが理解できたのだけれど……。
とりあえずここは幻想郷、言わば世界として違うらしい。
妖怪賢者とか呼ばれてる人が作ってうんぬん。まぁあまり覚えていても意味がないだろうと思って覚えてない、まぁ気にしないでいいよね!
どうやらここは学園都市しかり、異能を持った人たちが集まる場所みたいだね。もう異能っていうか人間じゃないらしいんだけど……。
「どこからどう見ても人間にしか見えないよねぇ~」
「ちょ、佐天さん!」
私があちらこちらから大妖精こと大ちゃんを見ていると、さすがに怒られた。
まぁ、ドロワなのが残念だよね。
とこはかとなく初春と似たような雰囲気があるし……。
「とりあえず理解完了ですよ大妖精ちゃん!」
「あっ、大ちゃんでいいですよ。チルノちゃんもそう呼びますし」
「じゃあ大ちゃんで!」
これからも仲良くやって行こうと思うけれど、帰らなきゃ不味いんじゃね? とか思っみたり。
そうだよね、初春だってアケミだってむーちゃんとマコちんだって心配するよね。行方不明になったら実家にも連絡行くだろうし。
帰らなきゃなぁ、学園都市に……。
「大ちゃんただいま!」
いつの間にやら出かけていたチルノちゃんが帰ってきた。
まぁ自分が同じ話をして、もう一回聞くのも酷だよね。うん、わかる。
どうやらチルノちゃんはまた一人、新しい人を連れてきたみたい。
「あっ、魔理沙さん」
「よ、外来人だって?」
そう言って現れる黒と白の衣装を着た少女。
魔女みたいな帽子をかぶって箒を持ってるってことは、まじで魔法使いってことかな?
別に妖怪とかいるんだから不思議じゃないとは思うけど……やっぱり不思議だ。
「あっ、佐天涙子です。よろしく」
「あたしは霧雨魔理沙、普通の魔法使いさ」
なぁにを言っているのでしょうか?
普通の魔法使いってなにさ、レベル5の超能力者が『私普通です』って言っているようなものですよ。それは!
「とりあえず外来人ってことは戻ることもできるけど、経緯はたぶんミスっただけだろうしな。あんたみたいなやつが不要とされることもないだろう」
なんだか喜んでいいのかどうしていいのか、しっかりとした幻想入りというやつではないということは理解できるんだよね。大ちゃんって説明うまいから。
それに比べてチルノちゃんは……まぁあれだね、ご察しください。
魔理沙さんは『帰れる神社まで連れて行ってやるよ!』と気前よく言ってくれた。
「ありがとうございます!」
お礼を言うと魔理沙さんは『おう』と親指を立てた手を私に向ける。
姉御肌というか気前がいいというか、なんだかいい人だ。
帰る前に大ちゃんがどうやら朝御飯を作ってくれるらしい。
大ちゃんマジ天使。
とりあえず、四人で一緒に御飯を食べることにした。付け足すなら純和風の御飯なんて久しぶりで実に美味なり!
◇◇◇◇◇◇
魔理沙さんの箒の後ろに乗せてもらって、やって来たのは神社で一緒に飛んできたチルノちゃんと大ちゃん、私は三人のあとをついていく形で神社の縁側へとやってきた。
わぁ、純和風の家なんて初めてみた。学園都市じゃまずお目にかかれないよねぇ。
え、縁側から入っちゃっていいの? あぁ、なんかおいでって感じだし……。
「お、おじゃましま~す」
靴を脱いで縁側から入ると、三人のあとを追って襖を開いて先に進む。
三人と共に入ったのは居間で、そこには一人の巫女さんが座っていた。しかも腋が開いたいやらしい感じの巫女、これはエロい。
幻想郷から去る間際にこんなものが見れるなんて私ったら幸せ。
「あんたたちはまた、玄関ってものが家にはあるのよ」
やっぱり怒られてるし、でもお茶すすりながら言うぐらいだしそこまで怒ってないのかも? 私が初春のスカートをめくる時よりは怒ってないのは確かみたいだけど……。
大ちゃんは常識人なので苦笑いしてる。チルノちゃんは『窓にぶら下がってるよりはマシね』なんて耳が痛いようなことを言う。
「玄関も縁側も変わんないってそれより霊夢、外来人だ。帰してやってくれ」
「無理よ、結界に異常があってね。どうにも外来人を帰せる状況じゃないの……どっかの“管理側”がなんとかしてくれるだろうけれどそれまでは結界から入ることも出すこともできないわ」
つまりは、どういうこと?
「そこの子には悪いけど、帰るのは諦めなさい」
え……。
「えええぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」
あまりの驚きに大声で叫んでしまう私。
耳を押さえるチルノちゃんと、直撃を受けて耳を押さえる魔理沙さんと巫女さんと大ちゃん。
あぁ、ごめんごめん! てかこういう時の行動早いねチルノちゃん。
「ま、まぁ気持ちがわからないわけじゃないけどな、そりゃ叫びたくもなるさ」
「なにもずっとって言ってるわけじゃないのよ。結界がどうにかなるまでってこと」
巫女さんは私のことも気にせず冷静にお茶を飲んでる。
淡白っ! どこまでも淡白っ! くそぉ~どうすれば良いんだ私~!
「まぁとりあえず自分の暮らすとこでも探しに行くのね」
ひどっ!
「そう言うなって霊夢、それに佐天は正式な幻想入りじゃないだろうからいろいろあるだろ」
魔理沙さんがたしなめると、ため息をつく巫女さん。
チルノちゃんと魔理沙さんが『帰れ』という巫女さんをよそに座布団の上に座ると、立っているのは私と大ちゃんだけになる。唯一の常識人って感じだよね、人じゃないらしいけど。
巫女さんは目を細めて私を見たあとに、軽くため息をつく。若干失礼だ。
「座りなさいよ、暇つぶしにあんたの居たところの話でも聞かせなさい」
そう言って立ち上がった巫女さんがどこかへ言ってしまった。
大ちゃんと私が座って、かの巫女さんこと霊夢さんを待っていると隣りに座っている魔理沙さんが耳打ちをしてくる。
「あれでも佐天に同情してんだよ」
「何言ってんのあんたは」
そう言って現れた霊夢さんを見て、魔理沙さんは『やべっ』とすぐに耳打ちをやめる。
お茶を配る霊夢さん……案外優しいし本当にそうなのかな?
一見淡白な人にも見えたけど、そんな感じの人だっているよね。
「あたい知ってるよ、霊夢みたいな人のことをツンデレって言うって!」
「チルノも黙ってなさい!」
そう言うと、霊夢さんが座って再びお茶を飲む。
おせんべいまで用意して、聞く気満々じゃないですか!
「で、どんなとこなのよ?」
「ではお話しましょう、この佐天涙子が居た科学の宝庫学園都市の実態を!」
そして私は話を始めることにした。
みんな外の世界が興味深いのか食い入るように聞いてくれていたので嬉しい。
いやはや、私の話がここまで注目を集めるとは、私が注目を集めるのは初春のスカートをめくった時ぐらいですよみなさん?
とりあえず、長々と二時間ほど話をすることになるけれど、お茶がなければ喉カラッカラになるっての。
話し終えると、全員が若干なりとも『ようやくか』という表情を見せる。聞いてきたのはみんななのにどこか理不尽だ。
まぁいいけど、聴いてる間は少なからずみんな目を輝かせてて可愛かったし。
これでドロワじゃなければ佐天さんは満足でした。
「あのさ、直球で言うとあんたなんでそんなとこにいるの?」
うわ~お、思ったより直球。
「それは、能力が使いたいってのが」
「でもそんな才能しかものが言わない場所にいられたの? あたしには到底理解できないわね……」
「そ、そんな言い方……」
そんな言い方はない。私だって能力が全然でなくて落ち込んでた。
でもスキルアウトになるような度胸も無いし、私はただ頑張ることしかできないし、それでもパーソナルリアリティとか言われてもわからなくて、それでも頑張ってたのに。
あぁもう、なんでこんな風に、霊夢さんはなんでそんなこと……。
そしたら突然、魔理沙さんが顔を上げた。少し表情は険しい。
「才能がなんだ、努力をするしかないんだよあたしたち凡人は」
どうしたんだろう? やけに熱が篭った言葉に思える。
「なぁ佐天、お前しばらくこっちいて良いぐらいだと思うよ私は……」
「なんでですか?」
「お前のためだ。学園都市から少し離れてみな、レベルが低ければ立場が下なんてそんな場所間違ってるぜ、それにレベルが低ければ同じレベルが低いやつらに襲われてもあっさりやられるなんて……」
魔理沙さんが凄い真剣な表情でそう言う。
私は少し戸惑うも、次に口を開いたのは意外にも彼女だった。
「あたいもそう思う、頭の中弄り回されるなんて悪役の“しょぎょう”ね」
魔理沙さんと同じぐらい真剣な表情のチルノちゃん。
二人の雰囲気に些か圧倒されてしまう私だけれど、そんな緊迫した雰囲気を和らげようと空気の読める彼女が動く。
彼女とはもちろん、大ちゃんのこと。
「と、とにかくどちらにしろ佐天さんは幻想郷にしばらくとどまるしかないんだしどうですか? しばらく私たちと一緒に幻想郷で力をつけるというのは……どうやら結構危ない場所も多いみたいですし自分の身を守るためにも……」
「よし佐天あたしが鍛えてやる!」
名乗りを上げる魔理沙さん、なんでこの人こんなにやる気満々なんだろうと思うも、少しばかり能力開花のためになるんじゃないかと楽しみにもなる。
例の弾幕勝負というやつもできれば戻った時に能力認定されるかもしれないし! でも『程度の能力』っていうのは超能力と関係あるのかな?
もしかしてそれが能力だったり……。
なんて私はなんだかんだで心の中のワクワクが止まらなくなってきた。
「オラ、ワクワクしてきたぞっ! て感じね!」
「チルノちゃんなんで知ってるの?」
「天狗から漫画を見せてもらったのよさ!」
幻想入りなわけじゃないだろうけれど……迷い込んだのかな? ドラ○ンボール……。
「とりあえず暮らすところとか考えないとじゃ?」
ちょっとした大ちゃんの言葉に、頷く私と魔理沙さんとチルノちゃん。
どうしよっか、どうすればイイんだろう……。
魔理沙さんがチラッと霊夢さんの方を見る。
げっ、という表情を浮かべた後に私を見るのでだいたい意味がわかった。
「いえいえ、お願いなんてしませんよ!」
「当たり前よ、お願いされたってごめんだからね」
そう言うと彼女はお茶を飲む飲み。
「とりあえずチルノの家にでも暮らして、紅魔館でも行けば?」
一言、そう言った。
「まぁあたいの家までは良いわ。でも霊夢は馬鹿ね、吸血鬼が初見の人間を通すわけないじゃない。首を吹っ飛ばされるのが目に見えるわね」
チルノちゃんは霊夢さんの提案に肩をすくめてやれやれと笑う。
「あんたにだけは言われたくないわよ、ていうかあんたとか魔理沙が頼めば良いじゃない。結構仲いいんでしょ?」
そう言った霊夢さんを魔理沙さんとチルノちゃんが見た後、二人して顔を合わせてまた肩をすくめる。
しかも今回は明らかに挑発的というか『やれやれ霊夢は』みたいな顔だ。
それが逆鱗に触れたのか二人の顔に御札が二枚ほど飛んで、二人は顔をおさえてうずくまる。
これはダサいと佐天さんは思ってしまうのです。
「と、とりあえずレミリアに頼んだってしょうがないだろ! あいつ絶対佐天のこと吸い尽くすぜ!」
なにそれ、貞操の危機なんだけど……。
「それにアイツ、あたしとお茶してる時もちょくちょく首見てくるし、てか霊夢も前そう言ってたじゃない」
やばい人じゃない? 私やばいんじゃないですか?
「じゃあ三人で頼めば良いんじゃないですか?」
そんな言葉に、霊夢さんとチルノちゃんと魔理沙さんが顔を見合わせる。
あぁ、これは不味い。佐天さん大ピンチ、さよなら私の青春。
こんなことなら私の相棒こと金属バットさんを持ってくれば……。
「面倒だけど、行きましょうか」
「おぉ、霊夢が優しい!」
「明日は大雨のあげく、光る雲を突き抜けfly awayね!」
そんなSparking! しなくても……。
「じゃ行こうぜ佐天!」
「行くわよ佐天!」
「行きましょうか佐天さん」
「しっかり空を飛ぶこと覚えなさいよ佐天」
あぁ、みんなが私を呼んでいる。
私のために動いてくれるなんて嬉しいよ、レベル0の私のためなんかに……。
でもこれからおっそろしいレミリアとかいう人に会いにいくわけであって、一言だけ心の中で言わせて欲しい。
感謝もしてるし恩義も感じてるよもちろん、でも一言だけ……。
―――不幸だっ!!
あとがき
まぁ一話なんでまだまだ見限らないで欲しいでござる! このとおり!
とりあえず佐天さん幻想入りでいろいろとつっこみたいところもござろうがそこは、まぁ感想とかで聞いてくだされば答えたり、本編にて答えたりで候。
佐天さんの物語はまだ始まったばかりでござるよ!
次回をお楽しみにしてくだされば、まさに僥倖!!