やぁ、みんな大好き転生者の俺ですよ!
テンプレ的なアレで何と今、かの有名な恋姫無双の世界に生まれたぜ!面倒だから転生場面プロローグ的なさむしんぐはだいたい飛ばしちゃうぜ!
もらった特典は2つ!金獅子レベル1400と緑の巨人だ。もうガッチガチのパワー系です!圧倒的パワー!だけどスピードはそこまでじゃないよ!パワーだから仕方ないね!でもパワー過ぎて肉のカーテンよりも防御力あるよ!隕石くらいなら無傷かな!やり過ぎたね!
何がって?モンハン好きのみんななら分かるよね?モンハン4Gじゃあギルクエラージャンのレベルは最大140なんだ!あのグラビモスサイズの岩投げてくるラージャンさんの10倍だよ、10倍!!さらにハルク!控えめに見積もってもパワーは全キャラ中1位だと思うんだ!呂布さんでギリワンチャンあるかなって感じ?
え?ラージャンなんてパターン分かれば雑魚だろって?まぁ実際廃人は千単位で狩ってるからそう思うよね。だからこう考えてみてくれ。
最大4人の狩りで1頭クエの耐久力を持ったラージャン同時10頭エリアチェンジ無しで戦うと思ってくれ。こう考えたら大分無理ゲーだろ?そこにハルクやで!強いで?
神様も親切なひと?で、このままの特典では俺の身長は10メートル越えだったんだが、流石にキツかろうという事でギュギュッと圧縮して貰って身長は230センチ!人間にしたらまだだいぶ巨人だけど、トリコになったと思えばまぁいいでしょ!神様に感謝感謝!しかもこれだけじゃなくて、おまけで食べるものに困らないようにって四次元ポケット的な袋を貰ったよ!中身は日本でよく使った醤油、味噌、塩などの調味料各種と米だよ!これらは基本無くならないんだってさ!最高ですね!ホンマええ神様、今までなんとなく無神教というか無宗教だったけど信仰します!現金だけど許してください!
そんなこんなで転生しました!まぁ親とかいないんですけどね!気がついたら地上最強シリーズ的な装備でよくわからん山の中だったぜ!周りが比較的平らな地面だったから、ラージャンの身軽さで木を登らなかったら森か山かの区別も怪しかったかもわからんね!これで属性耐性バッチリとか言ってる場合じゃなかった。せめてさらにクンチュウ装備も、とかそんな場合でもないよね。
まぁいいや、とにかくそんな感じで俺の第2の人生が始まったのさ。
まぁ激昂したらというか変身したら角とか尻尾とか生えるから、人かどうかは分からないんだけどね!早くもやっちまった気がするぜ!その場のノリと勢いで特典決めると後で後悔する典型だね!みんなは気をつけろよ。
・・・いや、ホント。
恋姫なんて目的は色々あれど、可愛い女の子、つまりは人間と仲良くなるのがメインの世界で何で怪物になれる特典とか選んでしまったのか。転生時の俺はトチ狂ってたとしか思えんな。
おかげですっかり絶望した俺は、未だに山から出てないんだぜ、俺。夜が明けるたびに木に傷をつけて数えてたんだが、もう30日目だ。つまり一月山の中にこもりっきりだ。そろそろ本当に獣になれる気がしてきた。
いやまさか、せっかく神様が身長を縮めてくれたのに、怒るとさらに変身するとは思って無かったね。よく考えたらハルクは怒ると変身するわけだから当然なのだが。
え?なんで気付いたのかって?
それはね、転生したての山の中で、ジャンプしたり大岩持ち上げたり大木蹴ったりして身体能力の高さを確かめて楽しんでたら、すっかり夜になってしまって、ラージャンが入ってるから夜目とかは大丈夫だったんだが、せっかくだから神様がくれた四次元袋の食材で飯にしようと思ったんだよね。
善は急げとばかりに薪を集めて、身体能力確認の時うっかり殺しちゃった鹿を拾って、川の近くでいざ米を炊こうとしたのさ。そこで気付いたのさ。
あれ?米を炊く飯盒も御釜も無いぞって。
思わず叫んだね、神様お茶目か!って。ドジっ子かよ!って。
おまけによく考えたらライターもなければ火打ち石もない。そもそもあっても火打ち石とか使ったこともない。さらには拾ってきた鹿も、血抜きとか皮剥ぎとかの知識はマンガでたくさんあったけど、まず刃物が無い。そういや地上最強シリーズって元のキャラ的にナイフ腰に下げて無かったなって気付いたけど、そもそも腰装備ないやとか思い出したけど、とにかくその時はそれでカッとなっちゃったんだ。こう、なんでやねん!的な?
それで怒りに任せて地面殴ったら思わぬ威力で地面に大穴があいて(具体的にはビックバンインパクト10個分くらい)、川の近くだったから当然川の水が入り込んで、と言うかそこだけ池みたいになり、ちかくに置いてあった鹿は木っ端微塵になって流され、地面を殴った反動で俺は天高く飛び、自分で開けた穴に落ちて泥だらけ、しかも前世泳げなかったので一瞬溺れ死にかける、と言う転生1日目で間抜けな死に方をするところだったんだ。
というか、高い身体能力があることに気付かなったらそのまま死んでたかも分からんね。
で、訳も分からなかったが、何か急に溺れかけ、夜目が効くとは言え急な事態に混乱した俺は、考えるのを放棄して不貞寝した。そして朝起きて思い出してまたイライラしていたら、目の前に池があることに気付いたのさ。まぁ前述した通り作ったの俺なんだが。
そこに反射した俺が映ってた。全身はだいたい濃い深緑で、ラージャンの様に虎の様な横縞、これが何故か濃い紅色で、さらにはうしおととらのとらのような長い長い金髪、強面の顔とイノシシの様な長い牙!極め付けは角!何故か耳の斜め後ろあたりから正面に向かって生える黒く太い角!何故かラージャンじゃなくてディアブロスみたいな角!腕とか脚とかが妙に太くて鋭い爪とかあって、とにかく人じゃなかった。百歩譲って人じゃないのはいいが、コレはどう見てもオークとかオーガとかそっち系だった。
俺は思ったね。何故せめてラージャンかハルクにしてくれなかったのかと。
そして絶望した。このタイミングでテンプレよろしく特典の使い方とか知識が流れ込んできたのもあるがそれ以上に。
朝、寝起きの男性に起こる生理的特徴が、自身の大きな身長に見合うほどに巨大だったからだ。
○○コが大きくて、見た目も巨大なオークとかオーガ、おまけにここは女の子になった三国志の武将とキャッキャウフフするためのエロゲが元の世界。そう、俺は・・ーー
・・・俺は、エロゲ世界における鬼畜キモオタ的な存在になってしまったのだった。わざわざ転生特典使って。
目指すはタイタンフォームとかビグ・ザムとかそーゆー系だったのに、結果は女騎士とかをくっころする系になってしまった。貧弱なゴブリンよりはマシ、みたいな感じ。え、くだらない?ぶっ殺すぞこの野郎!女を守る系キャラを目指してたのに女を犯してなんぼみたいなキャラになった厨二が抜けないおっさんの気持ちがわかるか!?
まぁそんな感じで恋姫世界の可愛くて強い武将たちとの戦いと言う荒波に、当たる前に砕けた俺は、第2の人生が始まったその瞬間からすでに引きこもりと言う、どう考えてもお先真っ暗なスタートを切ったのだった。
続く?