革命が成功してから10年後。タツミとマインは田舎で娘と幸せに暮らしていた。

帝具により人間の姿を取り戻したタツミとより家庭的になったマイン。そんな二人はインクルシオの危険種のとしての力を一部受け継いだ娘に振り回されながら楽しい日々も過ごしている。

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初投稿です!



俺たち家族の一日

革命から10年、俺とマインは辺境のとある村で暮らしていた。

あの時、俺はインクルシオに呑まれ危険種の姿になってしまったけど、元革命軍の科学者達の研究が実を結んで、一時的に人間の身体に戻ることができるようになった。

マインはあの時、意識を取り戻してから順調に回復し、以前と同じように動けるようになるまでそう時間はかからなかった。

そしてマインのお腹の中にいた俺たちの子どもは無事に産まれてくれた。元気な女の子だ。名前はアカネにした。

安直だけどアカメとレオーネ姉さんからとらせてもらったんだ。

自分と愛しい人の子どもができるってのはこんなに嬉しいことなんだな。

そんでもって俺たちは普通に生活できるようになってから帝都から離れた小さな村で過ごしていくことを決めた。革命が成功したとはいえまだ復興は終わってないし、変なことを考えるヤツもいるしな。

これはそんな俺たちののんびりした田舎生活の話だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は今深い森の中を走っている。

「ヤバいヤバいヤバいヤバい!」

身の危険を感じバッとその場から跳んで離れる。すると…

ドッゴォォォォォォォォォン…

「うおあぁぁぁぁぁっ‼︎」

そこにあった地面は抉れ、周りの木は粉々に吹き飛んでいた。

「おいおい子どもが出せる威力じゃないぞ…」

そのちょっとした空き地の真ん中には女の子がいる。

「アハハッ」

可愛らしい声が聞こえる。

「アハハハハッ、パパみーつけたぁー♪」

緑色の目に淡い桃色の長い髪をツインテールにした可愛い女の子。

言うまでもなく我が愛しの愛娘《まなむすめ》、アカネである。

 

 

時は少し遡る。

 

 

「おーい、マインちょっといいかー?」

ちょっとした頼みごとがあった俺は洗濯物をたたんでいる女の子に声をかけた。

「んー?なーにー?」

可愛らしい返事とともに振り返ったのは、俺の妻のマインだ。

綺麗な淡い桃色の髪と目をした華奢な美少女。そう、美少女。

年齢的には二十五歳に差し掛かる程度のはずなのに、その見た目は10年前からまるで変わってない。

雰囲気が少し柔らかくなったくらいの変化だ。

なんでも、帝具を限界まで稼働させた影響で肉体が歳をとらなくなったらしい。うん、素晴らしい。個人的にはとっても嬉しいです。

まぁ、普通に歳を取っても余裕で可愛いと思うけどな…。

ちなみに俺も見た目は10年前からほぼ変わってない。俺の場合も帝具の影響だな。おっさんにはなりたくないから嬉しい誤算だ。

そんなことを考えながら聞いてみる。

「アカネどこいったか知らないか?狩りも終わったし暇だからどっかで遊ぼうとおもったんだけど。」

「あー、あの娘なら今庭にいるはずよ。なんだか今日はいつもより楽しそうだったわね。何かあったのかしら?タツミ知ってる?」

「いや…特に心当たりないな。会ってから聞いてみるよ。じゃあいってくる。」

「いってらっしゃーい。あ、今日の夕飯はシチューね!楽しみにしてて!」

「おう!マインの作るシチューは美味いからな。今日は早く帰ってくるよ!」

そういって俺は庭に向かった。

 

庭に着くと、そこにはマインの言ったとおりアカネが機嫌良さそうに庭椅子にすわっていた。

「おーいアカネー、なにしてるんだ〜?」

声をかけるとアカネはすぐに振り返ってとびきり可愛い笑顔を見せながら俺のもとに走ってきた。

「パパ‼︎お帰りなさい‼︎」

そのままタックル気味に抱きつこうとしてきたから俺は少しふんばった(・・・・・)

ドフッ

「グフッ…ハハッ、アカネは今日も元気だな…。」

「うん!あのねあのね!アカネ今日はね、パパと鬼ごっこしたいの!」

「鬼ごっこ?いいのか〜?俺は足速いからすぐ追いついちゃうぞ?」

「うん!あのね、パパ!今日はアカネが鬼やりたいの!」

「アカネが?いいけど俺を捕まえられるかな?」

「だいじょぶ!アカネ今日は本気(・・)出すの!」

「え?アカネ、本気って「じゃあ百かぞえるね!い〜ち、に〜い、さ」ちょっ⁉︎」

急に始まったカウントで焦りながらも俺は走り出した。全力で。

大人気ないって?そんなことないさ。なぜならアカネは……

 

冒頭に戻る

 

「アハハハハッ、パパみーつけたぁー♪」

クリクリとした可愛い目で俺を見つめるアカネはすごく楽しそうだ。

自分が作り出した空き地の真ん中で、今にもこちらに向かって走り出そうとしている。可愛い。

「ハハッ…やっぱりアカネはスゴイなぁ…」

これがアカネの本気(・・)だ。

この娘はなんでかはわからないけど常人をはるかに超えた身体能力を持ってる。

けっして俺とマインが小さい頃から遊びと称して訓練を行ったり、食べると少し強くなった気がする危険種から得た食材で作った料理を毎日食べてたり、狩りの練習といって森の中でサバイバル生活をたまにやってたりするからじゃない。ないったらない。

…………いやだってまさかこんなことになるとは俺もマインも思わなかったんだ…。

閑話休題

とにかくアカネの身体能力は尋常じゃない。普段は力を抑えて生活してるけど今日は全力を出したい気分らしい。

アカネが本気になったら全力ジャンプの着地で地面が抉れて周りが吹き飛ぶくらい当たり前だ。

「アハハハハッ!まてーーー!」

チュドンッ!

ははは。わかるか?これ走り出したときの音なんだぜ?

俺は全力で逃げる。

絶対に捕まるわけにはいかないっ!骨何本イくかわからないからな!

「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

「アハハハハハハハハハハハハハハハ!」

 

鬼ごっこは日が暮れるまで続いた。

肋骨は無事だった。

 

その後

 

「ママのシチューすっごく美味しい!ね?パパ?」

「ああ!そうだな、世界一美味いよな!特にこのバハムートの肉のとろけ具合なんか最高だな!」

「え⁉︎このお肉、バハムートなの⁉︎すごい!」

「んなわけないでしょ。何言ってんのよまったくもう。普通の牛肉よ。」

鬼ごっこが終わったあと、家に帰ってから俺たちは夕飯を食べていた。

実はマインは結婚してから一気に料理が得意になった。

本人は

「どっかの誰かさんは食い意地が張ってるからね。胃袋掴んどかないと」

と言っていた。いい嫁さんを持ったもんだな俺も。

「あのねママ!今日はパパと本気の鬼ごっこしたの!すごく楽しかったんだよ‼︎」

「そうなの?だから今日はパパが帰ってくるのを楽しみにしてたのね。私も見たかったわ。」

「見てるだけなのか…」

「怪我したくないし。タツミなら大丈夫だってわかってるし。」

「おいおい…」

「ママ!アカネ明日はカレー食べたいの!」

「あら、もう明日のご飯の話?気が早いわね。」

「うんっ、ママのカレーね、シチューと同じくらい美味しいから大好きなの!」

「フフッ、じゃあ明日はカレーにしましょうか。タツミ、材料調達よろしくね?」

「やったー!」

「ハイハイ、明日も頑張りますよっと。」

「ありがとう。愛してるわよタツミ。」

「俺もだ。じゃあ食べ終わったらアカネ風呂に入れてくるな。」

「わーい!お風呂大好き!ママも一緒に入ろ?」

「もう。しょうがないわね。じゃあ3人で入ろっか。」

「お⁉︎」

「言っとくけど、変なことしたら殺すから。」

「………ハイ。」

 

…今日も一日楽しかったな。……夜も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初めて投稿しました。
きっかけは原作最終巻を読んでタツミとマインのその後が気になったからこの際書いちゃおうと思ったからですが意外とスラスラ書けました!

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