2017年最初の作品。
気になったら映画見てください。
両側に古い建物が並んでおり、道路は車が少なく、車が人を避けるくらいだ。
リンはフリーターだ、この仕事は荷物を運ぶだけだが報酬がかなり良い。
商売相手には中身を見ないと契約して多額の報酬をもらう条件である。
台車で中身の分からない段ボールを運送する仕事である。
中身を気にしつつ、宅配先のビルに向かう。
その途中ゴツンと人に台車を当てる。
当たったのは女の人で髪が長く、下を見ている。
そのせいか表情が分からない。
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
と尋ねるが返答が来ない。
近づいてよく見ると顔色が真っ青というより血管が黒く顔に浮き出ていた。
気味悪くなり、台車を先ほどよりも早足で運ぶ。
目的地に着き、ビルの窓口の人に宅配の許可を取る。
窓口のおじさんはリンの胸元をちらちら見ながら許可を出す。
「エロジジイ。」
ビルはファミリーマンションでかなりの築年ものだ。
エレベーターのボタンを押すがなかなか降りてこない。
「このオンボロ。」
その頃ビルの一室でドラッグを使ってハイになっていた男女がいた。
「ロスからの合成ドラッグが届くぞ。」
女は携帯をしながら、
「これ以上の上物がくるの?」
「ああ、もうすぐ届く予定だ、だから先にシャワー浴びてこいよ。」
携帯を置いてシャワーを浴びに行く女。
男は女の携帯を見ようとするがロックされている。
「なんだよ。」
と残念そうにする。
すると玄関ドアをノックする音が聞こえる。
男は面倒にしながらドアに行く。
扉の死角にはサバイバルナイフが備えてある。
ドアを開けるとそこには女が立っている。
「ヤンさん、ですか?」
「ああ、そうだ。」
「この荷物あなた宛てですよ。」
リンの胸元を見ながら、
「ありがとう、姉ちゃん。それより、一緒に遊ばない?」
とニヤニヤしながらリンを部屋に誘う。
そこにシャワーから出た女がやってくる。
「何やってるの。」
と不快感を示し、ヤンをどけて、
「台車のままでいいから、ほら。」
と女はリンに封筒を渡してドアを閉める。
リンは呆れながら、シャツのボタンを留めて胸元を隠す。
これより少し前くらいに。
警察の麻薬対策部隊がビルに向かう途中、
特殊車両の中で10人の隊員が麻薬売人摘発のため、装備を再確認する。
「リュー隊長、何かおかしいです。」
「上からの命令だ、ウォン。離脱したいなら勝手にしろ。」
特殊車両がビルに着くとリューは窓口のおじさんに命令口調で、
「入口を封鎖しろ、誰一人出すな。」
その頃一室では女子大生が卒業パーティーを三人でやっていた。
「みんな、卒業おめでとう。」
三人の乾杯と同時に電気が落ちる。
ざわざわする、
「気にしないで、古いビルだし。よくあることだから。」
リンはエレベーターに乗っていると電気が落ち、
エレベーターは動かなくなった。
「ちょっと、どうなってんの?」
と一人愚痴る。
リューは身振り手振りで階段を制圧して、売人摘発に向かう。
その頃麻薬売人たちはビルの下の警察車両を見て慌てて麻薬をトイレに処分する。
「急げ、サツにばれてる。」
一方ある階でヤンは薬を配る。
ヤンはその階の宅配箱に次々と届いたばかりのドラッグを入れていく。
あらかじめ先払いをしていた中毒者たちに配っているのだ。
配り終えたヤンは自分の部屋に戻る。
「おい、おーい。」
と呼ぶが、
一緒にハイになった女の返事がない。
「まあ、いいか。」
ヤンはシャワーを浴び始めるとその音に反応して女が来る。
「おいおい、我慢できなかったのか?」
全裸の女はそのまま近づく。
ヤンは興奮しながら、女を抱き寄せると肩を噛まれる。
そのままヤンは気を失う。
タイルに流れるシャワーの水が赤く染まる。
「ここだ、チョー。時限爆弾を仕掛けろ。」
一室のドアにチョーは爆弾を仕掛けている間リューは時間稼ぎで投降を促す。
「今出てくれば死刑だけは免れるぞ。」
反社会勢力の麻薬売人たちはショットガンやハンドガンを手にして返り討ちにしようと目論む。
すると内側から急にドアが吹き飛びチョーも吹き飛ばされる。
売人たちとの銃撃戦が突然始まる。
ウォンは屈みながら売人たちの部屋に銃弾を撃ち込む。
部隊員が次々と死傷するが売人のアジトを徐々に制圧する。
最後にトイレでブツを処分していた売人を捕える。
広い部屋に売人たちを集め、手を後頭部の後ろに回すように指示する。
「お金はどこだ。」
隊長は売人たちを尋問する。
「リュー、貴様裏切ったな。」
一人の売人が隊長に罵倒する。
そこに部屋中を調べていたチョーが現金の入ったバックを持ってくる。
「隊長、逮捕しましょう。」
とウォンは訴える。
場面は変わりエレベーターで。
銃声が聞こえ、リンは怖がりながら立ち尽くしていた。
電気が復旧してエレベーターが開くと大量のゾンビが流れ込んできた。
リンはなんとかエレベーターを抜けてゾンビのいない場所に逃げる。
リューは現金を確認すると売人たちを全員射殺。
ウォンは絶句する。
「よし、出るぞ。」
生き残った部隊は部屋から撤退する。
部隊は廊下に出るとゾンビの群れが挟み撃ちで向かってくる。
隊員たちは向かってくるゾンビたちを撃つ。
「階段に戻るぞ。」
ウォンとチョーが退路をなんとか開けて他の隊員たちが負傷兵を介抱しながらついていく。
「もう少しで階段だ。」
とウォンが鼓舞する。
突然ドアが開きゾンビが部屋から出て来て負傷兵に襲いかかる。
隊長は仕方なく見捨てる。
「助けてください、助けて。」
と叫ぶがゾンビの群れに呑み込まれる。
階段の踊り場で落ち着く生き残った隊長、チョー、ウォン。
「どういうことですか、隊長。」
状況が掴めないウォンは隊長を追究する。
するとチョーがウォンに銃口を向ける。
チョーは銃撃するが、ウォンは素早く避けて廊下に戻る。
ウォンを始末しに行こうとするチョーに、
「放っておけ。」
とリューはチョーに冷静になるように促す。
一息も出来ずに下からゾンビが登ってくる。
リューとチョーはゾンビから逃れるように階段を上る。
廊下に戻ったウォンは体術を駆使して襲ってくるゾンビを次々と倒す。
だがキリがない。
「こっち、こっち。」
と声が聞こえる。
生きる本能で声のする部屋に逃げ込む。
「助かった、ありがとう。」
ウォンは息を切らしながらも礼を言う。
ウォンはそのまま倒れて気絶する。
その頃違う階でリューとチョーはゾンビの猛追を受けつつも逃げていた。
「隊長、もう逃げ場がありません。」
すると一室のドアが開く。
そこには怯える女子大生が籠城していた。
「警察ですよね?助けてください。」
リューは耳を貸さず、
「おい、傷を手当てしてくれ。」
一人の女子大生がタオルを持ってくる。
リューは右足を引きずりながら、椅子に座る。
女学生はタオルを当てるとリューはそのまま女学生の手ごと負傷した場所を抑える。
チョーは気が狂い、口を開く。
「人生最後の日かもしれない。」
残りの女学生二人を強引にソファに引っ張る。
一人には自分の膝上に座らせ、一人には自分の左手の親指を舐めさせる。
女学生たちは殺されると思い従うしか選択がない。
リューはその様子を見ていた。
傷口を抑えている女学生は小声で、
「やめさせて、お願い。」
とやや半泣き気味に頼む女学生を、
リューは無言で抱きかかえて奥の寝室に連れて行く。
ウォンの目が覚めると女が見える。
「どうなってるんだ?」
と問いかける。
「さあ、私も荷物運びに来ただけだから。」
「そうか。」
「私はリン。あなたは?」
「ウォンだ。」
そこにもう一人窓口にいたおじさんが水の入ったコップを持ってくる。
おじいさんは足が悪く、引きずっていた。
「足が悪くて逃げ遅れたんだ。」
「ありがとう、じいさん。」
ウォンは水を飲み干す。
「その服装は警察の特殊部隊か?」
「え?マジで。」
リンは驚く。
「じゃあ助け来るじゃん。」
「いや・・・事態は複雑だ。」
ウォンは言葉を詰まらせながら答える。
「私に良い考えがある。」
とおじさんは微笑む。
「いいぞ、もっと腰を振れ。」
チョーが油断している隙にもう一人の女学生がチョーの携帯ナイフを奪い、胸に何度も突き刺す。
その物音に勘付いたリューはハンドガンで撃ち殺す。
もう一人の女学生は素早く玄関のほうに逃げる。
寝室から全裸の女学生がリューの背中に抱きつくが振り払って撃ち殺す。
最後の女学生は玄関を開けようとしていた。
「待て、助けてやるから。考え直せ。」
すると最後の女学生は覚悟を決めた顔つきで玄関を開けるとゾンビが流入してきた。
女学生は一言も発さず、ゾンビの群れに呑み込まれる。
「畜生。」
リューは手榴弾のピンを抜き、自爆した。
「駄目だよ、一緒に逃げよう。」
「ははは、ありがとう、でも足が不自由だから。」
おじさんはウォンに車の鍵を渡す。
「ありがとう、最後に名前を。」
「ヨンだ。」
と言って全自動義足を両足に装着してチェンソーを両手に部屋から出る。
ウォンはすぐにドアを閉める。
「来い、中毒者ども。」
ヨンはチェンソーを両手にゾンビを次々と始末する。
首が刎ね飛んだり、体が上下真っ二つになどと最後にド派手に無双する。
「よし、行くぞ。」
ウォンはゾンビの群れがある程度通り過ぎたのを見て階段に向かう。
階段までリンはウォンの後ろに、ウォンは先頭でゾンビを体術で倒す。
地下駐車場に行き、ウォンとリンはヨンのクーペに乗り、ビルを脱出する。
この作品は続編考えておりません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。