憐憫の獣、再び   作:逆真

88 / 91
君に見えている世界は想像もつかないが
次は同じものを見たい
『キューティクル探偵因幡』より


神滅具

 次期大王、若手悪魔ナンバーワンの実力者、サイラオーグ・バアル。

 

 当代の大王の実子でありながら、魔力に恵まれなかった『出来損ない』。大王家の特徴である『滅び』の力どころか魔力そのものが下手な下級悪魔よりも弱いのだ。魔力至上主義のきらいがある悪魔の貴族社会においては、欠陥品としか見られない。面子と『滅び』を重要視する大王の血筋にとって、サイラオーグは恥部以外の何物でもなかった。『出来損ない』のレッテルを張られるのも必然だっただろう。

 

 だが、サイラオーグは『無能』では終わらなかった。――魔力がないならば肉体を鍛えればいい。そのように考え、我武者羅に肉体を鍛え続けた。結果的に、彼は魔力が弱い身でありながら、滅びを生まれ持った異母弟をくだし、次期大王の座を手に入れ、同世代の悪魔からナンバーワンの実力者とまで謳われるようになった。

 

 サイラオーグの夢は魔王になることだ。実力があれば上を目指せる悪魔社会を作る。自分のように魔力の強弱で虐げられる者がいないようにする。諦めなければ夢は叶うのだと言えるようにしてみせる。

 

 そんな下に興味深い情報が入ってきた。

 

 神滅具の所有者だと思われる者の情報である。

 

 聖書の勢力という観点から見ると、教会と堕天使は神滅具を所持しているが、悪魔にはない。厳密には『赤龍帝の篭手』の所有者が転生悪魔になったが、この時点でサイラオーグ、というか一部の例外を除いてその情報はまだ入ってきていなかった。だからこそ、勢力の強化のためにも無視できない情報だったのだ。

 

 所有者を眷属にできないかと情報を下に人間界を訪れたサイラオーグとその眷属を待ち受けていたのは――惨劇の痕跡だった。

 

「何だ、これは……」

 

 その場は、肉と血に満たされていた。元の形がどのようなものだったか分からなくなるほどグチャグチャにされた肉片と骨の山。むせ返るほど濃厚な血の匂い。

 

 サイラオーグが会うはずだった神滅具所有者の仕業と見て間違いないだろう。この謎の死体の集団の方が襲撃者のようだが、返り討ちにされたといったところか。

 

「だとすれば、所有者はどうなった?」

 

 流石に肉片になった状態では襲撃者の力量は分からない。周囲の景色を染め上げている血の量から考えるに大勢であったことは確実だろうが、正確な人数も不明なままだ。

 

 集団の正体も気になるところではあるが、所有者の方も気になる。これを単騎で行ったのか、仲間がいたのか。圧倒的な勝利だったのか、命からがらなのか。……否、ここまで徹底して虐殺する余裕がある以上、重傷とは考え辛い。おそらく生きているのだろう、とサイラオーグは予測する。

 

 ここまで派手な戦闘が行われたのだ。すでに近くにはいないと考えて良いかもしれない。無論、怪我で動けない可能性もないではないが。手負いの虎となっていた場合、自分たちをこの肉片となった襲撃者の仲間であると誤解する可能性は高い。あるいは、ここに長居すれば襲撃者たちの仲間と鉢合わせするかもしれない。

 

 出会うはずだった神滅具所有者の手がかりがないようならば、早急にこの場から立ち去る必要があるだろう。サイラオーグはそのように判断し、眷属たちも同調した。

 

 サイラオーグたちは周囲を警戒していた。それは間違いない。血の乾き具合から見て戦闘があったばかりなのだから当然だ。若手ナンバーワン悪魔と言われるサイラオーグではあったが、実戦経験が不足していることは自覚している。

 

 ならばこそ、その警戒も思考も全く無意味であったと言って良い。彼らに向けられた二対の視線の主は、戦闘の意志など皆無だったのだから。そんな無価値な労働をするつもりなど毛頭なかったのだから。

 

 

「――マスター。どうやらこのまま帰った方がよさそうだ」

「理解/̪死骸。魔王を目指す悪魔→慢心、即ち傲慢。餌/愚かさ/認識差。神滅具所有者の所在不明。それをどのように利用するか、お手並み拝見と行こう」

 

 周囲を警戒しながら散策するサイラオーグたちを遠方から見ながら、彼らは語り合う。

 

 頭部が物々しい白い怪人と、褐色の肌に赤い大弓を携えた青年であった。

 

 魔神フェニクスと、彼が召喚したサーヴァント“聖地のアーチャー”である。

 

 フェニクスは、自らの命題の対極者として「彼」を選んだ。英霊召喚としてはともかく聖杯戦争で運用するには完全な外れ枠とも言える宝具。それこそがアーチャーの特性のひとつである。

 

「本当に……」

 

 そんな彼らの背後から声をかける存在がいた。

 

 それは獅子だった。それも黄金の獅子だった。

 

 神滅具『獅子王の戦斧』である。

 

 本来ならば、『獅子王の戦斧』は純粋に斧の形状をしているだけの神器だ。独立型神器というものもあるが、戦斧はそれに含まれていないはずである。

 

 だが、どういうわけか、先の戦闘において、本来の所有者が死にかけると同時に、戦斧は獅子の形を取ったのだ。何らかのバグが発生したのか。これが現代の戦斧の禁手なのか。はたまた、誰も気づかなかっただけで元々備わっていた能力なのか。

 

「本当に、我が主を助けてもらえるのだろうか?」

 

 特使五柱の魔神が請け負っている神滅具の調査。フェニクスとアーチャーがこの地を訪れた理由である。

 

 彼らがこの土地に来た時、謎の襲撃者によって所有者は死にかけだった。使い捨ての兵隊ではあったが、情報隠蔽のためにあそこまで念入りに破壊した。情報は隠したが完全な隠蔽をしなかったのは、もうすぐサイラオーグが来ることを知っていたからだ。

 

 サイラオーグたちと行き違いになったのは偶然でも何でもない。サイラオーグが手にいれた神滅具の情報ルートを先回りしただけの話なのだから。

 

 魔神の足を掴ませるようなヘマはしない。今後のために、あくまでも神滅具の情報だけは悪魔側に持って帰ってもらう必要があった。

 

「任せな。と言っても、俺には回復系の宝具なんてないからな。神殿に戻って……フラウロスが拾ってきたお嬢ちゃんにでも頼むか?」

「それが良いだろう。もっとも、アレはアサシンが妙に気に入ってしまった。暇だと良いのだが」

 

 真名に関わるため詳しくは言えないが、アサシンあるいはそのモデルとなった人物には『指導者』としての経験がある。特に音楽に関しては並々ならぬ情熱がある。

 

「我も詩歌には一言ある存在。協力を請われれば手を貸すのも吝かではない」

「はは、マスターも冗談とか言うんだな」

「不可解/無理解。アーチャーよ。何故苦笑する?」

「そりゃ……おっと、どうした?」

 

 アーチャーはすぐ傍に横たえている少年を見る。神滅具の本来の所有である少年だ。謎の集団の襲撃によって重傷である。襲撃者にある程度の力量があったこともあるが、少年が戦斧を使いこなせていなかったという面もなくはない。フェニクスとアーチャーはある意味では間に合ったが、もう少し早く来るべきだったとも言える。

 

 ある歴史においてこの少年は名を遺すことも許されずに死ぬことを考えれば、これは最善ではなくとも次善ではある。

 

 そんな奇跡と呼ぶには血生臭い自分の現状を知っているためか、少年の目には強い意志が宿る。

 

「……た、く、ない……」

 

 少年は文字通り、命がけで訴えた。

 

 苦痛を堪えながら、あるいは苦痛に屈しながらも、その願いを口にする。

 

「死にたくない……!」

「真だ」

 

 人間に対する価値観という枠組みで分類した場合、現在の魔神には大きく二種類ある。一方は、時間神殿での敗北を認め、人間を対等か近い存在として捉えるもの。もう一方は、姿勢は変えず人間が下であると認識しているもの。

 

 フェニクスはどちらかと言えば後者に当たる。平たく言えば人間を見下している。だが、その言葉に対してだけは、その願いに対してだけは真摯だ。死の苦しみに対して、フェニクスほど理解しているものもそうはいない。

 

「その願いは真だ。我らが願いは真なのだ」

 

 魔神フェニクス。無限生の苦しみに囚われた魔神。その命題は、自己の完全消滅。

 

 ただ死ぬだけでは駄目だ。生と死を司り、生きながらに死んでいるフェニクスの生命は簡単には終われないのだ。だからこそ、その摂理が狂わなければ消えることができない。

 

「生きるための力を持つ者に数多の死があるのは間違っている」

 

 此度こそ、我らは星を変革しなければならない。

 

 この惑星は――間違っている。

 

 

 

 

 

 

「――フェニクスより報告および要請。『獅子王の戦斧』所有者を保護したが、接触前に第三者との戦闘により負傷している。重傷だ。生命院に治療を要請する」

「ハーゲンティより了承。其方にアーシア・アルジェントを派遣する」

「グレモリーより報告。『赤龍帝の篭手』の所在が判明。魔王サーゼクス・ルシファーの実妹リアス・グレモリーの『兵士』兵藤一誠である。現在は『王』リアス・グレモリーの人間界の領内にいる。なお、兵藤一誠に関するデータは現在調査中」

「ブネより報告。堕天使勢力に所属する『白龍皇の光翼』所有者ヴァーリだが、純血の人間ではない可能性が浮上した。なお、彼のグレゴリ所属以前の経歴に関しては目下調査中」

「ロノウェより補足。同じくグレゴリ所属の『黒刃の狗神』に関しては調査がほぼ終了している。関係する魔神は情報の通覧を願う」

「ザガンより報告。灰色の魔術師所属『永遠の氷姫』に関しても以下同文」

「バアルより報告。上位神滅具のうち『黄昏の聖槍』、『絶霧』、『魔獣創造』の所有者が『禍の団』に所属している模様。勧誘すべきか?」

「ゲ―ティアより通達。『禍の団』に関しては頭目の龍神オーフィスを含めて不確定要素が強すぎる。不用意な接触は厳禁だが、利用価値があることも事実。ある程度の情報が集まり次第、勧誘を前提とした接触を視野に入れておく。時期は担当の魔神に一存する」

「フラウロスより確認。上位神滅具『煌天雷獄』所有者デュリオ・ジェズアルドに対しても同様な対応にすべきか?」

「グラシャ=ラボラスより追従。『紫炎祭主による磔台』所有者、魔女ヴァルブルガは如何するか」

「ゲ―ティアより返答。同じようにせよ。なお、時間神殿や魔神の情報以外ならば、交渉材料としての開示を許可する」

「アンドラスより報告。教会内には『幽世の聖杯』の情報はない模様。よって、教会と繋がりの薄い組織を調査する。推奨する調査地域があれば聞いておきたい」

「ウァサゴより提案。吸血鬼や人狼など、十字教と敵対的な種族も視野に入れるべきではないか」

「ラウムより報告。『蒼き革新の箱庭』および『究極の羯磨』に関する情報が不足している。よって体制を調整して再度調査を実行する」

「アンドレアルフスより報告。CIAのエージェントに強力な神器所有者がいることが判明。神滅具に相当するとの情報もあり。より詳細な調査を実行する」

「キマリスより報告。英国王族に強力な神器所有者がいる模様。厳密な情報隠蔽が行われているため、慎重な調査を必要とする。三柱ほど異動を願いたい」

「グシオンより了解。しかし不確定な情報に三柱を回す余裕はないため、プルソン一柱の異動のみを許可する」

「サレオスより了解。キマリスに情報共通を要請する」

「ゼパルより要請。魔王レヴィアタンの血族に――」

 

 

 

 

 

 

 

 人間界、駒王町。築何十年というアパートの一室で、彼らは会話していた。

 

「じゃあリアス・グレモリーとその眷属はライザー・フェニックスに負けたわけだ」

 

 目の前の『彼』から情報を聞いたロマニ・アーキマンは何とも微妙な顔でその内容を反芻していた。悪魔とはいえ、ひとりの少女の人生がかかった試合だったそうだが、ひどい試合だったようだ。

 

「ああ。もっとも、ゲームに負けたがその後の『余興』でリアス・グレモリーを取り戻したようだが」

「貴族云々の立場からすればかなり面倒くさい事態が発生していそうだね。……いや、運命云々ではなく魔王の身内贔屓って面が強いみたいだけど、それも含めて彼らの勝利と言うべきか」

「このゲームの結果は、これからの事件にはあまり関係ないだろうがな」

「そうなのかい? てっきり関わってくるから聞かされたんだと思ったんだけど。あれ? ひょっとしてただの感傷だったりするのかい?」

 

 心底意外そうな顔をするロマニ。正直時間を無駄にしたと言えなくもない。

 

「魔神どもの介入が全くなかった時点で分かるだろう? ロマニ・アーキマン。アレらは貴様の使い魔だったのだ。ならば、貴様も同じ思想なのではないか?」

「あー、うん。実はそうでした。いやー、むしろそっちの騒ぎに乗じて影で何かする、みたいな感じかな」

「具体的には何をする?」

「聖書の神を倒すためには、その特性を理解する必要がある。三大勢力が冷戦状態である以上、大戦終了後に姿を出さない聖書の神を表舞台に引っ張り出してくるにはそれなり以上の餌が必要だ。聖書の神の思考を読み取るのに効率性と隠密性を重視した場合、世間には公になっていない『神滅具』を集めるのが確実だろうね」

「本来であれば、貴方に彼らと対面してもらえれば良いのだがな」

 

 『彼』の要望に対して、諦めたように笑うロマニ。

 

「難しいだろうね。あいつら、僕のこと嫌いすぎだからなぁ。このタイミングで会ってもむきになって話を聞いてくれない可能性がある。――聞いてくれたところで効果があるとは限らない」

「聖書の神も本気だからな。彼ら自身が自分たちの言動に違和感を覚えれば話は早いのだが……。他人からどれだけ言われても効果は薄い。あれはそういう呪いだよ」

「だからこその『聖書の神』か。いや、“唯一神”なのだから当然と言えば当然か」

「…………気づいていたのか?」

「僕だってただこっちの魔法少女を見たりゲームをしたりしたわけじゃないさ。考える暇ならいくらでもあった。そして、真実の組み立ては簡単だった。叡智など必要ない。それこそ違和感に気づければそれでいい」

「……メフィストから聞いた話だがな。此方のマーリンは口癖のように言っていたそうだ。――『この星の神々は怠惰である』と」

「うわぁ。分かって言っているんだろうから、こっちのマーリンも滅茶苦茶クズ野郎だね!」

 

 “この星の神々は怠惰である”。この言葉は別に文字通りというわけではない。むしろ皮肉だ。言葉の裏側にこそ真実があり、言葉の表は現実に反している。

 

 それこそ、聖書の神以外の神仏が聞けば激怒では済まない。図星だから、ではない。この言葉を聞いて図星になる神など、ただの一柱もいるわけがないのだ。

 

「何故聖書の神に『システム』を作ることができたのか。その論点では駄目だ。何故、聖書の神“だけ”に『システム』を作ることができたのか。を考えなくてはいけない」

「聖書の神が比類なき強力な神であったからではないか? それこそ、聖書の神と四大魔王の崩御で聖と魔のバランスが崩れるほどだ」

 

 この期に及んでとぼけるように言う『彼』。だが、ロマニはその指摘を否定する。

 

「そういう言い方の時点で不自然だ。だって、四大魔王が死んでいる必要はない。バランスと言うなら、片方が軽くなった時点でもう片方も動くはずだ」

 

 この場合の比喩としては天秤よりも砂時計の方が正しいかもしれないが、問題はそこではない。問題の内容ではなく、外郭にこそ焦点を当てるべきだ。

 

 もっと言えば、どうしてあらゆる神話が実在するこの世界で、一柱の神と四柱の悪魔――五体の異形が死んだ程度のことでバランスが崩れるのか。

 

 それこそ善悪を司る神魔などどの神話にもいる。聖書の神と四大魔王が持っていた分のリソースが、他の神話の善悪を司る異形に渡らなかったのは何故なのか。もっと言えば、どうして奇怪な現象が発生するほど聖と魔のバランスが崩れたというのに、それらの異形は気づかないのか。

 

「四大魔王の死は人間側にはともかく異形側には知れ渡っている。聖と魔のバランスが崩れたというなら、その現象はこの数百年で幾度となく観測されたはずだ。だけど――聖書以外の神話が聖と魔の異変に気づいた節はない」

 

 隠蔽しているのだとしても、何のために?

 

「世界のバランスなんてものが崩れた時点で誰かが疑問に思っても不思議じゃないんだ。誰かが追及しなければおかしいんだ。だが、誰もそれをしなかった。誰も聖書の神の死に気づいていない。辿り着けていない」

 

 真なる四大魔王を全員失い、七十二柱の大部分は軍勢を組むことすらできなくなり、出生が小競り合いの消耗に追い付かない。『悪魔の駒』による転生も効果が出ているとは言い難い。そこまで追い詰められている悪魔が、聖書の神に見逃されている不自然さ。政権が改変された内戦にさえ干渉しなかった。

 

 悪魔を滅ぼす絶好の機会はこの五百年で幾度もあったはずなのに、聖書の神は動かなかった。

 

 そのことを、どうして誰も不自然に思わなかったのか? 不自然に思ったのだとしたら、何故動かなかったのか。

 

「ソロモンの生み出した『真理』の影響が大きい、とも考えられる。しかし、ここで『システム』が論点となる。先程の疑問、何故、聖書の神“だけ”に『システム』を作ることができたのか、の答えに辿り着ける」

「……そうだ。強大な神と言うならば、古い神と言うならば、『システム』は四大文明を築いたメソポタミアやエジプトにこそできなければおかしい。単なる強さならばインド神話の方が上だ。歴史も信仰も軍事力も劣る聖書が、世界最大の宗教となり、数多の神話殺しを為せたのは何故か?」

 

 疑問符をつけているが、これはむしろ答え合わせに近い。共犯者による覆しようのない、そして全くの何の価値もない現実の答え合わせ。白々しいこと、この上ない。

 

「聖書以外の神話の修羅神仏には『聖書の神が死んでいる』とは考えられない大前提がある。そして、それこそがソロモンに『真理』を作らせる下地になった」

 

 あらゆる修羅神仏がソロモンの口車に乗ったのには、どうしようもない理由がある。彼らにはどうしても人間の信仰と自分たちの変革が必要だった。

 

 最初の一柱が『真理』を認めた時点で、全ての修羅神仏が謀られることは明白だった。ソロモンの騙る新世界が絵空事だと理解しながらもそれに希望を託す必要がどうしてもあったのだ。否、きっと『真理』の正体を知るまではあらゆる修羅神仏が信じていたはずだ。

 

 ――これで、私たちはこの星を手に入れられる、と。

 

 ――この星の生命になれる、と。




ロマニと『彼』の答え合わせ、これ割と重大な拙作の独自設定・独自解釈なんですけど気づいたひとはどれくらいいるかな。

新作を進めようとしたけどエンジンがかかってこっちの方を書いてしまった。
自分で言うのも何だが、投稿した後でコレジャナイ感があるっていうか……。削除して書き直すかもしれねえ。結局、執筆意欲がわいた順番に書くしかないってことでご了承ください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。