謎の至高Xオルタ   作:えっちゃんの羊羹

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7話です。

今回はすべて勘違いの解説です。

至高が一人増え、勘違いする頭脳が2つ増えました。

頭が痛い話になると思います。

えっちゃんが影くらいしか出ません。
FGOのメンテとタイミングが重なったので泣きそうです。


7話 劇場

「御二方の間では今回の結論は初めから出ていたのさ」

 

 滑り込むような声で、デミウルゴスは滑らかに喋り始める。

 

「御二方の仰った2つの案だが、実の所それぞれ別の問題についてのことになるんだ。モモンガ様の案は保管場所について、Xオルタ様の案では誰にこの知恵を授けるかについてだ。どちらの意にも沿った解決方法としてパンドラズ・アクターに知恵をさずけ、それを振るわせるという事なんだ」

 

 守護者達の間で成る程と声が上がる。モモンガは勝ちを確信し、Xオルタは敗北を悟る。

 

「でも、それだと多数決をする必要もないでありんす。何故、御二方のはこのような事をなさったのでありんすか?」

 

「それはだね、この会議こそが御二方の目的であったからさ。この会議を始める時に言われた言葉を覚えているかい?モモンガ様は2人の意見が割れたと仰った。もし、万が一にも実際にそのような事が起きたら我々はどの様に行動すべきか、それを実際に示すためにこの会議を開かれたのさ」

 

 その話を聞いてわかっていなかった守護者達から感嘆の声が漏れた。

 

「だが、それだけで終わらないのが御二方の素晴らしい所でね。パンドラズ・アクターが力を振るう準備として我々に彼を紹介する目的も有ったという事だ」

 

 瞬間、モモンガとXオルタの内心の感情が入れ替わる。

 

「そこからは私が説明するわ」

「では、アルベド、続きを頼みましょう」

 

 モモンガとXオルタを含め、分かってない7人はまだあるのか、と驚愕する。2人の感じ方は若干、他の守護者達とズレているが。

 

「この会議では投票の内容すら御二方の手の内だったのよ。例えば、私とシャルティアはモモンガ様と部屋で会えるという可能性につられ、Xオルタ様の案に賛成したわ」

 

 確かに2人はつられた様に意見を決めた事を思い出す。

 

「でも、御二方のお考えは私たちについてだけでは終わらないわ。全員の票が初めから完璧に想定されていたということよ」

 

 何もした覚えのないモモンガとXオルタは、最早何も考えてずに独り歩きする自分の思惑に聞き入っている。2人とも、ただひたすら頷く程度のことしか出来なくなっていた。

 

「アウラとマーレについてはXオルタ様のお言葉によるものよ。私達の……愛からくる衝動を強く打ち明けさせることによって、アウラ、貴方はシャルティアの暴走を危険視する様に誘導されたのよ」

 

「……アルベドについてもなんだけど……」

 

 アウラのつぶやきは無視された。

 

「マーレがアウラと意見を違えることはそうないでしょう。これで2人がモモンガ様の案に賛成することになったわ。次にコキュートスだけど、貴方は何方を選んでも問題ない様になっていたけれど、やはり誘導通り結果になったわ」

「何方ヲ選ンデモ良カッタトハ?」

 

 自分の名が上がったコキュートスから疑問の声がカチカチと顎が鳴る音とともに上がる。

 

「実際にはコキュートスとセバスについてなんだけど、2人は万が一、私達4人の票の操作でズレが出たときのための保険になっていたの。それでも誘導なさったのは強いて言えば……バランスを保つためかしら?」

「ナント周到ナ……シカシ、私ニハドノヨウナ誘導ガ?」

 

 なおも問い掛けるコキュートスに、デミウルゴスがアルベドの言葉を引き継いだ。

 

「君の意見の誘導には私が使われたのさ。君の後には私とそりが合わないセバスが控えていた。そして、前の2人は立て続けにモモンガ様の案に賛成した。これはXオルタ様の案が否決される事を予感させるには充分な要素だ」

 

 デミウルゴスは一呼吸おいて続けた。

 

「そして、何よりも、君だけなのだよ、コキュートス。Xオルタ様が直々に意見を求められたのは」

 

 コキュートスは自身が特別扱いされたという事実に感動しつつ納得の意を示す。

 

「最後にセバスね。貴方は第9階層からずっと、御二方に付き従ってきたわ。その結果Xオルタ様の隣につく事になった。もし、Xオルタ様に入れる様誘導されるとしたら、最も近い位置から問い掛けられる事になったでしょう」

「成る程、これ程に近い位置で迫られてはXオルタ様の望みを叶える以外の選択はできないでしょう」

 

 セバスが納得のいった顔をして頷いた。

 

「でも、モモンガ様による誘導はもっと早くに行われていたはずよ。これについては、パンドラズ・アクターがわかっているわ。そうでしょう、御二方の元で仕掛け人として動いた貴方なら?」

 

 円卓に着く全員の目がパンドラズ・アクターに向かう。ゆっくりと、しかし、大袈裟に立ち上がったパンドラズ・アクターは語り始める。

 

「もちろんでございます。では、このパンドラズ・アクター、事の起こりについて語らせていただきましょう!」

 

 タメが入った後、大袈裟な手振りで続く。

 

「まず、断らせていただきますが、私は御二方の命令を受けたわけではございません。宝物殿を出てここに至るまでの間に、ただ、あることを繰り返し説かれたのです。そう、己が守護するナザリックの最奥にその至宝を置きたくはないか、そして、この場にて、己の欲する様に述べよ、と」

 

 モモンガは振り返る。

 確かに自分はパンドラズ・アクターに自分の側につく様に、但しXオルタに文句をつけられない様ぼかしつつ、言ったのは覚えている。そして自分に賛同してくれた時恥ずかしくもあったがうまくいったと内心ガッツポーズをしていた。しかし、あそこまで仰々しく言った覚えはない。微妙に変更を加えられ、はずかしさの増したセリフに先ほどの記憶が合わさり身動きできないまま悶絶する。

 一方でデミウルゴスから納得の声が上がる。

 

「そういうことでしたか。パンドラズ・アクター、君はそのお言葉を受けて、あの我欲に溢れた宣言から始めたのだね」

「まさしく、そうでございます。欲望を示すこと、それがなければ我々は己の判断基準の中心に忠誠を置かざるを得ないでしょう。しかし、それは御二方の目的にはそぐわないのです。ならばまず、私が身を以て欲を示し、後から続く皆様のしるべとならねばなるまい、と思いまして」

 

 2人の言葉を受けてアルベドが纏めた。

 

「その会話こそがセバスに自身の守護領域について意識させ、己と至宝の位置関係、例えば、その至宝を守るとき己が盾になれる位置に居たい、という考えを抱くきっかけとしたのね」

 

 守護者達が全員納得し、感嘆の声を上げ始めるとフリーズしていたモモンガが言った。威厳を込めた言葉ではあるが、本心は絶望しきっている。主に黒歴史が晒されていく未来について。

 

「……さ、さすがはアルベドとデミウルゴスだ。私達の策をこうまで読み切るとは。パンドラズ・アクター、お前もよくやってくれた。……さて、皆ももう分かっただろうがパンドラズ・アクターがこのノートを持つ事になる。よろしく頼む」

「あらためまして、守護者の皆様。私がパンドラズ・アクター、この至宝の管理を任せれた宝物殿の守護者です。全て、モモンガ様とXオルタ様の手の上で演じさせていただいたに過ぎませんが、この至宝に触れるに足る頭脳の証明の機会を頂けたことを御二方に感謝します」

 

 その言葉にアルベドとデミウルゴスが答えた。

 

「よろしくお願いするわ、パンドラズ・アクター。しかし、さすがはモモンガ様とXオルタ様、策を読ませ、協力させる事によって、その頭脳の証明とさせてくださるなんて」

「パンドラズ・アクター、至高のお方々によるこの策を演じきった君にならその至宝を任せられる。本心からそう思うよ。よろしく頼む」

 

 続き次々と守護者達がパンドラズ・アクターに挨拶をした。そこから先はただ、ひたすらに守護者達がモモンガとXオルタを褒め称える時間だ。

 

「サスガハ至高ノ御二方、ナザリック最高ノ頭脳ガ揃ッテナオ、ソノ掌デ踊ラサレルトハ」

「さっすが、モモンガ様とXオルタ様。ここまで完璧に考えられていたなんて!」

「で、でも、まだたくさん、お考えがありそうですね」

「当然だとも、今、説明することができた部分は全てにおいて私達のために練られた計画でしかない。これ以外にも何か御二方の間にのみ通じるお考えがあるのは確実のことだろうよ」

「これ程の難解な計画が全て私達のためのものでありんすか?しかも、まだ隠されたものがありんすとは。何という慈悲深きお心でありんしょう。まことに凄すぎんす」

「その慈悲深きお心で私の心を読まれていたのね。ならきっとモモンガ様に私の気持ちも……くふー、ぞくぞくするぅ」

「アルベド様、落ち着いてください。御二方の前ですよ。しかし、私もこの会議において自身の守護する階層について深く考えることができました。これからは、より励まなくてはなりませんね」

「ええ、モモンガ様とXオルタ様の慈悲のお心を受けた以上、粉骨砕身尽くさねばなりません。何より、新しく与えられたこの任を完璧にこなさねばならないのですから」

 

 口々に褒め称える守護者達を見て2人の支配者は誰にも聞こえないよう呟いた。

 

「どうしてこうなったのか……」

「ちょっと、ナメてました、ね」

 




細かすぎる指摘、そしてすべてが勘違い

以下思いついてしまった小ネタ
遊戯王ネタです

モモンガ様(以下モ)
「俺のターン!心変わりを発動する。デミウルゴスを奪うぜ!」
えっちゃん(以下え)
「そ、そんな、どうすれば……」
フィールドが光り、カードが創造される。
デミえもん(以下デ)
(心の声)「Xオルタ様、Xオルタ様、そのカードを使うのです」

「はっ、そういうことか!なら、私はナザリックの間者を発動デミウルゴスの効果を発動する。今だ!ナザリック最高の頭脳発動!」

「すべては至高のお方の計画通り、説明しましょう」
続きはない

後感想を見ると指が動くので感想くれたらうれしいです。
こんなこと書いてもいいのかな

そろそろ2人も表に出られそうです。

ただいま、転移してから凡そ9時間

追記:前の回のパンドラの決め台詞の後のモモンガ様が悶絶していない件について

理由は大まかに二つあって
1つ目が宝物殿から引っ張り出す時に思う存分悶絶したから。
描写してないので伝わるわけなかったですね。
2つ目がこの時のパンドラの行動がほぼモモンガ様の目的通りだから。
今回のパンドラの告白にあるようにモモンガ様が事前にたのみ、その通りにしたのでモモンガ様の内心では
「恥ずかしいけれどとりあえずよくやった」
な感じでした。
伝わりにくい表現ですいません。

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