謎の至高Xオルタ   作:えっちゃんの羊羹

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27話です。サブタイトル変えました。

感想評価誤字報告ありがとうございます。

ついに、ついに評価がオレンジになりました。やったーえっちゃん大勝利ー!!

あと、エイプリルロマニロスで遅くなりました。すいません。

そして特効にえっちゃん。交換に勲章と胆石があるので残り十個の勲章とQPでスキルマです。長かった。

では、今回の内容ですが前半はただのオリ主をえっちゃんに寄せるための解説です。

追記
番外編を一章と二章の間に移しました。
3月31日の26話更新から順番がややこしくなっていると思います。ごめんなさい。


27話 雌雄を決する話

「あの、大丈夫ですか? かなり派手に血が出ていますけど」

「ちょっとヒリヒリするけど平気です。途中でHP偽装スキル使ったらやけに血が出やすくなって。……この血ってシミになりそう。洗濯とかできるのかなぁ?」

「ああ、安心しました。無事で良かった。上手くいったんですね」

 

 モモンガの心配はXオルタの普段通りの気の抜けた言葉で霧散する。安心感と共に仲間を傷付けた相手への怒りがふつふつと湧き上がってきた。しかし、Xオルタの続けた言葉はモモンガの警戒心を再び呼び起こすには充分なものだった。

 

「あ、いえ、ちょっと失敗しました。アレ以外にあと2人、レベルが90くらいと30くらいのを取り損ねました。多分宿の近く――」

「あぁああああ‼︎」

 

 番外席次が絶叫しながらモモンガに向かって突貫してきたことによってXオルタの言葉は途中で遮られる。モモンガがこの異空間を発生させている犯人と判断したのは正しかった。山河社稷図の使用者を狙ったのは最善の選択だったと言える。

 しかし、ウォーサイズを大上段に振りかぶった番外席次は横から割り込んできた赤い光によって弾かれた。

 

 弾き飛ばされた番外席次の前には装備を変えた先程までの獲物が赤く輝く長剣を携えて立ちはだかっていた。

 

「じゃあ、俺は上で支援と拘束の準備しておきます。攻撃魔法はフレンドリィ・ファイアが怖いので今回はなしにしときますね」

 

 モモンガはそう言ってフライで上空に飛び上がった。安全圏まで浮かび上がると戦場の全域を視界に収める。

 その眼窩にはこれから始まるアインズ・ウール・ゴウンが誇る1人の戦士の戦いに対する期待を示す紅い焔が灯っていた。

 

 

 ◇◆◇

 

 

 ユグドラシルというゲームで近接職になるという事は実はかなり敷居が高い。別に近接職になる為に特別な条件が必要だというわけではない。近接職として役に立つと言えるだけの技量を得る事が難しいのだ。

 ダイブ式のゲームにおいて近接戦闘を行う際、そのプレイヤーの技量が大きく反映される。つまり、どれほど体の動かし方を知っているかがキャラクターの力量に大きく反映されるのだ。

 

 22世紀においてこれは非常に重要な事だった。貧困層には走るときに「右手と右足を同時に出さない」ということすら知らないものもいた。環境破壊の進んだ22世紀において運動をするには万全の空調や非常に高価な設備が必要だからだ。また、たとえ富裕層でも運動が可能というだけでありその機会を得ることは難しい。

 

 結論としてユグドラシルで近接職を志すならまず、体の動かし方を知らなくてはならない。これが大前提としてあり、近接職に対する大きなハードルとなっていた。

 

 しかし、近接職として優秀なプレイヤーの多くはスキルなどのゲームらしい特殊技術を用いこのハードルを乗り越えて来た。

 例えば、武人建御雷は「五大明王撃・明王コンボ」に代表される特殊技術を駆使して最大の一撃を与える「二の太刀いらず」をモットーとしていた。純粋な近接職ではないが彼の親友、二式炎雷もスキルによる隠密からの一撃や最大火力としてサポート前提の「素戔嗚」を用いた。

 

 一方で、極少数のプレイヤーは高いはずのハードルをゲーム要素の助けを借りずにまるで存在しないかのように容易く踏み越えた。アインズ・ウール・ゴウンではたっち・みーがその筆頭だ。

 彼は圧倒的な才能と警官として武道を嗜んでいた経験を糧に一足跳びに戦士としての実力を伸ばし、その勢いでワールド・チャンピオンになった。彼の技量はワールド・チャンピオンである事を無視しても極めて高かったのである。

 

 ただ、ここで勘違いしてはならない事として武人建御雷のようなタイプがたっち・みーのような戦士に劣っているというわけではないという事だ。事実、たっち・みーに勝ったワールド・チャンピオンの1人は多様なスキルやアイテムを使う戦士だった。武人建御雷もたっち・みーには多少劣るもののユグドラシル屈指の戦士だった。

 

 あくまでユグドラシルの近接職にはスキルにあまり頼らず自身の技量を武器としたプレイヤーがいたということだ。

 そして、今モモンガの眼下で始まる戦いにおいて重要なのはXオルタがその技量を武器としたプレイヤーの極点に到達した内の1人だったという事だ。

 

 Xオルタの前世は21世紀であり、多くの自然が残っていた時代だ。22世紀の現実で彼女ほど体を動かした経験を持つものはいなかった。

 

 彼女以外に海辺で砂に足を取られそうになりながら走った人間はいない。

 

 彼女以外にでこぼこした歩きにくい山道を歩いた人間はいない。

 

 彼女以外に大量の水を掻き分け泳いだことのある人間はいない。

 

 彼女以外に小学校の授業で校庭を走り回った人間はいないし、休み時間にジャングルジムや登り棒のてっぺんから見える景色を知る人間はいなかった。

 

 21世紀なら誰もが持っている他愛無い記憶がXオルタというプレイヤーに圧倒的なアドバンテージを与えた。

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 番外席次の振り下ろしは勢いが乗り切る前に逸らされた。弾かれた先から振るった横薙ぎはバックステップで躱された。屋根の上で追いかけていた時に当てた攻撃が1つとして当たらなくなっている。

 罠に嵌められ絶対強者たる自分が翻弄されている。焦りは人を慌てさせるがそれも過ぎれば逆の意味を持つ。

 立て続けに起こる想定外の出来事は昂ぶっていた番外席次を冷静にさせた。

 

 戦っているのは1人だがもう1人アンデッドの魔法詠唱者が上空にいる。各個撃破がベストだが不可能だろう。まず、目の前の女の相手をして魔法詠唱者を引きずり出さなくてはならない。上手く引きずり出せば自身のタレントで2人纏めて対処できるかもしれない。

 Xオルタのバックステップに合わせて距離を取った番外席次が見出した僅かな活路がそれだった。

 ウォーサイズを低く構え、槍のように突き出す。武器の間合いは番外席次の方がXオルタより幾分長い。距離を置いて小技を挟めば番外席次も有利に立ち回れるだろう。

 

「……ん」

 

 Xオルタの口から僅かに漏れた音を聞いて番外席次は足元をウォーサイズで払うように振るう。飛び跳ねるようにして避けられるが今までとは違う手応えを番外席次は感じた。

 

 本来、小技を使うのは絶対強者たる彼女の戦い方ではない。常に一撃で勝敗が決まるのでこれほど次の攻撃を意識した戦い方は初めてだった。

 僅か三合の撃ち合いに互いの技術の差が明確に現れていた。

 しかし、一対一の戦いとしてはまだ番外席次に分があった。武器の間合いの差は明白で、屋根の上で負わせた傷はXオルタを蝕んでいる。

 それでも、番外席次はダラダラと削り合いをするつもりはなかった。自分より巧みな剣士と戦い続けるのは危険だし、もう1人のアンデッドを忘れていないからだ。

 

 番外席次は全身を使いXオルタの胴を目掛けてウォーサイズを振るう。当たり前のように弾かれたが、それを含めて番外席次の策のうちだった。

 

 〈即応反射〉

 

 攻撃の隙をキャンセルする武技で元の体制に戻り再び同じ攻撃を繰り返す。先ほど番外席次の一撃を弾いた光刃は大きく投げ出され、どれほど早く振るっても次の一撃には間に合わない。Xオルタ空いている左手で遮ろうとするが素手で防げるものではない。

 

「うぁあぁああ!」

 

 番外席次の絶叫とともにウォーサイズが振るわれ、一瞬の後に地面に固い金属が落ちて高い音が響く。それが合図となりモモンガの拘束魔法が番外席次を縛り意識を奪った。

 

 仮想空間の床を叩いたのは番外席次のウォーサイズだ。その中程を切断された番外席次の両腕が握りしめていた。

 

「お疲れ様です。危なげなく勝てましたね」

「……そうでもないです」

 

 モモンガの賛辞をXオルタは素直に受け入れられなかった。上空から見ていたらXオルタが全ての攻撃を振るわれた横薙ぎに対しカウンターで勝負を決めたように見えていただろう。しかし、実態はそれほど甘くなかった。

 

「この子戦っている途中でどんどん強くなっていきました。正直勝てたのは武器の差だと思います」

 

 確かに番外席次は小技や武技を絡めた連携を使いこの戦いの中で大きく変化した。両手にそれぞれ持つ2本のネクロカリバーを掲げてそれを告げたXオルタの表情は若干重い。

 この戦いの決まり手はネクロカリバーが変形機能によって双剣となったことで左手に出現した2本目が番外席次の腕を切り落としたことだ。

 もしこれがなんの変哲もないロングソードだったらXオルタに番外席次の連撃は防げなかったかもしれない。しかし、そうはならず結果として番外席次は深手を負い倒れ伏した。Xオルタの振るった刃に敗れたのだ。

 

「邪聖剣ネクロカリバー」

 

 Xオルタの主武器であり、今回の勝敗の決め手となったこの神器級武器は極めて特異なもので本来ユグドラシルではあり得ない形をしている。

 

 別に作ることが出来ないということではない。大量の希少金属などを消費するが極めて真っ当に作られている。

 問題は作っても扱いきれないということだ。ユグドラシルというゲームのシステム上、複数種の武器を使いこなせる戦士は少ない。特に神器級の武器を手に入れられる上級プレイヤーはたった一種類の武器を突き詰める。複数の武器を使えるというのは本来あり得ない事でありそんなプレイヤーはいないはずだった。

 しかし、Xオルタだけは圧倒的な経験を糧に数多の武器種を十全に使えるようになった。この長剣、両剣、双剣、チェーンソーといった多様な武器種を扱えるということがXオルタがたどり着いた武器使いとしての極致であり、ネタビルドの彼女にアインズ・ウール・ゴウンの最前線で戦えるだけの力を与えた。

 そして、ネクロカリバーの変形機能が彼女の能力を完全に開花させる。従来のアイテムボックスを通した武器変更ではなく圧倒的な速度で武器の切り替えが可能となったことで彼女の戦闘の多様性は増し、誰にも予測しきれない深みを与えたのだ。

 

 Xオルタはネクロカリバーの奥の手を1つとはいえ使わせた敵に対する賞賛を胸に仕舞い込み、意識を切り替えた上でモモンガに言った。

 

「じゃあ、モモンガ玉は返しておきますね。残りの2人は人質がいれば特に問題なさそうですし」

「わかりました。じゃあ山河社稷図と交換で。やっぱりワールドアイテムを一つは持っていて欲しいので。あ、あと……その格好だと……」

 

 バトルドレスを身に纏ったXオルタでは冒険者として振る舞えない。そのことに気がついて着替えるように言おうとしたのだが、魔法使い直前の骸骨には異性に着替えを促すのは難しかったようで言葉が詰まっていた。

 しかし、意図は伝わったらしく頰をわずかに紅く染めたXオルタ手早く互いのワールドアイテムを取り替えて言った。

 

「……じゃあ、き、着替えるので、奥を向いていて、ください」

 

 たどたどしい言葉とともに隔離空間が解除され元の屋内に戻る。山河社稷図の所有権が移動したためだ。モモンガは回れ右してXオルタから目を逸らし魔法で作った漆黒の鎧を身に纏った。こちらは魔法を使っているだけあって一瞬で済んだがXオルタはぴっちりとしたバトルドレスを着替えるため時間がかかっている。

 モモンガは背後を気にしないように意識して外の様子を伺った。Xオルタは霊体化していたが屋根を飛び回っていた番外席次はかなり目立っていたらしい。新しく屋根を飛び回るモノクロ少女の都市伝説が生まれたようだ。

 両腕を失い縛られた捕虜に目をやった。あまり目立たないようにシーツを被せてあるが早くナザリックに送り尋問するべきだろう。

 宿の中にも騒ぎが及んでいるようでドタバタした音が聞こえていた。

 

 バタンとドアが開く大きな音が響く。一瞬だけ周囲の音が消えた気がした。

 

「……あ、⁉︎ ッッやぁあぁあああ!」

 

 Xオルタの悲鳴と共に何かが叩きつけられた音が聞こえた。モモンガはとっさに振り向いて何が起こったのか確かめようとする。確かめてしまった。

 

 モモンガの目線の先、開いたドアの前に這い蹲る2人の若い男がいる。その2人と自分の間、丁度真ん中のあたりにXオルタがいた。セーラー服を胸元に抱えてモモンガの方に背を向けてしゃがみこんでいた。

 

 バトルドレスを脱いだばかりでブラを着けようとしていた途中だったのか、ストラップが両肩にかかっているだけで2つのホックが形の良い肩甲骨の少し下から垂れていた。

 2つのホック間、背骨に沿ってできた窪みが緩やかなS字を描いている。その頂上は結い上げられた金髪の根元のうなじが露わにされてはらはらするような雰囲気があった。シニヨンから漏れた毛がゆらりと揺れるに合わせモモンガの視線はS字に沿って下にずれていく。

 セーラー服を抱きしめて前面を隠そうとしているせいか肩甲骨は大きく開きその間の白い肌は視線すら弾くような張りがある。その上を緩くブラのショルダーストラップが通っていた。

 さらに視線をずらすとまだ固定されていないアンダーが呼吸に合わせ微かに揺れている。揺れるカップの隙間からちらちらと小さなふくらみが見えた。その先微かに桜色の蕾が覗ける気がした。

 

 美しい。

 

 脳裏に浮かんだモノに嘆息しながらモモンガは急いで視線をそらす。

 再び背中に視線を戻し下の方へ進んだ。ウエストで僅かに影がかかってその先から円錐形に膨らんでいく。骨盤の上にまかれたガーターベルトが留め具で作られた黒い円が丸くお尻を囲っている。それは中心にある股上の浅いヒップハングのショーツを強調しているように見えた。

 腰の横から太腿の裏に伸びる留め具は間にある柔肉を少しだけ中心に寄せていく。それは黒いショーツの股上に届きその下で谷間を作る。谷間はショーツのゴムとの狭間に小さな空間を作り出し吸い込まれるような闇を生み出した。

 

 モモンガの理性が視線の移動を止めた時纏っていた鎧が小さな金属音を立てた。ぎこちなくギリギリと音を立てるように振り向いて来たXオルタの顔とモモンガの目があった。

 

「―――――!」

 

 声にならないXオルタの叫びと共に腕が振り上げられた。念動力が振るわれてモモンガは床に叩きつけられる。

 その腕が振り上げられた瞬間、モモンガには今度こそ、ほんの一瞬だったが、桜色の乳頭がハッキリと見えた。

 




えっちゃんの服の着方

ガーターベルト→ストッキング→ショーツ→ブラ→肌着→スカート→上着→カラー→スカーフ

肌着はないかも。この四段階目に入ったあたりで事件が起きました。以上

おまけで

今回は建御雷さんお話が出ました。彼の五大明王コンボを私なりに解釈したところ武蔵ちゃんの宝具になったので斬り合いよりスタンドとかスキルみたいので戦うタイプと考えました。ちなみに彼はうちのオリ主より強いです。明王コンボを突破できる手段がえっちゃんにはない。運良く状態異常抵抗出来たら勝てるかも?

ちなみにたっちさんは化け物。100回やって1回勝てたら奇跡。

感想評価指摘いろいろお願いします。あると喜んで悶えます。

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