憐憫の獣、再び   作:逆真

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祝、連載一周年!
今後についてのネタバレありなので大丈夫な方だけご覧ください。


設定(人類悪)

ビーストD/R

其の原罪は『期待』。

理論を放棄した、願望による妄執。

 

 

●真名 ソロモン

 クラス ビーストD

 ステータス 筋力:E 耐久:C 敏捷:E 魔力:EX 幸運:D 宝具:A++

 スキル 獣の権能:A 単独顕現:E 召喚術:A++ ソロモンの指輪:EX 星の改変:EX 異世界干渉:B- ネガ・バイブル:A

 宝具 王冠は地上に 禁忌は水底に 真理は未来に

 

〇固有スキルの解説

・星の改変

 星のルールを個人で改変したが故に持つスキル。結果的にではあるが、この世界に人類悪という概念を誕生させたため取得した。ソロモンのランクは規格外であるため、自らのスキルや宝具さえ改造することが可能。

 

・異世界干渉

 その名の通り、異世界に干渉することができるスキル。生前のソロモンならばランクA+相当だった。本来であればソロモンのランクでは異世界の記録閲覧までしかできないが、前述の「星の改変」と併用することで世界観の移動すら可能にする。ビーストであるソロモンにとってこのスキルは「道具作成」の代わりにもなっている。

 

・ネガ・バイブル

 聖書に記された偉大な王でありながら、彼は「地獄に堕ちた」と語られる。全ては彼が聖書にとって不倶戴天であるが故に。逆説的に、聖書という概念が人類史に存在する限り、魔術王は何度でも復活する。魔術王が人間を許すその瞬間まで。

 

〇宝具の解説

・王冠は地上に(シクラメン)

 ランク:B

 種別:対軍宝具

「我が憤怒を、我が原罪を見ろ。すべては此処に置いていく」

 固有結界。ソロモンが古代イスラエルに築いた大神殿。怒りしか知らぬ王の心象風景とは、異形から人間を守るための金城鉄壁の絶対領域。本来であれば城塞都市が理想であったが、生前の彼には築けなかった。

 

・禁忌は水底に(シークレット・オブ・バビロン)

 ランク:EX

 種別:対魔宝具

「我が敵意を、我が願望を聞け。すべては其処に残してきた」

 かつて七十二柱を封印した真鍮の壺、その具現化。問答無用の封印宝具。個体ではなく、魔王級程度なら軍勢だろうと封印することができる。一体だけであればビーストの封印さえ可能とする。

 

・真理は未来に(トゥルー・レメゲトン)

 ランク:A+

 種別:対界宝具

「我が理想を、我が生涯の真実を知れ。すべては君達の未来のために」

 全人類にかけられた呪い『真理』の正体。宇宙観の核――所謂アカシックレコードへの干渉権。道をこじ開けることで、その穴から『溢れ出るもの』を武器と転じることができる。

 

 

●真名 666

 クラス ビーストD

 ステータス 筋力:A+ 耐久:EX 敏捷:A 魔力:A+ 幸運:― 宝具:A++

 スキル 獣の権能:A 単独顕現:A 自己再生:A+ 七つの冠:A 星の忌み子:EX ネガ・ミレニアム:A

 宝具 約束の炎 最後の審判

 ※このステータスおよびスキル、宝具はビースト時のもの。

 

〇固有スキルの解説

・自己再生

 文字通りの再生能力。肉片が僅かにでも残っていれば再生可能。自己回復とは似て非なるスキル。

 

・星の忌み子

 生まれるべきではなかった存在。星の廃棄物の化身。間違った生命。世界のどこかで抑止力やそれに類似した存在のバックアップが発生した場合、その補正はマイナスとして機能する。

 

・ネガ・ミレニアム

 千年王国、すなわち人類史の繁栄を阻止するもの。繁栄という光が強いほど、闇もまた強くなる。人類史の長さこそが、この獣の力となる。

 

〇宝具の解説

・約束の炎(バアル・ゼブル)

 ランク:B

 種別:対人宝具

「我が怒りは止まらぬ。我が命は終わらぬ」

 最強の怪物たる彼の心臓。敗北を拒絶する無限にして夢幻のエネルギー核。仮に(本当に仮にだが)666がサーヴァントとなる場合、事実上「単独行動:EX」となり、マスターの魔力供給を必要としない。

 

・最後の審判(アポカリプス・ナウ)

 ランク:EX

 種別:対界宝具

「おまえたちの悲鳴など聞き飽きた!」

 ソロモンの『真理は未来に』の対となる宝具。鍵ではなく門そのもの。星空に開放される異世界への扉。干渉が限界であるソロモンとは異なり、外宇宙の生命本体を召喚できる。黙示録に記される『四大騎士』や『蝗の群れ』とはこの門からの来訪者の比喩である。

 恐ろしいほど燃費が悪く、約束の炎を持つトライヘキサ以外の使用は事実上不可能であるはずなのだが?

 

 

ビーストD/L

其の原罪は『期待』。

悲劇と奇跡を担い、救済と勝利を強制された偶像。

 

●真名 兵藤一誠

 クラス ビーストD(オルタナティブ)

 ステータス 筋力:D 耐久:C 敏捷:D 魔力:E 幸運:EX 宝具:A+

 スキル 獣の権能:A 単独顕現:C 精神汚染:EX 悪魔の駒:A 二天龍:EX 神々の祝福(獣):A ネガ・エヴォリューション:A

 宝具 赤黒き汚泥 世界よ、我を讃えろ 無限覇王・夢幻理想

※このステータスはあくまでも反転体としてのもので、正常の状態であった場合はスキルから精神汚染が、宝具すべてが削除される。

 

〇固有スキルの解説

・神々の祝福(獣)

 『D』の聖書の神、『E』の乳神、『F』の魔神と多様な世界の神々から得た祝福(呪い)。人類悪化した彼をより深く暴走させるもの。

・ネガ・エヴォリューション

「自らが勝てるように進化する」と同時に、「敵の進化を妨害する」。空間や肉体ではなく因果律に干渉するため、抵抗は不可能である。つまり、兵藤一誠は相手が自分よりどれだけ強くても最終的には勝てる。――その戦いの最中にどれだけの犠牲が出たとしても、その戦いの結末にどのような報酬がなくとも、必ず勝利を迎える。

 

〇宝具の解説

・赤黒き汚泥(ウェルシュ・ケイオスタイド)

 ランク:A

 種別:対人宝具

 この世界で生み出された泥が赤い龍の力で捻じ曲がったもの。魔術王の怒りと全人類の憎悪、歴代赤龍帝の絶望の具現化。ある世界で『聖杯の泥』『ケイオスタイド』と呼ばれたものに酷似している。

 

・世界よ、我を讃えろ(アイ・アム・ア・ヒーロー)

 ランク:A+

 種別:対人宝具

 技術、能力、行為の模倣。この星の誰かに出来たことは、彼にも実行可能。人間だろうが天使だろうが悪魔だろうが魔物だろうが妖怪だろうが精霊だろうがドラゴンだろうが――神だろうが、誰かが行えたことは彼にもできる。

 

・無限覇王・夢幻理想(ジャガーノート・ネオ・ドライブ)

 ランク:EX

 種別:対神宝具

 進化という名の究極の暴走。最も適した大虐殺。

 

 

ビーストX

其の原罪は『真理』。

誰もが縋り、誰もを貶めてきた絶対の理。

すなわち、人類悪さえ滅ぼす人類悪。

世界に必要なのは我のみ。

 

●真名 ????

 クラス ビーストX

 ステータス 筋力:? 耐久:? 敏捷:? 魔力:? 幸運:? 宝具:EX

 スキル 獣の権能:A 単独顕現:A 神性:EX 魔力放出(天):EX 信仰の加護:EX 奇跡:A+ ネガ・オリジン:A

 宝具 真理を未来に 無限覇王・夢幻理想 人よ、再び我が楽園に

 

〇固有スキルの解説

・ネガ・オリジン

 其はこの世界の根源。あらゆる理の原初。故に、あらゆる力は其に還元される。刃であろうと、毒であろうと、傷であろうと、呪いであろうと、愛であろうと。

 

〇宝具の解説

・真理は未来に

 ソロモンの項を参照。

 

・無限覇王・夢幻理想

 兵藤一誠の項を参照。

 

・人よ、再び我が楽園に(ジェネシス・エデン)

 ランク:EX

 種別:対界宝具

「私のところに帰って来い、愛しい最高傑作たちよ」

 詳細不明。

 

 

 

 

突然ですが、アーチャールートの情報をある程度開示します。作中に出すつもりでも忘れるかもしれないからね。

Q.フォウくんの役割って結局何なの?

A.今回開示した「ネガ・オリジン」を参照。

 

Q.このルートのオーフィスは?

A.マーリンの介入がないため、ゲーティアとトライヘキサが相打ちになるまで固有結界に引きこもっていた。出てきた頃はアーシアの死亡後。ビーストXに倒され、吸収される。

 

Q.アーチャールートの一誠は何をやったの?

A.詳しくは作中で語る予定。ヒントはラウムと最後の審判。

 

Q.聖書以外の神話勢は?

A.上記の一誠がやったことの後始末に強制参加。各勢力が弱体化したところをビーストXによって九割の神群が滅ぼされた。

 

Q.曹操の死後は最終的にどうなったの?

A.曹操から棺桶を後継した者が神々や外宇宙の協力もあって、ビーストXを打倒した。その後、残った僅かな人類と神魔によって星の復興が行われている。なお、ビーストXによる術式の影響が残っているため、直接訪れる以外にその姿を確認することはできない。




どっかで真理の獣の特性をネガ・ディスティニーだと言った記憶がありますが、こっちの方がぽいかなと思い変更しました。

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