避けたりとかそういうのはしない。   作:銀座

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チラ裏なのに見つけられるまで早すぎてワロタ。


6話 よく考えるとラージャンって別に獅子ではない

やぁみんな、最近見た目も能力の限界もラージャンじゃないなら何故特典もラージャンにしたのか今更疑問に思い始めたオーク系転生者の俺だよ!

 

 

 

あれから1週間が過ぎた。

 

 

何でか関羽さんはほぼ回復している。いくら早めに処置したとは言え脱臼である。他にも怪我があり、満足な医療機関もないのにも関わらず、関羽さんは既に稽古に精を出している。

 

なお、関羽さんは人外オーク系転生者である俺と違って普通の人間である模様。

 

なのにほぼ10日で脱臼完治。負担のかかりやすい膝なのにも関わらず完治。ちなみに現在は鈍った・・・!とか言って早朝からずっと青龍偃月刀を振っている。

 

 

関羽さんって凄い。心からそう思った。

 

 

この関羽さんで1番じゃないんだから恋姫世界は見た目以外人外魔境過ぎる。なにここ修羅の国?武を志した瞬間から修羅の刻を生きてるの?修羅にならねば修羅に勝てぬとか最初に教わってんの?

 

 

それはさておき、明日にはここを発つことになった。正直に言うと人里一回来てみたかっただけで、欲しいもの買ったりしたら一旦山に帰ることも考えてたのだが、既に言い出せない雰囲気である。

 

美人の悲しげな顔は卑怯である。可愛い過ぎて卑怯である。しかし可愛いは正義なので訴えても勝ち目はない。なんて世界だ!・・・良く考えたら前世も同じだった。可愛いには勝てない。世界は無情である。

 

 

 

ちなみに、前回あれだけ俺と別れることを関羽さんが悲しんでくれた理由は、残念ながら俺自身ではなく俺の調味料満載の四次元袋とそこから作られる料理にありました。満面の笑みで「羌毅さんの手料理がない旅などもう考えられません!」と言われた時の悲しみが理解していただけるだろうか?引きこもりで表情筋が死んで無かったら人目も憚らず慟哭していた筈だ。

 

ヒロインだと思った?残念、餌付けでした!

 

カズマさんはすごい。正直俺もっかいやられたら憤死する多分。1回目は悲しみで何とか相殺した。いいよもう。所詮俺は獅子目言彦系コワモテオーク系転生者さ。逆に考えたら関羽さんでさえ胃袋を掴めたんだから、食いしん坊キャラのほとんどを落とせる筈。よし、こうなったらこの手で人を集めてオリ勢力を!あ、食いしん坊キャラだいたい幼女だ。

 

幼女を美味しいご飯で釣って戦争に参加させる大男。・・・事案不可避。お巡りさんこっちです!

 

始まる前からバッドエンドだった。何で一刀君はこれを回避できたのか。倫理も法も効かない一般人。無敵すぎるだろ何だこいつ。

 

 

閑話休題

 

ところで、やっぱりこの恋姫世界、妙に食事事情が良くない。というよりは調味料があまり発達してない。料理法は結構幅広くあるのに、である。醤油は日本ほぼ固有だから仕方ないとして、コチュジャンなどの醬があるのに何故か味噌がない。酒があるのに酢がない。意味がわからん。何か妙な事になっているようだ。

 

まぁ料理法があるならそれだけ習って俺が勝手に味付け変えればいいか。美味しいものは好きだが超絶美味しくないと我慢できないわけでもない。無理して追求するのもだるいし、典韋と運良く仲良くなれたら作ってもらう方向で行こう。うん。

 

とかやってたら関羽さんが何かいい汗かいた!みたいなにこやかな顔でやって来た。「久しぶりにいい汗かきました!」むしろ言って来た。あ、ハイ。昨日まで満足に動かせなかったもんね。

 

 

「だいぶ鈍ってしまったので取り戻していかねば、旅に支障が出てしまいますね!なので一緒に手合わせしましょう!」

 

 

いやそれはおかしい。

 

 

何だその理論。俺を無理矢理巻き込むな!なんて言わないけど。特典のおかげでチートだからか、関羽さんは俺を武芸者的扱いをしてくるので困る。

 

俺はあくまでクリーチャーであって、アーチャーでもセイバーでもグラップラーでさえ無いので武を志してない。武の道をそもそも歩いてないので、剣と拳の違いがあれどとか以前の問題である。というかもはや対極ではなかろうか。

 

世にある武の道が、勝てないを無くす、ところにあるのだとしたら、俺はそもそも『勝てない』存在になる事を望んでこの特典を選んだ。

 

力で勝てないから速さを鍛えて勝てるようになる、とか硬くて切れないから技術を鍛えて切れるように、とかそういう事をする気は無い。そういう事を相手に常に強いる側になりたかったのだ。今は後悔してるけど。

 

 

まぁたいそうな理由を並べたところで関羽さんに上目遣いで「ダメ・・・ですか?」って言われた時点で俺に逃げ道はない。可愛いは絶対正義なので断ったら世界が敵になる。なぜならまず俺自身が可愛いの味方だからな。

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

仕方ないのでやりました。まぁ関羽さんの攻撃効かないで、余裕ぶっこいてたら執拗に目とか脆い急所狙って来てめっちゃ怖かったです。

 

おい金的はマジやめろ、筋肉関係ないから斬られたら再生するかわからないんだぞ!武芸者じゃないからコッカケのやり方なぞ知らん!

 

 

・・・うっかり強めで反撃してしまった。当たらなかったけど風圧で関羽さんが20メートルくらい吹っ飛んで血の気が引いた。マジ殺したかと。

 

まぁ流石は関羽さん、上手く受け身取ってくれたけど。ちょうどお互い離れたので、明日出発だしこの辺にしておこうと言ったら割とあっさり了承してもらえた。

 

ラッキーと思ったらぐぅーと音が聞こえた。なった方を見ると真っ赤な顔した関羽さん。あらやだ可愛い。そういや朝ごはんも食べずにやってだというか、むしろご飯できたから俺が呼びに来たんだっけ。忘れてた。

 

 

これは俺にも非があるな。聞こえなかったふりしておこう。安心してくれ、ちゃんと多めに作ってあるぞ!

 

「しっかり聞こえてるじゃないですか!」

 

 

聞こえんな。温め直してくるから汗でも流してきなよー

すたこらさっさと家に逃げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日はいよいよ出発だ。

この日のために村近辺で野生動物を狩って、物々交換で野菜や米以外の穀物に変えておいた。食料類は弁当と水筒以外四次元袋に詰めてある。準備は万端である。

 

関羽さんの方は、と見ると村人に直してもらった服をきちっと着込み、相棒の青龍偃月刀をもって村人たちに別れを惜しまれてる。特に男ども。まぁ逆の立場なら俺だってそーする。誰だってそーする。スーパー美人だしな。

 

 

でも知ってるか?・・・あの人食料も水も一切持ってないんだぜ。完全に俺に丸投げである。水筒くらい持てよ。俺と逸れたりしたらどうするつもりなんだ。というか今までどうやって一人旅して来たんだろう。

 

 

ちなみに俺はと言うと、村人たちの大人は1人も来てない。未だに怖がられている節がある。何故だ。ハッキリ言って狩った獲物とか分けたり野菜と交換したり、鍛錬してあとはだいたい食っちゃ寝の関羽さんより村人と交流があるはずなんだが。

 

「おじさん・・・また来てね?」

「おっさん!また遊ぼうな!!」

「おじちゃん、もういっちゃうの・・・?」

 

 

ちなみに子ども達はめっちゃ別れを惜しんでくれてる。最初は怖がられてたが、ちびっ子なんて美味しいものと高い高いでだいたいなんとかなる。今ではズボン掴んで涙目で別れを悲しんでくれるレベルだ。相変わらず顔は表情筋が死んでるが、死んで無かったら嬉しくて泣き叫んでたかも知れん。でも1つだけ訂正したい。前世から数えても俺まだ28歳なので、中年扱いはやめて欲しい。

 

おっと最後のセリフの子が泣きながら足にしがみつき始めた。ズボンが鼻水まみれになる前に早く出発しよう。ちょうど関羽さんも終わったことだし。

 

この数日間で完成させた技術、羌毅さん式ナデナデを使って子供を泣き止ませ、抱き上げて目線を合わせる。再び頭を撫でながら、また会う約束をする。ついでにちびっ子全員に手づくりべっこう飴を与えてと。

 

 

さぁ行こっか関羽さん。着いてくだけだからどこ行くか知らんけど。

 

 

「・・・・・。」ジー

 

見るとジト目の関羽さん。何だ?ゴミでも付いてる?

 

「いえ、別に?ずいぶんモテるなぁ、とか、女の子の扱いが上手いなぁと思いまして!」

 

え、何怒ってんの?いくら可愛いもの好きでもあの歳の子供にモテるもクソも無かろうに。確かに女の子ばっかりだったけど。あれ、何これ俺ひょっとしてロリコンを疑われてる?いかんそれはマズい。関羽さんにあの人ロリコンです!とか言われたら普通に捕まる。

 

慌てて誤解をとく。社会的に死んでしまうからな。

 

「慌てるところが逆に怪しいですが・・・まぁいいでしょう。本当なら色々な意味で困ります。私が。」

 

 

そう言って歩き出す関羽さん。疑いが晴れたようなので黙って着いてく俺。まぁ空が晴れて綺麗だし、幸先いい出発だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて考えてたあれから2週間が経った。

現在は再び山の中を2人でとことこ歩いている。ここまでアクシデントも無く、順調だ。地味にあの村のあと一つしか村が無かったが、この辺は割とそういうものらしい。

 

何事もなく着くと良いがと思ったら、よく考えたらまだ何処に向かってるのか知らないや。隣の関羽さんに聞いてみよう。

 

「この辺で1番大きな街です。私はこれまで村と村を歩いて来ましたが、やはりそれだと路銀が減る一方ですし。ここら辺で1度稼いでおこうかと。街なら仕事も多いし。それに道玄も刃物が欲しいと言っていたでしょう?この辺の村は小規模で、鍛冶屋まであるところは少ないですから。」

 

なるほど。つーか前にポロって言った事覚えててくれたのか。いつまでも爪で捌いたりするの面倒になって来たから助かる。ありがとう。

 

「い、いえ、大した事では・・・。私も用がありますし。」

 

ではとりあえず街で稼いで、ある程度貯まったらまた旅に出る感じか。仕える主人探してるんだっけか?

 

「ええ、まぁ・・・。」

 

主人、主人ねぇ。関羽さんとえば劉備さん。劉備さんと言えば関羽さん。なので劉備さんの居場所俺が知ってれば話が早いんだが、あいにく桃園持ってるくらいしか知らないのよなー。桃園の誓いは知ってるけど、土地名も地方も分からん。もっと勉強しとくべきだったか。

 

まぁまず張飛も居ないし。アニメならどっかの村で遭遇してたし、修正力に期待しよう!多分会えるでしょ。修正力が正常に働いたらまず俺ここに居ないけど。

 

などと考えながら歩いて行くと、水の音を微かに俺の耳が拾った。ふむ、このくらいの音量なら、もうしばらく先だな。ちょっと早そうだが、着く頃には野営する準備して良い時間になるだろう。関羽さんに伝える。

 

なんか微妙な顔する関羽さんだが、一応了解された。なんぞ?

 

まぁいいや。今日は何作るかねぇ?川が近いし、魚とれたら偶には変わり種で味噌焼きでも作ってみるか。白米も普通に炊いて、ちょいちょい拾った野草なんかをお浸しにして・・・うむ。関羽さんも地味に和食好きだし、それで行こう。

 

ちなみに、基本昼飯は携帯食だ。太陽が出ているうちしか普通は進めないから、昼に1から火を起こして料理するぐらいなら、先に進んで少しでも早く村へ入るのが正しいらしい。まぁ俺は夜目が効くけど関羽さんは無理だから当然っちゃ当然だ。もっとも関羽さんが言うには、もっと色々理由があるようだ。賊が出るかもしれないとか、人にも動物にも夜は襲われやすいからとか、その他にも色々。

 

・・・関羽さんと出会うほんの少しだけ一人旅してた時はどれも気にしなかったからなぁ。勉強になるぜ。

 

 

そうこうしているうちに日が落ちて来て、夕暮れになり始めた頃、川を見つけた。ちょうど良い時間なので、今夜はここで野営しましょ。

 

まぁ普通ならもっと早く野営準備するんだろうが、四次元袋のある俺がいる以上、必要なのは水と薪だけである。その薪も道中地味に拾いながら歩いているので、問題は無い。

 

サクッと火をつけ、周りを石で囲み土台を作る。四次元袋から出した鍋に川の水を濾過して入れて沸騰させておく。

その間関羽さんに周りの枝や草木を払ってもらい、俺が前の村で作ってもらったテント擬きの紐を木に結びつけてもらう。これはほぼテントと言うか屋根のある蚊帳と言った方が近いかもしれない。

 

野営すると虫がうざいので、頑張って手に入れたものだ。中で火を起こすと危険なので、寒くなったら布団がわりの毛皮に頼るしか無いのが辛いところだ。関羽さんは快適過ぎると呆れてたが、虫が鬱陶しいのは同感なのか、文句を言わず設置してくれる。

 

関羽さんが寝床を用意している間に俺は川に釣竿を垂らし・・・。

たりはせずに大きな石を探す。そしてその石を見つけたら遠くから石を投げてぶつけ、衝撃で浮かぶ魚をダッシュで拾う。俺はハンターじゃないので釣りは苦手なのだ。

 

魚を捕ったらエラと内臓を取り出し、塩で揉み洗いしてまた洗い、味噌を塗って大きな葉に包み、焚き火の下に埋めて蒸し焼きにする。米は炊くがこれは明日用だ。余っている塩むすびがあるので先にそっちを食べよう。鍋が沸騰して来たので、先にお湯を使って麦茶を作る。2人の器に注いだところで、関羽さんが設置を終えて戻ってきた。ナイスタイミング。

 

お茶を渡すと、しばし休憩タイム。もう少し魚に火が通ったらお浸しを作ろう。味付けはポン酢か醤油か悩むな。

 

「・・・。」

 

あれ、また何か関羽さんがお怒りである。どったの関羽さん。何かあった?疑問に思い聞いてみる。

 

「・・・分かりませんか?それですよ。」

 

・・・どれの事だろうか。どうやら原因が俺にあるのは分かったが、何が悪いのか分からない。むむ。

 

俺が原因が分からず悩んでいることを察したのか、関羽さんは溜め息を吐いて、言った。

 

「・・・今は2人きりですよ?」

 

?・・・ああ!忘れてた!

 

「すまない、愛紗。・・・どうも、慣れなくてな。」

 

関羽さんは、今度は盛大に溜め息を吐いて、しかしちょっとだけ機嫌を直して仕方ないですね、なんて言った。

 

 

そうだそうだ、前回交換した真名だが、何か神聖な扱いをされているのに結構人前で普通に使われてる事に疑問を持っていて、関羽さんが預けてくれた事に感謝もしてるし、安っぽく呼びたく無いのであまり人前で真名で呼び合うのはしたくない、そう言った俺の意思を関羽さんは汲んでくれて、2人きりの時か、よっぽど気心を知れた人達の前以外ではお互いに真名を呼ばない様にしようと言ってくれたのだ。

 

 

・・・正直漢字の読み方を間違えて覚えてた事もあり、関羽さんは関羽さんで定着してたので、こっちの方が呼びやすかっただけなんだが、言ったら怒られそうだからやめておこう。

 

しかしなるほど、言われてみれば不機嫌になったのは村を出てからだ。真名を預けたのに真名を呼んでもらえなかったら、まぁ確かに不満に思うのだろう。それくらい相手に気を許し、信頼している証なのだろう。何か適当に名付けた真名を得意げに交換したのを後悔してきた。ごめんよ関羽さん。

 

とりあえずまだちょっと不満そうな関羽さんに謝りつつ、食事に一品付け加えて機嫌をとってみる。関羽さんの好きなモツ煮だ。村にいた時一度出したらハマってしまい、三日間おねだりされて大鍋一つ分を空にされた。それからちょっと制限をかけたのだ。まぁ味濃いしプリン体多いし体に良くないからな。ちなみに全部味噌味だ。関羽さんは味噌味が好きらしい。

 

 

「もう、こんなので誤魔化されたりしませんからね?・・・まぁありがたくいただきますけど。」

 

 

ふ、口では仕方ない、なんて言っているが、ご機嫌なのが分かるぞ。ニッコニコしてるからな!ひゃっはー!ゲロチョロだぜ!胃袋を掴む私に負けはない!!

 

なんて思いつつ、顔には一切出さずにお浸しを作り始める。とりあえずもうちょっとご機嫌取っておこう。

 

 

 

そんなこんなで夕食が終わり、地味に街道が近いので水源は目の前だが、隙だらけなので風呂は無し、お湯で体を拭くだけにする。ちょっと関羽さんが渋ったが許してもらおう。一人旅してた頃はなくても大丈夫だったはずだしな。

 

「・・・道玄、貴方のせいですよ。こんなに贅沢を覚えてしまったのは。一人に戻れなくなったじゃないですか。」

 

おっと責任転嫁ですか?これはいけない。なら責任持って矯正しましょう!関羽さんこれから通常の保存食な。俺は普通にたべるけど。

 

 

「それは嫌です!・・・全くもう。食べ物とかの話だけではないんですけどね。」

 

 

知ってる知ってる。風呂も布団だよな。なんて言ったらちょっと呆れてたが。こら、めんどくさい奴を見る眼差し止めろ。

 

そんなやりとりしていると、ふと気付いた。これは・・・?

 

急に雰囲気の変わった俺にすぐ気付いた関羽さん。さっと、青龍偃月刀を取ると、目で俺に何があったか問うてくる。

 

少し待て、これは・・・。誰か追われてる?

 

しかも子供だなこれは。軽くて小さい足音が2つ。その奥から重い足音が10以上。

 

「すぐ行きましょう。何処ですか?」

 

いや、その必要はなさそうだぞ。ホラ。

それで関羽さんも気付いたらしい。足音が近付いて来ている。こっちに向かって、と言うかこちらを目指しているのだろう。十中八九賊だな。子供を追っ掛けているらしい。一応聞いておこう。どうする?

 

「無論、子供を助けます。」

 

だよな。了解。子供は俺が守るわ。関羽さんは賊を頼むわ。ああ、討ち漏らしても構わないぞ。数人ならなんとかする。・・・あれ、返事がないなと思って見ると不満気な関羽さん。おい。

 

「戻ってますよ。」

 

もう直ぐ接敵だ。事と場合によっては子供もしばらく加えることになる。間違えない様にさ。そんな不貞腐れるな。

 

まだ不満気だが、諦めたらしい。表情を引き締めて音が聞こえる方の暗闇を見つめる。

 

それとほぼ同じタイミングで足音が関羽さんでもわかるくらい近付いて来た。俺も備える。

 

やがて来た。同時に2つ声が言った。

 

「「助けて下さいっ!!」

 

あいよ!と間髪入れずに小さな2人を抱き寄せて、そのまま振り下ろされた刃を体で受ける。ちびっ子がこっちを見て一瞬強張るが、心配するな。

 

この程度で俺に傷など付くはずもない。

 

案の定剣の方が弾かれる。その瞬間に割って入った関羽さんが一瞬で賊を切り捨てる!流石関羽さんだ。

 

しかしもう直ぐ寝るって時にこんな面倒が転がり込んでくるとは。本当俺にはなんかついてる。

 

機会があったらお払いに行こう。そう決めて両手の中にいる妙に見覚えのあるちびっ子2人のことを、俺は棚上げすることにした。

 

 

続く?

 

 

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