王様は平穏が欲しいようです。   作:ユーリ・クラウディア

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初めてのお使いが神殺ししないと達成できないという鬼畜難易度
この護堂は泣いていいと思う。

それでは、本編どうぞ


初めての神殺し

さて皆さん、只の人間が雷を交わす事が出来るとお思いでしょうか?

 

答えはNOだ。

無理です。

 

つまり何が言いたいかというと

 

 

「さて、アテナは何処だい?」

 

「あ…アガッ…!」

 

 

一撃で行動不能にされました。

 

考えても見てくれ、草薙護堂は主人公でも俺は主人公じゃない。

其れなりに死なない努力はしてきたが矢張り中身が凡人だと主人公補正何て物はつかないようだ。

 

「早く答えてくれないかね?」

 

ゼウスが歩み寄って来る。

 

正直めっちゃ怖い。

なぜこんな事になってしまったんだ…。

分からない、気づけば赤子になって居て。

気付けば、面倒事の中心点になり得る人間になって居て。

気付けば、気付けば、気付けばきづけばきづけばきづけばきづけばきづけばきづけばきづけば…………………。

 

何なんだよ…

何で俺なんだよ。

いっそここで死ねば楽になるのか?

 

そんな考えが頭をよぎった。

普段から無意識に溜め込んでいた転生によるストレスが一気に溢れ出して来た。

転生と言う方にしろ今生きていることに変わりはない。だが壮絶な、それこそ一歩間違えれば死につながる人生を送らなければならないというプレッシャーが護堂の精神を蝕んでいた。

ストレスの原因はそれだけではない。そもそも、これは形式的には憑依と言う形で起きた転生だ。元の草薙護堂の人格は何処へ行ったのか?そもそも人格なんてものが有ったのか?もし人格があったならと考えると罪悪感に潰されそうになる。

普段はテンプレだ何だと、メタい思考を心がける事で誤魔化しているが、実際はどうだ?

多くの不安を内に秘めている事は明白だった。

 

護堂の思考が死で埋め尽くされようとしていた。

 

 

そこで、ふと今世の事が頭に浮かんだ。

浮かんだ光景は、家族で食事をしている風景。

家族で食事と言っても少々特殊な家庭環境のせいで食卓を囲むときは基本護堂と妹の二人だけだ。

だけどそれが当たり前で今の日常、二人で取る食事。その光景は笑顔が絶えない平穏。護堂が求めるそれだ。

 

 

ああ…

 

護堂にある思いが願え始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

ゼウスは違和感を感じて足を止める。

 

その違和感が何かは直ぐに分かった。

さっきまで絶望に近い表情をしていた。それが今は笑みを浮かべているのだ。

その笑みからは何か得体のしれない何かが感じ取れる。

 

ゼウスの直感が早く殺せと囁いている。

 

「…」

 

ゼウスはたかが人間相手に何故このように感じるのか理解できなかった。

そう、ゼウスは恐れを抱いたのだ。

神であるゼウスが人間に恐れを抱いた。それが認められなかった。

 

だから、ゼウスは全力で目の前の少年を殺す事にした。

何の事は無い。自身を怯えさせたことに怒りが噴出したそれだけだ。

 

ここでゼウスは思考の淵から意識を戻し、その手にある物を出現させる。

そして最初に目に入ったのは石板だった。

目の前の少年が石板を自分に向けたのだ。

そして、次の瞬間ゼウスは気づいた。そこの石板に宿る太陽の力に、

 

 

石板から光が溢れだしゼウスを襲う。

しかしゼウスも神、瞬時に意識を切り替え。防御に移る。

 

石板に宿されていたウルスラグナの権能、白馬の化身だ。

如何にゼウスと言えど直撃すれば無傷とはいかない。

 

しかし、元々護堂の権能と言う訳では無く石板の力で強奪したもであった為威力、持続時間共にかなり下がった物だ。

ゼウスは完全に防ぎきり、護堂を睨みつける。

 

「手間を掛けさせてくれる…」

 

その言葉には怒気と殺気が込められ常人であれば意識を持っていかれるほどの物であった。

 

「黙れ色魔が…!こっちはまだ死んでやる気は無い!俺が死んだら妹が一人で寂しい思いしちまうだろうが!」

 

護堂も負けじと反論する。護堂が抱いた感情は家族の平穏お守りたいと思う気持ち。自身も平穏を追い求めて来た護堂がこれまで家族に与えて貰っていた平穏を、返さずに死ぬことなどできないと言う、決意の心。

 

「ハッ、人間風情がこの私にから逃れられるものか!頭に乗るな!」

 

ゼウスが右手を上げ止めを刺そうとした時、右手に握られているはずも物がない事に気づいた。

 

「な…!?」

 

護堂は立ち上がりながらゼウスに問いかける。

 

「どうした神様?お探し物は此れかい?」

 

そう言って護堂は自身の右手に握られている物をゼウスに見せつける。

 

護堂が転生者であったからこそできた事、それは、権能の強奪

本来であればルクレチア=ゾラとの会話の中で知る事の出来る石板の能力

転生者であった為に会う前からそれを知って居た。

そして、この石板は厄介事を引き込むのも知って居た。

だから、呪力が漏れないようにそれを抑えるためのケースに入れていた。

だから、ゼウスは護堂が石板を取り出すまで此れの存在に気づかなかった。

だから、権能を強奪する隙を生み出す事が出来た。

 

「全く…、なんだかんだ言って、こっちの生活にも未練が出来ちまったじゃねーか。」

 

護堂は唖然とするゼウスに右手を向ける。

 

「あんたが何を思って俺みたいな人間ごときにこんな最終兵器(ファイナルウエポン)を出したのかは知らないがお陰で助かったよ。それにしても雷霆(ケラウノス)ってのは密教法具の三鈷杵みたいな形状をしてるって説が有力だったと思ったんだが、実際は剣だったんだな…、いやそれも違うか、この感じから行くと形状はある程度自由に変えられるのか。」

 

ゼウスは此処でやっと我に返った。

 

「貴様ッ…!おのれ忌々しい人間が…!」

 

「さあ、終わらせようか…。妹が家で待ってるんだ。」

 

ゼウスが雷速を持って護堂に突貫し、護堂の心臓を貫いた。

対する護堂は雷霆の力を発動した。

それも自身を巻き込む形で。

 

「なっ…!?バカな!?」

 

「さあ、心中だ駄神がッ!雷霆ッ!!」

 

ゼロ距離からの雷撃

その一撃は神話に置いて一撃で世界を破壊すると言わしめた必滅の雷

 

場は光りに呑まれていった…。

 

 

 

その日、アテネの街は謎の爆発により大打撃を受けた。

不幸中の幸いにも怪我人はいなく爆心地近くにあったはずのパルテノン神殿も奇跡的に無傷だったそうだ。この事は大々的にメディアに取り上げられパルテノンの奇跡と世間で語られるようになる。




この護堂(偽)君は若干シスコンが入って居ますww
護堂(偽)君は何やら行き成り吹っ切れたようです。
何のフラグも無く急にそんな事をさせた事に少々反省ですね。

今回の話しは戦闘と言える程上等な話には出来ませんでしたね。私が書きたい事もなんともまとまりが無いというかどうにも上手く書けませんでしたがまあ、勘弁してください。
戦闘シーンが書きたいとか言っておきながらこのざま、次こそはと思っています。

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