やぁみんな、平静を装って見ず知らずの女性の全裸を見た最低オーク系転生者の俺だよ!
そんなこんなであれから2日たった。
もちろん川縁では俺が寝にくいので、途中で木を倒して簡易の小屋というかテントもどきというかそんなんを作りました。一応雨風くらいなら少しくらい大丈夫です。まぁ運良く雨は降ってこなかったんだけどね!
ちなみに、これまで上手く動けなかった関羽さんのお風呂や着替えは私がやりました!半ば怪物然な見た目が逆に性的オーラを誤魔化したのか、関羽さんも慣れて来て申し訳なさそうな顔をしつつもなすがままです。
ふ、計画通り・・・!(ゲス顏)
実際は動かせないのは下半身というか、右膝付近だけなので、靴下や靴以外の着替えとか俺がやる必要ないんだけどな!関羽さんスカートだし。
異常な状況ですが、最初に俺が無理矢理手当てした際のやり方が普通となっています。「仕方ない今は怪我してるし」という相手の弱味が異常を異常と気付かせない・・・精神的に弱ってる人に刷り込む怪しい宗教的手口が上手くいっています。
え、女の子の弱みに付け込むクソヤロー?ハハッ、知ってるけど何か?どうせこの後一刀君に全部持ってかれるんだからちょっとくらいいい思いしてもバチは当たらん!普通の状況に戻って正気になる前に姿を眩ます予定です。まさに最低系オリ主!実際はオーク系だがな!
とはいえ、流石にどんなに異常な事態でも、関羽さんくらいの常識人なら、普通はこんな簡単に騙せない。なら何故大丈夫かというと、どうも俺の表情にあるらしい。
どうやら俺、勘違い系オリ主に良くある無表情キャラらしい。見た目が獅子目言彦の無表情キャラ、なるほどエロい気持ちなんか無さそうな存在だな!実際はそれを隠れ蓑にしてるだけだが。体とか触ってるけど一応医療行為だからセーフセーフ。
途中山の中に入って薬草なんかも採取し、熊の油パワーもあってか、もしくは関羽さんの回復力かは分からないが、右肩から胸元までの広い傷を残して、浅い擦り傷なんかはほぼもう治り、脱臼した右膝の腫れもだいぶ引いてきた。左足首も多少違和感あるものの、片足で立っても大丈夫みたいだ。
・・・いや、やっぱどう考えても頭おかしい回復力だな。恋姫の武将みんなこんなんなのか?だとしたら変態の域だが。
それはさておき、そんな感じでだいぶ傷も治った関羽さん、戦闘はまだ無理でも誰かが背負っても傷が痛む、なんてレベルじゃなくなったので、現在俺の大寸胴鍋の上に乗ってもらい、一緒に背負って山越え中です。
俺が道を知らないので関羽さんに行商が通る道がある所を教えてもらい、そこをまず探している。山の中過ぎて大荷物を背負っての移動は大変だからな。特に背中の鍋の上の関羽さんは枝とかに引っかかりやすいのでずっと頭を低くしている。辛そうだが、歩かせるわけにもいかないし、お姫様抱っこしたら俺の両手がふさがるので、結局枝を払ってやれない。上から分厚い熊の毛皮でも被ってもらい、これ以上服が破れたりしないだけで許して欲しい。ごめんよ。
ちなみに、今向かっているのは関羽さんが賊退治の依頼を受けた村の方だ。
ここ数日で多少仲良くなったので、近くの村の様子を聞くと、どうやら関羽さんが依頼を受けた村の方が、俺が最初に見つけた村よりも大きく、医者はどちらの村にも居ないが、旅人に宿を貸す余裕くらいはあるらしいので、当初の予定を変更して、そちらの村に向かっていた。ついでに、関羽さんが依頼された賊のアジトに寄って、再び集まってないかも確認する。
これはほぼ関羽さんが賊を壊滅させたが、全員か確認出来ていないためだ。まぁ残っていても数人程度のため、村を襲うことは出来ないししないはずだから、ただの確認である。賊も一度発見され、完全に突破された隠れ家にもう一度戻るほどアホじゃないはずだし。
むしろ攫われた女たちがどうなったのか気になる。関羽さんが言うには、バラバラに逃げた賊を追う時、牢の鍵は壊したらしいし、上手く逃げてるといいが。
「・・・あの、羌毅殿。本当に私重くないでしょうか?」
唐突に上から関羽さんが聞いてきた。どうも助けられた俺に長時間背負われてるので、自分の体重が重くないか心配のようだ。この質問は3回目である。
ぶっちゃけ元々の荷物の時点で関羽さんの5倍近い重さがあるし、俺の身体能力は激昂ラージャン2体分。気にするだけ無駄であるので、3回目だが、もう一度大丈夫だから気にしない様に言う。そんなことより膝は大丈夫だろうか?
「あ、はい。怪我の方は大丈夫です。運んでいただいてるので痛みません。」
ならば良い。助けたのは俺だし、毒を食らわば皿までという言葉もある。最後まで責任持って面倒を見るのは当然だ。気にすることはない。そんな感じの事を言うと、少し嬉しそうな感じで礼を言われた。恐縮していた頃に比べて慣れてもらえたようなので、素直に受けといた。
そうこうするうちに、賊のいた隠れ家に到着した。どうやら自然に出来た洞窟を元に隠れ家にしていたらしい。ちょっと賊に親近感が湧く。後ろの関羽さんに怒られそうだから言わないけど。
「・・・羌毅殿、これは・・・。」
すると後ろから真剣な声の関羽さんが俺の頭に顔を寄せてきた。もちろん気付いているので安心して欲しい。
「やはり。・・・どうしますか?」
どうやら賊の残党は本当に阿呆らしい。5人ほどの気配が隠れ家からする。戻って来たのだろう。荷物や財産だけ持ってとっとと逃げるべきだろうに。いくら荒事に慣れていても5人ぽっちじゃ100人以上はいる村を襲えないのだから。
ぶっちゃけ放置でも構わない気もするが、人数が少なければそれはそれで出来る犯罪はある。せっかくだからきちんと退治しないと、後で村人が困るし、叩いておこう。そう言うと関羽さんは一瞬嬉しそうな顔をしたが、直ぐに申し訳なさそうな顔に変わり、声のトーンを落としていった!
「しかし、申し訳ございません、まだ私は自衛が精一杯で・・・」
まぁまともに立つのも辛い状況で槍は振れないだろう。分かっている事なので、俺がやるので気にしない様に言う。自分の尻拭いみたいで口惜しそうな関羽さんだが、あって数日でも友人のつもりだ。だから頼ってくれて構わない的な良いこと風なこと言ってうやむやにした。俺関羽さんを誤魔化しまくりワロタ。
大寸胴鍋鍋から中身を取り出し近くに隠して、関羽さんは動けないので逃げられないから、万が一外から他の賊が合流することも考え、空の大寸胴鍋に関羽さんに入ってもらい背負っていく。洞窟内は狭いから槍は満足に振るえないだろうが、同じ理由で矢が飛んでくることもないはず。この大寸胴鍋は石製だから割れないように厚めに作ってあるし、内部でしゃがんでいれば怪我をすることもないだろう。そもそも関羽さんに危険がないように俺が頑張る予定だが、まぁ俺人間相手は初戦闘だからな。
・・・関羽さんは何故か俺を百戦錬磨かなんかと勘違いしてるっぽいので、期待を裏切らない程度に頑張りたい。
それはさて置き、罠もクソも気にせず羌毅、いっきまーす!
そんな感じで関羽さん入り大寸胴鍋を背負って内心かなり気楽に突っ込む。ラージャンだから大丈夫ラージャン。暗闇を見るのは完全に特典任せですハイ。
入って数十秒で賊と遭遇。本当に狭いのね、ここ。たぶん昔はたくさん人が居たであろう広間には、僅かな木箱と残って居たらしい酒を飲んでる賊ども。
なんか驚いているか、俺もこんな洞窟で結構普通に火を明かりに使ってる賊に驚く。酸欠になったりしないのだろうか。
ともあれ酔っ払いながらも直ぐに武器を取り向かってくる賊。こちらが臨戦体勢なのを感じたようだ。俺はよく考えたら洞窟にもう一つ外に繋がる出口ないと最初の関羽さんの襲撃で逃げられないか、なんて答えに行き着いて納得して居た。
ガキィン!と音がする。見ると賊どもが持っていた武器が壊れたり、予想外の感触に驚いたのか、単純に硬さで手が痺れたのか武器を落としたりしていた。
まぁ関羽さんクラスならともかく、こんな村人崩れの賊如きに熊さんの全力爪攻撃以上の攻撃力などあるはずもない。人間状態だが、闘気硬化の使用すら必要ない。なんか賊があいつ刃物通らないんだけどマジで、って言ってる気がするが気にすまい。
未だ驚愕している賊の下へ、一息に近付くと片手で1人の賊の腕を掴んで持ち上げ、もう1人の頭に叩きつける。重い音がして1人が沈む。頭蓋骨が凹んで首が胴体に埋まっている。即死だろう。同じく叩きつけたこちらの人間も叩きつけられた胸が大きく陥没している。即死じゃないが助かるまい。そのまま投げ捨てる。
目の前の事態が理解できていないらしい賊を尻目に3人目に一足飛びで移動、首筋付近に手を水平に振り抜いて、そのままの勢いで回転、近くの賊の腹を蹴り飛ばす。胴体が大きく消し飛んだがこれで4人目。
最後の1人がようやく逃げようとしていたが、3人目のズリ落ちてきた頭を掴んで投擲、砲弾のような勢いの生首は最後の1人の背骨を着弾と同時に打ち砕く。勢い余って内臓を破裂させたらしい。後ろ向きでもわかるくらい血を吹き出して最後の1人が死んだ。
僅か数秒の事だが、何気に初の殺人である。ちょっとブルーな気持ちになったが、驚いたことにそれだけだ。まだ純粋な食欲で襲いかかってきた熊を殺した時の方が罪悪感を感じた気がする。
ともあれ、賊退治は終わったので関羽さんを下ろす。よく考えたら後ろの関羽さんのことを全く考えてない速度を出してしまった。大丈夫だっただろうか?申し訳ない。
そう謝ると、関羽さんは笑って気にしないでと言ってくれた。しっかり掴まって居たのと、僅か数秒だったので特に問題はないそうだ。良かった。
関羽さんを抱えて、分かりにくくなってしまった賊を確認してもらい、ついでに洞窟内部も探す。他に賊の姿も無く、俺が殺した賊も関羽さんを崖から突き落とした連中らしいので、これでたぶん本当に賊退治は終了だろう。隠れ家からは、いくつかの金品が出てきたので、恐らく村人のものだろうと、ついでに返しにいく事にした。食糧とかは結構あって持っていけないし、必要なら場所を教えて自分らで取りに行って貰おう。
そうしてさぱっと洞窟を出ると、外に隠して置いた毛皮類を回収し、その上に関羽さんを乗せて、今度は村を目指して歩き出した。
話によると、急げば日が暮れる前には村に着くそうなので、昼飯は申し訳ないないが、保存食で我慢してもらって、移動しながら食べて貰う。そう言うと関羽さんは最初複雑な表情をしたが、燻製肉を一口食べると一転して元気に食べ始めた。
なんでも保存食は基本不味いので、ここ最近の俺の調味料をふんだんに使った食事に慣れてしまった関羽さん的にはブルーな感じだったらしい。が、俺が急ぐと言った以上、乗せてもらう関羽さんとしては断りにくい。仕方なしに食べたら自分の知っているものと違って美味しい!と言う事らしい。
ますます恋姫世界の食事に不安を抱く。ひょっと街でもこんな感じなのだろうか。俺が街に降りる意味がだいぶなくなるんですがそれは。
そんな風に無表情のまま落ち込む俺に気付かず、燻製肉の他にも、その他手作り保存食を食べながら上機嫌な関羽さんは、先ほどの戦闘を褒めてくれたり、保存食を分けて欲しいとか話して掛けてきた。
俺は適当に相槌を打ちながら、少し急ぎ目に村へと向かったのだった。
あれからしばらくして、何とかまだ明るいうちに村に着いた俺は、初の人里にウキウキで入って怯えられ、背中に乗った関羽さんに慰められるというイベントをこなしたあと、おっかなびっくりの村人にやんわり歓迎?され、関羽さんと共に、村の空き家に泊めてもらうことになった。ちなみに関羽さんの服は村人の奥様方が好意で繕ってくれる事になり、現在はゆったりした着物みたいな服を装備してる関羽さん。明日の昼までには直してくれるそうだ。やったね関羽さん!
賊を倒した事を報告した関羽さんがお礼として幾ばくかの礼金と、たくさんの食材と料理を貰ってきた。もちろんまともに動けない関羽さんごと、運んだのは俺だが。
俺はといえば、当初の目的通り毛皮を肉を、たくさんの野菜や小麦粉などに変え、ホクホクで四次元袋にしまったところだ。もうめんどくさくなったので、関羽さんには他言しないように頼んで気にせず放り込む。いやぁ、この数の肉や毛皮はこの村の猟師が賊に殺されて以来中々手に入らなかったらしく、そのぶん野菜を増産して居たので、多めに野菜を貰えてラッキーだった。
四次元袋に驚きながらも関羽さんは、他言しないと誓ってくれたが、それ以上に日々の布団がわりの毛皮がなくなった事を残念そうにして居た。まぁ寝やすいからな、アレ。
もちろん関羽さんは、毛皮は俺の持ち物なので文句など言わないし、自分1人じゃ熊の毛皮3枚分は持ち運びも面倒どころじゃないと理解している。だからちょっと寂しそうな顔をするだけだ。
くっ!しかしそれが何よりも卑怯だ。美人のこんな顔を見たら、思わず何とかしてあげたくなるじゃないか!
・・・だから思わず四次元袋の中にまだある事を漏らしてしまった俺は悪くない。嬉しそうな顔の美人さんが悪い。
さて、そうこうしながら、村人の礼に貰った料理と、借り家についてた竃でついに炊くことに成功したら米で夕食を済ました俺たちは、大寸胴鍋にお湯を沸かし、温度を調整したあと風呂に入って居た。
残念ながら関羽さんは村に着いたことで少し正気に戻ってしまったのか、それとも傷が治ってきたせいか、衝立を立てて1人ずつ入る事になった。何にせよ今までの事に気付いて青龍偃月刀を持ち出されなくてよかった。多分関羽さんでも俺に傷などつけられ無いと思うが、一刀君に見せる身体だ。後で不貞を疑われないために執念で何とかしてしまうかもしれぬ。
大寸胴鍋は大男な俺が頑張れば2.5人くらい入る大きさだ、関羽さんならゆったり入れる。俺?俺は体拭くだけだよ。入れない事はないが、何か出汁取られてるみたいな絵面なので、よっぽど風呂に入りたい時だけにしている。にしても大寸胴鍋全然鍋として使ってないな!もう簡易風呂って言っていい気がしてきた。
なんか今更ながら関羽さんが覗かないで下さいね!とか言ってくるがもうなんども全部見たので脳内補完余裕です!とか言ったら怒られるだろうか?キャラがブレるしやめておこう。素直に大丈夫かだけ聞いて、タオル(何故かバスタオルがあった。意味がわからん)を衝立にかけて背を向ける。
決して覗かないどころか、衝立の方を向く事さえなく、地味に炊く事にした白米の残りをおにぎりにしていると、小さな声でやっぱり如何わしい目的じゃなかったんだ・・・みたいな呟きを耳が拾った。やたら小さな声だが野獣ラージャンの聴覚の前では普通に拾えるのさ!あっぶねぇ!罠だったよ!テンプレに従わなくて良かった!
・・・まぁ実際襲うだけならいつでも襲えたが、そんな気はない。色々理由はあるが、別に溜まってるわけでもないし、正直関羽さんも綺麗だが、個人的な好みは周瑜さ「羌毅殿?今何か失礼な事を考えましたか?」いやぁ、関羽さんこそ至高の美女ですよね。蜀ルートで主人である劉備さんを差し置いてメインヒロインなだけありますよ本当!!
高速で考えを改めて誤魔化した。
女の勘半端ねぇ。
一人風呂が嬉しいのか、長風呂の関羽さん。手持ち無沙汰なので、四次元袋から毛皮を取り出しゴロゴロする。先に体を拭いてしまったので寝転がっても問題ないのさ!地上最強シリーズは洗濯中だし、村人の服はサイズ的に無理があったので、体には毛皮を巻き付けただけの真・蛮族!みたいなスタイルだが、関羽さんには蛮族生まれって言ってあるしヘーキヘーキ。もうなんか息をするように関羽さんに嘘ついてるな俺。クソヤロー極まりないけど、本当のことを言っても仕方ないしいいか。
しばらくして、関羽さんが風呂から出てきたので、風呂を片付ける。おお、湯上がり美人!眼福眼福。顔に出ないのを良い事に何時も通り湯上がりの関羽さん見て内心盛り上がる。何か関羽さんはちょっと不機嫌だったので、バレたかもしれぬ。誤魔化しておこう。
そして衝立を2人の間に移動して、寝床を分ける。だいぶ今更だがまぁいいだろ。男女七歳にして同衾せず、なんか下心をうまく隠す感じだしいいね!歯を磨いて寝るとしよう。
と、思ったら関羽さんから話があると言われた。何か真面目な話らしいし、お茶でも用意しよう。村人から貰った麦を軽く炒って沸かしたお湯に入れ、ザルで濾す。暖かい麦茶だ。
麦茶を見たことがないらしい関羽さん、美味しそうに飲んでくれる。俺としては恋姫世界の食事事情が心配で仕方ない。原作はやった事はなく、2次創作では結構まちまちだったが、普通に肉まんも餃子も米もあることが多かったので、調味料を当たり前に使っていたのだが、不味かっただろうか。
閑話休題
関羽さんからの話は、改めての謝礼と明日からどうするか、と言った話だった。正直謝礼とか散々聞いたので軽く流そうとしたら真名を預けられて固まる俺。いやそんな簡単に預けちゃあかんでしょ。俺蛮族よ?的な話をして断ろうとしたのだが、何か強い口調でそんなの関係ねぇ!的な感じで果ては交換でなくていいから預かって欲しいとまで言われてしまい、命助けられたくらいで義理堅すぎやろと思ったが、良く考えたら命助けられるとか大事だった。憧れもあったので俺も真名を預けて交換する事にした。・・・つーか、関羽さんの真名ってあいさではなくあいしゃって読むんだね。知らなかった。あぶねぇ。
てか真名を交換した後何か言いにくそうにする関羽さん。何だろうか。ノリで決めた名前なので、意味とか特に考えてないし、実はへんな名前だったりするのだろうか?そんな風に少し心配してたら、関羽さんが謝ってきた。
何でも家族以外で、しかも異性と真名を交換するのは初めてだったらしい。だからちょっと照れていたのだとか。無理しなければいいのにと思ったが、彼女の誇り的に引けない何かがあったんだろうたぶん。
というか、これからどうするって話になって漸く張飛の存在を思い出した。そういやいないや。まだ出会ってなかったのね。
と、ここで問題が起きた。俺は恋姫無双は好きだが、バックボーンである三國志には興味ないし、好きと言っても原作はやった事はなく、何となく2次創作で流れを知っているだけのニワカである。張飛や劉備に合わせるためにどこに行けば良いのかさっぱり分からん。土地とか街とか位置関係も分からん。強いて言うなら呂布さん達がいるらしい洛陽だけ覚えてる。
あ、これはマズい。下手打つと原作破壊しちゃうぞ。
これは下手について行かずに別れた方が、原作の流れとか修正力パワーが働いて元に戻るかなとふと思い、いつまでも俺の様な蛮族男と2人では気が休まらないだろうとか適当にそれっぽい理由を並べて、脚が治ったら別れる事を提案してみた。個人的に蜀より呉の方がキャラ好みだしな!
・・・何かものすっごい悲しそうな顔をされた上に、脚が治っても出来れば一緒に来て欲しいと言われた。何故だろうか。僅か3日で気を許し過ぎである。
しかし俯いている関羽さんには悪いが、割と主人的には劉備より曹操さんの方が好きだ。まぁおっぱいの大きさ的に呉が1番好きだが。←ナチュラルクズ野郎。
ここは見た目みたいに心を鬼にして断ろう。すまない関羽さん、真名交換したばかりだが許してくれ。そう伝えようと思った。しかし・・・
「あの、やっぱり駄目でしょうか・・・?」
そう決意した俺の前には、胡座をかく俺の脚、ズボンをチョンとつまみ、不安そうな顔で見上げる関羽さんが。
全然オッケーだよちくしょう!断れるかこんなもん!馬鹿か!反則だぞこの威力!刃物も衝撃も通さない俺が血を吐きそうになったぞ!
一刀くんはよくこのレベルの関羽さんの他にたくさんの女を口説けたな。俺なら無理だ。流石恋姫世界最強の種馬、次元が違う。チート持ちだが勝てる気がしない。
思わぬ懇願に洒落にならないダメージを与えられた俺だが、何とか冷静を装って着いてくと答える。その瞬間のぱぁっと花が咲いた様な喜びの顔に再び大ダメージを受けた。えぇい、蜀の美髪公は化け物か!
これ以上は強固で定評のある俺の理性でもヤバいので、とりあえず脚がもう少し治るまでこの場所を借りる事を提案し、了解を得たので寝る事にした。しかし関羽さんは俺が着いてく事を了承したからか、嬉しそうにはい!と言って笑顔で布団がわりの毛皮に入っていった。くそぅ、今までそんな可愛く返事した事ないだろ!魔性の女か!
またしてもダメージを受けた俺はとっとと不貞寝を決める事にして、行燈の灯りを消して、おやすみと言ってすぐさま布団を被ったのだった。
・・・なかなか寝付けなかったのは言うまでもない。
続く?