ちゃんとチートを書いたの初めてかも。
やぁみんな、賊を蹂躙する時死んだプロテスタントだけが良いプロテスタントだ!ってやろうとして伝わらないことに気付いてやめたオーク系転生者の俺だよ!
あれから2日経ちました!
なんでも今日の昼頃曹操さんが到着するらしい。へー。意外と遅いんだな。
「いや、途中で賊退治完了の連絡を入れたのもあるが、普通にお前の殲滅速度が頭おかしいだけだ。」
そう言って呆れた顔をする夏侯淵さん。ちなみに今彼女が食べているものは俺の手作りの出汁巻である。夏侯淵さんは甘い玉子焼きより、若干濃いめの出汁味が好みの様だ。鈴々や許褚ちゃんは甘い玉子焼きが好きで、星は醤油味の玉子焼き、愛紗は甘い炒り味噌玉子が好きだ。
というか失礼な。まるで俺が頭おかしい人扱いされている。俺がおかしいのではない。特典がルナティック過ぎるだけだ。選んだの俺だけど。
「おにーさんお代わり!特盛りでお願いっ!」
「おとーさん鈴々もお代わりなのだー!」
ああはいはい、ちょっと待ってな二人共。元気よく争う様によく食べる鈴々と許褚ちゃん。なんでも2人は仲が悪いらしく、こういったご飯をどっちがたくさん食べられるか、みたいな事とかで良く競争する。正直俺的には娘に喧嘩友達が出来たみたいで非常に微笑ましい。なのでついつい2人共甘やかして食べさせまくっている。・・・このふたりだけで1日イノシシ1頭分くらい肉食ってるけど気にしない気にしない。ちびっ子はよく食べて大きくなるのが仕事だしな!ちなみにふたり共これで15杯目だ。正直、毎日大寸胴鍋を使う日が来るとは思わなかった。
「あの、すいません羌毅さん、毎度私達まで・・・。」
そんなすまなさそうな事を言いながらも、俺の作った激辛フライドチキンの皿を独占するのは楽進さん。彼女はここ2日の間に激辛料理を作ってあげたら仲良くなった。まさか四次元袋に入ってたけど今まで一度も使った事のないデスソースを使う事になるとは思わなかった。が、本人が喜んでいるので良しとしよう。
なお、彼女の食べている辛さは、以前俺が無理だから止めろと言ったにも関わらず、味見をする、といってつまみ食いした鈴々がマジでガン泣きしたレベルである。そんな鈴々を鼻で笑って余裕ぶって食べた許褚ちゃんは泣き叫んでのたうち回った。2人共お馬鹿可愛い。そのまま見ていたい気もしたが、可哀想なので、村人からもらった牛乳を使ってキャラメル擬きを作って慰めた。
「にいさんにいさん、昨日言ってたのはこんな感じでええんか?」
「このチャーハン美味しいのー!」
そう言って俺お手製中華丼を食べながら、カラクリのことで仲良くなった李典が何やら振動する玉子みたいなものを渡して来る。出来が完璧過ぎる。さすが李典、お前は最高だ。あ、すいません関羽さん、そういう意味じゃないんで物陰連れてこうとすんの勘弁して下さい。え、1番は私?知ってますが。
于禁さんが食べてるのはうちのメンバーも好きな豚バラチャーハンだ。決め手は俺が作った醤油ベースの特製ダレだ。彼女は地味にちびっ子軍師たちと仲がいい。腐の道に行かないと良いが。
この間李典さんに約束の代わりにとある提案を持ちかけようとして、勘違いした関羽さんに凄い絞られてしまったが、その後何とか彼女達を引き入れたい事を理解してもらい、こうして一緒に食事や稽古などを行う様になった。ちなみに夏侯淵さんは許褚ちゃんのついでに俺が誘った。地味に手料理を気に入ってくれたらしい。美人が美味しそうに食べてくれて嬉しいです。あ、みんなが1番なので両側から抓ろうとすんのやめてって風、変なとこ触んな食事中だぞ!
なお、他意はないと言ってるのだが、地味に信じてもらえてないのか、彼女達との食事の際は、みんなが俺の周りを囲み、こうして監視されている。ちょっと信用無さすぎじゃなかろうか。心配しなくても俺みたいなゲテモノ選ぶのお前らだけだと思うよ。え、前科?何それ俺知らないんだけど。あ、ハイ。もちろん興味ないっす。
そんな感じで曹操軍の本体の皆さんが来るまで、みんなで和気藹々と過ごしました。
・
・・
・・・
「綺麗な黒髪に、力強い瞳、そしてその高い武力。・・・気に入ったわ。関羽、貴女私のものにならない?」
「すいませんお断りします。私はこの人の女ですので。」
はい、ただいまようやくやってきた曹操さんに呼び出されて、楽進さん達とみんなで曹操さんに謁見中です。曹操さんの周りには夏侯淵さんと許褚ちゃんの他に、夏侯惇さんと荀彧さんが並んでいます。なんか2人共、曹操さんに活躍を見せたかったのに既に戦闘が終了していたので、原因である俺たちに敵意むき出しです。あ、ちなみに今楽進さんや俺たちが協力した事を、夏侯淵さんに報告された曹操さんが、入った瞬間から怪しい目で見ていた関羽さんをナンパして秒殺されました。
あ、なんか荀彧さんが嫉妬して関羽さんを馬の骨扱いした。猫耳じゃなかったら説教してるね。夏侯惇さんは関羽さんが曹操さんの誘いを断った事にご立腹です。あんたそれ受け入れたら受け入れたで文句言うだろうに。ウケる。
あ、なんか関羽さんやみんなと話してた曹操さんがこちらを見た。どうやら全員勧誘して断られたご様子。お、なんか見下されてるぞ。
「お前如きにこの美しい娘たちは勿体無いわ。私に譲りなさい。」
「寝言は寝て言えお嬢ちゃん。」
あ、イカン思わず反射的に。仕方ないね。あ、案の定夏侯惇さんがブチ切れて剣を抜いた。曹操さんも許可を出す。
ふむ、だがな。
「キサマァッ!」
そう言って全力で剣を俺の首目掛けて打ち付けて来る夏侯惇。はは、おいおい。
ガキィン!
極めて硬質な音を立てて弾かれる夏侯惇の剣。本人どころか全員が目を見開いて驚愕を露わにするが、止まらず直ぐにもう一度首を狙って来る夏侯惇。それを左手で刃の部分を掴んで止める。馬鹿な、と呟く夏侯惇の目の前で、その武器を握り潰す。今度こそ固まった。左手で軽く薙ぎ払う。一瞬で壁に激突して突き抜けた。まぁ多分死んでないだろ。
突然の事態に全員が固まるが、俺が曹操に向かって歩きだすと、すぐさま覚醒した夏侯淵が俺を狙って矢を放つ。コメカミに当たるが普通に弾かれる。驚愕する夏侯淵を置き去りに許褚が破壊の鉄球擬きを振り回し、俺の頭に叩きつけて来る。頭突きで鉄球を破壊して、残った鎖を掴んで夏侯淵に許褚を叩きつける。こちらはだいぶ手加減したので直ぐに起き上がって来るだろう。
ゆっくりと歩く。曹操の前に出て庇おうとした荀彧が、足を縺れさせて転ぶ。震えているようだ。緊急事態だと察した李典の螺旋槍が脇腹に突き刺さるが、ドリルは摩擦力と鋭さで、まず相手の皮膚を貫かねばその力を発揮しない。結果皮膚で止められて空回りする螺旋槍。無視して歩く。
バシン、と急な衝撃が体にくるが微塵も効果は無いので当然無視だ。チラリと視線だけ向けると震えながら驚愕を隠せない楽進。まるでダメージがないのと、恐怖を拭えないのだろう。
一歩一歩ゆっくり近く。
当然だ。何故なら俺は今少しだけ「怒っている」。
かの世界の竜種は全て圧倒的な力を持つ。その力の前にはハンターでさえ、出会い頭に恐怖を隠せない。それは、圧倒的な力の差が生み出す本能に刻み付けられた原始的な恐怖。死への恐怖そのものだ。
ラージャンを宿す俺が、その敵意を、怒気を向ける。それはつまり、かの世界で竜種と相対するに同じ。怯えて当然だ。
もっとも、抑えてはいるが見た目も多少変わってるはずだから、単純に顔が怖いのかもだが。
曹操の目の前まで辿り着く。其処には強い瞳でこちらを射抜く曹操が、武器である漆黒の大鎌を手に携える。
「愚かな。私の手で直接引導を・・っ!?」
そう言って鎌を振ろうとする前に右腕だけ完全に変身させて、爪で鎌を切り裂く。一瞬でバラバラになる大鎌。当たり前だ。ラージャンの爪は本来、鋼鉄を容易く砕く強大で強固なモンスターたちの甲殻を容易く引き裂く。ラージャンより強い力で俺が振るうのだ。所詮鉄で作られた武器が耐えられる筈もない。
武器を失ってなお、気丈にこちらを睨む曹操。しかしその足は若干震えている。一歩進む。彼女の足が、一歩下がった。
一歩進む。また1つ彼女の足が下がる。
「華琳様っ、お逃げください!」
叫ぶ夏侯淵と、許褚の2人と、武器を捨てた李典と楽進、于禁が俺を引き止めようと体にしがみつく。まるで意に返さず、更に一歩進む。同じ様に曹操の足がまた、一歩下がった。
繰り返す。やがて壁際に追い詰められる曹操。こちらの視線から、顔を逸らさない。
更に一歩進んで、見下ろす。俺の身長は230センチ。それは曹操よりも身長が頭1つ高い夏侯淵達でも、俺の胸に届かない高さだ。曹操には余計に大きく見えるだろう。
曹操の顔に汗が浮かんで滴り落ちる。やがて膝をついた。しかし目を逸らさない。体の震えが徐々に大きくなってきた。
俺を抑える5人は息も絶え絶えだが、無視してしゃがみ、曹操の顔に自分の顔を近付ける。まだ、視線を逸らさない。だから言った。
「お前、歯に青のり付いているぞ。」
「・・・はっ?」
唐突な言葉に曹操達全員が惚けた顔をして、しかし急に羞恥が湧いたらしい曹操。一気に顔を染め、しかし張り詰めた気が緩んだのか、顔を逸らしてしまった。同時、鼻がアンモニアの匂いを察知した。バサリと、毛布を取り出し彼女の下半身に掛けてやる。
不思議そうな顔を向ける曹操の頭に、手をポンと置く。ビクッと肩を震わせる曹操だったが、気にせず俺は優しく頭を撫でた。
「・・・何故?」
疑問を隠せない曹操さん。まぁそりゃそうだ。だが説明してやる気はないから、忠告だけしておく。
「この俺の前で、目を逸らさぬ強き心、見事なり。流石は王の器、ということか。まぁ、今はまだ未熟のようだから、今回は見逃すが・・・。次に俺の最も大切な女達を物扱いするなら、一切合切の容赦無く、貴様を滅ぼす。」
よく覚えておけ。そう締め括って立ち上がり、惚けた曹操さんを放置し、しがみついてる5人を頭を撫でながら優しく剥がす。何やらずっと驚愕した顔だから、しがみついている事を忘れているのだろう。
あ、荀彧さん、もう怒って無いので安心しておくれ。未だ呆然とへたり込む彼女の頭を撫でて、べっ甲飴を口に入れてやる。
さて、じゃあ帰ろうかみんな。あ、稟お前はどうするって・・・何みんな、その顔。やたらニヤケてるが。
「我が主人よ、もう一度先の言葉をお願いします。」
あん?何をだよ星。良いから帰るぞ。あ、皆さんちなみに夏侯惇さんは手加減したので打撲くらいはしてるとは思うが、無事なので手当てしてやってね。そういうと夏侯淵さんが曹操さん放置して、今思い出したかのようにアネジャァァ!って叫びながらすっ飛んでいった。おお、めっちゃ早い。ん、なに愛紗。
「初めてですね、貴方が私達の事を言ってくれるのは。・・・嬉しいです。」
・・・?ん?ああ最も大切なって奴?そだっけ。そうなのかー。ん、なに稟。お前それよりも曹操さんともっと話さなくていいのか?え、もういい?そか。なんだ幼女ども。もしかして先程怒ったのは私達の為ですか?そんなわけないだろ。
「俺は、俺の愛する女を物扱いされた事に怒っただけだ。断じてお前達の為ではない。」
さぁ、良いから帰ろうぜ。気不味いよここにいんの。なんかさっき凄い大物じみた喋り方しちゃったし。なんだよ見事なりって馬鹿か。言ったの俺だけど。って、なんだお前ら。何か凄い嬉しそうな顔して。あれ、何急に手を掴んで。え、早く帰ろう?い、いやそれは良いけど何で急に?え、なに星。ーー・・・子宮が疼く?
え、ちょ!待ってそれは、我慢できなくなるって愛紗、いや待ってお願い、今日は朝までって雛里、お前今まだ昼ー!な、何かな風?え、止まらないから覚悟しろって!?ちょ、本当に待ってここ最近毎日やってああー!
・・・そのまま宿に連れ込まれ、みんなが俺を解放してくれたのは翌朝どころか夜になってからだった。
俺、そろそろ本当に死ぬかもしれない。
続く?
愛紗さん達「あの人あんなに長く喋るんだー。」