「すまない、遅くなった」
「構わないよ」
「どうだ、そっちはうまくいったか?ボタンは押したんだろうな」
「押したよ、コードを解除するのに手間取ったけど、何とか」
「ならよかった、これで、全て終わるんだな」
「・・・何故、こんなことになってしまったんだろうね」
「俺にもわからんさ、けれど、今それを考えても、どうにもならないのは確かだ」
「でも、何もこんな形じゃなくても」
「やめろよ、他に解決する方法があれば、今俺達はここに居ない。そうだろ?」
「そうだけれども・・・」
「わかってくれれば良い、ワインでも飲まないか?少しは気も紛れるさ」
「頂くよ、よく上官たちに見つからなかったね」
「見つかったところで問題はないさ、どうだい、美味いか?」
「とても美味しいよ、出来る事なら、パーティーだとか、記念日とかに、家族や友達と飲みたかった」
「俺もだよ、アイツらもそのつもりでいたんだろうな」
「・・・疑問があるんだ」
「何だ?」
「僕たちが、生まれたころから続いてる、この戦争は、誰が、どう思って始めたんだろう?」
「さあな、でも始めたやつは、地球のほとんどが、更地になるなんて思ってもいなかったんだろうな」
「人々もほぼ死に絶えた、残ってるのは僕たち軍人くらいか」
「その俺たちも、もう居なくなるな、後、何分だ?」
「今、ちょうど2分を切ったよ」
「そうか・・・、後、2分か」
「上じゃ大騒ぎだろうね」
「ああ、一度ボタンを押せば、誰も止めることは出来ないからな」
「発射されたら、地球はどうなるのだろうね」
「後の事を考える必要なんてないさ、今までのヤツらもそうだったんだからさ」
「それもそうか」
「そうだよ、所で、もう1分を切ったんじゃないか?」
「今、残り37秒だよ、念のため聞くけど、思い残すことは?」
「無いね」
「僕もさ」
「・・・3、2、1で引き金を引けよ?自分で自分に撃つより、気が楽だ」
「・・・わかってるよ」
「それじゃ、一足先に行こうか・・・」
「「・・・3・・・2・・・1・・・」」
銃声が部屋に響き、二人が倒れたのと同時に、タイマーのカウントは『00:00』を表示した。
同時に、軍が秘密裏に開発していた、新型の核ミサイルが、地球のありとあらゆる場所に向け発射された。
その威力は、軍の基地や残っていた自然を焼き払い、地球を完全に死の惑星にするには十分だった。
誰が始めたかもわからない無益な争いは、誰が終わらせたかを誰一人知ることなく、無益なまま終わった。
短い。でもショートショートってこんなものなのかな?書いてて楽しかったけれど、本当に戦争が無くなればいいと思った。今回もまたクサい小説を書いちゃったな・・・反省。