この話は、あのデスゲームをクリアしたら後の女性メンバーの女子会を書いたのものです!
読みにくいかもですが…読んでいただければと思います!
では、本編をどうぞ!
001 現実での女子会
二階へと上がる階段を四人の少女たちが登っていく。
一番先頭を登るのは、焦げ茶色の髪をショートヘアーにしてる少女・篠崎里香で、横を歩く茶色い髪をツインテールにしてる少女・綾野珪子へと話しかける。
「ここがカナタとシノンの家なのね」
「本当に二人暮らししてたんですね」
「何よ、珪子。ショックうけてるの?」
「なっ!?そんなわけないじゃないですか!」
先頭の二人が仲良く戯れながら登っていく中、後ろを歩く二人・結城明日奈と桐ヶ谷直葉も仲良く話しながら、足を動かしていく。
「陽菜ちゃんと詩乃のん、どんな部屋に住んでるのかな?」
「前にカナタさんに聞いたら、狭いところって言ってましたよ」
「へぇ〜。なら、わたしたちがお邪魔してもよかったのかな?」
「そうですね…。よかったんでしょうか…?」
しかし、迷っていた時間も僅かで…あっという間に件の二人の部屋へと辿り着いてしまった。四人は互いの顔を見渡すと、呼びたし音へと人差し指を添える。ゆっくり、力を加えると…
ピンポーン、という音が部屋の中で木霊する。
そして、その呼び出し音が部屋に響いて、数秒後。ドアの向こうからドタドタと足音が聞こえて、ギィーと独特の扉の音が聞こえて、中からひょっこっと癖っ毛の多い栗色の髪が姿を現した。
「おお、四人ともいらっしゃい。割と早かったね〜」
『……』
ニコニコ笑顔で出迎えてくれたのは、この部屋に暮らしているあのデスゲームを生き抜いた戦友、二人のうちの一人、香水陽菜荼であった。
空のように透き通った蒼い瞳が横並びで並んでいる四人組の全員の顔を眺めてはにっこりと微笑んだ。そんな陽菜荼の様子に四人はじわじわと頬が赤くなっていく。
そんな四人の様子に眉を顰める陽菜荼だったが、そんな陽菜荼の様子も四人の視線には入ってない。
その証拠に里香は隣にいる珪子へと耳打ちしている。その横にいる明日奈と直葉も同じように陽菜荼を見ては意見を述べている。
「……ねぇ、珪子。これって」
「……陽菜荼さん、寝起きみたいですね」
「……陽菜ちゃん、顔を洗ってたのかな?前髪だけ結んでいるのが可愛いね」
「……はい、陽菜荼さんが可愛いです」
上にある四人のコメントの通りで、陽菜荼は寝起きらしかった。
空のように透き通った蒼い瞳はどこか眠たそうにとろ〜んとしており、普段は目元近くまで伸びている癖っ毛のある栗色の前髪は黄色いヘアゴムで結ばれており、天井に向かって伸びていた。そんな前髪や適度に整った顔から雫がポタポタと玄関のコンクリートへと落ちているのを見ると…四人のコメント通り、陽菜荼は寝起きかつさっきまで顔を洗っていたらしかった。
「ん?どしたの、みんな。あたし、変な格好してるかな?」
自分を見たっきり身動きしない四人に陽菜荼は頭をかく。そんな五人へと幼くも凛とした声音がかかる。四人がそちらへと視線を向けると陽菜荼の向こうから黒縁メガネを付けた焦げ茶のショートヘアが特徴的な少女・朝田詩乃が呆れたような表情を浮かべていた。
「陽菜荼。陽菜荼がそこにいるから、みんなが入りたくても入れないでしょう。のけてあげなさい」
その呆れ顔は同居人へと向けているらしく…当の本人は、前にいる四人へと自分を指差して問う。
「へ?あたし?」
四人も特に嘘を付く必要もなく、首を縦に振る。動きを止めていたのは、それだけではなかったのだが…今はその意見に頷いていた方がいいように思えた。
四人の肯定に「そっかそっか」と言いながら笑って横にのける陽菜荼の脇を四人が部屋へと入っていく。
「みんな、いらっしゃい」
『お邪魔しまーす』
「どーぞどーぞ。狭いとこですが」
詩乃と陽菜荼に案内されて、リビングへと腰を下ろした四人は残りのメンバーを楽しくお話ししながら待つのであった…
次の話も間を開けずに更新できればと思います。
ではでは( ´ ▽ ` )ノ