とある無力の幻想郷~紅魔館の佐天さん~   作:王・オブ・王

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16,幻想猛獣<AIMバースト>

 眼前で空を飛んでいるのは化物。

 私が今まで見てきた異質な、幻想的な者たちよりもよほど幻想的というかなんというか、妖怪らしい妖怪、怪物らしい怪物だ。

 胎児―――御坂さんは横で『肉体変化(メタモルフォーゼ)』と言っているけれど、たぶん違う。

 だけどこれはなんだって言うんだろう?

 幻想御手(レベルアッパー)の暴走って言ってたけどどういう原理で……。

 

「―――!!」

 

 もう一度叫び声を上げる化物、それとともに衝撃波が辺り一帯へと広がり、御坂さんは電撃で私と自分の前にコンクリートの障壁をつくる。

 

「助かりました!」

 

 そう言ったは良いけれどやはりその衝撃波に壁は破壊される。

 破片が飛び砂埃が舞う中、御坂さんが片手を振って電撃で胎児に攻撃した。

 意外にもその攻撃は直撃して、私と御坂さんは一緒になって素っ頓狂な声を上げてしまう。

 

「これは意外ですね」

 

「ほんと……あれ?」

 

 胎児の背中が砕けて、肉が見えているがその部分の肉が蠢きだして傷を塞ぎ新しい腕が現れた。

 気持ち悪さならトップクラス、正直吐き気すら催しそうなその姿。

 そして鼓動のような音がして、その化物が一回り大きくなった。

 

「巨大化した!?」

 

 私が叫んだ瞬間、化物が私たちに視線を向ける。

 嫌な予感がして私は身構える。次の瞬間、化物の周囲に氷の塊が出現し、それは私たちへと飛来した。

 能力、チルノを思い出すけれど関係ない。そしてついでにつけくわえるなら、氷弾なんて私は避け慣れてる!

 身を翻してから、私は御坂さんと共に走る。

 御坂さんも運動神経は良いようで、私ほどではないにしろスムーズに避けて化物から反対方向に走った。

 

「御坂さん、佐天さん!」

 

 初春の声が聞こえてそちらを見れば、やはり初春。

 そんな初春を心配してか御坂さんは振り向くと氷弾をすべて電撃で蒸発させた。

 水蒸気爆発のようなものが起きてあたりに衝撃がいくけれど三人とも無事だ。

 

「初春さん大丈夫!? 佐天さんも」

 

 御坂さんは私の方を見て頷くと初春の方を見る。

 

「はい! あ、あの―――」

 

「ダメじゃないこんなところに来ちゃ! ていうか佐天さんもよ!」

 

 まぁそう言われるよね、心配してくれているようで少しだけ嬉しくなったり。

 でも私は自分に関わり合いのある人が苦しんでいるのを無視して逃げるなんてできる人間じゃない。

 面倒だとは思うけど、それでフランだって助けられたんだから。

 

「でも!」

 

「良くわからないけどそこから出ないで! 佐天さんもあっちへ!」

 

 御坂さんは化物の方に体を向けて電撃を腕に奔らせた。

 

「やるってんなら相手に―――追ってこない?」

 

 確かにそのとおりだった。

 化物はただ腕をどこかに向けて叫び声を上げるのみ。

 初春がつぶやいた。私もそう思う『何かに苦しんでるみたい』だと……あれが幻想御手の暴走だとしたら、あれは幻想御手使用者と関係がある?

 たった一人ワクチンで助かった私も無関係じゃない。

 だからこそ、目を離せなかった。

 さらに化物は大きくなると、さらにその体からは触手が伸びる。

 アンチスキルがあの化物を引きつけている隙に、私は御坂さんと初春と共に木山先生のもとへと走った。

 

「……もうおしまいだな」

 

 アスファルトの柱に寄りかかりながらそうつぶやいた木山先生。

 

「諦めないでください!」

 

 そして私たちは木山先生にあの化物の正体を聞くこととなった。

 約1万人のAIM拡散力場にて発生した生物。本来AIM拡散力場というものは簡単に凝縮されるようなものではない。けれど幻想御手(レベルアッパー)にて束ねられたことによりネットワークが暴走し、思念の塊として生み出されることとなったらしい。

 木山先生はあれをAIMバーストと名付けた。

 マイナスと負の感情の塊、もれなく私はあの中に取り込まれるはずだった人間。

 

「私が何を言っても君たちは信じ―――」

 

「何度も言わせないでください木山先生、私は貴女の味方です」

 

 そう言うと、少し驚いた様子の木山先生。

 少し顔が紅い気もするけど気のせいだと思う。

 

「それに子供達を助けるのに木山先生が嘘を言うはずがありません」

 

 私に続いて初春も言った。

 

「先生のこと信じてますから」

 

 とどめ、というわけじゃないけど迷っている木山先生の後押しとして私はそう言った。

 すると木山先生は笑って、話を始めた。

 AIMバーストは幻想御手(レベルアッパー)のネットワークが生み出した怪物、だからネットワークそのものを破壊すれば止まるかもしれない。絶対とは言い切れないけれど、だからこそ治療プログラムを持っている初春に―――任せることにした。

 

 私? 私はもちろん……。

 

「い、いや! こないで!」

 

 アンチスキルの眼鏡さんが馬鹿みたいに目をつむって銃を撃つ。

 それによりAIMバーストの触手が切れるけれど、やはり再生した。

 しかも弾切れって!

 

「さっさと動いてよ!」

 

 私は悪態をついてからその触手をジャケットの中から出したサバイバルナイフで切る。

 再生する前に私は眼鏡のアンチスキルを蹴って触手から離させると後ろに下がっておく。

 御坂さんも登ってきて私の隣りに立つ。

 

「佐天さん貴女っ! 後で事情聞かせてよっ!?」

 

「はいはい、了解です」

 

 軽く言うと、御坂さんは腑に落ちなさそうな表情をした。

 眼鏡の女の人は私たちを見る。

 

「い、一般人がこんなところでなにしてるの!?」

 

 そんな言葉に御坂さんは嫌だったのか文句を言うけれど、眼鏡の女の人が御坂さんに言葉をかける。

 呑気な二人を見て私は笑いそうになるけれどすぐに悪寒がして正面を見ると触手が近づいてきていた。

 すぐにナイフを投げると触手の先の目玉に直撃、触手は離れたAIMバーストの元へと戻る。

 あ~びっくりした。

 

「逃げるのはそっち! あいつはこっちが攻撃しないとよってこないんだから!」

 

「それでも……」

 

 別の声が聞こえてそっちを見る。

 あっ、いつものアンチスキルの人。

 

「あぁ、またあんたかい、事件に巻き込まれる体質じゃん」

 

 余計なお世話です。

 

「それよりも、こっちも撤退するわけにはいかないじゃん?」

 

 苦しそうにしながら指を指すアンチスキルの女の人。

 あれは、なに?

 

「原子力実験炉じゃん?」

 

 洒落になんないよそんなの! あぁもう、好きじゃないんだけどしょうがないかぁ。

 私は急いで辺りを見回す。砕けた高速道路の向こうで階段を登っている初春を見て一悶着あるみたいだけどそちらに構っている暇はない。

 御坂さんが説明してくれてるし問題ないと……思う。

 アンチスキルに事情を説明している御坂さんを一目見てから、私は気づかれないように走り出す。

 どうせ電気を使って私より早くAIMバーストの方に行けるんだから問題はないでしょ!

 

 私は更地を走ってAIMバーストの背中をしっかりと捉えて―――トリガーを引く。

 それと共に慣れていない反動(リコール)に私は舌打ちをする。

 私が両手に持っているのはアンチスキルのマシンガン……ちょっと拝借してきちゃったじゃん?

 なぁんて、私が両手のマシンガンを撃つ度に大きくなっていくAIMバーストだけれど、こうでもしなきゃ立ち止まらせることもできない。

 そしてAIMバーストが触手を伸ばそうとした瞬間、黒い刃がAIMバーストを切り裂いた。

 咆哮、そして私の隣に降り立つレベル5第三位。

 

「大丈夫!?」

 

「余裕でしたよ」

 

 私は近づいてくる触手を撃ち落とす。同じく御坂さんは砂鉄の刃で触手を切り裂いた。

 だが触手での攻撃が止まると同時に、黄色の光弾が私と御坂さんに放たれる。二人して別方向へと避けたけれど、あれ何の能力の応用?

 そして同じ能力なんだろう、拡散するように放たれたその光弾の一発が初春の方へと跳んだ。

 

「初春ッ!」

 

 反射的に名前を叫ぶけれどその声が届くこともない。

 私は光弾を避けながら初春の方を見るけれど、無事なようだ。

 さすが風紀委員(ジャッジメント)だね。ってまた!?

 再び初春の方へと行く流れ弾、そちらを見れば初春はアンチスキルの二人が守っていた。

 

「佐天さん!」

 

「やばっ!」

 

 よそ見していた私は触手に捕まり空に持ち上げられる。

 ―――なんて力っ、息がっ!

 しかも、AIMバーストはその頭上に光弾を撃つ準備を始めていた、けれど瞬間、その頭に雷が直撃し同時に私の触手も切り裂かれる。

 地上に着地して激しく咳をしてから、御坂さんの方を見る。

 

「みっともなく叫んでないで、私の方を見なさいよ!」

 

 盛大に啖呵を着る御坂さん。それをわかってかわからないでか、触手を伸ばすAIMバースト。

 けれど御坂さんはそこら中の砂鉄にて巨大な剣を作って、触手を切り裂き同時に光弾を防ぐ。

 これがレベル5の本気……。

 けれどAIMバーストの再生能力はその上を行く。

 

「たく、なんで原子力発電所なんかにむかってんのよ! 怪獣映画かっての!」

 

 まぁリアルに怪獣映画みたいな感じなんですけどね。

 そろそろ私も仕事しないと!

 マシンガンを連射するけれど、ものの数発で弾も切れた。

 触手に足を掴まれる御坂さんだけど、その触手をナイフで切り裂く。

 

「ありがとう佐天さん!」

 

「でもっ、このままじゃ!」

 

 そうしていると、突然音楽が流れた。

 どことなく幻想御手(レベルアッパー)の曲に似ているような気がする。

 そっか、これがワクチン。私が起きるときに聴いた曲ってことだ……。

 再び伸ばされる触手、私はジャケットから三つのバタフライナイフを左手の指に挟み、サバイバルナイフを右手の中で逆手に持ち、走る。

 御坂さんに伸ばされる触手に跳んで、左手を振るってその触手を切り裂いて、もう一本の伸ばされた触手は右手のサバイバルナイフで切断。

 

「ッ! 再生しない!?」

 

 御坂さんも大きな触手を電撃で切断した断面を見る。

 私の切り裂いた触手も同じように再生しなかった。

 さすが初春!

 

「なら!」

 

 御坂さんが今までよりも一層強い電撃を放ち、AIMバーストを黒焦げにした。

 

「はぁ、間一髪ってやつ?」

 

「そうですねぇ」

 

「気を抜くな! まだ終わっていない!」

 

 いつの間にやら来ていた木山先生が叫んだ。

 私と御坂さんがビクッと反応して、AIMバーストをもう一度視界に入れる。

 起き上がるAIMバーストは、蠢きながら叫び声を上げた。

 

「確かにネットワークは破壊したがあれはAIM拡散力場が生んだ一万人の思念の塊、普通の生物の常識は通用しない!」

 

「話が違うじゃない! だったらどうしろって―――っ!」

 

「どこかに核があるはずだ! 力場を固定している核のようなものが! どこかにあるはずだ、それを破壊すれば……」

 

 天使の輪っかのようなものをつけたそのAIM拡散力場の化物を前に、私はつばを飲む。

 瞬間、声が聞こえた。

 レベル0やレベルで悩んでいたのみんなの声……。

 私と同じように、なにかのために幻想御手(レベルアッパー)を使っただろうみんなの声。

 アケミやむーちゃんやマコちんの声もする。

 あれ、姉御さんと、重福さんや銀行強盗のときの人の声も……。

 御坂さんと木山先生が話をしているけど、私はそちらの声の方に意識を取られていた。

 

「そっか、みんな苦しかったよね。でもその苦しみから逃げ出そうとして……私も同じだから、その中にいるべきだったのに、私は」

 

 声は私を責めるものじゃない。ただ自分の苦しみを叫ぶ声。

 

「みんな、ごめんね?」

 

 私は振り返ってから御坂さんと目を合わせて頷く。

 レベルで苦しんでたみんなをレベル5の手で救わせるっていうのは残酷な気がするけど、ごめん。

 それでも私じゃ助けられない。

 でもね、レベルの低い貴方たちでも……少し違うかもしれないけどレベル5を苦戦させられた。

 それは凄いことだと思う。ごめんね、全然励ましになんないよね。けど、御坂さんはレベルが低い人たちにちょっと気が利かないかもしれないけど……私たちを見下したりなんてしない。そういう人も確かにいるんだよ。

 

 木山先生の膝裏と首の後ろに手を回して走る。

 電撃の火力が上がったのが背中を向けててもわかった。

 ある一定の範囲まで離れてから木山先生をおろして、私は御坂さんの方を見る。

 木山先生のように御坂さんの電撃を防ごうとしているけれど、異常な火力に防御の上から体が焼かれていた。

 触手で作った巨大な手は、砂鉄に切り裂かれる。

 全く動かずにすべての攻撃を防いでいく姿は、“超能力者”と呼ぶにふさわしい。

 

「ごめんね、きっと貴方たちを虐げていた人たちだけじゃない。私みたいな気の使えない人の言葉にも貴方たちは傷ついてたんだよね?」

 

 御坂さんがコインを片手に持ち、悲しそうな目でAIMバーストを見る。

 

「ごめんね、でも頑張ってみようよ……こんなところでくよくよしてないで、前を向いて―――もう一度ッ!!」

 

 放たれる超電磁砲(レールガン)

 その衝撃により地面は抉れて、レベル5という力を思い知らされる。

 清々しい顔をした御坂さん、けれど私もきっとそうだ。これから学園都市で何年も過ごすんだから、それまでにきっとこんな力を手に入れる。

 まだまだ頑張れる。そう、がんばろうよみんな! もう一度!

 

 

 

 こうして幻想御手事件は終了した。

 けれど完全解決とまではいかないのが当然で、私たちの幻想御手事件はこれで終わりじゃない。

 事件っていうのは何事も始まりがあって、その始まりを知っているのは私たち。

 アンチスキルの護送車の前で、手錠をつけられた木山先生が立っている。

 御坂さんは電池切れ状態で、私が支えて立っているという状況だ。

 

「どうするの、子供達のこと」

 

 御坂さんが聞くと、木山先生は振り返って微笑した。

 

「もう一度やり直すさ、刑務所だろうと世界の果てだろうと……私の頭脳はここにあるのだから」

 

 少しカッコイイと私は思った。

 けれど言わないことにする。ここで茶化すのもあまり空気が読めてない。

 

「ただし今後も手段を選ぶつもりはない、気に入らなければその時も止めに来たまえ」

 

「私は多少悪いことでも協力しますからね!」

 

 味方がいるとわかったからか嬉しそうに笑ってから頷く。

 アンチスキルの、黄泉川さんが少しばかり怪訝な顔でこちらを見てくるけれど愛想笑いしておく。

 さすがにアンチスキルの前で言うべきじゃなかったかなぁと思う。

 護送車は木山先生を乗せて走っていき、これで終わり。

 

「やれやれ、懲りない先生だわ」

 

「私は好きですけどね」

 

「ホントですか佐天さん!? 胸ですか!? 脱ぐのが! 脱ぐのがそんなに良いんですか!?」

 

「いや初春なんでそんな」

 

 詰め寄る初春に若干ながら恐怖を感じてその額を手で押さえてこれ以上近づいてくるのを防ぐ。

 なんか白井さんみたい。なんて言ったら初春が自決しそうなので言わないでおく、うん、私ったら正解ね。

 なぁんて思ってたらタクシーが一台やってきて、そこから出てきたのは噂をすればなんとやら……白井さんだった。

 

「お姉さまぁ~ん」

 

 抱きついて、押し倒してマシンガンのごとく言葉の数々を放つ。

 そしてワンテンポ置いて、白井さんが初春と私の方を見る。

 超ビックリって顔をしてる白井さん。

 

「なぁんで佐天さんがここにいますの!? え、なんで起きてますの!?」

 

「まぁ木山先生がよくわかんないけど助けてくれて」

 

「よくわかんないって本気で言ってますの佐天さん?」

 

 白井さんがすっごい目で見てくる。わけがわからないよ。

 

「ところで、結局佐天さんって何者なんですの? 固法先輩に聞けば最初目をつけた理由はあの銀行強盗の時能力者の一人を倒したからだって言いますし」

 

 言っちゃったのね固法先輩、まぁ良いんだけど。

 それよりも私個人としてはそれをこの場で話すということ、別に問題はないと思うんだけど。

 

「能力者に立ち向かえるように頑張ったレベル0ということでここは」

 

 そう言うと白井さんも御坂さんも、初春すらも『仕方ない』というような表情で笑った。

 わかってくれたようでなにより。

 そして御坂さんは白井さんを退けて立ち上がると私のことを真っ直ぐ見る。

 その視線に少しばかり緊張する私。

 

「佐天さん、ごめんね。あんなこと言っちゃって」

 

 申し訳なさそうに言う御坂さん。

 

「いやっ、いやいやいや! 全然、私が悪いんですよ。気にしないでくださいよ!」

 

 白井さんはわかっているようだが、初春わかってない様子。

 それでも御坂さんは私にしっかり謝罪する。でもするのは私の方だ。

 

「こちらこそ、気を使ってくれたのにごめんなさい」

 

 お互い頭を下げて、あげたら二人して笑う。

 これでこの件はおしまい。それで良い、それで良いんだ。

 お互い悪意なんてあるわけじゃなかったし、それに御坂さんとはまだ出会って一週間も経ってない。

 だからこうして喧嘩の一つもするべきだって、私は思う。

 タクシーで助手席に私が座って後ろに三人、すっかり三人は寝ちゃってる。

 

「さて、無事だと良いけど……」

 

 私は上条さんとインデックスのことを考える。

 あの二人が無事だという連絡はまだ取れていない。

 小萌先生の電話番号ぐらい聞いておくんだったと思うけど今じゃあとの祭り。

 とりあえず早く上条さんと合流しないと。

 

 疲れきってるけれど一度首を突っ込んだんだから中途半端でやめるわけにはいかない。

 私はポケットに入れているおまもりを握って頷いた。

 

 

 

 

 




あとがき
いやはや、あまり出番はなかったでござるが佐天さん頑張ってたでござるな。
問題はこのあと、さてさて上条当麻は佐天さんが着くまで無事でいるのか!?
大忙しでござるな、うん!

では、次回をお楽しみにしてくださればまさに僥倖ォッ!

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